BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

福岡・有閑マダムな旅⑥

2007年02月28日 | 
福岡の旅も最終回。
全然「有閑マダムな旅」じゃないじゃん!という声もちらほら。
そうですね、目標は有閑マダムだったのですが、途中から食い倒れに趣旨が変わってしまったかも・・・

福岡はお土産品もたくさん!いつも迷います。
「ひよこ」「博多の女」「筑紫もち」「博多通りもん」などなど。
最近気に入っているのは「めんべい」。
陶芸教室でいただくことが多く、その名の通り、めんたいこ風味のピリ辛薄焼きせんべい。おいしいです。
でも今回は大宰府名物「梅ヶ枝餅」にしました。

九州国立博物館の帰り道。太宰府天満宮の参道で、梅ヶ枝餅をひとつ食べました。あまりにたくさんのお店で梅ヶ枝餅を焼いていて、どこにしようかさんざん迷ったのですが、参道を入ってすぐ右のお店にしたんです。やさしい口当たりのつぶしあん、ぱりっと香ばしい皮がとっても美味!そしてそこは、若いころにさんざん大宰府を訪れた母が、食べ比べた結果一番おいしいと思ったお店だったのだそうです。(帰宅後、大盛り上がりでした。すごい偶然!)

ちなみに、おみやげの梅ヶ枝餅は博多駅で買ったので、別のお店のものですが。
それから、これも定番・めんたいこも1箱手に入れ、福岡のおいしい旅が終わったのでした。

福岡・有閑マダムな旅⑤

2007年02月27日 | 
食べてばかりいる合間にも、ちゃんと芸術に触れてきました。

九州国立博物館の後は福岡アジア美術館へ。
アジア(主にインド)の神様を描いた絵画展をやっていました。

さぞや神々しいお姿だろうと想像していたら!
裏切られました。人間くさい!おもしろい!

おかしな神様の代表格は「カーリー」=写真=。
ヒンドゥーの破壊の女神「ドゥルガー」が怒ってさらに過激になった状態の神様です。教科書にも載っている、有名なヒンドゥーの破壊神シヴァの奥様。血まみれで、殺した敵の生首を持っている姿が描かれるのだそうです。グロい!
でもエピソードがおかしいんです。敵と戦っているうちに破壊の暴走が止まらなくなってしまったカーリー。シヴァが「もうやめてよ」と言っても聞きません。そこでシヴァは身を投げ出します。カーリーはうっかりシヴァを踏んづけちゃって、ペロリと舌を出す、という・・・。
そんな神様、いてもいいの?ちっともありがたくも神々しくもないんだけど・・・。
いろいろな宗教観が世界にはあるんですね。

さて、この企画展では入場の際、神様占いをしてくれます。
友人・おまさは確かインドのヴィシュヌ神だったと思います。よい神様です。
ところが、私は。
戦いの神様ハヌマーンを引き当ててしまいました。ハヌマーンは叙事詩「ラーマーヤナ」に登場し、猿の顔で、空を飛び怪力で魔人を倒すという神様。孫悟空のモデルとも言われる、特に男性に人気の強~い神様なんだそうです。
こうした占いとかおみくじで、慈愛や癒し、美、芸術をキーワードにしたものを一度でいいから引いてみたいものです。なぜかいつも、私が引き当てるもののキーワードは「闘う」「強い」が多いんですよね。ちっとも女性らしくないではありませんか!!
ハヌマーンを引いてあきらめ顔で「やっぱりね」とつぶやいた私に、おまさは大笑いしていました。くすん。


★福岡アジア美術館
 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7F
 「アジアの神様大集合」展は3月27日まで。観覧料200円

福岡・有閑マダムな旅④

2007年02月26日 | 
福岡はグルメの街でもありますね。
ひょいと入った居酒屋やダイニング、カフェでも外れたことがありません。

そして福岡といえば、やはり王道はラーメンでしょう!
今回は、数あるラーメン店の中でその代表格とも言える「一蘭」へ。
ラーメンに集中できるように、隣の席との間に仕切りがあり、店員の顔も見えず、薬味などの好みを細かく指定できるシステム、特許出願中だそうです!
ちょうどこの日、満員電車や道行く人の強い香水の香りや古着のにおいのせいで花粉症が始まってしまい、鼻水と闘っていたので、仕切りのおかげでハナを気にすることもなく、ラーメンに集中できました!おいしかった~!

