そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月14日(月)

2010年06月14日 | 昔日記
 梅雨!という感じになった。1限に代講をお願いしているK前助手の演習を授業参観。ものの調べ方がきちんと仕込んであり、質疑も活発で感心した。ただしのべつ幕なしに説明ばかりしている点、学生を見ながら話していない点は要改善であろう。「せきはら」で昼食をおごる。

 13:00にS氏が訪ねてきたので、研究室所蔵の写本を見せ、その間に推薦状をしたためて、図書館利用カード申請書も記入して渡した。一時に比べてずいぶん元気になったようだ。

 「Cafe Goto」でコーヒーを飲む。その後、教員ロビーでぼんやりしていたら、文芸のE教授から話しかけられた。在外でずっとパリにいらっしゃったらしい。E教授は学生時代サッカ―選手だったよしで、ワールドカップの全試合を観るため眠くてしょうがないとのこと。そういえばシアトルで永井荷風をしのんでいたら、サッカーの試合帰りのサポーターが暴れ、パトカーが駆け付けるというシーンを目撃しましたと申し上げると、××××さん(私のこと)そりゃあいい、荷風・サッカー・パトカーの三題話でエッセイが書けますね、ぜひお書きなさいと勧められた。う~ん、書けたらW文学にでも載せてもらえるんだろうか?

 続いて比較文学のK教授に、明日投票の学長選挙について話し掛けられた。要するに、今回はロクな候補がいないということをおっしゃりたいのだろう。明後日の学部長選挙についても、信任投票の形になったのは望ましいことではないと嘆いておいでだった。くわばら、くわばら。紅旗征戎は吾事に非ず。

 学長選挙といえば、選挙管理委員会から、規定違反の文書が配布された旨の公報が来ていたな。シアトルに添付ファイルで送られてきたアレのことかとピンときた。まあ、こういうことをすると万事逆効果となるわいな。文学部の票は、ことごとくK候補に流れるに相違あるまい。いよいよもってつまらん選挙になってきた。

 6限も、代講を担当してもらっているNさんに授業参観させてもらった。夜間学部の後始末科目で、受講生は僅少だが、実に丁寧に自分の専門に絡めて講義しているので、安心した。安心ついでに、私はそのまま熟睡してしまったらしい。

 Nさんを「AMA」に誘い、2人でワインを1本空ける。今日はフロアのお姉様はいらっしゃらなかった。

 先日来何度もお電話をいただいているY先生に、ようやくこちらからお電話をした。私の本を出したいという奇特な出版社があるそうだ。ありがたい話で、そうですな、近年の熊野関係を核にまとめてみようかという気になった。

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