そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

8月3日(月)

2009年08月03日 | 昔日記
 正真正銘のオープンキャンパス当番日なので、10:00に大学へ行く。ファミリーマートの前で、狭衣物語がご専門のSさんとすれ違う。非常勤先のF学部へ成績出しに来たとのこと。ええ?、ウチは8月18日が締め切りですぜ。F学部はずいぶん早いんだな。受講者数は500だそうだ。いやはや、お気の毒さま。ついでにEさんの論文についてご意見をうかがう。長慶天皇に注目したものは今までなかったようだ。やれやれ、胸を撫で下ろした。

 キャンパスの門を入ると、「すゞ金」の女将さんが白髪を振り乱してうろうろしておいでになる。お借りした「杉本苑子書翰・葉書」の特別展を、観においでになったのである。キャンパス図書館にご案内した。

 それからコースの出店に駆けつける。主任は3日出づっぱり。大変だなあ。月2万円くらいの主任手当てで、よ~いわんわ。今日は私も当番だから、ちょいと趣向を変える。BGMは百人一首の読み上げを流した。狩衣を置いて、希望者は着装と記念撮影ができるようにした。わが学部のオープンキャンパスは、学園祭のノリである。いつからこうなったのだろう。私が教務主任をしていた時は、役職者だけで対応していたのだけれど…。他のコースの出店を偵察に行く。K先生には差し入れを持参した。

 午後はUちゃんが説明の手伝いに来て、私が持って行ったラスクを一人でもぐもぐ食いやがった。ふて~ヤローである。でも説明は懇切で、女子高生1人を何十分も拘束していた(だ、大丈夫か!?)。

 狩衣の着装希望者はちらほらあった。携帯のカメラで撮影する際、狩衣姿でVサインするなよなあ。 昼は弁当が支給されたので、会場の物陰で食する。

 途中、13:00からまたコースの寄り合いがあったが、参加者は昨日と同じ。細かな修正意見を述べる。さてオープンキャンパスは16:00に終わり、大学本部で行われる苺白書大学との提携プログラムに関する会議に赴く。前の会議が押してしばし待たされた。

 苺白書大学のH先生、T先生を交え、1時間ほどの会議が持たれた。今のところ、このプログラムは非常にうまく運んでいる。9月から形式上私のところで受け入れることになっている先方の院生がいるが、細かなご要望はH先生と既に打ち合わせ済み。18:00からは懇親会。学部長、副学部長以下が参会し、盛大?だった。遅れてO国際部長も登場。いや~貫禄があるなあ。一緒に□○と闘った戦友だ。

 終わって、本部棟の食堂を出ると、G学校の先生方がラウンジのソファー辺でたむろしておいでだった。これから教務部長と談判だそうだ。ところが教務部長は多忙で、ずっと待たされているという。Y画伯やU先生、S先生たち。少し話しておいきとY画伯に言われ、初対面のH先生を紹介された。おお、Hといえば、陸海軍の将官を輩出したお家柄ではないですか! 第17軍司令官だとか。H先生、莞爾と微笑む。聞けばご親戚とのこと。つまらん駄洒落を連発し、先生方をひとしきり大笑いさせると、教務部長が降りてきたので、退散した。あ~、あたいもいよいよ、寄席の芸人風になってきた。柳朝さんか神田すみれさんに、弟子入りしようかな。