ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

園芸三昧

2013-05-26 00:08:20 | 洋ラン
今年はセッコクの花がたくさん咲きました。



フタバアオイが鉢いっぱいになってきたので、株分けしました。



苔玉も作りました。



まだまだ株分けや植え替えをしなければならない植物がいろいろあって、この時期は忙しいです。

朝鮮王朝の美「毛綴織」展

2013-05-23 00:14:11 | ぶらり都めぐり
2013年5月17日~23日に京都芸術センターで「朝鮮王朝の美「毛綴織」展」が開かれていたので、見に行きました。


元の明倫小学校が今は京都芸術センターになっています。


上の正面入り口ではなく手前左側の入口から入り、



2階に上がると、講堂や大広間があります。


大広間は広い畳敷き格天井、床の間欄間などがついた立派な和室で、ここで「毛綴織」展が開かれていました。



朝鮮毛綴織は朝鮮王朝時代の両班(ヤンバン。貴族階級)が敷物や間仕切り、風よけなどに使ったという、動物の毛(野生のヤギや羊の毛)を使って織った織物。硬い毛のゴワゴワした手触りで、織り目も詰まっているので、250年経った今も虫食いがないそうです。

この展示会は祗園祭山鉾連合会理事長の吉田孝次郎さんが50年かけて収集した毛綴織60点のうち22点を展示したものでした。


私が一番気に入ったのはこの緑色のでした。赤穂緞通もいいけど、これもいいですねえ。

会場で吉田さんから説明を聞くことができました。
祇園祭や亀岡祭、大津祭で山鉾の懸装品として使われたり、祭の時に座敷の室礼道具として使われていたもので、欧州や中国とも違う朝鮮王朝独自の美を表現する貴重な織物です。
織りだされた模様は中国のものが龍や鳳凰などの権威的なものが多いのに対して、朝鮮では王室のものであっても、花や蝶や優しい模様・図案が多いのだそうです。
韓国にはわずか2点しか残っていないそうです。

大きさは相当に大きいものもありました。



秀吉の陣羽織風に作りかえたもの。



韓国時代劇にはまっているので、この展示会を見てからドラマを見る時も、室内の壁に似たようなものが掛かっていると、あれが毛綴織(のレプリカ)かなと思ってしまいます。



見終わった後、奥の1階にある前田珈琲明倫店でお茶を飲んで帰りました。


土佐くろしお鉄道とJR予土線

2013-05-21 02:23:56 | 土佐の国

中村駅から窪川駅まで乗った電車はジョン万次郎列車で、デザインはアンパンマン列車と同じくやなせたかしさんです。

中村駅から若井駅までは土佐くろしお鉄道、若井駅から一駅の窪川駅まではJR予土線です。



土佐くろしお鉄道の窪川駅。JRの窪川駅は隣接して左側にあり、通路でつながっています。
窪川駅でJR予土線に乗り換えて江川崎駅まで行きました。窪川駅から若井駅までは今通ってきた路線を折り返し、若井駅から線路が分かれて山の中へと入って行き、江川崎を経て愛媛県の宇和島まで続いています。



JR江川崎駅。
帰りの電車が出るまでだいぶ時間があったので、この駅前のベンチで長いことぼーーっとしていました。
澄み渡った青空に小鳥の声だけが響いて、本当にのどかな所でした。



江川崎駅のホーム。
昔終着駅だっただけあって、ホームがいくつもあります。




帰りに江川崎から窪川まで乗った電車は海洋堂ホビートレインでした。
途中の打井川駅から6km山に入った所に「海洋堂ホビー館四万十」ができているからです。
フィギュアの製造販売で有名になった海洋堂が、廃校になった小学校の体育館を改築して、プラモデル、ホビー、フィギュア、食玩等を展示するミュージアムとしました。
海洋堂のオーナーが、出身地でへんぴなこの地にあえてミュージアムを作って、人を呼び入れ、四万十川流域を蘇らせる取り組みをしているのだそうです。


電車の中にも展示がありました。




四万十川に行ってきました

2013-05-21 02:22:42 | 土佐の国
中村から四万十川の中流、江川崎に行くには川沿いの道の路線バスは夏休みやゴールデンウィークしかなく、土佐くろしお鉄道とJR予土線に乗って遠回りして行くしかありませんでした。(自動車ではないので)
中村発15:31、窪川経由で江川崎着17:48。


泊まった宿「ホテル星羅四万十」は高台にあって、

全室窓から四万十川が見渡せます。



これも窓からの眺め。左右に流れているのが四万十川本流で、右奥から手前に向かって流れこんでいるのが支流広見川です。
この辺りの河原はキャンプ場になっていて、近くには四万十・川の駅カヌー館もあります。

江川崎は、木材集積地として四万十川中流域の中心地でした。鉄道も愛媛県側からここまでしか来ていない時代が長かったようです。


夕ご飯。
レストランもお風呂(温泉)も川が眺められる絶好のロケーションでした。



翌朝帰りがけに、まだ四万十川の近くに行っていないというと、宿の送迎自動車の方が親切にも近くの沈下橋まで連れていって下さいました。



四万十川と言えば、沈下橋。
川の両側の住民の利便のためにつけられた橋で、流水量が多い時でも流されないように、欄干をつけずに水が橋の上を超えて流れていくようになっています。
支流も含めて47もの沈下橋があるそうですが、これはその一つ、長生の沈下橋です。






