BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

熊本3days

2012年04月12日 | 
3か月ぶりに、母の実家を訪問。

春の道のりはいいですね~。陽気と、鮮やかな花々!

事故後、最初の高速道路ドライブだったので、はじめはおっかなびっくりの運転だったのですが

比較的すいていたので快適ドライブでした。

2回の休憩を挟んで4時間かかります。


行きの休憩は宮原SA。熊本ラーメンを食べて腹ごしらえ~。

母の実家の近くには温泉がたくさんあり、しかも300円。これが楽しみなのです。

そしてもうすぐ4歳になるおてんばノンちゃんの子守りも、楽しみのひとつ。

2日目は、ちょうど従兄弟の入学式にあたりました。

あんなに小さかったのに、スーツを着てすっかり大人っぽくなっていて、感激。


夜は、親戚みんなで集まってお祝いをしました。

いつまでも素直で家族思いの祥くんでいてね!

さて、熊本市内に有名なお社があります。

通称「西浦の荒神さん」、三宝荒神社です。

曾祖父がよくお参りしていたそうです。

かつては、いわゆる「見える」おばあさんがいて、祈祷のときにアドバイスをしてくれていたそうですが

今は宮司さんによる祈祷だけです。

よく当たり、またよく叶うことから、地元の人たちを中心に厚い信仰を集めたのでしょう。

荒神というのはその名の通り「荒ぶる神」で、かまどの神・火の神のこと。

祟り神と言われるほど力が強く、恐れられたといいます。

この辺りで火事や事件が相次いだことがあったのかもしれません。

平日だったにもかかわらず、次から次に参拝客が祈祷に並んできたところからも、

その強い力が信仰を集めていることを実感しました。

3日目は、祖母の月命日に当たったのでお墓参りへ。

庭に、祖母が大好きだったスイセンが咲き誇っていました。

白く大きな花弁のスイセンと、鮮やかな桃の花を飾ってきました。

高台にあるきれいな墓地で、桜吹雪がきれいでした。


祖父母が亡くなって寂しいけれど、みんなが仲のいい母方の親族と遠慮なく話し、笑い、遊び、

ひごろの悩みや不安を忘れて無邪気なこどもの頃に戻ったような3日間でありました。

霧島の旅~霧島神宮

2012年03月29日 | 
霧島神宮にやってきました。

こうしてご由緒を見ると・・・全員「日向神話」の登場人物ですね。

ざっくり説明すると、
ニニギノミコトはアマテラスから地上(日本)を治めるように言われて
天から地上に降りてきた神様の一族です。
ニニギノミコトは前日に参拝した狭野神社でも祀られていました。

奥さんのコノハナサクヤヒメは宮崎市木花にもご縁があり、西都の都万神社に祀られています。
彼女は土着の神様の娘です。美人だったそうです。

さて、コノハナサクヤヒメがニニギノミコトに「あなたのこどもを身ごもりました」と告げると、
ニニギノミコトは「たった一夜の契りで!?本当に私のこどもか!?」
なんとまあ失礼なことを言う男でしょうか!
神様ともあろうお方が、なんとも人間臭い(笑)

コノハナサクヤヒメは、「神様の子供なら無事に産まれるでしょう」と言って
産屋に火を放ち、業火の中で出産!3人の御子を産みます(三つ子!?)。
三男がヒコホホデノミコト=山幸彦です。

山幸彦の奥さんが、海の神の娘・トヨタマヒメ(正体はワニ!)。

トヨタマヒメが産んだこどもがウガヤフキアエズノミコト。
ウガヤフキアエズは日南・鵜戸神宮のお乳岩からしたたる水を飲んで成長したと言われていますね。

山幸に正体を見られて恥じたトヨタマヒメは海に帰り、
かわりに妹のタマヨリヒメがウガヤフキアエズノミコトを育て、のちに結婚。

二人の間に産まれた御子が神武天皇です。
神武天皇ゆかりの地には宮崎神宮や日向にあるお船出の地などがあります。


山を背景にした立派な社殿!
奈良の大神神社は三輪山が祭神なのですが、
なんとなく霧島神宮も、雄大で畏怖すべき霧島の山々を奉る意味を持っているのかな、と思いました。