今回の福岡の旅は食べまくりの旅でもありました。
参考までに・・・
1日目昼:前出の「金の箸」おまかせコース

1日目夜:姪浜駅南側の住宅街にある「パッパーレ」でイタリアン。
     ニンニクの香ばしいにおいに誘われ入った、家庭的な雰囲気の、こぢんまりしたレストラン。学生のころに行ったヴェネツィアのリストランテそっくり!年配のご夫婦や若いカップルがワインや料理を楽しんでいました。「スズキとポテトのローズマリー焼き」「ペンネアラビアータ」「アンチョビと松の実のスパゲッティーニ シチリア風」「ティラミス」をオーダー。どれもおいしく、おなかいっぱいに!また行きたい!

2日目朝:博多駅内ハワイアンカフェでパニーニとコーヒー
2日目午前のおやつ:大宰府天満宮で梅ヶ枝餅
2日目昼:「一蘭」でラーメン
2日目午後のおやつ:キャナルシティでコーヒーとクッキー&クリームチーズケーキ
2日目夜:高速バス内でアーモンドクロワッサンなどをほおばる

きちんと消化させるため、街中を歩きまくりました。天神→アジア博物館→キャナルシティ→博多駅。ちなみに、体重は増えていませんでした。




福岡・有閑マダムな旅③

2007年02月25日 | 
旅のメインは「若冲と江戸絵画」展。
江戸絵画なんてどれもこれも同じに見える・・・と思っていたけれど、目からウロコ。日本画のおもしろさにはまってしまった展示となりました。

「若冲と江戸絵画」展の展示作品は、江戸絵画コレクター、ジョー・プライス氏のコレクション。
プライス氏は「歴史的背景はどうでもいい!目に見える形や色を感じてほしい」とのメッセージをくださっています。プライス氏自身、卒業記念にスポーツカーを買うはずだったのに、立ち寄ったニューヨークの古美術店で1点の水墨画に一目ぼれ。歴史や作者について何も知らなかったそうです。その水墨画が伊藤若冲の「葡萄図」だと分かったのは、あとのこと。これが彼の人生を変えてしまった作品なのだそうです。

平日と言うのに多くのお客さんが詰め掛け、伊藤若冲のほか、長沢芦雪や丸山応挙、鈴木其一などの作品109点にうっとりしていました!

目をキラキラ、うるうるさせながら見入る友人・おまさは、琳派がことのほかお気に入りのよう。出口で図録を買い求め、熱心に読みふけり、子どものように大喜びしていました!

私は若冲に魅かれました。色の鮮明さ、細部へのこだわり・・・息詰まるほどの濃密な世界!れっきとした日本画ながら、エキセントリック、マニアックという言葉が似合うのです。よく見ると、くすりと笑えるユニークなモチーフがあったり、ちょっと不気味でグロテスクに描かれていたり。自分との共通項がある気がして、なんだか目が離せませんでした。

写真は伊藤若冲「紫陽花双鶏図」部分

★プライスコレクション「若冲と江戸絵画」
 九州国立博物館 福岡県太宰府市石坂4-7-2
 3月11日まで(月曜休館)
 観覧料:一般1,300円 大学生・高校生 1,000円 



福岡・有閑マダムな旅②

2007年02月24日 | 
旅の疲れをいやす(疲れてないけど)お宿は「エバーグリーンマリノアホテル」。
アウトレットモール・マリノアシティに隣接し、ホテルからは大観覧車がそびえたっています。

シンプルな外観からするとちょっと意外なくらいすてきな客室で、広い!
しかもいたれりつくせりなのです。
冷蔵庫には飲料水とワイングラス、ビアグラスが冷やしてある。
加湿器が一晩中作動している。
ロングシャツタイプの寝巻きとバスローブがある。
テレビは壁に埋め込み式の液晶テレビ。
ベッドのほかに十分寝られる大きさの籐のソファがある。
さらに言えばふかふかの羽毛布団、羽毛枕!

