がじゅまるの樹の下で。

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祝☆肝高の阿麻和利300回公演!

2017年11月28日 | ・肝高の阿麻和利レポ
 
 
 
肝高の阿麻和利 
 
2017年11月26日(日)
 
きむたかホール
 
 
 
夜公演に行ってきました!
この公演はなんと!
 
公演300回達成!!
 

おめでとうございます!
 
 
 
 
 
この間200回公演だった気がするのに、
「早っ!Σ(゚Д゚;)」が、個人的な印象です。
200回公演の時のレビューはこちら
 
 
 
 
 
先日、このパンフレットに載っている
卒業生と現役生の座談会の記事を再読したのですが、
発足当時の無理解や、葛藤、必死さ、
そして阿麻和利をつなげていきたいという
当時のメンバーさんたちの想いに
胸が熱くなりました。

あの時の熱意と努力があったからこそ、
そして先輩たちの想いをしっかりと
つないできたからこそ、の
300回なんだなと、
ひしひしと感じます。
 
肝高の阿麻和利に関わってきた
すべての人たちに
感謝と敬意を表します。
 
 
公演1000回目指して
これからも応援しています!
 
 

↑300回記念しおりいただきました!
裏のメッセージは中1の女サンの子から。
のぼりイラストも使ってもらって嬉しい♪
 
 
 
+ + +
 
 
 
さて、阿麻和利は去年度の卒業公演ぶり。
8代目阿麻和利君の公演見るのは
お披露目公演以来の約1年ぶりでした。
かっちんカナーとかでは見てたけれども)
 
 
親近感のある庶民派系、
という第一印象だった彼。
去年よりもがっしりと力強くなっている
という印象でした。
 
第一幕では割と元気に豪快に、
第二幕では基本しっとりまろやかに。
 
二幕のほうが素の彼に近い感じかな。
(先日、直接お話しする機会があったもので)
もともとすごい優しい声をしているので
そんな感じがにじみ出ていました。

二幕のエイサー後の百十踏揚との2人のシーンは…
ごめん…ちょっと聞いてて砂吐きそうになったけれども(笑)、
阿麻和利&百十踏揚のラブラブは本望なので、
どうぞこれからも存分にやってください(笑)
(以前、エイサーに阿麻和利だけじゃなく
百十踏揚も加わって…という時があったけど、
これも台詞に頼らないラブラブ表現で好きだったなー
 
そしてそんな2人のやり取りのそば(中通路)で
手紙を持ち、たたずむ賢雄な…(笑)
 
 

護佐丸謀反の手紙のシーンは
先代阿麻和利君を彷彿とさせました。
 
発破をかける賢雄に対して、
「わかっておる!」と一喝し、
その後自分に言い聞かせるように
「わかっておる」をさらに2度繰り返したり、
戦の号令をかける決断をするまでの溜め(間)、
そして絞り出すような「戦だ、戦じたくをせよ」の声。
直前の「ものどもー!」とも調子が違っていて
阿麻和利の苦悩がとても伝わりました。
 
最期のシーンでは、
死にゆく阿麻和利が屋慶名と
がっつり話しているのが印象的だったな。
台詞までしっかり聞こえるくらいでした。
(あとは頼むぞ的なのと、屋慶名への一喝)
 

ところで、
戴冠式のシーンで草冠がなかったのは…
なぜなんだろう…(´・ω・`)
気になることがあったので、見たかったのだけど…。 
 
 
 
+ + +
 
 
 
 
現百十踏揚も1年ぶり!
声が全体的におしとやかな姫系で好みでした
 
琉歌のシーンも声が透き通ってて
少しエコー?もかかっててきれいだったな。
 
最期のシーン、
霊験あらかたでちむわさわさーしている感じは前からあるけど
いてもたってもいられず、阿麻和利に話かけた
と同時に火薬蔵の爆発音っていうのが絶妙でした★
 
 

ところで、百十踏揚が登場するときの肝子の説明、

「(百十踏揚は)聞得大君という、
ノロの最高の位についておりました」

って言う部分は、変更する予定はないのかな…。
 
聞得大君という名前の役職ができるのは
第二尚氏になってからの尚真代なので
(初代聞得大君は金丸の娘で尚真の妹(姉)の月清)、
別の説明に置き換えられたらなーと思ったりもします。
 
