BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

デザインがすてきな本

2006年10月31日 | My Favorite
読書週間におススメしたい本第2弾。
気軽に読めて、目を楽しませてくれるビジュアルブックの登場です。

まず、「皆川明の旅のかけら」(皆川明著 文化出版局 1500円)
皆川さんはファッションブランド「ミナ ペルホネン」の創設者。物語性のあるオリジナルテキスタイルを使った服やバッグなどを発表しています。私もミナのバッグが大好き。ミナのデザインには北欧の雰囲気が漂います。この本でも写真をふんだんに使ってデザインなどを紹介しながら、布やモチーフに対する思い、人との出会いを語っています。

次に「海月書林の古本案内」(市川慎子著 ピエブックス 1600円)
インターネット古書店「海月(くらげ)書林」の店主・市川さんが紹介する、すてきな古本と古本の楽しみ方。デザインがすてきな本、昭和を感じる本などがたくさんあって、目を楽しませてくれます。彼女の、そしてこれまで本作りに携わってきた多くの人たちの、本に対する愛情を感じます。本好きにはたまらない1冊になりそう。

「皆川明の旅のかけら」で紹介されているデザインたちは新しいものなのにどこか懐かしさを感じさせ、逆に「海月書林の古本案内」に載っている本は古いものなのにそのデザインは斬新でとても新鮮。不思議ですね。

縁起のいい一日

2006年10月30日 | Weblog
28・29日は毎年恒例の宮崎神宮大祭(通称・神武様)が行われましたね。
宮崎に住んで通算20年、パレードを見たのはこれが初めて!
宮崎神宮の近くに陣取ったのですが、たくさんの人でにぎわっていましたよ。

私とおまさは着物姿でとっても目立ってしまったようです。そのおかげでしょう!このパレードでは縁起のいいことがありました。
まず、6体の獅子舞が行われた直後、3体の獅子がいっせいにやってきて私たちの頭や腕をかんでくれたのです。実はちょっと怖かったのですが、カンカン!と響き渡る噛み音が私の厄(日ごろ気にしてないけど)やマイナス感情をやっつけてくれたような気がしました。
さらに、真っ黒に日焼けして威勢のいい掛け声を上げながらお神輿を担いでいる兄さんたちが目の前で方向転換し、私たちの前で仁王立ち。一人が私たちの背中を押すと、兄さんたちはやあっ!と神輿を上げて下をくぐらせてくれました。知りませんでしたが、お神輿をくぐると縁起がいいそうです。感謝、感謝。

ところでこのパレード、時代設定が幅広く、雅なお姿の人がいるかと思えば鎧武者アリ、古代人アリ、黒留袖に角隠しの嫁入り姿アリ、お稚児さんアリ。
雅な装束といえば色白で面長、切れ長の目をした男性なのに、う~ん、宮崎の男性には期待しちゃいけなかったのでしょうか・・・。真っ黒に日焼け(または赤黒く焼酎焼け)したがっちり体型、大きな目、彫りの深い顔が多い宮崎人ですから。
でも、古代人の髪型や衣装は似合っていたように思います。
そういえば、ミスしゃんしゃん馬の皆さんは和装の嫁入り姿がきれいで、別嬪でしたよ!大和なでしこはドレスより着物のほうが美しく見えるのかもしれません!
来年は、雅なよかにせが登場するなら見に行くことでしょう

激動の母娘

2006年10月30日 | Weblog
県立美術館で行われている「マリア・テレジアとマリー・アントワネット展」に行ってきました。

10時半くらいに駐車場に着いたのですが、なんとすでに満車。たぶん、宮崎神宮大祭(通称・神武さま)を見るためにたくさんの人が車を止めたのだと思います。だって、公園も人はまばらだったし、展示会もそんなに混んではいなかったから。美術館など文化公園内施設に用事がある人もたくさんいるだろうに、これでは1台も停められません。かなり閉口しました。毎年こういう状況なら、臨時駐車場を用意するとかシャトルバスを運行するとか、なにか手立てもあるでしょう。来年からは改善してほしいものです。

