淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「ヒーローズ」3シーズンが始まったけれど、このドラマ余りに物語が絡まりし過ぎ。

2009年06月09日 | Weblog
 「スーパードラマTV」で、アメリカの人気テレビドラマ「ヒーローズ」サード・シーズンが始まった。
 「ヒーローズ」のファースト・シーズンは、当時の「24」や「LOST」の視聴率を上回り、全米でも大きな話題となった。

 序曲ともなるファースト・シーズンは、世界中まったく別々の地域で、何人かの人間が、突如、空中飛行や肉体の再生、また、未来を予知したり、時空を自由に操作するなど、様々な特殊能力が備わりはじめるところから始まる。
 そして、それらの超能力取得者たちは、相手の能力を奪うという強力超能力者サイラーと戦い、未来予知で知りえたニューヨークでの大爆発を阻止すべく立ち上がるのだが・・・。

 シーズンの1は、それぞれのエスパーたちの特殊能力を描きつつ、それへの畏怖や拘り、それから他人とは異なる能力を得てしまった苦悩を鮮やかに捉えていたように思う。

 ところがである。
 「ヒーローズ」は、セカンド・シーズンで急激に失速する。
 視聴率も大幅な落ち込みを見せ、脚本も途中でかなりの修正が行われたようだ。

 とにかく、登場人物が賑やか過ぎて、余りにもテンポが速く、まるで出された料理を上辺だけ片端から摘み食いをしているような感じなのである。
 たくさんの超能力者たちが次々と画面上に現れて行動を続けるから、今現在、何が行われ、全員何に向かって進もうとしているのか解らなくなってゆくのだ。

 新たなる脅威として、能力者だけが感染するウィルス、人の心に進入する「ナイトメア・マン」が現れ、「組織」の設立メンバーたちが何者かに狙われ始めるという物語展開なのだけれど、1話見逃すと、話の筋が解らなくなって来て、どうしてもストレスが起こる。

 このように書くと、「24」や「LOST」だってジェット・コースターのように次々と乱高下を繰り返し、少しでも目を離すとストーリーが解らなくなるだろうとの指摘がなされるかもしれない。
 でも、「24」や「LOST」は、まず大きな幹があって、そこから縦横無尽に細部が活き活きと描かれているのに対して、「ヒーローズ」に関しては、細部のみが細切れで描かれ(その個々のエピソード自体は面白いのだけれど)、それが寄り集まって大きな幹が出来ている。それも幹なのか枝なのか、よく解らない。

 そして今回のサード・シーズン。
 製作サイドとして、視聴率低下の原因として、混み過ぎた物語展開があると認識したようで、ある程度その軌道修正を行ったようだ。
 当然、のっけから、あっと驚くスピーディな展開にはなっているけれど、まだ2話しかオンエアされていないので、評価はまだ下せない。

 それにしても全米テレビドラマの数は凄まじい。
 韓国ドラマは勢いが衰えたけれど、アメリカドラマは今活況を呈しているようだ。
 観続けるにしても限界があるけどね・・・。




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