木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

さらば治部と刑部

2023-11-13 23:01:51 | ドラマ
「葵 徳川三代」の時は初回2時間放送であったのに対し
「どうする家康」では45分の通常版
「真田丸」の時の30秒関ヶ原よりは
遥かにましですが呆気ない印象も。

尤も実際の関ヶ原合戦も
このような印象であったであろうから
当然といえば当然でしょうか

自分の記憶では
淀殿が秀頼の出陣をためらっていましたが
今回は寧ろ秀頼出陣に積極的。
むしろ毛利のほうが消極的でありました。
通説の変化を見ました。

三成と家康最後の対峙は名場面の一つとなりました。
三成の一言
「戦のない世。笑わせるな!戦のない世など来ぬはせぬ」
平和な世を目指した瀬名
その計画に乗らなかった武田勝頼の
一言を思い出しました
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関ヶ原は一日にしてならず

2023-11-06 21:55:21 | ドラマ
「どうする家康」の触りの一つ
関ヶ原の戦いはいよいよ来週
今回はその前段階の回。

関ヶ原の戦い自体は一日で終わったけれど
そこに至るまでに東西ともに下準備をしていたことは
既知であったけれど
そのことを実感した回でした。
多くの文を書くのは座していてもかなりの労力
当時はそれが日常だとしても。
現代人から見れば頭が下がります。

鳥居元忠の壮絶な最期に感動したけれど
それを聞き悲しみを堪えて
文を書き続ける殿にも感動。
夏目広次や瀬名の死を前に
感情を露わにした若い殿とは対照的でした。

ところで、放送序盤に
沼田城で真田昌幸を門前払いにする
稲の場面がありました。
真田の物語では名場面でも
徳川の物語でなぜこれを描くかな
と最初は思ったけれど
稲が放った台詞
ここは一歩も通しません
三方ヶ原の戦いで本多忠真が
小牧・長久手の戦いで本多忠勝が放った台詞
それを用いる演出はさすがです
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大天狗の姫君

2023-10-29 22:56:27 | ドラマ
「どうする家康」は関ヶ原の戦い間近。
サブタイトルは「逆襲の三成」とありましたが
真の敵は茶々なり

上杉に謀反の疑いありとして
家康に討伐を勧める一方で
家康討伐を決断した三成に
資金援助を秘密裡に行い
打倒家康を命ずる茶々。
その一方で、三成が挙兵して困っていると
家康に文を送る茶々。
どちらの軍にも大義名分を与え
どちらが勝っても自分は敗者にならない

前作の後白河法皇を連想しました
源平どちらにも大義名分を与え
源氏が勝つと、頼朝、義経両方に院宣を出し
自分は一切損をしない。
頼朝をして大天狗と言わしめた後白河法皇のように
家康や三成を手のひらで転がしているかのようでした。

もし、大坂の陣で徳川が敗れたら
茶々が正義となったことでしょう。

家康を信用していたお市の方と
同じ顔なのに性格が全く違う
そのギャップが面白いと感じた回でありました。

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うさぎが狸に化ける時

2023-10-22 21:41:14 | ドラマ
秀吉と利家という二つの巨星が墜ちた
今回の「どうする家康」
星を見る仲であった家康と三成が
ついに決別となりました。

見る側によって評価が変わるのが
歴史上の人物。
家康が狸になったというよりは
周りが狸にした感があります。

三成初登場シーンの時は
本当は友でいたかったのに
図らずも敵同士になってしまったという
展開を予想していたのに
やはり決別してしまうのですね
「西郷どん」での西郷と慶喜の決別を
彷彿とさせる名場面でした。

個人的にしびれたのは
本多忠勝の「どこまでもついていきますぞ」の台詞
序盤で「お前を主と認めぬ」といっていた忠勝から
この台詞が出ました
いよいよ家康が忠勝にとっての
真の主君になったように見えました
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さらば四天王筆頭

2023-10-15 21:41:19 | ドラマ
サブタイトルは「太閤くたばる」ですが
「忠次の花道」といってもいいくらい見事な退場。

徳川主体のドラマなので当然ですが
秀吉の最期と忠次の最期。
二人の描き方が実に対照的。

老いても家康の元に馳せ参じようとする忠次。
それを支える妻の登与の
「ご苦労さまでございました」の一言
「軍師官兵衛」を彷彿とさせる
見事な最期でした。

先週の予告で
「あなたのお子とお思いですか」の一言に
淀の不倫を疑いましたが
そういう意図があったとは。
ラスボス淀の存在感を垣間見ました。
その後の涙が猿芝居に見えてしまいました
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狐に取り憑かれた猿

