がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

当サイトの掲載写真・イラスト等の無断転載/無断使用を禁じます

金武観音寺と金武宮

2018年01月04日 | ・琉球歴史/文化風景

初詣にどうかな?と思いつつも
予想以上に人が多かったので断念した
金武(きん)観音寺。

写真は’14.4に訪れた時のものです。

 

 

金武観音寺は16世紀(古琉球!)に
日秀上人によって創建されたお寺。

現在のお堂は昭和17年に再建されたものですが
なんとあの戦争による破壊・焼失を免れ
現存する戦前の木造建築として
貴重な存在でもあります。

 

 

建築に興味のある人も必見!

では少し建築造形として
観察してみましょう。

 

 

 

華美な装飾などはなく、
木肌そのままの素朴で
落ち着いたたたずまいです。

 

 

さて、こちらは「観音寺」なのですが
実は同じ敷地内に琉球八社の一つでもある
「金武宮」があります。

 

 

敷地には鍾乳洞があり、
地下に降りていく階段が。

(入場制限時間あり)

 

 

湿気があり、すべりやすい急な階段なので
ゆっくり気を付けて降りていくと…

 

 

祠がいくつかありました。
(真っ暗で綺麗に写っていませんが

 

この祠の前に貼られていた解説をみてみると
「金武権現」とあります。

これが金武宮メインの祠ってことでしょうか。

 

 

でも、この祠が金武宮だ!
というよりも、
この鍾乳洞そのものが金武宮
とみなしたほうがいいのかな。

 

洞窟内は他にもいろいろありますが(酒蔵庫とか)
内部の写真はこれだけ。

 

いつかまた訪れたいと思います。

 

 

ところで、

去年の秋ごろ、
金武宮の間違ったご利益(子宝)情報が
拡散して困った状況になっており、
住職がそのようなものはないと呼びかけている
というニュースもありましたね。→ 

子宝に関する縁起・逸話・信仰はない


ということを
ここでも書いておきます。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久志の観音堂と金武大川 | トップ | 沖縄の本格和菓子店と、龍樋... »