極彩色で彩られています。
緑色でギョロ目のお獅子+白い象がいます。
象は顔だけ見ると龍のようなのですが、鼻が長いのでやっぱり象なのでしょう。神獣なのかな。



霧島一帯のスギの巨木の「元」と言われるご神木。樹齢800年超~。
枝の太さが、普通に見るスギの幹ほどの太さ、すごいですねえ。

狭野神社のご神木や、えびの高原池巡りコースにある巨大な杉並木の「元」なのかな~。


境内は濃いピンク色の桃や、淡い色の桜が咲いて、春を告げていました。





霧島の旅~器カフェ

2012年03月29日 | 
霧島神宮の近くで、すてきな古民家カフェを発見!

「器カフェ オリーブの木」

足踏みミシンや古い柱時計などのレトロな調度品や野の花で飾られた店内は、優しく、落ち着いた雰囲気。

カフェの近くにある陶苑で焼かれたという陶器がいっぱい。器も、素朴で優しい雰囲気でした。

ランチメニューは「器ランチ」「キーマカレー」の2種類。


緑が鮮やかなサラダ、オクラともやしのナムル、かぼちゃサラダ、
サバの竜田揚げ、チキンのソテー中華風あんかけ、雑穀米、ほうれん草のおみそしる、
デザート、コーヒー

野菜たっぷり、やさしい味わいのランチで、大満足でした。

窓から霧島の自然が見られるのも、よかった~。

本当におすすめなので、霧島方面にドライブや旅行に行かれる際はぜひ!


霧島の旅~アートの森

2012年03月28日 | 
ずっと訪れたいという思いを募らせていた「霧島アートの森」。


館内での展示と、屋外展示があって、現代アートが楽しめるすてきな美術館です!

春らしい、明るくておだやかな天気に恵まれたので、13ヘクタールもあるという園地はきらきら光って見えました。

現代アートは、割と好きなんだけどよくは分からない、作者が何を表現しているのかさっぱり分からない作品もありますが、それも自分の中ではOKにして、そのとき感じるままに楽しめばいいや、と思います。

ここは何より、自然の中に作品があって、それが不思議と違和感がなく。自然と作品がセットで大きな作品、という感じもします。

自然の中に草間弥生の強烈な原色+ドットの作品なんか見ると、仰天してしまいますが、それもありかと思える不思議さよ~。屋外展示作品は全部で22。


藤浩志「犬と散歩」。
園内の数カ所に、このやせた黒い犬がいます。くりっとした目がかわいい~。
木漏れ日の中でのんびり遊んでいるように見えます。


カサグランデ&リンターラ「森の観測所」
中に入って頭上に広がる空と木々、白い板の隙間から見える雑木林を眺める・・・いやされます。


タン・ダ・ウ「薩摩光彩」
大きな葉っぱのような、蝶のような形のステンドグラス作品が頭上に。
日の光が当たると・・・

散策道にこんなふうにうつって、幻想的。

雑木林を奥の方に進んでいくと・・・

アントニー・ゴームリー「インサイダー」
自然とは異質なのに、雑木林の木々となじんでいます。5体かくれていて、探すのが楽しい。

朝のひんやりした空気が残る森で、木漏れ日のあたたかさときらめきにため息をつきながらの森林浴。

すぅー、はぁー。

すぅー、はぁー。

心も体も、頭の中もスッキリ、元気がわいてくる感覚を実感しました。


芝生のエリアからアートホールを眺めると、施設そのものが作品のように見えます。
施設の後ろにそびえる山々がとってもきれい。

園内にはたくさんの花もあって、なんだかにぎやかです。

花の名前が分からないけれど、満開でした。黄色の花は大好き。


ハクモクレンもあちこちに。
ハクモクレンの蕾みには小さな龍が生まれて、花が開くときにその小さな龍が空に登っていく、という中国だったかの伝説がありますね。


チェ・ジョンファ「あなたこそアート」
枠の中でポーズをとりながら写真を撮り合いっこする、かわいい女の子がいました!
「不思議の国のアリス」な雰囲気の作品だな~とひとりごと。


