淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

映画「ターミネーター4」。サム・ワーシントンが儲け役、映画もそれなりに面白い。

2009年06月22日 | Weblog
 「ターミネーター4」の監督が、「チャーリーズ・エンジェル」を撮ったマックGだと聞いた時は、ちょっとがっかりしたけど、伝え聞く前評判では中々評価も高いので、少し期待感も膨らんだ。

 ところが、本国アメリカでは、初登場で第2位。
 「ナイト・ミュージアム2」と同時公開ということがあったのかもしれないが、その「ナイト・ミュージアム2」に1位の座を奪われてしまった。
 別に、興行成績が映画の内容と比例するなんて、そんな馬鹿な事これっぽっちも思っていないけれど、こういうイケイケのアクション映画って、それなりの勢いもまた必要なのかも。
 1億ドルは当然突破しましたが。

 主役のジョン・コナー役にはクリスチャン・ベール(大好きな役者さんのひとりだ)、人間と機械が合体したターミネーターとなるマーカス・ライト役にサム・ワーシントン。
 インタビューによると、当初ジョン・コナー役のクリスチャン・ベールは、出番がほとんどなかったらしい。

 映画を観て、その意味が解った。
 この映画、完全にマーカス・ライト役のサム・ワーシントンのための映画であると断言していい。
 サム・ワーシントン、ブレイクするだろう。

 映画は冒頭、癌を宣告された女性科学者が、死刑囚の男性に対して、死刑執行後に遺体を提供してほしいと依頼するシーンから始まる。
 そして画面は一転、2018年の、人類に反旗を翻したコンピューターネットワーク「スカイネット」による核攻撃を受けた「審判の日(ジャッジメント・デイ)」後の荒廃した世界が映し出される。

 とにかく、戦闘シーンの連続。
 審判の日を生き延びた人類と、「スカイネット」との攻防戦が全編を貫く。
 少し暗めのダークなイメージ映像は監督のマックGらしくないけれど、彼もまた「ダークナイト」の影響を受けたのかも。
 悪くはない。

 敵方の高速バイク型ロボットと、荒野のハイウェイでの大カーチェイスや、大型捕獲ロボットとの攻防戦など、確かに手に汗握る迫力だ。
 そして、ラストの敵のターミネーターとの戦いでのサプライズ!

 ネタバレになるので言えないけれど、前作までの美味しい台詞とか、ガンズ&ローゼズの曲を劇中で隠し味に使ったり、マックG、にやりと笑うような憎い演出を心掛けている。

 ただ、この「ターミネーター4」が「1」や「2」を超えるほどの傑作に仕上がっているかと問われれば、ちょっと戸惑ってしまう。
 そこまで素晴らしい近未来アクション映画にはなっていないからだ。どうしても、前までの作品と比較してしまうのである。

 でも、チープなアクション映画やSF映画を観るくらいなら、こちらを絶対お勧めする。
 満足して劇場を出て行けるくらいの面白さは、この映画には十分あるからだ。






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