淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「6月の東京」つくばエクスプレス、六本木ミッドタウン「山中俊治 骨展」、麻布界隈の散歩。

2009年06月05日 | Weblog
 木曜日。
 東京は、朝から泣き出しそうな雲が空一面を覆っている。

 ホテルを出て浜松町からJRに乗り、秋葉原まで出て、そこから「つくばエクスプレス」。
 そこから12目の駅、「流山おおたかの森」駅まで。

 今日は、E大学の某教授との綿密な打ち合わせをしなければならない。ある意味、今日もまた重いテーマを引き摺っての面会ということになる。

 都内から埼玉の一部を横切り千葉県内に入ると、景色は一変した。
 田園地帯の中で進んでいる造成宅地、人工的な新築ビルと車の通らないのっぺらぼうとした街路、寂しそうに残っている無人島のような雑木林、それらが目の前に飛び込んで来た。

 「流山おおたかの森」で降りて、タクシーに乗り込み、E大学まで。
 人の気配がない。あくまでも無機質で、汗とか体温が感じられない。でも、それもまた街としての美しさかもしれないけれど・・・。

 大学の事務局で名前を告げ、早速、待っていただいた先生と具体的な打ち合わせ。
 やっと仕事が終り、学生送迎バスに乗って駅までの道を急ぐ。

 疲れが溜まっている。
 今日の仕事が終わったのでホテルに帰って休もうかなとも考えたけれど、折角なので六本木まで足を伸ばした。

 六本ミッドタウンの裏手、ガーデン内にある、安藤忠雄氏が設計したという「21 21 DESIGN SIGHT」で開催されている「山中俊治ディレクション『骨』展」を鑑賞。

 工業製品の骨格や、様々なオブジェを支えている「骨」を、鮮やかに際立たせる。写真、アートユニット、建築、デザイン、コンピュータ、様々な構造体が、骨格・機能という視点から、分解され、開放され、機能付けられてゆく。

 スマップの某氏が裸で駆け回り警察に保護されたという公園を通り、ミッドタウン内を少し散策した。
 ミッドタウンは大好きなスポットのひとつだけれど、この躯体のデザインだけはどうも好きになれない。

 そのまま歩いてホテルまで戻ろうと決心し、東京タワー目指して独り歩く。
 青山ブックセンター、六本木ヒルズを通り、麻布十番商店街方面を目指した。
 テレビ朝日の前を抜けて、今度は東洋女学院、ロシア大使館。

 この付近は何度歩いても飽きるということがない。
 ひっそりと静まり返った坂道、深緑の生い茂った豪奢な邸宅、素敵なブティック、洒落た珈琲ショップ、美しいフォルムのビル群、小さなお寺と神社・・・。
 南青山、赤坂、六本木、麻布。静謐と洗練と賑やかさが同居している街。

 ホテルに戻ったら、もう夜が街全体を優しく包んでいる。
 バスタブにお湯を溜め、ベッドに横になって本を読んだ。

 明日は帰るのだ。
 またあの街へ・・・。



 

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