西野康造「気流ー風になるとき」
勝手に「巨神兵」と読んでおりますです。頭に翼がついていて、風が吹くとゆっくりまわる様子が、平和を感じます。


本当に、心から、行ってよかった!遠くても行ったかいがあった!

自然の中に入ること、美しいものや何かの表現を見たり感じたりすることが、こんなにも自分にエネルギーをくれるなんて。そう遠くないうちに、ぜひまた訪れたいと思っています。





霧島の旅~温泉

2012年03月28日 | 
霧島温泉に泊まるのは初めてでした。

宿泊した温泉宿は「霧島花紫」 公式サイトはこちら

クチコミの評価が高かったのが決めてとなって選びました。

施設自体はけっこう古いし、なんて言えばいいか・・・熊本の祖父宅近くにある町の温泉センターみたいな(笑)

感想をざっとまとめます。

■客室
 リニューアル後なのか、新しくて清潔な8畳。
 部屋のユニットバスは古いからなのか、ちょっと臭う。
 浴衣・綿入れあり。バスタオル・フェイスタオル各1枚。
 トイレで使うハンドタオルがほしかった。

■食事
 夕食は品数が多くてびっくり!
 きびなごのお刺身や黒豚のしゃぶしゃぶなど鹿児島特産の食材や、
 季節の食材が使ってあって、とてもおいしかった。
 濃いめの焼酎ウーロン割りを飲んだので、一気に顔がまっ赤に(笑)
 食べきれないと思いましたが、旅行マジックか?デザートまでしっかり平らげました。
 友達にその食べっぷりを爆笑されました。

 朝食もけっこうボリュームがあって、おいしかった!

■温泉
 すべて貸切制で、内湯が2つ、露天が2つ。
 内湯(大)は5、6人は入れる広さ。湯の花が浮くぬるめの、さらっとしたお湯。
 露天(大)は、風が強くて結構寒い日だったので、
 外気にさらされた脱衣所と洗い場は修行道場のような冷え具合。
 内湯(小)は内湯(大)よりひとまわりほど狭かったけれど、
 2人で入るには十分ゆったりでき、お湯が熱め。
 露天(小)はのぞいただけで、寒くて入浴を断念。
 外の景色はスギ山。
 朝は日光を浴びながら、さわやかな気分で体をあたためました。

 この日、客室は満室だったのでスムーズに入浴できるか心配でしたが、
 ラッキーだったのでしょうか、余裕でゆっくり入れました!


旅館というよりも民宿といった雰囲気ですが(写真マジックにかかっていたのでちょっとがっかりした)、食事のおいしさと料金の安さ(1万円弱)、温泉を考慮に入れると、たしかに評価が高いのは納得ですね。


霧島の旅~えびの高原

2012年03月28日 | 
昨年1月に新燃岳が噴火して、行くことをためらっていたえびの高原。

いまも入山規制がされていて、通行止めの道路もあります。

影響のない池巡りコース(90分)を歩くつもりでいたのですが、風が強くて寒かったうえに、時間が遅くなりそうだったので、散策することにしました。


韓国岳に登ったのは、いつだろう・・・7、8年は登っていない気がします。

手前の硫黄山を歩く人たちの姿がちらほら見えました。

全然、硫黄の臭いもしないし、蒸気も出ていない状態がずいぶん長いですね。

一方で、新燃岳噴火の影響があるのか、霧島温泉エリアは以前よりもずっと勢いよく蒸気が噴出していて驚きました。
臭いも強烈!


