BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

福岡・有閑マダムな旅⑤

2007年02月27日 | 
食べてばかりいる合間にも、ちゃんと芸術に触れてきました。

九州国立博物館の後は福岡アジア美術館へ。
アジア(主にインド)の神様を描いた絵画展をやっていました。

さぞや神々しいお姿だろうと想像していたら!
裏切られました。人間くさい!おもしろい!

おかしな神様の代表格は「カーリー」=写真=。
ヒンドゥーの破壊の女神「ドゥルガー」が怒ってさらに過激になった状態の神様です。教科書にも載っている、有名なヒンドゥーの破壊神シヴァの奥様。血まみれで、殺した敵の生首を持っている姿が描かれるのだそうです。グロい!
でもエピソードがおかしいんです。敵と戦っているうちに破壊の暴走が止まらなくなってしまったカーリー。シヴァが「もうやめてよ」と言っても聞きません。そこでシヴァは身を投げ出します。カーリーはうっかりシヴァを踏んづけちゃって、ペロリと舌を出す、という・・・。
そんな神様、いてもいいの?ちっともありがたくも神々しくもないんだけど・・・。
いろいろな宗教観が世界にはあるんですね。

さて、この企画展では入場の際、神様占いをしてくれます。
友人・おまさは確かインドのヴィシュヌ神だったと思います。よい神様です。
ところが、私は。
戦いの神様ハヌマーンを引き当ててしまいました。ハヌマーンは叙事詩「ラーマーヤナ」に登場し、猿の顔で、空を飛び怪力で魔人を倒すという神様。孫悟空のモデルとも言われる、特に男性に人気の強~い神様なんだそうです。
こうした占いとかおみくじで、慈愛や癒し、美、芸術をキーワードにしたものを一度でいいから引いてみたいものです。なぜかいつも、私が引き当てるもののキーワードは「闘う」「強い」が多いんですよね。ちっとも女性らしくないではありませんか!!
ハヌマーンを引いてあきらめ顔で「やっぱりね」とつぶやいた私に、おまさは大笑いしていました。くすん。


★福岡アジア美術館
 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7F
 「アジアの神様大集合」展は3月27日まで。観覧料200円