史実と違うからダメ!っていうわけでなく
(肝高の阿麻和利が創作なのは心得ていますし)
物語上、聞得大君っていう専門用語を
どうしても使わないといけないってわけでもないし、
別の表現にしても差支えがないなら、
余計なつまづきを与えないためにも、
そのほうがベターな気もしています。
 
「神に仕える、ノロの最高の位についておりました」とか
「琉球の祭祀をつかさどる、ノロの最高の位についておりました」
 とか…。
 
うーむ。
 
 
 
 
+ + +
 
 
 
他、役者チーム。
望月按司Sのじいちゃんばあちゃんキャラ好きだ―!

でももうちょっと妃に敬意を表してもいいと思う(笑)
一応、使用人の分際だし…(^_^;)

望月按司の草履が片方取れちゃってからのアドリブ?はよかったなー。
なかったことにするわけではなく、
「おっとっと…」普通に拾ったのも自然だったし
片手に持った草履で屋慶名を叩いたのも
傲慢感&酔っ払い感が出ててサイコーでした。
(そうされたら普通怒り心頭だよな。血管ぴきぴきモノだわ)
 
奥に行ってもなかなか草履を履かなかったことを考えると
もしかしてアドリブじゃないのかな?どうなんだろ?
 
 
 
今回、役者チームは全体的にちょーっと台詞かぶりが
多かった気がするので、ほどほどに(^_^;)
せっかくのセリフが台詞かぶりで
聞こえないのはもったいないなー、と。


(関係ないけど、テレビでもラジオでも
誰かが話してる最中に話をかぶせてくる人、
すごい増えたよね…。アナウンサーとかでも。
自分も気をつけなければ…)
 
 
 
+ + +
 
 
 
アンサンブルさん。
 
今回、ひっさびさに肝高の詩で、
男サンの「笑顔でアイコンタクト」が見れた!
(席の関係だったり、立ち位置が変わってたりで
しばらく見れてなかったのだよ…)
 
ひゃっほーい!(笑)
 
やっぱりいいっスな…(←おやじ)
 
 
 
そういえば、浪漫の初めの肝子とか、
阿麻和利の最期の前のハッタラーとか、
階段での演出が控えめになってましたね。
後ろや横からも見やすくなっていいと思うー♪
 
センターに肝子、それを囲むような浪漫のスタンバイ、
綺麗だったな♪
 
 
ちなみに、個人的に肝高の詩の始まりは、
最初から舞台にもっと人数がいてほしい派(^^;)
暗転から、バッと舞台が明るくなってからの
インパクトってかなりあると思うので。
あれ?少ない?って思っちゃいました。
前奏終わってすぐに走ってきて増えはするのですが、ね。
好みの問題かもしれないけど。
MOMOTOとか、その点、すごい密度とインパクトがあった印象☆
 
 
 
+ + +
 
 
 
きむたかバンドさん。
 
客席側のバンドピットから
舞台上の後方に移ってからの
肝高の阿麻和利を見るのは
私はたぶんこれが初めてかも。
 
そうか、でも、あの音を体感できる機会は
もうなくなってしまったのね…。
 
幕にさえぎられてしまうぶん、
幕開けの音とかちょっと迫ってくる感じは減った気はするけど、
でもお客さん誰からもバンドさんの顔や活躍が見える、注目できる
ってのはいいですよね♪
 
数ある現代版組踊シリーズの中でも
バンドも歌も子どもたちでやっているのは
そう多くないので(阿麻和利と那覇だけなような)、
どんどん注目されてほしいです!
(リニューアルCDもそろそろお待ち申しております☆)
 
 最後の幕が下りる時に
皆で手を振ってたのがかわいかったです♪
 
 
 
+ + +
 
 
 
さて、次の肝高の阿麻和利は
卒業公演!(2/24、2/25)
 
場所は響ホール!
 
最終公演争奪戦
12/16(土)9:00のゴングです!
(電話のみ、あまわり浪漫の会)
 
参戦される方は心してかかるべし!!!

必要なのは、
運と、狂気です。
(私は去年は心折れた(笑))
 
 
 
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