木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

売り言葉に買い言葉

2024-07-08 16:13:46 | ドラマ
昨日の「光る君へ」は東京都知事選のため延期。
ダーウィンが来たは放送したのに
国政選挙ではないから中止することないのに
といったファンの声もありました。

大河ドラマより都政の方が大事というのも
正当な意見ゆえに批判はできませんが

先週の「光る君へ」はまひろと宣孝の
夫婦喧嘩が描かれていました。
結婚するに至った二人の恋文を
他の妻に見せた宣孝
それを恥知らずと責めて
手紙の返還を求めるまひろ

ただ恋文の公開については
当時としては常識。
才女を妻にできた自分を周囲にアピールすることは
出世の手段の一つであったから。
また、そうして喜ぶ女性もいたのも事実。
だから、喧嘩のきっかけとなった
宣孝の行動は悪くありません

もちろん、責めたくなるまひろの
気持ちも無理からぬこと。
すべての女性が才を広められて
嬉しいわけではないのだから。

だから「よかれと思ってやったことだ。すまぬ」
と言っていればまだ丸く収まったかもしれぬのに

最後は
だから左大臣殿に捨てられたのであろう
それを言ったらおしまいですね、宣孝様。
結婚するまではイケている親父だったのに
一転して残念な中年。
設定とはいえ、佐々木蔵之介さんも
災難です
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道兼、無念

2024-05-06 21:27:28 | ドラマ
大河ドラマ「光る君へ」は
先週、道隆が没し、後継者問題は
道兼で決着するも、
わずか17日で病没。

まひろの母を無礼討ちにし
兼家の後継に選ばれずに不貞腐れた
残念な官僚の影は
すっかり消え失せた関白に相応しい貫禄。
それだけに疫病の存在が残念です。

無礼討ちは罪だけれど、
道長の支えできっと優れた政治家になったかもしれぬのに。
藤原北家以外を没落させた
奈良時代初期のパンデミックそっくりです。

その一方で伊周、残念
焦りもあってか定子に向かって
御子を産め!」は
酷すぎる発言。
たしか父親も同じことを言っていましたね。
頑張っても産めるものではないのに。

必ずそうなるとは限らないけれど
今回軍配があがったのは
名門プリンスの伊周ではなく
苦労人の三男道長でしたね。

三男だった兼家の後継者に
相応しいかもしれませんね
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道隆の正常性バイアス

2024-04-21 21:05:33 | ドラマ
前回の「光る君へ」では
「大鏡」の弓競べを元にしたエピソードが登場
今回は「枕草子」の「香炉峰の雪」の
エピソードが登場。
同作で印象に残っている場面だけに感激です。

余談ですが職場にて閉まっているカーテンを前に
香炉峰の雪がみたい」と言ったら
多くの同僚が「今は夏ですよ」と言ったのに対し
一人だけカーテンを開けてくれた時に
同じ感激を味わいました。

ドラマの話に戻ります。
後半に都にて疫病流行の場面がありました。
何か策をと訴える道長に対し
疫病は下々の流行り病として放置する道隆

道理に適うのは道長の主張。
道隆の考えは宮中さえよければよし
という独善であり
宮中に感染するはずないという
正常性バイアス

しかし少なくとも笑えない自分。
コロナウイルスが流行した時
インフルエンザと同じで
すぐに収まると思っていました。

今回の道隆は四年前の自分を
見ているかのようでした
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時代が違っていれば

2024-04-14 07:39:29 | ドラマ
「光る君へ」第14回
星墜ちてなお」では
時代が変われば正義だったのに
と感じた場面がいくつか。

自身の衰えを感じた兼家が
後継を道隆にすることに
道兼は猛反発。
罪を隠して登用してもらえたことに
恩義を感じるべきなのに
後継に選ばれなかったことに
約束が違うというのは筋違い。
でもこれが戦国時代なら
兄を差し置き後継になることは
有り得ない話ではありません。
そもそも、無礼討ちも戦国では
罪でありませんでした。
でも力づくで道隆を排除せず
不貞腐れて出仕しない道兼は
平安の人間ですね

そしてもう一つ。
文字を知らぬことで生まれる苦しみ
それを消すために文字を教えることで
世の理不尽を変えようとするまひろ
しかし「百姓に文字はいらない」という
言葉によって挫折。
教育制度が発展した現在からは
まひろの考えこそ正義なのですが
当時は後者の考えこそ正義です。

まひろに新島八重や津田梅子と
対面させてみたくなった
そんな回でした
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倫子様、恐るべし

2024-04-02 22:09:51 | ドラマ
今回の「光る君へ」は
兼家の権勢が強まり
まるで豊臣秀吉を見ているかのようでした。

生粋の貴族か足軽あがりの違いはありますが。
その兼家が呆け始めている場面は
朝鮮出兵の頃の秀吉を思い出させました。

その一方で夕方に正気に戻り
「民に阿るな。家の存続が大事だ」
と、兼家流の帝王学を伝授している場面をみたら
呆けは演技なのではと感じます

この言葉を受けて、民を思いやる為政者になるのか
非情な為政者の道を進むのか
これからが楽しみ。
主役は道長ではないのに

道長以上に倫子に注目です
まひろが道長に送った漢詩を
まひろに見せる場面。
これは女の字ですね。
明子様かしら
私には文をよこさないのに

といった内容の台詞を
まひろに言っていました。

もしかして遠回しにまひろを責めている?
本当はまひろの文だとわかっているのでは?

