BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

冬の京都5 相国寺

2012年01月31日 | 
旅の2日目。朝。

京都御所の近くにある、相国寺に出かけました。

相国寺と言えば、江戸の絵師で最近国内外でめっぽう人気の伊藤若冲とたいへんゆかりのあるお寺。

ここは臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺・銀閣寺は塔頭のひとつなのです。


広い境内。禅寺らしく、簡素できりりとした雰囲気です。

日ごろは敷地内にある承天閣美術館だけが公開されていますが、

「冬の特別公開」で法堂(はっとう)と、塔頭のひとつである大光明寺を拝観することができました。

まずは法堂へ。

豊臣秀頼が再建した、日本最古の法堂だそうです。

通常は僧の皆さんが座禅を組むなどの修行をする場。とても広いです。

高い高い天井を見上げると、ぎょろりとしたまなざしでこちらを見る、巨大な竜の絵があります。

狩野光信筆の「蟠龍図」です。

お堂の中で手を叩くと「ビィーン」と響くことから「鳴き龍」と呼ばれています。

私は3度叩きましたが、うまく響きませんでした・・・がっくり。

手に荷物を持っていたからか、寒くて手がかじかんでいたからなのか、

うまく「パチン!」と叩けず「ばふっ」というんです・・・。

それにしても迫力があって、なんだかユーモラスな表情の龍、

お堂のどこにいても目が合います。

龍はお釈迦様を守っているのだそうです。

そして私たち衆生をも守り、水の神様でもあることからお堂を火災からも守るとされているとか。

続いて、相国寺の敷地内にある塔頭「大光明寺」へ。

1300年代に、夫である天皇を亡くした皇后がその菩提を弔うために立てたお寺です。

ご本尊は普賢菩薩。

辰年の守り本尊で、福をもたらし命を延ばすとして信仰を集めている菩薩です。

座ってガイドさんのお話を聞き、質問攻めにし、久しぶりに脳みそが活性!

そのあとに普賢菩薩を拝観しました。

ふっくら優しい、女性的なお顔に見えました。

仏師は分かりませんが、慶派ではなく、どちらかというと定朝の仏像に表情が似ているような。

伊藤若冲の絵画や、薩摩焼の器なども見ることができました。


そう、辰年の今年は、多くの寺社で「龍」にちなんだ特別公開がされています。

2日目にめぐった寺院では龍図、辰年の守り本尊、龍を描いた枯山水庭園など、すべてが「龍」づくし。

そして初日はたまたま坂本龍馬関連の場所を数カ所訪れたので

図らずも「龍を巡る旅」になったのでした。

新年のスタートにふさわしくなったというか、

交通事故の衝撃は「これで厄がカンペキに落ちた!」と思うことにして

幸運にも縁起をつかみにいったようないい旅なのです。


☆京の冬の旅 非公開文化財特別公開 紹介サイトはこちら

冬の京都4 祇園・先斗町

2012年01月30日 | 
残念ながら、食べることに夢中ですっかり写真を撮るのを忘れておりました。


寒い中歩き回ると、寒さで肩が凝りますね。

冬の拝観は夕方4:30までという寺社が多く、私の観光も5時で終了。

夕食に出かける前に、一旦京都駅でひと休みすることに。


熱いコーヒーに、いちごの抹茶タルト。

甘いものを食べると、一気に体力が回復する気がする~。

夕食は祇園北のおばんざいのお店に行こうと、ガイドブック片手にうろうろ・・・。

うろうろするには寒すぎるし、かなりお腹もすいていたんだけど、見つからない。

なんと、移転していました。ガイドブックが数年前のだったからなあ・・・。

リサーチ不足を反省。

祇園って、看板やメニューが出ていないお店が多くて、

なんだか高そうだし「一見さんお断り」かもと思ってちょっと入りにくいですね。

あこがれではあるんだけど。

鴨川を渡って先斗町をうろうろ。祇園に比べると庶民的。

「はっすんば」という創作京料理のお店に入りました。

いやー、おいしかったです。すごく!

