そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

3月12日(木)その3

2009年03月12日 | 昔日記
 今日はいろいろな人がコースの研究室に顔を出していた。4月からA大学の専任に決まったW君が私の研究室を覗いてくれたので、ちょっと話をする。既に個人研究室に荷物を運び入れ始めたとのこと。面接があり、すぐ辞めないでしょうねと釘を刺されたらしい。なんでも前任者がすぐ別の大学へ移ったので、警戒されているのだという。一般教養的なポストから、専門の学科や、大学院のある大学へ移るのは、キャリアアップだから仕方がない。あまり気にすることはないんじゃないと申し上げておく。

 院生諸君の姿も多かった。U君が居たので、土曜の研究発表の準備状況について尋ねると、あまりはかばかしくはないような返事。基本線はしっかりしているから、自信をもって発表されたし。私はW文学会の委員会に出なければならないので、聴きに行けないが悪しからず。U君はコースのホームページ管理を担当している。PCに詳しいのが彼の強みである。世界中からアクセスがあるが、中国とアメリカからが多く、特に香港が多いのだそうだ。こうした情報は貴重だ。

 18:00に教組の事務局へ行き、団交の打ち合わせ。「八幡寿司」のにぎりをいただく。もう逃げられない。

  今週は組合の飯を二度食って
    太れるならん三キロばかり 白綱(ホワイトツナ)

 19:00から団交が始まる。敵はT常任理事とT教務部長、そして途中までS常任理事。遅くとも22:00には終了という話だったが、終わったのは23:00。今日はまあ、法律論をめぐる応酬が面白くはあった。案件も一応妥結の方向が見えたので、徒労感は少なかった。しかし、考えてみると、一番大変なのは専従の書記局員の皆さんである。彼らの勤務時間は、一体どうなっているのだろう? それこそ、労働条件をめぐって、団体交渉がしたいんじゃなかろうか。

 帰りがけに、書記局の×××さんから、「K教授はお元気ですか?」と尋ねられた。K先生は、前の前の執行部で副委員長だった方が、執行委員の任期が終わった途端に教組を脱退されたのだ。「よく私に、早く組合を脱退しなさいとおっしゃいます」と返事をした。「あの執行部では、K教授だけがまともだったなあ」と述懐する×××さん。当時は私もいろいろいちゃもんをつけたから、どういうことかはうすうす分かるが、「それにお綺麗な先生でしたし…」というのは、何のこっちゃいな? でも、連日遅くまでの仕事が続き、書記局も消耗の極に達している感じがする。当方、次期執行委員候補も決まり、ど~でもいいような気分になっていること、まことに申し訳ないかぎりである。

3月12日(木)その2

2009年03月12日 | 昔日記
 13:00から教室会議の分科会のような会議を開く。主任の命令で私が世話人?となり、関係教員の都合を調整して開催に漕ぎつけたのだ。行き掛かり上、進行役を勤める。予定した3時間ほどで、話はスムーズに進み、貴重な意見交換もできた。

 やれやれと研究室に戻ると、事務所のIさんからメール。拙編のワークブックが欲しいと、外部の方から電話があったのだそうだ。一般販売は既に終了し、残部は研究室に積み上げてある。昨日もリハーサルにお越しいただいた皆さんへ、お土産に差し上げた。Iさんは、どうしますか?と面倒臭い選択肢を示してきたが、そんなに欲しいのならタダで送って上げることにして、電話番号を聞く。そして、先方に電話して住所を聞き、早速投函した。まだかなりの残部があるので、欲しい人には差し上げまする。乞う、ご連絡。といっても、私がどこの誰だか分らんか…。

 次期執行委員候補の抱負文と、推薦文を依頼しなければならない。過去2年分の見本をつけて、メールボックスにお入れするとともに、メールを送信しておく。あとは組合員の署名を集めにゃならぬが、執行委員の任期もようやく半ばまできたということだ。春闘、瞬時に終わってくれないかなあ。今日も19:00から団交だ。さっき隣のT教授に督促された論文も、一両日中には書き上げなければならないし…。

3月12日(木)

2009年03月12日 | 昔日記
 火曜日の教組の執行委員会で、N副委員長は春闘の団交は5回行わなければならないと発言していた。今年の春闘は瞬時に終わるものと思っていたが(賃上げ0%で万々歳だからね)、団交の回数自体が既得権で、それを減らすことも後退ということらしい。組合活動とはこのように、一事が万事、徹頭徹尾、既得権の擁護に終始する。そのために時間稼ぎ、交渉の先延ばしなどの戦法が取られるのだ。理事会にナメられてはいかんということなのだろう。

 したがって労働組合は守旧勢力であり、頑迷な保守派であり、改革などまったくできないのである。大学をめぐる激しい動きに、果たして組合はついていけるのだろうか? それに、われわれ教員にとって「研究時間」は黄金のようなものだ。団交5回が1回で済むのなら、こんなありがたい話はない。もちろん民主的プロセスには時間がかかるのは当然なのだけれども、執行委員会も、もっと短時間にできないものか。K教授からは、早く組合なんかやめなさいと強く勧められているが、まあ執行委員の任期が終わったら考えます(今脱退したら敵前逃亡だ)。