高校のキャンパスで拾ってきた山栗を処理して、栗御飯を炊いてみる。アクが強いかなと思ったので、明礬を使う。
校長としてのお仕事は、あと1日、学校法人本部へ出頭、協議の場に臨席の用務が残っている。高校のHPのコラム「×××の呟き」に、遺言ならぬ退任の言をしたためて、9月20日までに載せてくれるよう担当職員にお願いしてあるのだが、例によって「挑発的」「喧嘩腰」の内容なので、ボツにされるかもしれない。事務長、教頭、HP担当が検閲して校長を「暴走」させないというのが、この高校の最後の最後まで「狭量」なところである。最後っ屁くらい許せよ、と思うがなあ。
最後の職員会議の仕舞いに、心にもない挨拶をして、ずっとずうっと後悔している。校長を務めて分かったこと、感じ取った問題意識は、洗いざらい学校法人本部ないし理事会にご注進申し上げるべきだと思う。しかし、呼ばれなければ、言い付ける気にはならないからね。
外面なる 林あれ行く 秋風に たれ落栗の ころもうつらん
栗
ささぐり
西行上人高野よりとひて侍りける返歌中 寂然法師
山風に峰のささぐりはらはらと庭におちちるおほはらの里
くりしば
康和二年四月国信卿家歌合、歴年恋 源家識
しめこめてをかべにはやす栗柴のとしにそへてもしげる比かな
みなしぐり
百首御歌、木 土御門院御製
うづもるる木の葉の下のみなしぐりかくてくちなん身をばをしまず
えだぐり
建長八年百首歌合 信実朝臣
枝栗のしぶるしぶるもわがかたにむけるをみるぞゑむ心ちする
ささぐり
洞院摂政家百首歌、山家 家長朝臣
風におつる庭のささ栗ひろひおきてとひくる人の家づとにせむ
楚忽百首 藤原為顕
すてられて木の葉にまじるみなしぐりひろひのこせる秋やへぬらん
わかぐり
貞応三年百首 民部卿為家卿
世の中は秋になり行く若栗のしぶるしぶるやしひてすぎなん
栗 参議為相卿
風待ちてひろふとすれど袖の上にかかる木陰の露の落ぐり