ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

2013年青春18春の旅(4)こんぴら歌舞伎を見る

2013-04-08 23:22:43 | 遠出(国内)
さて、今回の琴平への旅の主たる目的は、
「こんぴら歌舞伎」を見ることでした。


旧金毘羅大芝居小屋(金丸座)は1835(天保6)年に建てられた日本最古の芝居小屋で、1970年に国の重要文化財に指定されています。
元は少し下の町中にあったのですが、1976年に現在の位置、琴平町公会堂から坂をあがってすぐの所に移築復元されました。

1985年から毎年春に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催され、今年は第29回目となっています。今年は4月6日~21日、各日第一回(午前11時開演)と第二回(午後3時開演)がありますが、大変人気があるようで松竹からチケットが一般発売されたと思ったら、すぐに全日売切れになってしまっていました。
今年は市川猿之助の襲名披露公演でもありました。


小屋の中は江戸時代の芝居小屋のままに全部桟敷席。廻り舞台は奈落の底でボランティアの地元の人達が人力で押してまわしています。天井は全座席に花吹雪を降らせることができるように「ブドウ棚」になっています。花道は二本、すっぽん、空井戸、セリなどすべて整っていて、照明は1~3階両側の明り取り障子をこれもボランティアスタッフさん達が開け閉めして自然光で調節されます。
こんな江戸時代の雰囲気そのままの小屋で歌舞伎を見られるなんて、滅多にないことと大興奮。




しかも、座席は花道のすぐ横で出入り口(鶴ののれんの所)の真ん前、最高の席でした。役者さんが花道を走って出入りする時の迫力はものすごいものでした。
贅沢を言うと、やはり1つの桟敷の中に12人がぎっしり詰まって長時間正座していなければならないというのは、かなりの難行ではありました。




お茶子さんに扮したたくさんの女性達が座席の案内などお客さんのお世話をしてくれていました。桟敷の仕切りの狭い板の上を器用に歩いて、荷物を持ってくれたりして。。。


上演中の撮影はできないので、お見せできないのですが、「鳥辺山心中」と「義経千本桜-川面法眼館の場」、よかった!ですう、おもしろかったですw。
猿之助扮するキツネが佐藤忠信に化けたり、キツネにもどったり、あっちから引っ込んだと思ったら、こっちから出たり、ものすごい早い早変わりで、最後の場面ではキツネになって「かけすじ」という宙乗り装置で、空中で踊りながら花道上空を飛んで退場していく時、猿之助の顔がもうすぐそこに手の届きそうな近くに、ものすごくうれしそうに笑っているのが見えて、「日本一っ!」の掛け声もかかって、観客もやんやの大喝采でした。

いやー、日本人の血が騒ぎましたわ。



「福山雅治より四代目市川猿之助丈江」の緞帳も掛けられていました。

2013年青春18春の旅(3)琴平あれこれ

2013-04-08 21:41:47 | 遠出(国内)
香川県仲多度郡琴平町、金毘羅さんには登らなかったけれど、いろいろおもしろいものがありました。


JR琴平駅。
1923(大正12)年築。国の登録有形文化財。



琴平電鉄琴平駅。



街の中を流れる金倉川にはたくさんの橋がかかっています。



琴電琴平駅の近くにある高燈籠。
1865(慶応元)年に完成した高さ27メートルの日本一高い灯籠で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。瀬戸内海を航海する船からこんぴらさんを拝む目印となっていました。



金倉川に架かる鞘橋。
木造、屋根付きで橋脚のない珍しい浮橋。建立の年代は不明ですが、寛永・天明年間の建造、現在のものは明治2年に竣工、明治38年に現在地に移転したもので、現在は金刀比羅宮の神事の時だけ使われています。国の登録有形文化財。


鞘橋の渡り口部分。




金毘羅さんへの参道はお土産屋さんや旅館が立ち並んで賑やか、中でも一際大きくて立派なのが、清酒「金陵」の酒屋さん、西野金陵株式会社。1658(万治元)年創業。金陵というのは江戸時代に儒学者頼山陽が琴平を訪ねた折にこの地が中国の古都金陵(南京)を思わせるものがあるとして命名したのに由来しています。

街の至る所に金毘羅歌舞伎ののぼりが立っていました。




金毘羅本宮へ登る石段から横にそれて、坂道を少し上がったところにある「琴平町公会堂」。
1932(昭和7)年の木造建築。御殿のような立派な建物で国の登録有形文化財に登録されていますが、現在も各種催しや集会などに活用されています。