BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

ことばの見本帖

2012年09月15日 | 
ひさびさに本の話題を。

読書会でKayoさんから借りていた「こどばの見本帖」(岩波書店)。

何だか、何と言うか、
すごく興味深くて一気に読んでしまいました。

5人の編集委員(荒川洋治、関川夏央、高橋源一郎、加藤典洋、平田オリザ)がそれぞれ、
詩や、いま一番新しい文章のことばや、演劇のことばについて説いています。

まず出だしから、ぐっと引き込まれました。
高見順氏の「三人の詩について ー島崎藤村・千家元麿・萩原朔太郎の詩の鑑賞」から
始まって、島崎藤村の「おさよ」が紹介されていて。

その古い形式がゆえに、高見さんが批評を書いた時代の詩人は
藤村の詩のようなものは書かなかったそうなのですが、
古いのに読み継がれ、人気がある藤村の詩の、ことば。

高見氏の論述がよく理解もできたし、
島崎藤村の詩の、古くうつくしいことばたちに
現代に生きる私もまた、あこがれや切なさを感じて、
時代を超えて人の心に届くことばの力を実感したのでした。

それと比較して、
高橋源一郎が説く、現代の最も新しい文章・ことば使いといったら!
携帯やインターネットが普及した現代ならではの、まさに新しい、生きたことばたちでした。

おもしろい!

読書会@ルンヌ

2012年08月04日 | 
4回目の読書会。

宮崎市神宮でおいしいフレンチを提供する人気店「ルンヌ」で。


まずは、スパークリングワインをいただきながら、近況報告。

生ハムとトマト、モッツァレラチーズ、オリーブがおいしい前菜をいただきながら。


フォアグラ。
このお店のフォアグラは、私が苦手とする独特のニオイがほとんどありません。

このプレートの前に出た、夏野菜のゼリー寄せがすごく色鮮やかでキレイだったのですが、
写真を取り損ねました・・・
歯ごたえがよい、夏らしい一品でした。


毎度のことですが、
食べながらなんとなく本を出し始めるメンバーたちです。
いつのまにか、テーブルに大量の本が積み上がっていきます(笑)


お魚料理のあとにいただいた、ステーキ。
すごく柔らかくて、バルサミコ酢のソースがとても合っていました。

デザート2品と、コーヒーもいただいて、満足満足(^^)
ぜいたくな夜だな~。

今回、特筆すべきは、新しいメンバー(それも書店員さん)が加わって、
今までの読書会で出なかったジャンルの本が登場したこと。
それに、最近の売れ筋や傾向についても話を聞くことができて、すごく興味深かったです。


今回私が持参した本は
 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(ちくまプリマー新書/万城目学著)
 「米原万里の愛の法則」(集英社新書/米原万里)
 「手にとるように宗教が分かる本」(かんき出版/世界思想史研究会著)

借りた本は
 マンガ「暴れん坊本屋さん」(新書館/久世番子画)
 マンガ「風流江戸雀」(小池書院/杉浦日向子画)
 評論「ことばの見本帖」(岩波書店/荒川洋治、加藤典洋、関川夏央、高橋源一郎、平田オリザ著)
 ミステリー「特捜部Q キジ殺し」「特捜部Q Pからのメッセージ」(早川書房/オールスン著)


夏の読書、楽しみです!

6月読書会@チャゴ

2012年06月30日 | 
6月の読書会がありました。

今回のお店は、ベジタリアン御用達のベジカフェ「Chago」


食事をしながらおもむろに持参した本を出しまくる・・・。

借りていた本たち、今回持ってきたおすすめの本たちを全部テーブルにのせると、

30冊近くになったのではないか、と思ふ。

今回、私は「比較文化」をテーマに本を選びました。
 ・韓流幻想  呉善花著
 ・破産しない国イタリア  内田洋子 著
 ・一日江戸人  杉浦日向子 著

それと、7月だったかな、宮崎である経済関係のセミナー(テーマはインド貿易)で

講演するために来県されるという、インドの外交官スワラップ氏にちなんで、

氏の著作である「ぼくと1ルピーの神様」(映画「スラムドッグ・ミリオネア」の原作)を。


今回も、各書籍との出会いや感想を語りつつ、

最近知り合った人の話や、仕事の話や、テレビ番組の話やあれやこれや、

おもしろくてめくるめくトーク合戦だったから、詳細まで覚えてない・・・(汗)

宮崎県内に、東南アジアの国々の舞踊ができる人が何人もいる、っていうのがすごく興味深かったです。

舞踊のステージとかワークショップとか、おもしろそう!



