BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

蓮華院を訪ねて②

2007年02月01日 | 
「飛龍の鐘」を過ぎて門をくぐると、正面に壮大な景色が広がります。
杉木立の間から大きな「皇円大菩薩」像が見えるのです!圧巻!

皇円大菩薩はいまから929年前にこのお寺がある熊本県玉名市で生まれたそうです。比叡山で勉学と修行に努め「肥後の阿闍梨」と言われた立派な僧でした。そして96歳のときに、災難や病気に苦しむ代の人々を救う霊能を得ようと静岡県の桜ヶ池に「龍身」としてはいります。

弟子の法然上人はその6年後に浄土宗を開き、皇円大菩薩に報告に行きました。赤飯を入れたおひつを供えて。その後も浄土真宗を開いた親鸞聖人らも同じようにお供えしたことから、いまでも桜ヶ池でお祭りとして行われているそうです。

皇円大菩薩は760年後の昭和4年、現在蓮華院がある山の大僧正に「蓮華院を再興し衆生済度に当たれ」とご霊告を授け、この蓮華院誕生寺奥の院ができたのだそうです。

杉木立の中にそびえる像は間近で見ることができます。厄除けができるとされる階段を上っていきます。頂上はいい眺め!すがすがしい空気を胸いっぱい吸い込みました。さらに奥のほうには参拝者が願掛けをした皿を、お坊さんが成就を願いながら投げる場所がありました。

(続く)