BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

蓮華院を訪ねて①

2007年01月31日 | 
熊本県玉名市・蓮華院誕生寺奥の院。
どうしても訪れてみたかった寺院です。
今回の参拝は、「ここに来ることになっていた」と思わされるようなものでした。なかなかできない体験もしました。ブログで数回に分けて紹介したいと思っています。

蓮華院には世界一の大梵鐘「飛龍の鐘」があります。その大きさは、直径2.88m、厚さ32cm、高さ4.55m、重さ3万7500キロ。
通常は鐘を突いたり触ったりすることはできません。でも、なんと鐘を突く機会が与えられたのです!私が境内に入ってしばらくして若いお坊さんがやってきて、参拝者の中から6人を選ばれました。冷たい空気にかじかむ手を握り締め、私は鐘のすぐそばまで近づきました。どういうふうに突くかというと、大晦日の「行く年来る年」でたまに見かけるように、お坊さんが全身を大きく動かして勢いをつけ、後ろ向きになって力いっぱい突くのです。6人はそれに合わせて綱を引くだけ。
鐘は7回突きます。お経を聞きながら、まずは、過去の浄罪を祈ります。次に現世の家内安全・幸福を願い、さらに未来の幸福を願います。最後に世界の平和をお祈りするのです。
お清めのお香のよい香りに包まれ、低く、大きくいつまでも鳴り響く鐘の前で本当に心が洗われた気がしました。同行したいとこは「悩みが吹っ切れた気がする。しかも頭痛も消えた」と言っていました。めったに突くことはできないと聞き、「これはいい年になるかも。頑張ろう!」と思えたのでした。

次回に続く

まさに神話のふるさと

2007年01月28日 | Weblog
「神話」にまつわる伝説や土地がこんなに多いとは、と驚いているこのごろです。

仕事で宮崎の歴史を調べ始めたのがきっかけですが、かなりお詳しい先生に話を聞く機会が週に1回ペースであり、おもしろさにうなっています。

県民も、神話をあまり意識はしていないけれど霊験あらたかと信じ(もしくはスピリチュアルブームで)、江田神社(宮崎市)や都萬神社(西都市)、鵜戸神宮(日南市)などに参拝することがとても多いようです。

日本の国土を作ったイザナギ、イザナミから、天照大神、スサノオ、海幸・山幸、神武天皇まで数々の神様が登場することは有名。そして神武天皇が東征するときに、日向の国から優秀で立派な男性をたくさん連れて行ってしまった、という話もよく耳にします。そして、どうやら女性も、都に上ったらしい。神武天皇の妃・アヒラツヒメ、景行天皇の妃・ミハカシヒメ、応神天皇の妃・イズミナガヒメ、仁徳天皇の妃・カミナガヒメは伝承ではあるけれど、日向の国出身といわれているそうです。もしかして、宮崎ってすごいところだったのでは?

歴史好きな人は戦国時代や幕末に詳しい、という人が多いと思いますが、そうした時代の歴史が薄いぶん、宮崎は神話がおもしろいです。とにかくいろいろな場面で話のつじつまが合っているのも興味深い!
いにしえの時代に「神話」を作った人の、そのファンタジーに感服。

手づくり羊羹の味

2007年01月26日 | FOOD
羊羹の食感といえば「しっとり」「もちもち」。
でも、最近お気に入りの羊羹は「さくさく」なのです。

高鍋町の丸五羊羹=写真=。羊羹の周りが糖化して、ジャリッという歯ざわり。内側は甘すぎず、普通の羊羹よりはさくさくした感じです。
切ると、「きんつば」みたいですね。
国産の原材料を使い、添加物・着色料・保存料は不使用。昔ながらの製法で作っているそうです。

いただいた「丸五羊羹むらくも」がおいしかったので高鍋町まで買いに行こうとお店に電話したら、「宮崎市内にもありますよ」とのこと。ボンベルタ橘地下1階にたくさん置いてありました。ネットショップもあります。1本630円ナリ。ケーキに飽きたとき、ちょっとした手土産にもおススメです。

北欧のコイン

2007年01月25日 | Weblog
北欧を旅してきたuk君からすてきなおみやげ!
デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの硬貨・1クローネです。
「クローネ」は各国とも「王冠」の意味があるそうです。