さて、オーガニック&ベジタブル料理が本当においしいチャゴですが、

ばんばん食べながら、話しながらだったので、食べかけの写真になってしまいました・・・

刻みオリーブを乗せた冷や奴や、生春巻き、大豆グルテンの唐揚げ、

オリーブの味が効いているトマトソースのパスタ、ベジタコライスなどをいただいて

最後にアップルハニーケーキでしめました。

卵や乳製品、魚介類、肉は使われていないけれど、なんておいしいんでしょう~。

3人で舌鼓を打ちまくりでした。


今回借りた本たちは8冊。うち4冊はマンガですよ。

もっと借りたかったのですが、図書館からも4冊借りているので、

1か月のうちに読み終えるかかなり心配で控えめにしました。

・「坊ちゃんの時代」第1、2、4、5部  関川夏央・谷口ジロー 作
・「くらしの仏教語豆事典」上・下巻  辻本敬順 著
・「秘術としての文法」 渡部昇一 著
・「もめん随筆」 森田たま 著

最後の本は古書で、写真の中央右に移っている、朱色×象牙色の格子柄の装丁が美しい本です。


図鑑

2012年06月29日 | 
子供のころ、図鑑ってうきうきしませんでしたか?

こんなにいっぱい、いろんな種類のお魚(植物、動物、鉱物・・・)がいるんだな、すごい!

なんて見ておりました。

世界の犬、とか、宝石図鑑とか好きだったな~。

地図も、辞書も好きです。

同じですよね、地図は世界中の国が載っているし、辞書はあらゆる言葉が載っているんですから。

昨日、県立図書館に借りていた本を返しに行ったら、

バーンとカウンターの横で存在感を放っていたこの図鑑。

「世界の古代帝国歴史図鑑」 柊風舎

13,000円ですよ! 買えないし、借りるしかないでしょう!!

テレビで放送中の大英博物館特集を見て、久しぶりに古代エジプト熱が上がってきているので

グッドタイミング!です~。

カラーの写真が満載で、解説文を読まずとも、写真を見るだけで楽しめる図鑑です。

古代エジプト、ヒッタイト、バビロニア、アテネ、ローマ帝国などメジャーな古代帝国に加え

ちゃんとペルシアや南アジア・東アジア(中国)も入っています。

インカ、マヤあたりも入っていてしかるべきと思うのですが、そこは残念。

2週間、じっくり見ます!

今週の本

2012年06月20日 | 
先週末に県立図書館で借りた本たち。


「イエスの言葉 ブッダの言葉」マーカス・ボーグ編 大東出版社

神の子イエスと、目覚めた人ブッダ。
言わずと知れたキリスト教の開祖と仏教の開祖です。
ふたりの生きた時代は異なるのですが(ブッダの方が500年程早い)、共通点が多いという視点から、ふたりの教えをそれぞれの聖典から抜粋して紹介した1冊です。

個人的には共通点が多くてアタリマエ、と思います。
ふたりともある「真理」をつかみ、それを人々に伝えた訳です。
伝える相手や布教したエリア、文化が違うこともあって、同じことを言っていても表現方法が違う。
例えば、多くの漁師や農民を相手に説法したイエスと
王や貴族などの知識階級にまで広く教え伝えたブッダの言葉の表現は異なって当然でしょう。

そんなことはさておき。

左ページにイエス、右ページにブッダの言葉を並べて掲載されていますので
その比較もおもしろいし
改めて「いいこと言うなあ~」「深いわ~」「これ、私を戒めてるよね・・・」などなど
日々の格言として読むのもいいかも。


「神話から読み、知る日本の神様」 加来耕三著 アスペクト

古事記に関しては、そのストーリーは十分理解したので
このように「神様別」にそのご利益や祀られている全国の主な神社などが分かるよう
まとめられている本は、視点が変わっておもしろいです。

こういう理解の仕方だと、ご利益に効果的に参拝できそうですよね。

神様にも階級というか、
「天の神様」「地上の神様」「神使」「人の神格化」などいろいろジャンル分けがあるし。

真剣に何かを祈願するなら、ご祭神とその意味を知った上で
できれば力の大きな神様に、そして総本社に!と思いませんか~?