浴室も広い(ちなみにバス・トイレ別)!ガラス張りでヨットハーバーが見えます。
足を伸ばして浸かれるバスタブ。
たっぷり使えるシャンプー、リンス、ボディソープにフランス製のバスソルト。
ボディタオルまで完備。
そう、着替えさえ持ってきていれば何もいらないんです。

ヨットハーバーに面したベランダには木製のいすとテーブルが備えてあるので、お風呂上りに海を見ながらビール!なんてのもいいかも。今回はちょっと寒くて断念しましたが。

近隣にいい飲食店がないのがちょっと不便ですが、その分静かで夜景がきれい。
ぐっすり眠ることができました!

福岡・有閑マダムな旅①

2007年02月23日 | 
「江戸絵画を満喫しよう」を合言葉に、おまさと決行した福岡1泊2日ツアー。
絵画展さえ見られれば、あとは自由時間。買い物でもグルメでものんびりと。という意味で「有閑マダムな旅」と銘打ち、きままに過ごしてきました。

今日は初日のランチを紹介。

自身も友人もグルメなHANAちゃんに勧められた創作和食「金の箸」。
夜は接待に使われることが多いそうで、なるほど、おしゃれな和風ダイニングです。ランチの時間でも、赤色灯のやわらかな光と店内を流れるジャズのおかげでまったりと夜みたいないい雰囲気。板前さんは威勢のよさそうなおにいさんが3人。そのギャップもまたよし。

おまかせコース(2,500円)を頼みました。
 ・前菜 白和え、ツブ貝、ごま豆腐うに乗せ
 ・ごま豆腐のあられ揚げ あさりのだしで=写真=
 ・春菊と生ハムのサラダ ごまドレッシング
 ・ヒラメのソテー トマトクリームソース
 ・じゃこめし あさりの澄まし汁
 ・抹茶プリン いちごと金箔を添えて
どれもあっさりとした味でおいしくいただきました。

お店の裏にはその名も「裏金」という系列店があり、こちらも接待に、デートにとお客さんが多いそうです。

天神からも歩いていけ、ゆっくりと落ち着いた感じで食事を楽しめるので、福岡に行く機会があったら寄ってみてはいかがでしょうか。夜は予約したほうがよさそうです。

□金の箸
 福岡市中央区高砂2-23-2 第6川崎ビル1F
 ℡ 092-522-6445
 火曜定休
 12:00~14:30 18:00~24:00 

「太陽の塔」のあの人

2007年02月20日 | My Favorite
岡本太郎と言えば、大坂・万博記念公園にそびえる「太陽の塔」!
学生時代もときどき見ていたし、宮崎に帰って以降も年に1,2度関西に行くので懐かしい思いで見上げます。どこがいいとか悪いとか、素人の私にはなんとも言いがたいのですが、とにかくすごい。すごいパワーを感じる。とだけは強く思います。

そんな岡本太郎と、彼の人生のパートナー(養女でもある)岡本敏子の言葉が詰まった「愛する言葉」(イースト・プレス 1,050円)を読みました。ストレートな言葉が胸を打ちます。心の強さ、二人の信頼関係がにじみ出た、ふたりの言葉。

女性は恋人やだんな様に対して「嫌われるんじゃないか」「ほかに好きな人ができたんじゃないか」なんて勝手に思い悩んだりすることがありますよね。でも、大事なのは自分がどう思っているかだけなのだと。どっちがどれだけ想っているかという優劣状態ではなくて、自分の気持ちが大切なんだと教えてくれている気がします。「女性は男性を子宮で愛する」という箇所はけっこう衝撃でした。「母性」ってことですよね。

この本、恋愛や夫婦関係に悩む人はもちろん、結婚が決まったカップルへのプレゼントにもいいのではないでしょうか。きっと勇気づけらるはず!