展示は十分満足できるものでした。特に母娘の往復書簡は、女帝と王妃という立場であってもやっぱり親子なんだなと思う内容でした。しかし、マリー・アントワネットはやはりよく言えば奔放で甘えん坊ですが、お世辞にも知性が感じられる女性とはいえないようです。理由は・・・その手紙を読めば分かります。例えば母親に一日のスケジュールを紹介するくだり。「朝は10時か9時か9時半に起き・・・」。「9~10時に起き・・・」とは書けなかったのか!結構、支離滅裂で言い訳が多く、笑えます。訳文のコピーも自由に取れるようになっているので、ぜひ読んでみてください。

マリア・テレジアとマリー・アントワネット展は11月26日まで。


読書週間にちなんで

2006年10月28日 | My Favorite
読書週間(10月27日~11月9日)が始まりました。
最近どんな本を読んでいますか?心にしみた本はありますか?
読書週間の間、数回にわたって私が今読んでいる本やおススメの本などを紹介したいと思います。本を選ぶときの参考にしてもらえたらうれしいです。

まずは、昨日読んだばかりの文庫をご紹介。

「しゃべれども しゃべれども」(佐藤多佳子著 新潮文庫 590円)
落語家の今昔亭三つ葉が主人公。自分を表現するのが苦手なせいで人間関係に苦しんでいる4人(仕事をクビになりそうな青年、失恋した女性、いじめにあっている小学生、あがり症の野球解説者)に、ひょんなことから落語を教える羽目に。この5人がぶつかりながら心を通い合わせ自信を取り戻していく過程を歯切れのいい語り口で描いています。来年には映画化が決定している、「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」1位に輝いた作品。400ページ超ありますが、一気に読めます!

「水曜の朝、午前三時」(蓮見圭一著 新潮文庫 476円)
1970年の大阪万博を舞台にしたラブストーリー。45歳で亡くなった女性翻訳家がカセットテープを通じて、娘に過去の愛を独白するというもの。「あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは一時的な気の迷いなのか、それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。耳を澄まして、じっと自分の声を聞くことです。歩き出すのは、それからでも遅くはないのだから。」という主人公の言葉からは力強いメッセージを感じさせられます。

またまた海へ

2006年10月26日 | Weblog
用事があって青島へ行きました。
海風が涼しくてさわやか~。平日にもかかわらず、結構観光客がいましたよ。
写真は道の駅フェニックスの展望台でとったもの。ここから海を見渡すと、地平線がわずかに弧を描いていて「ああ、本当に地球って丸いんだ」と実感。そういう場所、なかなかないですよね?
宮崎ってホント、いいところです!いろんなところに住みましたが、ここがいちばんきれいで居心地がいい~!

菊にご縁あり

2006年10月25日 | Weblog
父が育てた大輪の菊が見事に咲いています。玄関周辺にたくさん置いてあります。中には茜色の小菊もあって、なかなかかわいいんです。菊って「日本の花」の感じが強いですよね?これまであんまり意識をしたことがなかったのですが、私にはどうもバラなど洋花よりも菊がしっくりくるようです。華やかさもあり、素朴さもありますよね。
ちなみに。家計図を調べてみると、父方の先祖は「菊」がつく名前が多いんですね。キクノとか菊太郎とかキクエとか。ちょっとびっくりです。

サーフ天国

2006年10月24日 | 
日向ではお倉ヶ浜にも立ち寄りました。
ちょうど、地元のサーフショップが主催するサーフィン大会のまっ最中。浜に置かれたスピーカーから流れる大音響の音楽が会場を盛り上げていました。サーフィンにはからっきし縁がない私はものめずらしくてキョロキョロしてしまいましたが、周りはこんがりと日焼けした若者たちやベテランサーファーっぽい年配の男性でいっぱい。あからさまに場違いな自分になんだか気恥ずかしい気持ちでした。
どうやら県外客も多いようで、駐車場を探索したところ福岡や大分ナンバーがいっぱい。大会関係者だけでなく、一般のサーファーも波乗りを満喫しているようでした。
お倉ヶ浜はどこまでも続く砂浜と青マツのコントラストが美しく、とても開放的。犬の散歩をしている地元の人や、マットを敷いて日光浴をしている人もいました。もう10月も下旬だというのに、まだまだ日差しも強く「常夏のビーチリゾート」みたいな雰囲気。暑い!
偏見ですがサーフィンをする人たちにちゃらちゃらしているという印象を抱いていました。でもお倉ヶ浜で見た人たちはマナーがよく、海しか見えていないような真剣なまなざしで、とてもすてきに見えました。反省

