考えるための道具箱

Thinking tool box

新しく、そして強い物語を。

2005-01-01 00:16:42 | ◎紹介
あけましておめでとうございます。

昨年9月からはじめた、BLOG「考えるための道具箱」もようやく軌道にのってきました。当初は、まさに日記風に日々のくだらないことを書き連ねていたわけですが、最近では書評やプランニングの方法論などについて比較的まとまった文章をエントリーできるようになってきています。いずれも駄文の域は抜けきれていないエッセイにすぎませんが、習慣化したこの行為により、文章を書くことの愉しさと、考えをまとめていくことの気持ちよさをあらためて感じることができました。

さて今年は、アイドリングもじゅうぶんになりましたので、ひとつ大きな物語を紡いでみようかと考えています。はたして機が熟しているのかどうかはわかりません。じっさいのところはゴールもみえていません。ただ、とりあえずはじめてみれば、倦ねながらもどこかにはいきつきそうな予感があります。

少し悠長な書き方をしていますが、じつは、心を揺さぶるのは、物語を創る力を得ることが急務ではないか、との想いです。いま、社会と世界は、きわめて稚拙な「物語」により動かされてしまっているというのがわたしの実感で、この嘘っぽい物語に動員されてしまわないような耐力をつけることが重要ではないか、ということです。
そのために、大塚英志の考えるように、単純な構造に収斂されてしまわない物語、たとえば、2項対立で善悪が評価されてしまわないような物語を、いまこの時代に立てる力が必要と考えるのです。それも、できる限り急いで。
言うまでもなく、これは大きくは反グローバリズムとしての心の持ちようであり、受容するために多様性を識る、という覚悟でもあります。

2005年、どれだけ多くを識ることができるのか。どれだけ多くの確かな言葉を残すことができるのか。まあ、そこそこの年嵩になってきたので、少しはまじめに考えてみようというわけです。

今年も、なにとぞよろしくお願いします。

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また、過去のエントリーは、「●INDEX-1 2004年09月/10月」「●INDEX-2 2004年11月/12月」で、一覧できます。どうしようもない戯言や、無用に長いだけの試考ばかりですので、タイトルにだまされないようにお気をつけください。