2023-10-08 21:39:05 | ドラマ
今回の「どうする家康」は「唐入り」の回
秀吉を弁護するなら戦の世の後
武人たちのモチベーションを外に向けるのは
一つの施策。
朝鮮の役を選択したのもやむを得ないこと。

しかし結果としては大失敗。
浅野長政の正論に激怒する秀吉。
都合の悪い情報を秀吉に伝えない
三成の大本営発表。
太平洋戦争を見ているようでした。

名護屋城を訪れた元将軍の
秀吉への助言。
それを聞いてかつての英明さを
取り戻したかに見える秀吉。
史実と異なり耄碌しないのか、
と思いきや、淀の子どもが
また秀吉を狂わせてしまうのですね。

いよいよ家康の天下取りが
次回から始まります。
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徳川殿の八人衆

2023-10-02 17:20:04 | ドラマ
実際はもっと多くの家臣がいたのでしょうが
今回の家康の関東国替えの場面には
代表して8人の家臣が居合わせました。

前作の「鎌倉殿の13人」の面々は
潰し合いの末に最後は北条が勝ち残る展開。
それに対して結束力のなんと強いこと。
「さらば三河武士団」とありますが
その肩書がなくなるだけのこと
気持ちは変わらぬ三河武士団そのものです。
その結束力を見せたのが
北条滅亡後というのもいとをかし。
執権の北条とは別の家系ではありますが。

そして面白いと感じたのが石田三成の一言
共に手を取り合って平和な世を作りましょう
後世の人間としては
「後に争う相手ですよ」と言いたいけれど
おそらく石田殿は
「世の中は変わるのです」と返されそうです
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その笑顔に愛がある

2023-09-24 21:24:57 | ドラマ
今回の「どうする家康」は
サブタイトルの「於愛日記」の通り
於愛の方が中心となっていました。

極度の近眼であること
胸の病を患っていたこと
領内の視覚障害者を支援していたことは
資料に記述があったのですね。
家康様だけでなく
家臣団にも愛されていたことは
容易に想像できます。
「偽物の笑顔」と言っていたけれど
周りを幸せにしてくれる
貴方の笑顔は本物でした。

特に最後の家康様との語らいの場面では。
微笑ましい場面なのに
胸に熱いものがこみ上げました。

去りゆく広瀬アリスさんの代わりに
北川景子さんが再登場。
冒頭のキャスト紹介で名を見た時に
お市の回想場面があると思いきや
クレジットは茶々。
家康様を慕っていたお市と
家康様を憎む茶々が同じ顔。
でも別人に見えるのは流石です
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猿顔の怪物

2023-09-17 22:36:35 | ドラマ
今回の「どうする家康」は
家康が秀吉の臣下になるべく
大坂に向かうことに。

秀吉のうそ泣きを見破った家康。
ここまでの経験に基づく余裕がありました。
この場面で必ず扱われる
陣羽織のエピソードは
家康の呟きを秀吉が演出したということに。
ため息をつく家康からは
「猿芝居に付き合わせおって」
という心の声が聞こえてきそう。

平和な世の実現を秀吉に託した家康。
しかしその願いに反し
さらなる戦を目論む秀吉。
実弟も驚く程の怪物
戦国の失業対策という名目なれど
これが秀吉の首を締めることになることを
知らせることができないのが残念です。

今回からオープニング画像が変わりました。
ラグビー中継で休んだ先週が
きっかけになったと思うほど憎い演出。
白兎が駿馬になる場面や
富士山に続く道が登場
家康の天下取りを象徴して
興奮しました
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裏切りの真相

2023-09-04 20:52:34 | ドラマ
「どうする家康」第34回は
豊臣の花嫁

徳川を出奔した石川数正。
理由は諸説あり、今回も数正自身が
語ることはありませんでした。
状況証拠により、数正は豊臣との戦を
止めさせるために出奔したと推測。
「数正のたわけ」の裏に
「一人で背負い込みおって」という思いを感じました。

ドラマと関係なく理由を考えるとしたら
身の安全のためでしょう。
織田信雄の家老が殺されたように
自分もきっと殺されると感じたと
考えるのが最も自然です。

しかし理想を追うなら
今回の理由であって欲しく思います。
三大危機を一緒に乗り越えた仲間を
裏切った理由は徳川のためで
あって欲しかったから。
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