アレハンドロ・サンブラの『盆栽』のほうを読み終える。ボラーニョもそうなんだけれど、サンティアゴとマドリードがまるで同じ国内で繋がっているような感覚が理解できるといろいろ見えてくるんだろうと思う。あと、クレアールとかクリアールとかフォジャールとか。
「『失われた時を求めて』を読んだ者にとって、その読書体験を振り返ることがいかに難しいかを確かめ合った。読んだあとでもまだ読みかけのように思える類の本ね、とエミリアが言った。いつまでも再読を続けることになる類の本さ、とフリオが言った。」(『盆栽』アレハンドロ・サンブラ)