そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月26日(土)卒論仮指導

2011年11月26日 | 公開

 K教授がお菓子を差し入れしてくださるというので、16:30に大学へ行く。目白のお菓子屋さんのケーキらしい。御礼に薄茶を2服ほどお点て申し上げた。

 さて、18:15から卒業論文の仮指導を前倒しで行なう。主任として取り捌いた。20:00にほぼ終了し、鍵をぎりぎりセーフで研究室受付に返却する。私は来年度、最も人気薄の卒論指導担当教員なのであ~る。書類を始末して、20:30に研究室を後にする。

 帰宅したら、娘が飯を炊いて、2品ほどおかずを作っておいてくれた。やればできる! これに、出かける前仕込んでおいたカレーと、朝食の残りのヒジキの炊いたの(ひじきに蜆の佃煮と松の実をぶち込み、味醂と酒でさっと炊いたもの)、キムチ、紀州の梅干しを合わせると、結構豪華に見えるから不思議、不思議。晩酌は「真野鶴」を飲み始めたが、ちょっとイメージが違うなと思い、「八海山」の梅酒を水で薄めてみた。最近は日本酒でも何でも、水で割って飲んでいる。

 さてさて、卒論仮指導は欠席が約1割。連絡して来たのはたった1名であった。欠席者に対する処理はどうしたものか。月曜に事務所の担当者と打ち合わせて、結局主任がメールを出すことになるのだろうね。

 話は変わるが、戸高一成『海戦からみた太平洋戦争』を読了。日本の指導者がいかに無能であるか、現代の出来事があれこれが思い合わされた。改めて我が国は、下士官のみ優秀な国であると認識する。速水建朗『ラーメンと愛国』を読み始めたが、社会学的考察としてなかなか深いものがある。通勤時の読書は、毎日ほぼ新書1冊というペースになる。


11月26日(土)僻事ならむ

2011年11月26日 | 公開

 虫の居所が悪い時は始末におえない。方丈記に関係した新刊の新書本を買って見ると、カラー写真入りで嵯峨本=写本などとキャプションがあるものだから、がっくりきた。どこが写本なのよ? 著者は超ご高名なTea大名誉教授の大先生(T教授のお師匠様)なのだがなあ。そういえば、某茶道雑誌の増刊号を、勉強のため隅々まで読んでいたら、この編者先生?は文字がちゃんと読めないことに気付き愕然とした。茶道の正教授で、大学の講師もお勤めだそうだが、いくらなんでもあんまりなので、よせばいいのに編集部に一筆啓上した。私も本を2冊出させてもらっている出版元だが、これも斯道のためである。

 しかし、我も僻事す…である。薄茶を自服して心を鎮める。志野の茶碗が欲しいなあ。ぱあっと心が明るくなるようなのが。

 娘は土曜も出勤だった。朝飯と弁当を作らなければ…。