淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「イカゲーム」よりこっちのほうが面白いかも。「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督による「地獄が呼んでいる」。

2021年11月21日 | Weblog
 韓国の文化産業に対する財政支援をも含めた「後押し」が凄い。そして、それに関する国家予算も日本に比べて圧倒的に多い。
 たとえば2020年度予算でいうと、4762億ウォン(約440億円)だという。日本のクールジャパン機構の2019年度の出資枠は170億円だった。
 韓国のコンテンツ輸出額も2020年でみると、約1兆1350億円にまで達しているというから驚異的だ。

 韓国は、その国力と国内市場の規模の小ささから、国外へと軸足を伸ばし、輸出によって外貨を稼ぐしか存在感を高めることが出来ないという側面があることは否定できないだろう。
 ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞して今年のアカデミー賞作品賞をも受賞した快挙や、音楽の世界においてもK-POPが世界的に大人気を博し、「BTS」は、アジア圏のアーティストとして初めて、アメリカ「ビルボード」のアルバム部門で全米1位になり、シングルまでもがトップを獲ってしまった。

 悔しいけれど、韓国の映画もそしてドラマも、やはり面白い。観ると、確かにハマってしまうのだ。
 最近でもNetflix「イカゲーム」が全世界で大ヒットを飛ばし、その勢いは現在でも続いている。一気見してしまった。

 そして、11月19日より、同じNetflixからオリジナル韓国ドラマ「地獄が呼んでいる」が遂に配信開始された。
 当然、配信日、全6話一気に観てしまった。眠いったらありゃしない。
 もしかしたら、「イカゲーム」よりもこっちのほうが面白かったかもしれない。監督が「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督だ。

 物語は、突然現れる3体の得体の知れない謎の怪物が、罪を抱えた人間たちを次々と罰してゆくという内容なのだが、そこに歪曲した正義感を振りかざす集団が現れて、怪物たちを崇拝化することで更なる悲劇と混乱を招いてゆく・・・。

 とにかく、冒頭からハイテンションでハイスピードな展開に度肝を抜かれる!
 一話が60分以内ということもあって、観ていてあっという間に時間が過ぎる。
 面白い!

 ただ、一つ難点をいえば、後半、ちょっと急ぎ過ぎた感じがしないでもない。それに、謎の伏線もすべてを回収できずに終わってしまったことも悔まれる。「えっ?」っていう感じでラストを迎えてしまうのだ。
 それって、シーズン2があるってことなんだろうか?

 一歩間違えたら、おちゃらけなモンスター・パニックものになってしまうところを、練りに練ったストーリーと丁寧な演出によって、素晴らしいエンターテイメントな作品に作り上げているところが凄い。

 「地獄が呼んでいる」、お勧めです!








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