がじゅまるの樹の下で。

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4日目レビュー

2011年06月16日 | ・肝高の阿麻和利レポ

2011年度の肝高の阿麻和利6月公演レビュー♪

新年度、新しいメンバーを迎えてなんと総勢185名だそうです(!!)

備忘録を兼ねて毎回書いている平田舞台観劇レビューですが、
今回忙しさに振り回されて、まさかの一文も書かぬまま3日間スルー…

ううぅ…今の住まいとシゴトを考えると
公演の取り方とかスケジュールの取り方とか、
ちょっと考えていかないと行けないのかなぁ…

でも最終公演が演じるメンバーも観客も1番テンション高い(?)から
1番見ごたえがあるんだよね~(笑)


さて、4日目にして思い出しながら書ける分、書いていきましょうか。

≪あまわり浪漫の会≫
平田大一さんが4月から文化観光スポーツ部長として県庁勤めになって
肝高の阿麻和利の仕切りはいよいよあまわり浪漫の会の皆さんのみなりました!

いつもは舞台の始まりには平田さんが舞台挨拶に立っていたのですが、
今回からは浪漫の会の会長さんやスタッフさんが壇上に!
わぁ~、がんばれ~
って、こっちも応援したくなるのでした

今回、平田さんは会場には来ていましたが
(っていうか駐車場隣で同タイミングだったのでビックリ)
開演前もエンディングも、客出しも、舞台に上がったり挨拶をしたりなど
一般客の前に立つようなことは一切なく
ずっと客席から子ども達にエールを送っていましたよ。

またこれまでとはちょっと違った肝高の阿麻和利のスタートを見た気がしました。

 


≪あまわり講座≫
去年度の卒業公演から始まった、公演開始前の重要語句を解説するあまわり講座~♪
6つの用語解説、という中身は変わっていませんでしたが、
紹介者がハッタラーから、肝高の子にチェンジ!!

…ああ!それ、正解だよ!!

卒業公演で見たときに、
ハッタラーだとその後の登場とのメリハリがなぁ…
と書きながらも、じゃあ、誰にさせればいいのかという代案が思いつかなかったワタシ。
なんで思いつかなかったんだろう(笑)
肝子で正解。
で、肝子がはけた後、ハッタラーは今まで通り語りと、暗転と中通路にパッと現れる演出。
グッ!!

 


≪方言解説≫
↑の公演前のあまわり講座もそうだけど、
肝高の阿麻和利初観劇の人や、県外からのお客さんたちに
より分かりやすく舞台を楽しんでもらえるための工夫。

いよいよ登場です!!
舞台冒頭の方言セリフの翻訳チラシ!!

大主様と、肝高神の、ながーーい方言セリフのやり取り。
ワタシも初めて見たときは理解できなかったし、この後ついていけるかびびったものです

…で、そんな心境からワタシなりにセリフを思い出して解説したのが
「肝高の阿麻和利、初観劇の時の事前情報集」のカテゴリなんですね。
(もともとは福岡公演の際に、福岡在住の大学時代の友人や知人、恩師たちに向けて書いたものでした)

でもこのチラシがあればもうこのカテゴリ、いらないかも!?
(ワタシのは完全に記憶のみに頼ったものなので、今回のチラシのほうが正確です(笑))
あまわり講座での用語集も記入されてたし、あらすじや人物相関図なんかもあるしね。
(でもまぁ、記念に残しておきましょうか(笑))

あとは……やっぱり望月追放の場面のセリフかな~(笑)
後半が未だにちゃんと把握できません(笑)だいたいは分かるけど…。

 


≪キムタカの力≫
新パンフレットだ!!ひゃっほ~~~い!!
入場後、即購入。

でも今回はコレまでのようなキャスト紹介のパンフではなく、
肝高の阿麻和利の舞台、歴史そのものに焦点を当てた内容。
歴代阿麻和利君の座談会もあるよー!!

で、こちらも前から書いてた

舞台で披露される伝統芸能の解説もあったらいいな~

という呟き。

…この新パンフレットに載りました!!

平安名のテンテンブイブイ、ユングトゥ、平敷屋エイサー、浜の京太郎など。
個人的にはかぎやで風(歌詞は違うけど)とかの古典楽曲もっとあるので、
全部載せてほしかったな
(気になる人は、キムタカっ子祭り展示ブースに行こう~(笑))

≪役作りの妙≫
メインの阿麻和利君やヒロイン百十踏揚意外は、
ほぼ毎回キャストが変わる肝高の阿麻和利の舞台。

見るたびに演出が変わっていたり踊りの振りが変わっていたりする肝高の阿麻和利の舞台ですが、
役も演じる子によって、振りや演出が変わって行くのもリピート観劇の楽しみの一つ。

もう、いちいちその1つ1つは挙げませんが、
ある役に対して、前の舞台でこういう演出だったから次の舞台でも同じように見れるかというとそうではない。
もちろんそのままの場合もあるし、なくなったり、また復活したり、変化していたり。
その中で、まぁ、ワタシ好み(ツボ)だったりするのがあったりなかったり(笑)
(だからツボな演出というか演技を見れたらキター!!ってなる(笑))

そういった細かいトコロの差で、人物像が微妙に違ってくるのもまた楽し。
屋慶名も金丸も賢雄も尚泰久も。
(あ、でも平安名次郎はある程度一貫してるなー(笑))
出番が少なめの役ほどそれが面白いよね。

今回「ぅおっ!?」ってなったのは、
最終公演の百十踏揚登場のシーン。
女官たちの舞が終わってはけるとき、最後の女官と百十踏揚がなにかしらのやり取りをする…
というのは前から色んなパターンで見てきましたが、
今回はなんと、女官が百十踏揚をそっと押したよ!?