蒸した聖護院大根にカニの身と三つ葉が入っただし汁をあんかけにしたものや

豚トロと九条ネギの山椒焼き、揚げ麩のゴマドレサラダなどなど。

器も、ごつごつした土の感触がたまらない、素朴なもので、とても気に入りました。

白ワインにつけた梅酒をいただいて、すっかりいい気分~。

お店を出て、再び祇園を散策。

いい雰囲気です。・・・でも、寒い!寒すぎる!!

忘れていたけれど、お酒を飲むと冷えが増す体質でした(泣)

ぶるぶる震えながら歩いて駅を目指しましたが、ギブアップ。

祇園の「おかる」に入って甘きつねうどんをすすります。


芸能人のサインだらけの店内。舞妓さんもよく来るみたい。

きつねが、薄揚げと厚揚げの中間くらいの分厚さでほんのり甘く煮てあっておいしかったです。

個人的にはもう少し麺にもちもち感があると、なお好み。

学生時代は大阪に住んでいたし、この10年は年に2回くらい大阪・京都・奈良に足を運んでいますが

どこで食べても、うどんにハズレがありません。

さすが関西。うどん、お好み焼きはどこでもおいしい気がします。

冬の京都3 東山・霊山エリア

2012年01月29日 | 
続いて向かったのは東山。

ずばり京都の観光No.1スポットですが、めちゃくちゃマイナーな場所が目的地です(笑)

京阪四条駅からスタート。

祇園の花見小路を歩く~。すてき。

舞妓さんや芸妓さんに遭遇できる時間帯ではありませんでしたが、着物姿の女性をたくさん見かけました。

いいですね~。久々に着たくなりました。

石塀小路を歩き、高台寺のそばを通り・・・そこからにぎやかな坂を上って清水寺へ!

と行きたいところですが、そっちじゃないの。

にぎやかな坂を横目に、霊山(りょうぜん)エリアへ上るのです。

霊山護国神社から、さらに上へ!

京都市街地を一望! いい眺めです~。

しかし、寒い!あまりにも寒い!!

粉雪が舞いました。

ここは幕末の志士のお墓が3116も立ち並ぶ場所。


左が坂本龍馬、右が中岡慎太郎のお墓です。

何人もの人たちがお墓参りをしていました。(入園料300円)

この辺りにも何カ所も幕末ゆかりの場所があるそうで、

今まで東山には何度も足を運びましたが、

お寺や風情のある石畳の道やにぎやかな参道しか知りませんでした。

幕末の志士が闊歩していたなんて、想像できないな~。

霊山護国神社の近くの「霊山歴史館」に行ってみました(入館500円)。

幕末~明治維新の資料の展示や映像での解説がある「幕末維新ミュージアム」、あの松下幸之助創設だそうです!

正直言って、幕末はとんと詳しくなく

新撰組にもまったく心ひかれませんが

勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬などなどこの時代に

たくさんの素晴らしい人材が

熱い気持ちを持って命をかけて日本の未来を考え、行動していたことには本当に驚かされます。

今の日本に、それだけの人材がいるか?

激変期を乗り越えた人たちのおかげで、平和な今があるんだな~としみじみ思いました。

冬の京都2 伏見・寺田屋

2012年01月29日 | 
酒どころ・伏見はあちこちに酒蔵があります。

レトロな町並みがとってもすてき。


ここは龍馬通り商店街。

昔ながらの家々と細い路地・・・

雑貨屋さんや喫茶店、花屋さんなどが並んでいて、地元の人が行き来しているのどかな通りです。

ここを幕末には志士が走り回っていたのでしょうか。

川が見えてくると、ありました。「寺田屋」!

