そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

3月18日(水)

2009年03月18日 | 昔日記
 13:00からコースのガイダンスが行われるので、大きな会場教室へ行く。専門課程の学生を全部集めて説明し、必修の演習の登録をしてもらうのである。私は2年の前近代系演習のクラスを1つ担当する(2年演習は前近代系、近現代系、語学系の3系統が必修で、それぞれ3クラスから選択する。我々の領域は体系性、網羅性をものすごく重視するのだ)。

 登録希望票を助手が集計しているのを横目で見ていたら、前近代系はきれいに分散していた。ところで、2年の語学系演習クラスの一つは、パートナーが非常勤で担当することになっている。希望票を切断する前に覗き見ると、私のとパートナーのとを共に第一希望に書いている学生が若干あった。1年の基礎演習で担任をした某君が、先生のを希望しますと票を見せてくれたが、語学系はパートナーのを第一希望にしていたので、そいつはやめといたほうがいいんじゃないと言うと、何故ですか?としつこく聞かれた。まあ、開けてのお楽しみですな。

 研究室に戻ってメールチェックすると、N氏から某文学賞を受賞することが内定したとの嬉しいニュース。N氏は実は超有名な学者のお孫さんなのである。さっそくお祝いの返信をする。それから、K助手と一緒にR集本文集成の歌順表と正誤表を印刷(コピー)した。

 18:00から、このたび定年退職なさるN教授の送別会が、Rホテルで行われた。NY出張中の1名を除き、関係教員が全員参集。N教授はN学会会長を務められた斯界の大物でいらっしゃる。落語にも詳しく、大学の落研の会長は、隣の研究室のT教授が継承されるということだ。

 帰途、超有名進学校の教諭をしている研究室の先輩から電話がかかってきた。ウチの大学の某学部に合格した生徒さんが、一次振り込みの期限を間違えてしまったという。何とかならんかと言われたが、何ともなりますまい。知っている前例をお話しし、一応、当該学部の担当責任者に相談されるのがよいとアドバイスをしておいた。

 娘はまだ帰っていなかった。今日受けた面接はダメだったと連絡があったとか。面接官が最後に私の目を見てくれなかったと、気の弱いことを言っているらしい。自分のアラを記憶している試験は案外出来がいいものだよとパートナーに言って、ひと寝入り。××さんからの電話で叩き起こされる。このブログはフィクションなんだけどなあ…。まあ、気を付けますわ。娘は帰宅していた。面接は通ったそうだ。ぽん(吸着音