ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

滋賀県立陶芸の森とMIHOミュージアム

2019-05-11 02:21:55 | 近江の国
2019年5月10日に滋賀県の美術館巡りをしました。

最初に行ったのは、「滋賀県立陶芸の森」。やきものを素材に創造・研修・展示など多様な機能を持つ公園として、1990(平成2)年6月に開設され、自然豊かな園内にはいたるところに陶芸家の作品や火鉢などが屋外展示されています。

信楽鉄道信楽駅からコミュニティバスで3分で着きます。
休館日:月曜日、年末年始。陶芸館のみ展示替え期間および冬季は休館。
開園:午前9時30分〜午後5時00分(ただし、陶芸館、信楽産業展示館への入館は午後4時30分まで)
陶芸の森は入場無料。陶芸館のみ有料。

陶芸の森は、陶芸館、信楽産業展示館(ショップ、カフェレストラン「BROWN RiCE WATER」も併設)、創作研修館、広場と、大きく分けて4つのエリアから構成され、その中の陶芸館が陶芸専門の美術館です。



2019年3月12日~6月9日「陶の花、FLOWERS」展が開かれています。
「現代作家の花咲く器」、「近代建築に割いた花」、「古(いにしえ)の器に咲いた花」、「陶の花は語る」の4章立てで、近代建築に咲いた花はマジョリカ・タイル、古の器に咲いた花は湖東焼、門平焼、古伊万里などが見ものでした。



同じ期間、「細川正廣コレクション寄贈記念展 近江のやきものの魅力」も展示されていました。信楽焼(信楽)、湖東焼(彦根)、長浜湖東焼(長浜)、梅林焼(大津)、門平焼(大津)、小富士焼(野洲)、八田焼、下田焼など、滋賀県にはたくさんのやきものがあることがわかりました。



陶芸の森から自動車でかなり走って、MIHO MUSEUM にも行きました。
MIHO MUSEUM はさる宗教団体が信楽の山の中に作った美術館で、美術館までの長い道も舗装して造り、入口から展示棟までは環境に配慮して電気自動車で移動するようになっています。

3月21日~5月19日、「大徳寺、龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋(はそうあい)展」が開催されていました。

大徳寺龍光院は黒田長政が父・黒田如水(官兵衛)の菩提を弔うため、1606(慶長11)年に堺の豪商天王寺屋津田宗及の次男である江月和尚を開祖として建立しました。曜変天目茶碗を始めとする天王寺屋伝来の名宝、江月所用の品々、禅の法統を受け継ぐ書画など、龍光院に伝えられてきたものがたくさん展示されていました。

「破草鞋(はそうあい)」とは、破れた草履(わらじ)、つまり無用の物という意味で、明兆が安国寺で画ばかり描いて禅の修行を怠ったので、師から師弟の縁を切られ、大道に捨てられた破れ草鞋にたとえて自ら〈破草鞋〉と号したが、その後、画才が認められて、画僧として活躍したという故事によっています。禅語なので、この展示会の意味は各自で考えろということなのでしょうか?

曜変天目茶碗は、南宋時代の中国で作られたもので、紺地椀の内側に星のようにみえる大小の斑文と、角度によって玉虫色に光る青や青紫のぼかしが輝く茶碗で、世界中で日本の静嘉堂文庫、藤田美術館と、この龍光院に伝わる3点のみが現存し、国宝に指定されています。ちょうど同じ時期に藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗も奈良国立博物館で特別展示されていましたが、大変な人出だということで、こちらはそれ程の混雑でもなかったので、じっくり見れてよかったです。
もう一つのMIHO MUSEUM 所蔵の油滴天目茶碗も、第4の曜変天目とも言われるもので、重要文化財になっていて、これも見ることができました。

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