私達はヒヤヒヤものでしたが、欄干のない橋の上も慣れれば平気ですと、車で渡って下さいました。
ホテル星羅四万十の方、ありがとうございました。



少し離れたところには川をまたいでたくさんの鯉のぼりが泳いでいました。



土佐中村の商店街と幸徳秋水のお墓

2013-05-21 02:21:28 | 土佐の国
足摺岬から約2時間バスに揺られて、中村駅に帰ってきました。
川エビ、うなぎ、川のり、あゆ等四万十川の幸満載の昼食を食べて、まだ電車まで時間があったので、中村の街をちょっと歩いてみることにしました。

駅からタクシーで5分くらいの所にある中村の中心商店街、天神橋商店街。

ここはちょっと前のテレビドラマ「遅咲きのヒマワリ」のロケ地。さびれかかっている地方都市の商店街という設定ですが、アーケード街は結構大きな通りでした。日曜日なので、閉まっているお店も多かったのですが、通りの真ん中で日曜市も開かれていました。



商店街からすぐの所にあった幸徳秋水のお墓にも行ってみました。

幸徳秋水(1871-1911)。中村で生まれたジャーナリスト、思想家。
中江兆民に師事し、自由・平等・博愛を唱えましたが、大逆事件で明治天皇の暗殺を企てたとして死刑にされました。無実であったことがわかり、2000年に中村市議会で名誉が回復されました。


住宅街に隣接した山際の正福寺の墓地にお墓があり、案内板があちこちに立てられていたので、わかりやすかったです。
お墓の横の箱の中に説明パンフレットが入っていました。
「幸徳秋水を顕彰する会」がお墓の管理や記念事業、研究活動を行っているようです。




足摺岬に行きました

2013-05-21 02:19:43 | 土佐の国
高知県の足摺岬に行ってきました。

朝9時33分京都駅発の「のぞみ」に乗って岡山で特急「南風」に乗り換え、

「南風」はアンパンマン列車でした。
四国内の特急はアンパンマン列車になっているのがたくさんあります。

「南風」は高知止まりだったので、高知で特急「あしずり」に乗り換えて中村まで。
中村からバスに乗って約2時間、足摺岬に着いたのは午後5時半近く。いやー、遠かった!

聞くところによると、足摺岬があまりに遠くてわらじを履きつぶして、さらに足も摺りつぶす程遠いので、「足摺岬」と言われたということです。


中村駅近くバスの車窓から見えた四万十川の姿。河口に近づいて川幅も広くゆったりとした流れです。


足摺岬近く、足摺温泉郷の宿からの眺め。
太平洋が目の前でしたが、西側は山になっていて海に沈む夕日を見ることはできませんでした。

温泉に入って、新鮮なカツオのたたきと皿鉢料理の夕食を堪能すると、辺りは街灯も少なくほとんど暗闇の世界で、岬の方は真っ暗で危ないということなので、早々に眠りにつきました。



翌朝、いよいよ四国最南端の足摺岬へ。


宿から岬までは歩いて5分程、バス道路ですが両側から大きな木が覆いかぶさって鬱蒼としています。
アコウやビロウジュ、ウバメガシ等の亜熱帯植物が茂っているのです。



こんな看板も出ていました。
「この辺りは夜間にはよくいのししが出没します。ご注意ください。」
ということです。
昨夜出歩かなくてよかった。



ジョン万次郎の銅像がある広場を通って岬の灯台のある突端に出ました。

幕末、この近くの中浜村の漁師だった万次郎は、漂流によってアメリカに渡った後、測量や航海術などを学び、鎖国時代の日本に帰国して新しい技術や思想を伝えました。



これがテレビ等でお馴染みのあの「足摺岬」です。
(展望台からの眺め)
ここから見渡すと水平線は視界270°ぐるりと続く大パノラマで、地球が丸いことが感じられます。


間近から見上げた灯台。


灯台のすぐ横にある「亀呼場」。
弘法大師がここから亀を呼んだら海から亀が現われたという言い伝えの場所です。




断崖から下を覗くと荒波が打ち寄せています。
灯台のある崖は高さ80mはあるそうです。


辺りにはたくさんの藪椿が自生していて2月頃には花盛りになるそうです。



椿のトンネル。
海側から吹き付ける強い風のため、木が一方に傾いて生えています。



椿のトンネルの下を5分程歩くと岬の東側に突き出た「天狗の鼻」に出ます。
そこから岬を見た景色は、足摺岬随一と言われています。
手前に突き出ているのが展望台のある絶壁。その向こう側の岬に灯台が小さく見えています。

断崖絶壁を堪能しました。海の中の岩に打ち付ける波を見ていると、「ここが東映映画のトップ画面撮影場所に違いない。」と思ってしまいました。



泊まった宿のすぐ前にあった万次郎足湯の休憩所。


休憩所のすぐ前にはこの絶景「白山洞門」があります。
長い年月の間に波がくりぬいて、高さ16m、幅17mの門となり、海が造った洞門としては日本一の大きさを誇り、高知県の天然記念物に指定されています。

足湯は階段状になっていて、足湯につかりながらこの景色を眺められる、しかも無料でです。なんとスンバラスイ休憩所でしょう!と思ったらこの日はたまたま故障でお湯が出ていなくて、残念無念!
景色だけたっぷり鑑賞してきました。



灯台の所から山側を振り返ると、亜熱帯の森の中に、四国88ヶ所霊場の第38番札所、金剛福寺があります。
嵯峨天皇の勅願によって、弘法大師が三面千手観音を本尊として823(弘仁14)年に開いたお寺です。


さすがに足摺岬一帯はお遍路さんが多くて、車で、歩いて、バスで、お参りをしている人をたくさん見かけました。
お寺の前を歩いていたら、お遍路さんから「今日は何番までお参りですか?」と尋ねられてしまいました。「すんません。足摺岬だけです。」と言うしかなかったです。