今年は後祭も当日見に行けなかったので、宵々山で会所や屏風祭を巡ってきました。
三条通り室町西入ルにある休み山の鷹山でも大勢の人達がお囃子を演奏していて、山再興の意気込みが感じられました。
左側に並ぶ鉦の演奏をしているのは、小中学生くらいの若い人達ばかりで、将来が楽しみです。
新町通り三条下ルの八幡山。
八幡山の会所。
左甚五郎作と言われる鳩の木像(右側の一対)。
尾形光琳の百花図屏風。八幡山保存会の所蔵品ですが、町内の奥井商店の玄関に飾らせてもらっています。
落款によれば天明二年(1782)、円山応挙が人の求めに応じて尾形光琳の屏風絵を写したものだそうです。
(有)千梅の屏風も八幡山の所蔵品です。
大日(おおくさ)家ではいつもお琴が飾られています。
新町通り六角下ルの北観音山。
野田家(新町通り六角下ル)の源平合戦図屏風。右は「鵯越の坂落し」、左は「屋島の戦い」。
吉田家。
ヒオウギの生け花も豪勢です。
藤井絞さんは前祭の宵山でも見せていただいた屏風飾りを後祭でもご披露下さって、太っ腹。
新町通り蛸薬師下ルの南観音山。
蛸薬師通りを東に入って、橋弁慶山。
橋弁慶山の会所一階には五条の橋があり、
二階には弁慶と牛若丸が飾られています。
室町通り山本仁商店の「曽我物語図屏風」。右は富士巻狩、左は夜討の図。
室町通り蛸薬師上ルの鯉山。
ここの会所にもベルギー製タペストリー等お宝が溢れていますが、今年はパスして、
四条通りを越えて新町通りを南下、一昨年から再興された大船鉾。船の舳先を飾る龍頭が今年新調されました。
鉾の周りを囲む柵に「埒(らち)の中は入らないでください」と書いてありました。ふーーん、「埒」ってこれのことなんだ。「埒」とは本来は囲いや仕切りのことで、「埒があかない」とは、囲いが開けられなくて物事が進まないことなんだって。一つ賢くなりました。
前祭の宵々山と違って、後祭では夜店もなく、歩行者天国もなく、人出も多くなくて歩きやすく、それに今年は夜になると涼しさが増して、汗をかくこともなく、のんびりたっぷりと宵々山の情緒を味わうことができました。
本日7月31日、八坂神社境内の疫神社夏越祭(なごしさい)で、祇園祭の1ヶ月にわたる全ての行事がおしまいとなります。