BUONA GIORNATA!

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福岡・有閑マダムな旅③

2007年02月25日 | 
旅のメインは「若冲と江戸絵画」展。
江戸絵画なんてどれもこれも同じに見える・・・と思っていたけれど、目からウロコ。日本画のおもしろさにはまってしまった展示となりました。

「若冲と江戸絵画」展の展示作品は、江戸絵画コレクター、ジョー・プライス氏のコレクション。
プライス氏は「歴史的背景はどうでもいい!目に見える形や色を感じてほしい」とのメッセージをくださっています。プライス氏自身、卒業記念にスポーツカーを買うはずだったのに、立ち寄ったニューヨークの古美術店で1点の水墨画に一目ぼれ。歴史や作者について何も知らなかったそうです。その水墨画が伊藤若冲の「葡萄図」だと分かったのは、あとのこと。これが彼の人生を変えてしまった作品なのだそうです。

平日と言うのに多くのお客さんが詰め掛け、伊藤若冲のほか、長沢芦雪や丸山応挙、鈴木其一などの作品109点にうっとりしていました!

目をキラキラ、うるうるさせながら見入る友人・おまさは、琳派がことのほかお気に入りのよう。出口で図録を買い求め、熱心に読みふけり、子どものように大喜びしていました!

私は若冲に魅かれました。色の鮮明さ、細部へのこだわり・・・息詰まるほどの濃密な世界!れっきとした日本画ながら、エキセントリック、マニアックという言葉が似合うのです。よく見ると、くすりと笑えるユニークなモチーフがあったり、ちょっと不気味でグロテスクに描かれていたり。自分との共通項がある気がして、なんだか目が離せませんでした。

写真は伊藤若冲「紫陽花双鶏図」部分

★プライスコレクション「若冲と江戸絵画」
 九州国立博物館 福岡県太宰府市石坂4-7-2
 3月11日まで(月曜休館)
 観覧料:一般1,300円 大学生・高校生 1,000円 



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4 コメント

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いいな~ (feu)
2007-02-26 01:22:48
私の実家が福岡なんです。
福岡にいたときは博物館はよく行きました。
でも太宰府に移ってからはまだ行ってないのでぜひ行ってみたいと思っているところです。
有閑マダムな旅、お次は何か楽しみです!
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Unknown (uno)
2007-02-26 12:38:26
福岡ってほどよく都会で、中心街を離れると田舎もあっていいですよね。
とにかく、何でもおいしい!道すがらひょいと入ったお店でも、ハズレたことがありません。
ときどき里帰りされるのでしょうか?おススメの場所やお店など、また教えてくださいね
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おまさ、とっても幸せだった (おまさ)
2007-02-28 23:17:24
まだ余韻に浸ってるよ。おまさは琳派の絵だけじゃなくて、いっぱい人が描かれた風俗画も大好き。当時の服装や流行の柄、行事や習慣なんかが分かるし、みんなの動きや表情が違うから、「この人何してるんやろ」とか、「何を話してるんやろ」とか想像するの。軽く江戸時代にタイムスリップした感じ。一人一人の違った着物の柄や動きを眺めていると、「この画家は、この絵描いているとき楽しかったやろなぁ。」って思うの。あと動物の毛や、人の毛髪なんかの細かい描写を眺めていると、「どうや、この細かい仕事、こんなん書いたったで!」って言う画家の声が聞こえてくるようやったわ。江戸の画家は洒落てて素敵やね。一緒に行ってくれてありがとう。おまさ、方向音痴やし一人ではよう行かんもん。
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Unknown (uno)
2007-03-01 11:58:51
いや、方向音痴を感じさせない、鋭い嗅覚とブッシュマン並みの視力!!あちこち連れて行ってもらってよかった~。
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