…えっ…!!どういう意味!!!???

勝連への降嫁を引き止めるかのような女官と、それを去らせる百十踏揚、
というのが今までのパターンでしたが、
今回はその逆で・・・・・・。
それに対して百十踏揚が振り返ったり何かしらの仕草をすることはなく。

う~~~ん…女官が王女を押すって……いいのか?
と思いつつ、その謎の仕草の答えは未だにワタシの中で未解決でございます・・・
その真意は!?はてさて。

 

もう一つ。
やっぱり書く大城賢雄。
今回ワタシが見た公演では賢雄は女の子のKさん。
彼女が演じる賢雄は被り物なしの、ポニーテール(※さらさらストレート)美形賢雄ってのが特徴的でしたが・・・・・・。

ありゃ!髪切ったんだ!!
こりゃまたすごいイメチェンですな!!

以前M君が演じた丸坊主ハッタラーよりもビックリしたよ

いや、よかったです!!いつもながらクールでダークな賢雄でした!!
でも個人的に賢雄としてはちょっとイメージしたことのなかった髪型だったので
そのギャップにしばしうろたえました(笑)。
(首里の場面で暗がりの中通路に現れたのを見たとたん、椅子から滑り落ちそうになりました(笑))

でもワタシがコレまで書いてきた賢雄も髪型4種類くらいあるなぁ。
(肝高の阿麻和利ver, ポニーテールver, 月下に語るver, 古琉球ver, 全部髪型違う。
ちなみにちびキャラはこっちこっち。)

まぁ、賢雄お洒落さん(笑)
でも全部前髪なかったからな~。
うーむ…。前髪あるだけでこんなに印象変わるのか~~~・・・・・・。


見た目のことはさておき。

チャレンジ公演も含めての、今回の賢雄を見て感じたこと。

阿麻和利が死ぬ際に、後悔の念を持つ賢雄の演技も涙を誘う見所の1つ。

そんな賢雄、

一体何をきっかけに自分の行いを後悔したの?

はっきり行って賢雄、かなりワルですよ。
金丸にも「一刻も早く阿麻和利を討つべきだと考えます」とやる気満々だし、
鶴松・亀千代のシーンでも、目を光らせるその様はまさに敵役そのもの。

でも阿麻和利の死に際に際して激しく後悔を見せるその心変わりは
一体何がきっかけだったのかな。
あれだけの武将が、ころっと心変わりするはずないし
心変わりするまでにそれなりに葛藤とかジレンマとか後ろめたさとかプライドとかあったはずだし。
だからすぐに泣き崩れたりするというよりは
その心の移り変わりや良心の呵責みたいないなものが
もっとリアルに見えたらもっといいな~、と思いました(^^)

以上、賢雄贔屓の和々でした(^ε^)笑


≪間の妙≫
ラジオドラマやったせいか、以前よりも一層気になるようになった「間」の存在。
ラジオドラマって演技は見えないから、感情表現とか場面表現って声(音)と、「間」しかないんですよねー。
この「間」の具合でどれだけ変わってしまうことか・・・・・・。
(いや、ラジオドラマの時は演者さんだけじゃなくて、
編集段階での「間」ってのもあったんだけどね・・・;)

会話って相手の言葉を聞いて、それを理解してその言葉に対してなんらかの感情が起こるから
自分が返す言葉なり行動なりになっていくわけで。
その、相手の言葉を受け取って、感じて、また言葉を発する、
という「思考の間」ですよね。

セリフだけで精一杯だったり、
逆に慣れすぎてセリフが表面的になっちゃったりすると
どうしても「間」って意識しにくいですよね。

にぎやかな場面ほど、ついついハイテンションで
早口になって「間」も詰め詰めになりがちですが、
どんな場面でもセリフの背後にある「思考・思い」=「間」の部分を
もうちょっと意識するともっといいかな~と思いました★
(むしろこういったシーンのほうがシリアスな場面よりも難しいかもね)

小説でいうと、かぎかっこのセリフとは別に書かれている心情表現や場面表現の文章、あれが「間」かな、と。
肝高の阿麻和利の台本は見たことないけれど(あるのかな?)、
たとえば小説版にしたとして、そのセリフとセリフの間にどんな文章表現が入るかな?
って考えてみるのも面白いかも。

でも今回は今年度初の公演でしたから、初めての役だった人たちもたくさんいたはず。
それぞれの役をもっと深くしていけるのはきっとこれからですね。

ワタシもそれがこれからの観劇の楽しみでもあるんですよ

2011年度肝高の阿麻和利メンバーさん、
今年もたくさんの感動と刺激を楽しみにしています!!

FIGHT~!!

…あっ、アンサンブルメンバーのこと書いてない…

男サン、メンバー増えた!?
なんか男衆が増えると頼もしい感じでいいですね!!
舞台のかっこよさとたくましさが倍増!!

もっと増えたらいいな~

 

ああ、いつも短くまとめて書こうと思ってるのに
いつの間にか長くなってしまう…

だからまとまった時間がないとレビュー記事UPできないハメに…

しかもチャレンジ公演のことまだ書いてないし。

チャレンジ公演はまた別記事で書きますね。

 

(つづく)

 

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