コバルトブルーの不動池。本当にきれいです。

私にとっては、すてきな思い出の場所~。

不動池~レストセンター往復を歩きました。

流れる水は透き通っているし、松の枝にはかわいらしいサイズの松ぼっくりがたくさんついていて、楽しい散策でした。

レストセンターはリニューアルしてきれいになっていましたが、2Fレストランは当分休業だそうなので、えびの高原で食事をされる方は、お弁当持参 or えびの高原荘内のレストランを利用するのがいいでしょう。


4、5月になれば、野の花やミヤマキリシマが咲いてきれいでしょうね!

次回は必ず、池巡り!

霧島の旅~狭野神社

2012年03月28日 | 
リフレッシュとエネルギーチャージがしたい!!!

思い立って旅に出ました。目的地は霧島。

大きな木に触れたい、自然の中に入りたい、と思ったからです。

(一見、のんびり生活を満喫してストレスも悩みもないように見えるでしょうが、悩みだらけなのですぞ)

高原町の狭野神社へ。

ニニギノミコト(神武天皇)生誕の地と言われています。


西参道から入ります。

後日聞いたのですが、地元の人が最短距離で社殿へ行く参道だそうです。

正午くらいに着いたのですが、まだ朝のひんやりした空気が残っていて清々しい伊!

歩いていくと小川のせせらぎが聞こえてきます。


のんびり歩いて5分ほどで社殿に着きました。

左側には大きなスギの木。

素朴だけれど、とても静かで凛とした空気が漂っています。

霧島エリアにある神社は、非常に男性的というか、女人禁制的な厳しい雰囲気のお社が多いと聞きますが、ここはさわやかに受け入れてくれるような感じがしました。


せっかくなので、表参道を散策。

木漏れ日が美しく、風に揺れる木々のざわめきが耳に心地よかったです。

スギの巨木が何本もありました。

霧島エリアには樹齢数百年のスギがたくさんありますよね。


宮崎市内ではまだまだの桜ですが、ここではたくさん見られました。

満開とまではいきませんが、5割くらいは開花していました。お花見したい!


狭野神社、大好きになりました。

今まで参拝した神社の中でベスト3に入る~!

ちなみに、今年始めてのおみくじは「末吉」。

ただ、末吉とは思えぬ厳しい内容(凶と言っても過言ではない)が心に刺さりました。

黒地に金刺繍の矢柄「運勢向上お守り」を受けましたよ! がんばります。ええ、がんばりますとも。



冬の京都6 東寺

2012年02月01日 | 
教王護国寺、通称「東寺」・・・何度足を運んでいることでしょうか。

今回は「冬の特別公開」で五重塔初層内部と観智院が公開されていて、

五重塔内部はまだ拝観したことがなかったので、粉雪が舞う中、うきうきと訪れました。

五重塔は徳川家光による再建。

何度も火災で焼失したのだそうです(地震による倒壊はないらしい。すごい建築技術!)。

高さ55メートル、国内最高の木造の塔。京都のシンボルでもありますよね。

内部は・・・極彩色!きらびやかで鮮やかなところが、さすが密教ですね!!

中心にある柱が大日如来に見立てられ、その周辺に金ぴかの金剛界四仏の像が置かれています。

壁には、密教をインドから中国を経て日本に伝えた8人の祖師の姿が描かれています。

 ・龍猛(りゅうみょう)菩薩  インド人。「金剛頂経」を流布させた
 ・龍智(りゅうち)阿闍梨   インド人。800歳生きたとされる
 ・金剛智(こんごうち)三蔵  インド人。密教をインドから中国に伝えた
 ・不空(ふくう)三蔵     中国人。経典を中国語に翻訳
 ・善無畏(ぜんむい)三蔵   インド人。「大日経」をインドから中国に伝えた
 ・一行(いちぎょう)禅師   中国人。経典を中国語に翻訳
 ・恵果(けいか)和尚     中国人。密教を空海に伝授
 ・空海            唐から日本に密教を持ち帰り、流布させた