などと邪推が生じてしまいました。
その邪推が本当ならば
おっとりしているようで実は怖いよ、倫子様。
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別の道を歩く二人

2024-03-20 22:03:37 | ドラマ
今回の「光る君へ」は
道長とまひろがついに決別。

道長と紫式部が恋仲だったことは
資料に残っていません
だからといって絶対無いといえません
全ては想像の域

ですが式部は妾にすらならなかったのは事実。
今回は想像が史実につながる回でした

前回、現実回避しようとした道長に対し
現実をみようとしたまひろ
対して今回は、現実を見ながらも
まひろとの恋を成就させようとした道長に対し
自尊心から現実を見ていなかったまひろ

北の方は難しいが愛妾になってもらえないか
道長の妥協策を突っぱねたまひろ
「自分勝手」と言われても仕方ないですね。
まひろ、もったいない。

ただ、平安時代ならば道長の妥協策は妥当ですが
現代ならばまひろこそ正論
「正妻にできないが、妾で我慢してくれ」といったら
男性の方こそ身勝手となります
まひろ、時代を間違えましたね
そんな感想を抱いた回でした
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2つの愛のかたち

2024-03-11 15:45:11 | ドラマ
今回の「光る君へ」は
寛和の変の完結編

花山天皇退位を目論む
兼家の策略が成功します。

この作品で花山天皇は
素行の悪い帝とされていますが
ここまでされると気の毒に思えます。
祇子への一途な愛を
利用されたかたちになりました。
この時、道兼が帝に従って出家したら
せめてもの救いになったでしょう。

流血こそなかったものの
「鎌倉殿の13人」の時の政権争いを
彷彿とさせました。
見ているのは面白いですが
怖い人たちです。

その一方で中盤の官能的なシーンに
NHK、攻めたな
という感想を抱いた方も多いはず
お互い惹かれ合いながらも
道長の政治家としての大成を願い
身を引くまひろ。
決別のための月下の契り
この回のサブタイトルは
「月夜の陰謀」でしたが
月夜の契りでも
妥当に見えました
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遠くに行った直秀

2024-03-04 09:01:29 | ドラマ
散楽の演者はいたでしょうが
直秀という人物は架空の存在。
だから史実関係なく退場のタイミングは
脚本家しだい
とはいえ、もう少しまひろや道長と
もう少し関わると思っていたのに、
まさかの直秀死亡

現在でも盗難は犯罪ですが
死刑になるほどではないのに。
それが要人相手であろうと。

埋葬された鳥野辺は
二年坂や三年坂のあたり
架空とはいえ、直秀が眠っている場所と思うと
通る時の気持ちが変わりそうです。
実際、多くの庶民が鳥葬された場所だから。

そして願わくば、土の中から現れて
「勝手に死んだことにするなんて
三郎様も人が悪い」と言ってほしいです
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事実を知らぬ道兼

2024-02-26 16:41:36 | ドラマ
「光る君へ」第8回「招かれざる客」は
おそらく序盤の名場面となるであろう回でした。

大半は兼家重態から始まり
右大臣家を排除したい花山帝と
危機を迎えた右大臣家の動向が中心。

打毬の感想会で登場しましたが
それきりまひろが出てこないではないか
と思いきや
道兼と邸宅で鉢合わせするとは
道兼自身は殺した相手がまひろの母とは知らない様子。
それを隠しながら対応する為時とまひろのもどかしさ
何も知らない道兼が滑稽にすら見えてしまうほど
緊迫した場面でした。

そして、仮病の兼家、腕に痣をつくった道兼、
直秀を前にほくそ笑む道長。
来週が楽しみです
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打毬 恋の始まりと終わり

2024-02-20 23:09:59 | ドラマ
大河ドラマ「光る君へ」第7回
おかしきことこそ

前回、散楽の座長、直秀は
まひろが書いた演目を却下されますが
今回は見事に採用。
右大臣家の批判とされ上演中止となりますが
今後、日本を代表する物語作家の
片鱗を見ました。

注目したのは最後の打毬の場面。
ポロは知っていましたが
その原型か古代中国にあったとは
平安貴族のスポーツとは
蹴鞠だけかと思っていたらそうではなかったのですね。
不勉強でした。

その打毬の場面で~
道長をみつめる倫子
猫を追いかけた先で
道長の言葉を聞き
衝撃を受けたまひろ
道長を巡る恋の始まりと終わりを見ました。

身分が低い女性とは結婚できない
せいぜい、妾。
今では非常識な発言も
当時は主流であったのですね。
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