この仕分け方で、宮崎県内の神社をリサーチしたい衝動に駆られています。


「古事記を旅する」 三浦佑之著 文芸春秋

著者が、古事記にゆかりの地を訪れています。学者視点の紀行文です。

皇紀2600年(西暦1940年。神武天皇即位から数えて2600年目)に、
日本が神の国であることを観念づけるために記念行事が行われ、
そのころに整備された「ゆかりの地」は多いそうです。
詳細な調査がされて「ゆかりの地」とお墨付きが付いたのではなく、
古事記に出てくる神様の名前やエピソード、地名に似た場所が探されて選定されていたり・・・。

著者はそういう場所に行って
「いかがわしい伝称地」と表現していて、非常に現実的。

宮崎に関する記述でいうと、
日向三代(天孫ニニギノミコト、山幸ホオリノミコト、神武天皇の父ウガヤフキアエズノミコト)の
陵墓は古事記への記載がなく、はっきりしないのに
明治政府で力を持っていたのが薩摩藩出身者だから
鹿児島県内に陵墓とされる地が選定されたんだそうで。
そんな理由?・・・あんぐり。

「パワー」とか「スピリチュアル」「信仰心・畏怖」という視点なしに
古事記の学術検証に忠実に、古事記ゆかりの地を訪れ、レポートしているという、
これまたおもしろい1冊でした。


今読んでいる最後の1冊は・・・
「落日の剣」ローズマリ・サトクリフ著 原書房

アーサー王物語の大人向け版。
神話的な雰囲気はなく、伝記のような感じ。

うーん、おもしろさが分からない(笑)
イギリスの歴史や文化にあまり興味がないからなのか・・・
でも「指輪物語」とか「嵐が丘」は楽しめるから、イギリスだからという理由はないなあ。
人物描写に魅力を感じないのかもしれません。

でも、アマゾンなどのクチコミ評価は高いようです。

困ったな、下巻・・・どうしよう(笑)






天地明察

2012年06月19日 | 
「天地明察 上・下」(冲方丁 著:角川文庫)、読了しました。

ときは、江戸時代。第4代将軍のころ。
碁打ちの名家に生まれた春海。

囲碁だけでなく、算学や暦学への情熱と才能を持っている彼は、

生涯をかけて、それまで800年も使われてきた暦が「ずれている」ことを証明し、

新しい暦をつくり、朝廷に改暦させるのです。

優れた洞察力に感心し、あふれる情熱と努力で仕事に打ち込む姿が「清々しい」のひとこと。

それにしても、なんて人に恵まれた人物なんだろうとうらやましく思います。

理解があり、協力を惜しまない上司(ときの権力者)と同僚たち。

目標でありライバルである算学の天才。

明るく、芯の通った妻。

みんなが「清々しい」です。

プロジェクトを進める上で、彼は挫折も体験するし、多少の邪魔も入るのですが

悪意のある人物が出てこないんですね。

そういう人の描写が少ない。

だから最初から最後まですうっと読めるし(いい意味で)、

読みながらずっと爽やかな気持ちがするのです。

春海の20代~70代が描かれていますが(20~40代が描写の中心)、

彼の「青春」を綴ったような気さえする小説です。

「ヨーガとサーンキヤの思想」まとめ(12)

2012年06月14日 | 
今朝、収穫したトマト!