金剛智三蔵からは実在した人物と言われています。


・・・と、こんなうんちくを嬉々としてしゃべる私に、連れが苦笑しておりましたが、

途中で「そんな真実かどうか信じがたい伝来の経緯を空海から伝えられた当時の天皇家は、

すんなり信じたかなあ? いくら祟りに悩まされていたからって、アヤシイと思わなかったのかなあ?」

などと、するどいツッコミを投げかけ、ふたりで議論になりました(笑)

通常公開中の食堂、金堂、講堂でもじっくり見仏。

きゃぁ☆お久しぶりにお目にかかります、帝釈天殿~。ご機嫌麗しう~。

そして勝手に自分の守り神だと思っている持国天にもごあいさつ。

いつ会っても、勇ましくかっこいいですねー。


そして2度目の拝観、観智院。

東寺の塔頭のひとつです。

すぐそばに名門・洛南高校があり、生徒さんたちがこの寒い中、ランニングを頑張っておりました。

がんばれ、若者よ~!

観智院には、空海が唐留学に向かう船旅での逸話を元に作られた庭園があり、

水神としての「龍」に見立てた石組みがありました。

書院造りの座敷や、千利休以前に立てられたという茶室(茶道確立前なので、今と造りが違う)も見学し、

そうです、メインの見仏は五大虚空蔵菩薩坐像&愛染明王!!!

虚空蔵菩薩は平安時代に中国から渡ってきたものだそうで、

それぞれガルーダ(東南アジアに伝わる鳥の姿の神)、クジャク、馬、象、獅子の背に乗っています。

凹凸の少ない細面の顔に、あまり表情がうかがえない目元・口元。肉感のない体つき。

百済観音にすこし似ています。

日本で造られた仏像でないことが一目瞭然なのです。

そして愛染明王は、江戸時代の作だそうですが、赤黒い体躯にきらりと輝く玉眼がなまめかしく、

迫力のある強面ながら、どことなく優しさを感じる仏像。

じいっと見つめていると、いいんだよ、大丈夫だよ、と言ってくれているような・・・(妄想)。

ここでも座敷に座って、ガイドさんとじっくりお話しし、

お寺のお話以外にも京都情報まで聞くことができました。ありがとうございました!

