ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

針江生水(しょうず)の郷

2016-10-20 03:01:27 | 近江の国
団体日帰り旅行で琵琶湖「かばた」をめぐる旅に行ってきました。
滋賀県高島市新旭町針江地区はきれいな水が豊富に湧き出ていて、「川端(かばた)」という水の湧き出る所が家庭の敷地内にあり、そこで水を汲んだり洗い物をして生活用水に使っていることで知られています。


針江大川。
集落の中に張り巡らされている川は水がきれいで、梅花藻がたくさん生えています。



針江公民館の横に見学の受付があり、ここで申し込んで必ず案内のガイドさんと一緒に見てまわることになっています。観光地ではなく、住人が住んでいる街なので、個人で勝手に見てまわることはできません。
たくさん参加の団体で予約してあったので、ガイドさんもたくさん待っていてくれて、15人位ずつで歩いてまわりました。



ガイドさんは住民ボランティアの方で、詳しく熱心に説明してくださいました。



住居とは別棟になっている「かばた」は庭に屋根をかけた小屋の中にあります。水は少し掘ると自然に湧き出てきたり、ポンプで汲み上げたりして出てきて、敷地の外の水路に流れ出ていきます。年中水温が一定なので、夏は涼しく、冬は暖かく使うことができます。

参加者はみんな紙コップを持ち歩いてどこの「かばた」でも水を汲んで飲むことができます。味は「かばた」によって少しずつ違っているそうです。



どの「かばた」にも鯉が住んでいて、食器を洗った時に流される食べかす等をお掃除してくれます。



集落の中の道はとても静かで、昔懐かしい村の風景です。



家の壁や塀は、腐らないように杉の木を焼いたものが多く使われていました。



あちこちに水がこんこんと湧き出ています。



住居と棟続きになっている「かばた」は曹洞宗正伝寺で見せてもらいました。



正伝寺境内の亀ヶ池も水が湧き出てたまったものです。



上原豆腐店では手作りの豆腐が「かばた」に浮かべて売られていました。



通りがかりの人が誰でも水が飲めるように家の外側に作られた「かばた」。



最近はハクビシンやイタチが出没して鯉を獲るようになったので、「かばた」の上にネットを張っている所もあります。

針江・霜降のこの地域にこのように湧き水が多いのは、比良山系の雪溶け水が湧き出し、しかもその先の琵琶湖に遮られて留まってここに湧き出てくるのだそうです。この地域の人達は水道水よりも上質の湧水を飲み水や風呂、洗濯に使い、庭の打ち水や洗車などには水道水を使っているのだそうです。
集落内の水路・川は生活排水で汚れていたこともありますが、下水の整備と水路の掃除など住民の努力で年々きれいになり、2008年に「平成の名水百選」、2010年に「重要文化的景観」に選定されています。少々不便なことがあっても、きれいな湧き水を使うエコな生活を守り続けているのです。

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マキノのメタセコイア並木

2016-10-20 00:36:22 | 近江の国
生水の郷を出て、「かばた館」で昼食の後、高島市マキノ町のメタセコイア並木に行きました。

ここは高島市マキノ農業公園(マキノピックランド)の中にある並木道です。
約2.4キロにわたってまっすぐな道路の両側に約500本のメタセコイアが植えられています。1981年に地元の果樹生産組合が植樹したのが始まりで、四季折々の並木の美しさが有名になり、「新・日本の街路樹百景」の一つに指定されています。この日は紅葉にはまだ早く、濃い緑の並木が続いていました。

一時はやった冬ソナの聖地訪問に韓国まで行かなくてもここでも雰囲気は味わえるかもしれませんが、残念なことに中を通っている道は広い自動車道で、大型観光バスなども通るので、ロマンチックな夢想にふけるのは危険です。

マキノピックランドでは、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、くり、りんご、さつまいも、落花生等の果物狩りやグラウンドゴルフ、サッカー、野球等のスポーツ、野菜直売、レストラン等を楽しむことができます。

この近くには「マキノ高原温泉さらさ」もあり、いつか行ってみたいものです。



その後、琵琶湖の東側を走って、琵琶湖の南東「アグリパーク竜王」へ。
ここもいちご、桃、梨、ぶどう、柿等の果物狩りや農業体験、野菜直売、動物ふれあい広場、グラウンドゴルフ等ができるのですが、この日はすでにほとんどの果物の時期が終わっていて、



コスモスを自由に摘むことだけができたので、いっぱい摘んで帰りました。
滋賀県にはこの他にも、「アグリの郷栗東」や「ブルーメの丘」などの農業公園があちこちにあります。

帰りは琵琶湖大橋を渡って、小野から京都市大原に抜ける行きと同じ道で帰ってきました。琵琶湖大橋を渡る手前では道が渋滞して時間がかかりました。


針江もマキノもアグリパークも、どこも鉄道駅からは離れていて、自動車なしで一人で行くのは難しいので、前から行ってみたいと思っていた所に団体旅行でまとめて行くことができ、念願がかないました。
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京都市役所

2016-10-13 00:36:02 | 建物(京大以外の京都府の)


京都市役所本庁舎です。




1927(昭和2)年竣工。RC造 地上4階、地下1階建て。設計は武田五一と中野進一で、古風堂々とした威厳に満ちたたてものです。




正面玄関を入ったところ。




さらに正面に左右両側に別れた階段があります。
京都市民でありながら、これ以上奥に入ったことがありません。市民としての用事は区役所で済むし、市役所の機能は西庁舎・北庁舎とたくさんの別棟に分けられているので、なかなかこの本庁舎の中に入ることがないのです。




この建物も耐震改修が予定されているので、もしかしたら命名権が売られて「京都市チャラチャラ役所」なんてことになるかもしれません。
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