大学院の入試日。10:00から面接開始なので、試験場として事前に打ち合わせておいたJ 教授の研究室へ赴く。面接は1人30分見当で、博士課程は修士課程とはまったく意識が異なるから、そのあたり本質的で厳しく鋭い質問や指摘が続いた。なぜそのような研究をするのか? その研究の意義は何なのか? それが日本いや世界の学術研究の発展にどう役立つのか? 質問する当方に内心忸怩たるもの無きにしも非ざれど、博士課程は間違いなくプロを目指す険しい道なのである。お遊びやお楽しみで進める場所ではない。今日びは自分の研究を社会に対してきちんとアピールし、研究費を獲得していかなければならない時代なのだ。我々の面接は30分程度だったが、他の領域は1人1時間くらいやっていた様子だった。(試験内容をこれほど述べるとマズイかな?)
昼は猛烈にとんかつが食いたくなって、地下鉄に乗って「とん太」へ行く。12:00過ぎの一番混んだ時間帯に当たり、店の外でしばらく待たされた。カウンターの一番右隅の席に滑り込む。大将に、T君が先日来てくれましたと言われた。T君というのは、私の隣の研究室、古代文学のT教授のことである。学生時代、長らくこのお店でアルバイトをなさっていたのだ。T教授は隣で仕事をしておられましたよと答えると、左隣席のお役がビクッとした。苗字がTなので、私のことかと思いました…とのこと。あはははは、それは奇遇でしたなと皆で笑った。「とん太」のお隣にお勤めなんだとか。
特ロースかつ定食の、おつけは蜆にしていただき、ひたすらベトナム産の塩で食った。まことにジューシー。ミックス定食を召し上る方もおいでで、これも一度試してみたい豪華な内容だ。品書きの「カキフライ」も、時節柄心惹かれるものがある。
大学へ戻って、15:00少し前から箇所長会議。F理事と「ひみつのアッコちゃん」の話をしていたら、理事長閣下がお見えになった。アッコちゃんを理科系女子のシンボルにすべきです!と申し上げたら、笑っておられた。さて、会議は特にモメる議案もなく終了。お里へ戻ると、お里の会議はもう終わっていた。そのまま帰路につく。神楽坂で「うつわや釉」に寄り、Nさんに岩本素白の随筆集を強くお薦めしておく。
高校の入試日が大雪になるかもしれない。教頭先生から電話があって、いろいろシュミレーションしてくださっている。しかし、情報発信の手立てについて、大丈夫かなと思わんでもない。まあ、最悪のケースが生じた場合も、奥の手を用意してあるから腹をくくっている。強く要望して奥の手用意を実現しておいて、本当によかった。選択肢に幅があると、心理的に楽である。
夕食は大量に残っているボルシチもどきを主菜にすると姑殿がおっしゃるので、麦御飯を炊いて、豆腐とアボガド、それにサラミを切る程度にした。昨日のイタリアワインの残りを飲む。本当に美味い。
信州出身のK法師君のご尊父「信濃山主」猊下から、お葉書をいただいた。拙のフランス語ダジャレがお気に召したらしい。お返事に一首を添える。
信州のたより嬉しや真宗の人では無くてさてご放念(法然)
K君のご実家は浄土宗のお寺なのであ~る。
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