BUONA GIORNATA!

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江戸時代の日向国

2007年02月11日 | Weblog
県総合博物館で行われている「日向国の江戸時代展」に行ってきました。

圧巻は「耳川合戦図屏風」=写真=。
耳川の合戦は1578年に日向国耳川周辺であった合戦。大分の大友氏+日向の伊東氏VS島津氏の戦いで「九州の関ヶ原」とも言われています。戦いは島津氏の大勝でした。

この屏風は合戦の模様を狩野派の絵師が描いたもの。耳川の深く濃い青色と台地や松の緑色がとても鮮やか!迫力満点です。
それに、近づいて見ると馬の動きも、闘う武士の表情・しぐさもいきいきとしていて躍動感が伝わってきます。
係員さんによる見所は「旗指物を見ると圧倒的に大友軍が多いのに、なぜ島津軍が勝ったのか。左下に描かれている島津の鉄砲隊を見るとその答えが分かりますよね」。納得!

展示は延岡藩、飫肥藩、佐土原藩など当時の日向国にあった藩ごと、大名ごとに分けられ、解説も分かりやすく、おおいに役立ちました。
能面や稚児鎧に触れるコーナーもあり、子どもたちが大喜びしていました。
鎧といえば、30キロほどもあるそうです。そのうえで闘うなんて、武将は相当鍛えていたんですね。さらに残された書類などを見ると、達筆だし、まさに文武両道。すばらしい人材がたくさんいたのでしょうね。
また、蒔絵細工や刀からは素人の私でさえも職人の技の巧みさを感じ取ることができました。技術も知恵もセンスも心意気も、はるかに現代人を上回っているのではないでしょうか。

■「日向国の江戸時代展」は県総合博物館で3月18日まで開催。入場無料。