美々津散策

2006年10月23日 | 
日向市で取材を終えた帰り道。江戸時代の町並みが残る美々津に寄って見ました。これまで何度となく10号線を通ってきたのに、美々津を訪れるのは初めてです。

町並みに足を踏み入れてまず驚いたのは、そのひっそりとした静けさ。車の音が聞こえないことにもびっくりしましたが、生活による音がまったくといっていいほどないのです。もちろん、住民はいるのですが話し声や足音、掃除や調理中に出るような音が聞こえません。まるで別世界にいるような感覚に襲われました。

県の文化財に指定されている旧家では、美々津のおばあちゃん2人が熱心に美々津の歴史や生活について話してくれました。家の中央にある大きな神棚が印象的でした。さすがは港町。安全な航海をお祈りしたのでしょうね。

最近テレビなどで紹介された雑貨店は大賑わい。和&アジアの雑貨が品よく並び、2階はギャラリーと県内の作家による絣の小物や陶器、アクセサリーなどが豊富で飽きさせません。陶芸や刺し子などものづくり体験ができる「町家塾」も行われています。また、カフェスペースではコーヒーやチャイなどがいただけます。(雑貨&カフェ 民 火曜定休)

美々津で一番気に入ったものはずばり、ポスト!ほとんどの家のポストは同じもの。木製で正面に波と船のモチーフ。船の色が違ったりして目を楽しませてくれました。

なつかしくて居心地のいい街・美々津。ちょっと疲れたときに訪れるとほっとできそうですよ。

病院の楽しみ

2006年10月19日 | Weblog
今日は検査で病院に出向きました。そこは総合病院で、受診は2年ぶり。みんなそうだと思いますが、病院はあまり好きではありません。「悪かったらどうしよう」と不安になり、緊張して血圧が上昇してしまったり・・・。

そんな中、ひそかに楽しんでいることがあります。例えば、超音波検査。間近でモニターを通して自分の内部が動いているのが見られるのがとても楽しく、興味しんしんです。今日も技師さんに「いま映っているのはどこですか?」などと尋ねてしまいました。そしてありがたいことに、特に悪いところはありませんでした!

どうも私は自分がどんな処置をされているのかを見るのがかなり好きなようです。採血しかり。「どこを刺すんだろう?」「うわぁ、きれいな血液。むふ」とにこにこしながら(看護師さんにはニヤニヤ笑いに映っているかも。やりにくいだろうなあ)じーっと見ています。特に怖いとか痛いという感覚はないのです。
あとは、歯の治療。以前、治療中に口をあけた状態で目も全開、真上にあるライトに映った自分の口と処置をうっとり見ていました。すると先生からひとこと。「やりにくいから目をつぶってください」。あれ?目をつぶるものだっけ?と周りを見ると、当たり前ですがみんな目を閉じていました・・・。助手の方はくすくす笑っていました。こうして「歯の治療中は目を閉じる」という常識を知った私でした。

秋のモチーフ

2006年10月17日 | My Favorite
左はセラミックの菊の帯留。柔らかなサーモンピンクの色と、セラミックのつるんとした手触りが気に入っています。右はうさぎの帯留。どちらも秋にぴったりのモチーフですが、季節に関係なく使っています。
ただ、このところアンティークでモダンな着こなしを目指している(!)ので、登場する機会がなかなかありません。どちらの帯留も古典的な雰囲気になってしまうし、あまりにもかわいらしい気がして。そんなわけで、ときどき箱から出しては眺めているのです。