写真がぼんやりしていますが、
デンマーククローネ(画像左)は1クローネ=約20円。表は3つの王冠の間に、マルグレーテ女王の頭文字「M」をデザインしてあります。2つあるハートマークは王立鋳造所のシンボルだそう。裏もまたかわいい!波のような模様とハートマークです。
スウェーデンクローナ(画像中央)は1クローナ=約18円。表は国王・グスタフ16世の肖像。裏は大きな王冠と小さな3つの王冠が、ひとつの紋章のように配置されています。
ノルウェークローネは1クローネ=約18円。表は国王ハーラル5世の紋章。3つの王冠と数字の5。裏はハトでしょうか、一羽の鳥がツタのような植物の枝にとまっています。

3つともおもちゃのコインみたいなかわいらしさ。uk君によると、町並みも、看板も、商品パッケージも、ありとあらゆるものがデザイン性が高くてすてきだったとのこと。奥様も「かわいい」連発だったことでしょう。オーロラも見られて、北欧ファンになったそうです。私はフィンランドファンなので(行ったことないけど)、話が盛り上がり、「次はフィンランドの旅だね、情報を交換しよう」と誓いあったのでした。

冷えよさらば

2007年01月23日 | Weblog
冷え性です。
特に手足が冷えます。プールから上がった後に、ゆっくり湯舟につかったうえにサウナに入ったときでも、駐車場に出るとすぐに冷えてしまいます。外出時はコート、ストール、手袋、ブーツが離せません。うっかりブーツを脱がなければいけないような飲食店に入ると、足が寒くて震えます。
冬も寒いのも好きだったのに、いつからこんなふうになってしまったのでしょうね・・・くすん。

というわけで、体を温めるものに大注目しています。
ネックウオーマーに腹巻、レッグウオーマー、スパッツ。カイロ。湯たんぽ。毛糸の靴下に帽子(この冬もたくさん編みました。写真は新作・懐かしい雰囲気のツイードの縄編み模様)。先日紹介した、寝るときのマスク。
食べ物だと、しょうがや唐辛子を使った料理。温野菜。スープや鍋物。ゆず茶などなど。

あとは運動!寒いほうが脂肪が燃焼し、代謝も良くなるので今のうちに頑張って筋肉をつければ、少しは寒さが緩和されるかも。ようし、筋肉筋肉!

黄金の羅針盤

2007年01月22日 | Weblog
この数年、「ハリー・ポッター」シリーズや「指輪物語」「ナルニア国物語」など、世界的ベストセラーのファンタジー小説がたくさん出版され、映画にもなっています。

「黄金の羅針盤」もそのひとつ。
11歳の少女ライラと彼女の守護精霊が、誘拐された子どもたちを助けるために北極へ向かう冒険ファンタジーです。ライラの住む世界は私たちが住んでいる世界と似ていますが、人間はみんな目に見える守護精霊とともに生き、守護精霊と引き離されると死んでしまうというパラレルワールド。舞台はイギリスから北極へ。物語は「琥珀の望遠鏡」「神秘の探検」と続いていきます。

あらすじだけだと単なる児童文学か、と思ってしまいますが、宗教や権力が複雑に絡んだ緻密なストーリーに引き込まれます。主人公ライラも、純粋でかわいらしい少女というわけではなく、複雑な家族構成、手が付けられないわんぱくぶり、子どもとは思えないほどの賢さ、雄弁さ(うそもたくさんつく)があり、読み進むと彼女に好意を持ったり反感を感じたりします。ほかの登場人物も個性が強く、役割がはっきりしていて魅力的。とくにライラとアーマード・ベア(武装したクマ)との友情(愛情?)を描く場面は秀逸。


「黄金の羅針盤(上・下)」P・プルマン著  新潮文庫 各590円

なんと4万3000個

2007年01月19日 | Weblog
福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれている「若冲と江戸絵画展」。
江戸好き友達のおまさとぜひ見に行きたいと思っています。

この絵画展を特集した、同博物館のパンフレットがまたステキ!
どこの国の、何ていうグラフィックデザイナーのものかしら?と思った表紙の絵は江戸時代の画家・伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」=写真=の一部。巨大な屏風らしいのですが、なんと1センチ四方のます目4万3000個の集合体なんだそう!これは、実物を見なければ!!

