がじゅまるの樹の下で。

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阿麻和利の祖父は●●●だった!?

2012年09月11日 | ・琉球史散策/第一尚氏

肝高の阿麻和利の舞台が終わったばかりなので
久々の阿麻和利伝承ネタを。

 

阿麻和利は出生が謎なので
色々な伝承・伝説・憶測があったりするのですが、
先日古本屋さんで購入した
門中拝所巡りの手引き」にこんな伝説が…。

 

 

 

 

 

 

阿麻和利の祖父は…、

 

 

 

 

 

  

 

北山王・攀安知(はんあんち)だった!?Σ(゜д゜;)

 

なんだとうっ!?

 

 

 

本によるとこうです。

 

尚巴志軍によって滅ぼされた北山王の娘は
兄と共に読谷村古堅(ふるげん)に逃れてきた。

娘はとても美人でしとやかだったので
いつしか大川按司(屋良按司)の目にとまり、
娘は懐妊した。

しかしすでに妻がいた大川按司は
妻にそのことがバレるのを恐れて娘との縁を切った。

娘は子どもを生み、
その子が後の阿麻和利である。

 

「門中拝所巡りの手引き P73」(沖縄の風俗研究会/月間沖縄社/1986)

 

 

大川按司に捨てられ人目を忍ぶ身だったので
娘は阿麻和利を育てるのに苦労した、とも。

 

なるほど、北山つながりか~。

なんかこういう伝説・伝承を読んでると
北山(今帰仁)関係のものってかなりありますね。

実は北山の系統だった、的な。

護佐丸もそうだし。

ほんとうの琉球の歴史」によれば
金丸もそうだし(笑)

 

阿麻和利が北山王・攀安知の血を引いていたとすれば、
首里王府はれっきとした「祖父の仇」ということになりますねぇ。

そうすると、また違った一面が想像できたりしますね。

 

阿麻和利の出生の謎は
屋良按司の子供というのが一般的ですが、
小説「百十踏揚」の設定が好きだな~。

この設定はおそらく著者の与並岳生さんの創作だと思いますが
あながちあり得ない話でもないってあたりがツボです。
(屋良按司の子供だという今に残る一般的な伝承もちゃんと踏まえているあたりも…(*^m^*))

 

写真は屋良グスク裏の比謝川。
イラストは去年の「翔べ!尚巴志」公演販売グッズ用に書き下ろしたチビキャラ攀安知(@現代版組踊ver)です★

 

*蛇足*

肝高の阿麻和利新パンフレット、
お問い合わせで購入できるようです。
今回の公演でGETできなかった方は是非♪
ワタシもインタビュー&イラストで協力させていただきました(→ 
詳細→ あまわり浪漫の会☆BLOG

 


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