そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月27日(土)

2010年11月27日 | 昔日記
 学内学会2日目。昨日は近代の研究発表と評議員会が開かれたが、授業のためパスさせてもらった。今日は朝から研究発表5本に講演会、総会に懇親会である。

 午前中の研究発表は、私の博士課程研究指導に顔を出してくれている2人だった。それぞれ、前に聞いた段階より格段に整理されていた。午後いちの発表者は資料配布にモタモタがあって、しきりに恐縮していたが、この人も修士課程の時に私の演習にずっと出てくれ、しかも島根県出身者だから、心の中で応援する。4人目は私の研究室所属の院生。扱った事例が時間の関係で少なく、他にはどうなの?という質問が出たのは当然だろう。トリのWさんの司会を務める。会場に松野陽一先生が元気なお姿をお見せになっていたので、恐れながら最初にご指名申し上げた。

 講演の後、総会があって、最後に学会賞の授与式だった。K前助手と、M大非常勤のK君が受賞した。K前助手の受賞は、指導教授としてまことに同慶のいたりである。思い起こせば、研究がしたいと突然訪ねて来たE学部生のK君に初めて会い、博士号を取得させるまで、かれこれ10年である。研究者を1人育て上げるのは、まことに「十年仕事」といふべし。彼は私にとって、修士の最初からずっと面倒を見て学位を取った最初の人である。あとは著書を刊行し、首尾よく就職が出来ればよいのだが…。一刻も早く原稿をS社へ入れるべし。

 懇親会場へは松野陽一先生とご同道した。先生は講演者の中村明先生と大学入学同期で、Wさんの研究発表もあったから、お出向きになったよし。松野先生と中村先生が、入学記念写真を並んで撮った仲というのは知らなかった。研究室の院生どもを、松野先生に引見していただく。一人一人にお声を掛けてくださった。ありがたや。

 懇親会の参加者数は、衰微の観、著しいものがあったが、愉快に飲み食いして、歓談を尽くす。N大のKさんが見えたので、U教授、私、Kさんと、往時の助手・副手3人組が勢ぞろい。写真を撮ってもらった。3人とも今や大学教授だ。私が副手・助手を務めていた時に、組んで仕事をした助手・副手は、今、全員教授になっている。昔はよかった、と言うべきか?

 例によって1次会で退散。なお本日の画像は、懇親会でのUちゃんの図。Uちゃんは、本名「梅ちゃん」というウチの院生である、どうかご贔屓に。昨日はN女子大でケチョンケチョンに指導されたそうだが、まあ、おきばりやす!

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