旅の2日目。朝。
京都御所の近くにある、相国寺に出かけました。
相国寺と言えば、江戸の絵師で最近国内外でめっぽう人気の伊藤若冲とたいへんゆかりのあるお寺。
ここは臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺・銀閣寺は塔頭のひとつなのです。
広い境内。禅寺らしく、簡素できりりとした雰囲気です。
日ごろは敷地内にある承天閣美術館だけが公開されていますが、
「冬の特別公開」で法堂(はっとう)と、塔頭のひとつである大光明寺を拝観することができました。
まずは法堂へ。
豊臣秀頼が再建した、日本最古の法堂だそうです。
通常は僧の皆さんが座禅を組むなどの修行をする場。とても広いです。
高い高い天井を見上げると、ぎょろりとしたまなざしでこちらを見る、巨大な竜の絵があります。
狩野光信筆の「蟠龍図」です。
お堂の中で手を叩くと「ビィーン」と響くことから「鳴き龍」と呼ばれています。
私は3度叩きましたが、うまく響きませんでした・・・がっくり。
手に荷物を持っていたからか、寒くて手がかじかんでいたからなのか、
うまく「パチン!」と叩けず「ばふっ」というんです・・・。
それにしても迫力があって、なんだかユーモラスな表情の龍、
お堂のどこにいても目が合います。
龍はお釈迦様を守っているのだそうです。
そして私たち衆生をも守り、水の神様でもあることからお堂を火災からも守るとされているとか。
続いて、相国寺の敷地内にある塔頭「大光明寺」へ。
1300年代に、夫である天皇を亡くした皇后がその菩提を弔うために立てたお寺です。
ご本尊は普賢菩薩。
辰年の守り本尊で、福をもたらし命を延ばすとして信仰を集めている菩薩です。
座ってガイドさんのお話を聞き、質問攻めにし、久しぶりに脳みそが活性!
そのあとに普賢菩薩を拝観しました。
ふっくら優しい、女性的なお顔に見えました。
仏師は分かりませんが、慶派ではなく、どちらかというと定朝の仏像に表情が似ているような。
伊藤若冲の絵画や、薩摩焼の器なども見ることができました。
そう、辰年の今年は、多くの寺社で「龍」にちなんだ特別公開がされています。
2日目にめぐった寺院では龍図、辰年の守り本尊、龍を描いた枯山水庭園など、すべてが「龍」づくし。
そして初日はたまたま坂本龍馬関連の場所を数カ所訪れたので
図らずも「龍を巡る旅」になったのでした。
新年のスタートにふさわしくなったというか、
交通事故の衝撃は「これで厄がカンペキに落ちた!」と思うことにして
幸運にも縁起をつかみにいったようないい旅なのです。
☆京の冬の旅 非公開文化財特別公開 紹介サイトはこちら
京都御所の近くにある、相国寺に出かけました。
相国寺と言えば、江戸の絵師で最近国内外でめっぽう人気の伊藤若冲とたいへんゆかりのあるお寺。
ここは臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺・銀閣寺は塔頭のひとつなのです。
広い境内。禅寺らしく、簡素できりりとした雰囲気です。
日ごろは敷地内にある承天閣美術館だけが公開されていますが、
「冬の特別公開」で法堂(はっとう)と、塔頭のひとつである大光明寺を拝観することができました。
まずは法堂へ。
豊臣秀頼が再建した、日本最古の法堂だそうです。
通常は僧の皆さんが座禅を組むなどの修行をする場。とても広いです。
高い高い天井を見上げると、ぎょろりとしたまなざしでこちらを見る、巨大な竜の絵があります。
狩野光信筆の「蟠龍図」です。
お堂の中で手を叩くと「ビィーン」と響くことから「鳴き龍」と呼ばれています。
私は3度叩きましたが、うまく響きませんでした・・・がっくり。
手に荷物を持っていたからか、寒くて手がかじかんでいたからなのか、
うまく「パチン!」と叩けず「ばふっ」というんです・・・。
それにしても迫力があって、なんだかユーモラスな表情の龍、
お堂のどこにいても目が合います。
龍はお釈迦様を守っているのだそうです。
そして私たち衆生をも守り、水の神様でもあることからお堂を火災からも守るとされているとか。
続いて、相国寺の敷地内にある塔頭「大光明寺」へ。
1300年代に、夫である天皇を亡くした皇后がその菩提を弔うために立てたお寺です。
ご本尊は普賢菩薩。
辰年の守り本尊で、福をもたらし命を延ばすとして信仰を集めている菩薩です。
座ってガイドさんのお話を聞き、質問攻めにし、久しぶりに脳みそが活性!
そのあとに普賢菩薩を拝観しました。
ふっくら優しい、女性的なお顔に見えました。
仏師は分かりませんが、慶派ではなく、どちらかというと定朝の仏像に表情が似ているような。
伊藤若冲の絵画や、薩摩焼の器なども見ることができました。
そう、辰年の今年は、多くの寺社で「龍」にちなんだ特別公開がされています。
2日目にめぐった寺院では龍図、辰年の守り本尊、龍を描いた枯山水庭園など、すべてが「龍」づくし。
そして初日はたまたま坂本龍馬関連の場所を数カ所訪れたので
図らずも「龍を巡る旅」になったのでした。
新年のスタートにふさわしくなったというか、
交通事故の衝撃は「これで厄がカンペキに落ちた!」と思うことにして
幸運にも縁起をつかみにいったようないい旅なのです。
☆京の冬の旅 非公開文化財特別公開 紹介サイトはこちら