春・秋にだけ公開される宝物館もスバラシイです。みなさんも、ぜひ。


☆東寺の公式サイト(すてきですよ)はコチラ

冬の京都5 相国寺

2012年01月31日 | 
旅の2日目。朝。

京都御所の近くにある、相国寺に出かけました。

相国寺と言えば、江戸の絵師で最近国内外でめっぽう人気の伊藤若冲とたいへんゆかりのあるお寺。

ここは臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺・銀閣寺は塔頭のひとつなのです。


広い境内。禅寺らしく、簡素できりりとした雰囲気です。

日ごろは敷地内にある承天閣美術館だけが公開されていますが、

「冬の特別公開」で法堂(はっとう)と、塔頭のひとつである大光明寺を拝観することができました。

まずは法堂へ。

豊臣秀頼が再建した、日本最古の法堂だそうです。

通常は僧の皆さんが座禅を組むなどの修行をする場。とても広いです。

高い高い天井を見上げると、ぎょろりとしたまなざしでこちらを見る、巨大な竜の絵があります。

狩野光信筆の「蟠龍図」です。

お堂の中で手を叩くと「ビィーン」と響くことから「鳴き龍」と呼ばれています。

私は3度叩きましたが、うまく響きませんでした・・・がっくり。

手に荷物を持っていたからか、寒くて手がかじかんでいたからなのか、

うまく「パチン!」と叩けず「ばふっ」というんです・・・。

それにしても迫力があって、なんだかユーモラスな表情の龍、

お堂のどこにいても目が合います。

龍はお釈迦様を守っているのだそうです。

そして私たち衆生をも守り、水の神様でもあることからお堂を火災からも守るとされているとか。

続いて、相国寺の敷地内にある塔頭「大光明寺」へ。

1300年代に、夫である天皇を亡くした皇后がその菩提を弔うために立てたお寺です。

ご本尊は普賢菩薩。

辰年の守り本尊で、福をもたらし命を延ばすとして信仰を集めている菩薩です。

座ってガイドさんのお話を聞き、質問攻めにし、久しぶりに脳みそが活性!

そのあとに普賢菩薩を拝観しました。

ふっくら優しい、女性的なお顔に見えました。

仏師は分かりませんが、慶派ではなく、どちらかというと定朝の仏像に表情が似ているような。

伊藤若冲の絵画や、薩摩焼の器なども見ることができました。


そう、辰年の今年は、多くの寺社で「龍」にちなんだ特別公開がされています。

2日目にめぐった寺院では龍図、辰年の守り本尊、龍を描いた枯山水庭園など、すべてが「龍」づくし。

そして初日はたまたま坂本龍馬関連の場所を数カ所訪れたので

図らずも「龍を巡る旅」になったのでした。

新年のスタートにふさわしくなったというか、

交通事故の衝撃は「これで厄がカンペキに落ちた!」と思うことにして

幸運にも縁起をつかみにいったようないい旅なのです。


☆京の冬の旅 非公開文化財特別公開 紹介サイトはこちら

冬の京都4 祇園・先斗町

2012年01月30日 | 
残念ながら、食べることに夢中ですっかり写真を撮るのを忘れておりました。


寒い中歩き回ると、寒さで肩が凝りますね。

冬の拝観は夕方4:30までという寺社が多く、私の観光も5時で終了。

夕食に出かける前に、一旦京都駅でひと休みすることに。


熱いコーヒーに、いちごの抹茶タルト。

甘いものを食べると、一気に体力が回復する気がする~。

夕食は祇園北のおばんざいのお店に行こうと、ガイドブック片手にうろうろ・・・。

うろうろするには寒すぎるし、かなりお腹もすいていたんだけど、見つからない。

なんと、移転していました。ガイドブックが数年前のだったからなあ・・・。

リサーチ不足を反省。

祇園って、看板やメニューが出ていないお店が多くて、

なんだか高そうだし「一見さんお断り」かもと思ってちょっと入りにくいですね。

あこがれではあるんだけど。

鴨川を渡って先斗町をうろうろ。祇園に比べると庶民的。

「はっすんば」という創作京料理のお店に入りました。

いやー、おいしかったです。すごく!

蒸した聖護院大根にカニの身と三つ葉が入っただし汁をあんかけにしたものや

豚トロと九条ネギの山椒焼き、揚げ麩のゴマドレサラダなどなど。

器も、ごつごつした土の感触がたまらない、素朴なもので、とても気に入りました。

白ワインにつけた梅酒をいただいて、すっかりいい気分~。

お店を出て、再び祇園を散策。

いい雰囲気です。・・・でも、寒い!寒すぎる!!

忘れていたけれど、お酒を飲むと冷えが増す体質でした(泣)

ぶるぶる震えながら歩いて駅を目指しましたが、ギブアップ。

祇園の「おかる」に入って甘きつねうどんをすすります。


芸能人のサインだらけの店内。舞妓さんもよく来るみたい。

きつねが、薄揚げと厚揚げの中間くらいの分厚さでほんのり甘く煮てあっておいしかったです。

個人的にはもう少し麺にもちもち感があると、なお好み。

学生時代は大阪に住んでいたし、この10年は年に2回くらい大阪・京都・奈良に足を運んでいますが

どこで食べても、うどんにハズレがありません。

さすが関西。うどん、お好み焼きはどこでもおいしい気がします。