淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

映画「それでも恋するバロセロナ」。僕はウディ・アレンの映画が大好きなのだっ!

2009年06月18日 | Weblog
 仕事を辞め、気楽な生活を送るようにもしなれたとしたら、僕は、大好きな映画監督別のDVDをコツコツ揃え、それをゆっくり観直したいと思っている。
 ルキノ・ヴィスコンテイ、イングマル・ベルイマン、アラン・レネ、ルイ・マル、それから小津安二郎、黒澤明、溝口健二・・・などなど。

 そして、やはり全作品のDVDを揃え、少しずつ楽しみながら観直してみたい監督がいる。
 ウディ・アレンである。
 僕は彼の映画が大好きだ。

 ウディ・アレンの映画って、物凄い傑作もたくさんあるけれど、何か適当に作ってみました的な、明らかに手抜きしたような映画もまた多くある。
 でも、そこがまたいいのである。
 駄作や凡作も愛しく思える。
 彼の人生観みたいなものが、どの映画の中にも静かに流れているからだろう。そこがいい。

 そして待望の、ウディ・アレンの新作が公開される。
 「それでも恋するバロセロナ」。彼の作品にしては、中の上という感じなか。
 どっちかと言えば、余裕で撮ってみました的作品となるのだろうか。でも僕は好きだ。
 初めてバルセロナを舞台に撮り上げたロマンティック・コメディである。

 バカンスでスペインを訪れた対照的な2人のアメリカ人女性。
 そこに、プレイボーイの中年画家、激しい感情を持て余しているその元妻が加わって、男性一人に女性3人が繰り広げる、込み入った恋愛模様が描かれてゆく。

 出演は、「ノーカントリー」のハビエル・バルデム(これがまたいい味を出している)、ペネロペ・クルス(この人も一皮剥けたね)、スカーレット・ヨハンソン(ますます綺麗になりました)、レベッカ・ホール(彼女の存在がこの映画を引き立てている要因の一つだね)。
 ペネロペ・クルスは、この映画でアカデミー賞助演女優賞をはじめとする数々の映画賞を受賞することにもなった。

 とにかく、会話の上手さ(つまり脚本の素晴らしさということにも繋がるのだろうけれど)には恐れ入る。
 粋である。洗練されている。脚本だけを別に読んでみたくなるほどだ。
 その研ぎ澄まされた会話の妙に、思わず唸ってしまった。さすがウディ・アレン!

 恋愛経験が豊富な人ほど、この映画の中で飛び交う台詞に、はっとしたり、微笑んだり、赤面したりする回数が多くなるのでは。
 何回、映画を観ながら「巧いっ!」って心の中で叫んだ事だろう。

 好きだなあ、僕は「それでも恋するバロセロナ」。
 この映画のハビエル・バルデムを大嫌いな女の人って、かなり多いと思うけど。
 でも解るんだよね、こういう男心・・・。
 うん。



 

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