みずみずしくて、しっかりした味でした。
(朝食に2個食べました)

トマトやゴーヤーを口に入れることが増えてきました。

夏が近づいてきてるんだな~と実感。


ヨーガ・スートラの訳と解説は前回で終わり、中村元先生による後代のヨーガの解説をまとめます。

Memo 12
《後代のヨーガ》

 (1)ハタ・ヨーガ

    ヨーガ学派において、ヨーガは解脱に達する最も確実な道であり、
    健康と美と超自然力を得る手段とされている。

    後代、曲芸のような体操を教えるハタ・ヨーガが盛んになった。

    ○ゴーラクナート
     ハタ・ヨーガのナータ派創始者。
     光より成る純潔無垢な身体を達成することにより、解脱を実現することを理想とした。
     ※純潔無垢の身体:時間の制約を免れている、不壊不死の精神のみの身体。

    ○チャルパタ
     ハタ・ヨーガのナータ派の聖者として有名な人物。
     表面的にヨーガ行者であるより、精神的にヨーガ行者であることを重んじた。

    ハタ・ヨーガを技術的に詳しく説明した作品
    「アーナンダ・サムッチャヤ」「シヴァ・サンヒター」「ゲーランダ・サンヒター」

    現代ヨーガ行者の標準テキスト
    「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー」スヴァートマーラーマ著
    坐法(アーサナ)、呼吸の調整(プラーナヤーマ)、印契(ムドラー)、三昧(サマディー)の
    4章で構成されている。

    ハタ・ヨーガの行法
    ○アーサナが発達
     心の統一の手段でもあり、治療法としての意義もあるとされている。
    ○ムドラー
     アーサナと並び、種々のムドラーが説かれている。ムドラーは呼吸の抑制を引き起こす。
     ヨーガ・スートラには説かれていないが、後代のヨーガにとっては重視されている。
    ○プラーナヤーマも重要視されている。

 
 (2)クンダリニー 

    後代のヨーガで注目すべきことは、クンダリニーの観念が発達したこと。
    ※クンダリニー:「とぐろを巻いている雌のへび」の意。個人存在の奥底にある活力を指す。

    人の体の中には「神秘的な輪=能力のセンター(チャクラ)」があり、
    ひとつひとつの輪はビンドゥー(水滴の意)と呼ばれ、
    その中で主要なものは「根本の座」で下腹部の脊椎に近いところにあるとされる。

    ヨーガ行者はチャクラを念想することで叡智を獲得し、創造の神秘を見いだそうとした。

    ラージャ・ヨーガでは「クンダリニーは最高の可能力」と説いている。
    クンダリニーを人間の中にある創造的エネルギーの源泉と位置づけている。

    「ゲーランダ・サンヒター」によると、
    クンダリニーを覚醒すると激しい熱が起こるという。

    現代ヨーガではクンダリニーを支配統御することがヨーガの目的と考えられている。
    西洋では超心理学的な現象に関連するという点で注目されている。

    ○7つのチャクラ(下部→上部の順)

     1.根本の座の輪(ムーラーダーラ・チャクラ) 会陰

     2.生気のよりどころの輪(スワディーシュターナ・チャクラ) 陰部・下腹部

     3.へそのところの輪(マニプーラ・チャクラ) へそ・みぞおち

     4.打たれることのなかった輪(アナーハタ・チャクラ) 胸

     5.清浄な輪(ヴィシュッダ・チャクラ) のど

     6.命令の輪(アージュナー・チャクラ) 眉間

     7.千の花弁の輪(サハスラーラ) 頭頂
     

☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より


 



 


  

まとめ(11)~ヨーガ・スートラ7

2012年06月13日 | 
独存の観念はわかりにくいように思いますが、一応、概要だけまとめます。

Memo 11


《「ヨーガ・スートラ」第4章 独存》
 独存

  1.超自然力についての補足
    超自然力は生まれつきによっても生ずるし、薬草、呪文、苦行、三昧によっても生ずる。


  2.ヨーガ行者は万能の創造者とみなされる。
    ヨーガ行者が集中して思念すると、思念したものが実体化する。


  3.業(カルマ)には4種類ある。
    黒い業=悪人の業
    白くてまた黒い業=外面的な手段(他人を苦しめるなど)によって達成される業
    白い業=苦行や学習、瞑想を実行する人に属する業
    白くも黒くもない業=煩悩を滅ぼし、最後の身体を保っている修行者たちに属する業


