東京お屋敷シリーズ(
)第3弾は文京区音羽の高台にある
鳩山会館。
昭和29年から31年まで首相を務めた鳩山一郎が建てたもので、設計は岡田信一郎。
1924(大正13)年築。
あちこちに鳩のデザインが施されています。
バラが植えられた庭園側から見た建物の全景。イギリス風ですが、とても明るくメルヘンティックです。
一階の食堂から第一、第二応接室と続きになっています。
応接室は18世紀後半イギリスの軽快優雅で古典主義的なアダムススタイルといわれ、ここが戦後政治の重要は舞台となりました。
応接室の前には庭に面して広いサンルームがあります。
ああ、なんという贅沢なお住まい!
二階はたくさんの寝室を大広間に改装してあり、鳩山一郎、その妻薫、長男で外務大臣になった威一郎の記念室もありました。
このお宅で見るべきものはステンドグラス。
最近、建物を設計した岡田信一郎が、アメリカから帰国したステンドグラス作家小川三知に発注したものだとわかりました。
一番目を引く二階への階段踊り場にある大きな窓は五重塔と空に舞う鳩の絵で、珍しい和風のステンドグラスです。
とても大きなもので全体像が入らず、うまく撮れなくて残念
玄関の上部にも鳩のグラスが。
ここにも鳩が3羽。
サンルームの床のタイルもかわいい。
こんなにかわいい造りの建物が政治の舞台になっていたとは、ちょっと違和感がありましたが、きれいに修復されて公開されていて、夢のような洋風お屋敷を堪能することができました。お茶のサービスもあり、応接室やサンルームのソファに腰かけられるのでゆったりできます。
地下鉄有楽町線江戸川橋駅下車徒歩7分で簡単に行くことができます。
月曜休館、開館時間は10時~16時。500円。