食欲の春夏秋冬

2007年02月19日 | Weblog
私の女友達は本当によく食べます(当然、私自身も含む)。

食事に出かけるときは質と量をともに満たすところを見つけなければいけないので、けっこう難しい。最近のおしゃれなカフェやダイニングは、味はいいけれど全然足りない!!というところが多く、がっかりすることもしばしば。そんな時、HANAちゃんはデザートを多めに頼み、おまさはもう一人前注文します。注文をとる店員さんを驚かせることなんて、日常茶飯事。

食欲は衰えることを知りません。病気で寝ているときでももりもり食べます。そして秋に限らず、どの季節でもおいしいのです。

そんな食欲のせいか(いや、そのせいに決まってる)、1週間水泳をさぼったら2キロ増量!!どうりで進まないと思ったよ・・・。16日が健康診断なのに、やばい!体重だけじゃなくて、血液検査もやばいかも!とあせり、健康診断を19日に変更して3日間、運動をし、間食をやめ、食事をいつもより20%くらい少なくしました。

たった3日、いまさらあがいてもムダと思ったら大間違い。体重は1キロしか減っていませんでしたが、すべて正常値でした。ほっ

このまま運動と食事制限をすれば、高校時代の体重も夢ではありません。あー、でも今週はおまさと福岡に行くんです。おいしいお店情報を手に入れてしまったんです。高校時代の体重は夢のまた夢かも・・・

花粉症と闘え

2007年02月18日 | Weblog
今年も3月がやってきます・・・春3月。もっとも苦手な季節です。

アレルギー体質なので、3月は肌荒れするなどの症状がありました。
そしておととし、いきなり花粉症を発症!
突然のことでびっくり。そして日常生活を送るだけでこんなに苦しいのか、というほどの症状に苦しみました。
昨年は比較的軽かったのですが・・・今年はどうなることでしょう。幸い、まだ症状は出ていません。

薬局に行くと、「花粉症コーナー」がお店の中央にででーんと設けられていますね。ある種の乳酸菌を摂ると症状が和らぐとかで、大きくPRされていました。花粉症の薬は飲むと眠くてぼーっとしてしまうから、効果があるんだったら健康補助食品のほうがいいような。薬にもサプリメントにも抵抗があるので、あまり飲みたくはないですが。

最近読んだ免疫療法に関する本によると、免疫が高すぎると花粉症になるらしいのです。免疫が高いというのは、副交感神経が優位になっている状態(リラックス状態)。運動をしたりして交感神経を刺激し、両者のバランスをよくしなければいけないようです。
つまり、私はリラックスしすぎなんでしょうね。もう少し緊張感を持って仕事や運動に励まなければ!果たして花粉症の改善に効果があるのか・・・また報告できればと思います。

癒しの庭と人生の達人

2007年02月16日 | My Favorite
出産準備のため入院しているHANAちゃんのお見舞いに行ってきました。
手土産はターシャ・テューダーの著書「生きていることを楽しんで」。
人生に対する彼女の語りと、彼女が愛してやまない庭の写真などがふんだんに織り込まれた1冊です。
殺風景な病院での生活をもう2ヶ月近く送っているHANAちゃんに、癒しの1冊になればと願っています。

さて、ターシャはどんな人か、というと・・・
1915年ボストン生まれ。絵本や挿し絵の仕事をしつつ、衣食住に関する日々のさまざまな手仕事を楽しんでいるすてきなおばあちゃんです。バーモント州の森の中、約2年をかけて自らデザインした家に、最愛のコーギー犬をはじめ多くの動物たちと暮らしています。最近ではテレビ番組で紹介されることも多く、特に彼女のイングリッシュガーデンの素晴らしさは有名です。

つくづく、お年寄りはすごいと感じます。お年寄りと話していると、励ましているようで、かえって元気をもらっていることも多いのです。特に、ゆったりした時間の中でつむぎだされた言葉は深く、心に染み入ります。長い人生でさまざまなことを経験してきたからこそ言える言葉。そして笑顔。私の相談相手は最近、熊本にいる祖父(85歳)と、陶芸教室で一緒のSさん(83歳)。強く、しなやかでしかも日々を楽しむ好奇心とかわいらしさをもったふたり。こんな生き方をしたいと思わせる、人生の先輩たちです。