  4.心と対象とは、別々の道に従って動いている。


  5.心の主である純粋精神(プルシャ)は決して変化しないので、
    心のもろもろのはたらきは常に純粋精神に知られている。


  6.他人の我と自分の我の区別を観る者にとっては、自己の存在についての妄想は消滅する。
    そのとき心は、自己の我と他人の我との弁別知に傾き、独存に向かう。


  7.ヨーガ学派における解脱は、個人存在の破壊である。
    ヨーガとは意識の作用を抑制することである。



☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より


まとめ(10)~ヨーガ・スートラ6

2012年06月12日 | 
Memo 10
《ヨーガ・スートラ第3章 超自然力》

 (1)心の集中(ダーラーナ)
    思考を特定の1点に集中・安定させること。

 (2)静慮(禅定、ディヤーナ)
    一つの対象をじっと思い続けること。瞑想。

 (3)三昧(サマディー)
    ヨーガの終局の状態。
    心の能動的な活動や作用は止滅し、動揺がなくなり、空に帰したようになる。
             ↓
    純粋精神(プルシャ)が「観照者(見るもの)」としてそれ自体のうちに安住する(解脱)。
    ここでは、純粋精神が完全な状態を回復する(独存)。
    ※佐保田鶴治先生によると、三昧とは「思考を脱し直観の領域に入ること」とされる。


  ヨーガの8実修法のうち、はじめの5つは「行為のヨーガ」に属し、
  後の3つ(上記の1~3)は「王ヨーガ/ラージャ・ヨーガ」を構成している。

  ※ハタ・ヨーガは精神統一実現のための種々の外的手段を総括した名称。
   「ハタ」は「力づく緊張」の意味であり、
   後代になってから「ハ=太陽」「タ=月」、吸気・呼気という意味付けがされた。


  上記(1)~(3)を実行すると、知慧が光り輝き、超自然的能力が得られる。
  ・過去や未来を知る  ・他人の心を知る  ・死期を知る  ・宇宙を知る
  など約30の能力が挙げられている。
  
  また、美しさ、しとやかさ、力、ダイヤモンドの強靱性などが備わり、身体が完成する。
  立派な人格者は見事な身体性を持つとされる。



☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より

まとめ(9)~ヨーガ・スートラ5

2012年06月12日 | 
庭のプラムに実がなりました。



20個ほど穫って、浴室の工事をしてくださっている職人のみなさん&家族でいただきましたよ。
甘酸っぱい、野性的な味がしました。
(お店に出ているプラムはもっと甘みや香りが強いです)

え?気付いてます?
そうです、うちには食べられる実をつける植物がたくさん植わっているのです。

全体の50%以上、自給自足です。

スーパーに行かなくても、庭に出れば野菜や果物はあるのです。
この季節、ほぼ毎日食べているのはカボチャ、インゲン豆、トマト、じゃがいも。
穫れたてはおいしい!ぜいたくですよね!

実のなるものを育てるのが好きな両親のおかげです~。

Memo 9
《「ヨーガ・スートラ」第2章 達成の手段》
 (1)ヨーガの8実修法 のつづき


  呼吸の調整

  呼吸の調整(プラーナヤーマ)とは、
  坐法が達成されたところで、吸気と呼気の流れを意識的に断ち切ること。
  呼吸の規則正しい運動を中止すること。
  ※坐法と同じく、治療法的な効果を及ぼす。

  止めていた呼吸を吐き出すのが「レーチャカ」
  空気を吸い込むのが「プーラカ」
  呼吸を停止するのが「クンバカ」と呼ばれている。

  ※「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー」によると、
   一つの鼻孔のみによる呼気を「レーチャカ」
   左の鼻孔のみによる吸気を「プーラカ」
   右手で鼻孔と口をふさぎ呼吸を制するのが「クンバカ」とされている。

  呼吸を調整することにより、業(カルマ)が滅びる。
  また、心の集中に適した状態になる。


  感官の抑制

   心が抑制されると、感覚器官が抑制される。
   その実修から、もろもろの感覚器官の完全な柔軟性が生まれる(内面的な意識を体得する)。
   ex:呼吸の調整が静かに長く続くようになると、
     修行者の目や耳などの外的器官が制御されて従順となる。

  

☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より