同博物館のホームページでは、この「鳥獣花木図屏風」のます目ぬり絵をダウンロードできます。


■九州国立博物館HP
http://www.kyuhaku.com/pr/

今年はパールイヤー

2007年01月18日 | Weblog
純潔と幸福のシンボルとして世界の女性をとりこにしている「真珠」。
今年は日本で真珠の養殖が成功して100年なのだそうです。

取材で出かけた先は宮崎市内のジュエリーショップ。アクセサリーをあまり身につけない私には縁のない場所です。目の前に100万円を超える宝飾品を並べられて、まぶしいやら怖いやら。「付けてみてもいいですよ~」って言われても、傷つけたらどうしようと恐る恐る触ってみるにとどめておきました。

真珠といえば冠婚葬祭、フォーマルというイメージが強いのですが、「今年はぜひ普段使いに」とのこと。色は日本人の肌色をキレイに見せるピンク系が主流。でも、ゴールドやシルバー、ブルー系、ブラックもあるんですよ!形も丸はもちろん、だ円、バロック形、淡水真珠なら米粒みたいなもの、細長いものとあり、シンプルなペンダントやら、ゴージャスなセットがいっぱい。目がちらちらしました。

アクセサリーは付けてもリングかペンダントをひとつだけ。肌が敏感で金属まけしてしまうのです。ゴージャスなものは似合いそうにありませんが、シンプルで質がいいものをさりげなくつければ・・・とまたもや妄想。淑女への道のりは険しそうです。

震災から12年

2007年01月17日 | Weblog
阪神大震災からもう12年が経ちました。
あの日、私は大阪のアパートでひとり、恐ろしくて震えていました。

大阪は震度4。神戸に比べたらたいしたことはなかったのですが、初めて体験する大地震でした。宮崎でも確か小学生のころに大きな地震があったし、震度3程度の地震はしょっちゅうだったのに、全然違う種類の地震だったのです。

直下型地震。文字だけ見ても想像できませんが、「ドン!」という大きな音とともに、下から突き上げるような揺れがあり、当然寝ていた私の体は一瞬浮き上がりました。食器棚が倒れ、外では警報が鳴り響き、真っ暗闇の中続く揺れと揺れによる音・・・ものすごい恐怖でした。

大学の授業は休校、後期試験もなし、大学の階段や施設には大きなひび割れが。大学の同級生や、先生方、高校の同級生で神戸に住んでいた人たちで被害にあった人は数多く、人ごとではすまされない状況でした。

数日経っても余震はやまず、恐怖にさいなまれた私は宮崎に帰省。でも伊丹空港までの道も大きな被害が出ていて、途中までバスで行き、その後は数キロ歩いて空港へ向かいました。途中、被害住民の方たちが水を運ぶのを手伝いながらの道のりでした。何もできずに被災地から逃げ帰るようで、とても申し訳なく、辛かったのを覚えています。

社会人になって、「震災特集」という紙面企画をまかされたのは偶然ではない気がします。神戸市役所や仮設住宅を訪れ、関係者の方たち十数人に話を聞くことができました。そのすべてを書き、伝えることはできなかったかもしれませんが、あの恐ろしさを、人々の苦しみを感じ取ってもらえたらという思いでいっぱいでした。

今でも地震の恐怖とあの時見た光景は忘れません。夜中、小さな地震があるとすぐに飛び起きます。平穏な日中、家中の棚やたんすが倒れないか見てまわることもしばしばです。地震が起きたらどこに避難しようかと家族でよく話します。だって、今、宮崎で同じような大地震が起こるかもしれないのですから。

効果抜群!マスク睡眠

2007年01月16日 | Weblog
冬はマスクをして寝ています。

きっかけは昨年かかってしまったインフルエンザ。家族にうつらないように家でも外出先でもマスクをしていたので、ついでにそのまま寝てみたのです。すると思いのほか、いい効果が!

まず、顔が暖かい。私の部屋は母屋とは別棟にあり、ログハウス造りで冬はかなり寒い!マスクをしているとガーゼに覆われて顔全体がほかほかします。

次に、のどが乾燥しない。風邪をひくときはのどからなので、日ごろから注意していますが、これが一番効果的でした。加湿器?そんなものはこの部屋には効かないのです!

それから、顔の皮ふが潤う。自分の呼吸による湿気のおかげで、朝起きたときに肌がしっとり。美容液やクリームが浸透しているような気がします。

さらに、これはまだ想像の域ですが、口を大きく開けて寝てしまったり、よだれをたらしてもうたときに、人にばれにくくごまかしやすいっていうのもあるかもしれません。ぶさいくな寝顔を取るか、マスク姿の怪しげな寝姿を取るか・・・。どちらも格好良くはありませんね。

ゼイタクを言えば、ちょっとかわいらしいマスクがあるといいかな。病人ぽく見えないような色柄の。それでも決して格好良くはないのですが。