幕末で最も有名な事件のひとつ「寺田屋騒動」があった場所です。

内部見学してみました(入館400円)。


どの部屋にも、龍馬をはじめとする幕末の志士の資料がところ狭しと掲示してありました。

なんか・・・マニアが個人的に集めた資料をこれでもか!と展示しているみたいな感じ。


ここは潜伏中の龍馬が使っていた部屋なんだそうです。

龍馬の絵は、寺田屋のおかみ・お登勢が描かせたものだそう。

この寺田屋、今も宿泊できます。

幕末ファンならうれしいかも。

眼光鋭い、かなりの幕末ファンと見られる30代男性が一眼レフを抱え、

鬼気迫る勢いで撮影しまくっていて、ちょっと怖かったです・・・。

客観的に感想を述べながら歩く私たちを、じろりとにらんでいたような気がする・・・。


お龍がお風呂から裸で階段を駆け上がり、龍馬に急を知らせたと伝わる場所も。

ほんまかいな。


弾痕や刀傷が残る柱もありました。

なんていうか、予想以上に廊下や階段が狭いし、天井も低いので

刀を振り上げることは難しかっただろうなと思います。

町家造りは攻めにくいし、逃げにくいですね。

最後に見学する部屋には、ある新聞記事が張ってありました。

それは・・・

京都市の調査で、寺田屋は焼失してしまったことが分かり、

この寺田屋は別の建物を移築したものではないか、という内容。

やっぱりそうか~。

それでも、古い建物(古民家も洋館も)好きな私は、十分満喫できました。


寺田屋を出て、しばし散策。

近くを流れる川はとてもいい風情で、夏は三十石舟に乗ることができるそう。

いいな、乗ってみたい。

レトロな酒蔵をうろうろし、

余りにも有名だけど黄桜酒造(カッパのイラストのCM、よく見たな~)の中にあるレストランで昼食。

熱燗の日本酒をほんの少しいただきました。

甘くておいし~い!




冬の京都1 伏見・御香宮神社

2012年01月28日 | 
寒波が来襲する中、京都に行ってきました。

2年前の同じ時期、吹雪の奈良を歩き回って見仏したのを思い出すわ~。

なんで私は真夏や真冬に観光するんでしょうね(笑)

人が少ないのがいいからかな~。

初日にまず訪れたのは伏見エリア。

伏見と言えば伏見稲荷や伏見城ですね。

でも、個人的に稲荷社はちょっと苦手なので・・・レトロな町並みが残る桃山御陵あたりを散策。

スタートは御香宮(ごこうのみや)神社。


創建は平安時代だそうです。

そして、豊臣秀吉、徳川家康と縁の深いことでも知られています。

広い境内に立派なお社!

ひどく寒かったのですが、日射しがあってとてもきれいな風景でした。


御香水。

平安時代に境内からいい香りのする水がわき出し、飲むと病が治ると伝えられています。

この隣に、飲んでも大丈夫な「御香水」水汲み場がありました。

地元の女性がペットボトルに水を入れてもって帰るところを見ました。

このお社は、病が治る、というのがご利益のひとつ。

そして、安産の願いが叶うことで有名だそうです。

あの小堀遠州による庭園もありました!

 

ヨガWSと野菜バイキング

2012年01月22日 | Weblog
綾町わくわくファームで開催された、

モデル・日登美さんのアシュタンガヨガワークショップに参加しました。

スタートは朝9:00! 

いつもより早起き(6:45)して、小雨の中うきうきしながら出かけました。

朝だから体が固いだろうな~と予測していたけれど、いつも通りでした!

日登美さんは主婦研究家ということで、ナチュラルライフをされているそうです。

ヨガやマクロビのほか、4人のお子さんをシュタイナー教育で育てているとのこと。

すらりとしたキレイな方でした!

モデルさんだからそりゃ~キレイでしょう、と思っていましたが、

細すぎず、筋肉がある、しなやかな身体の持ち主。お肌もツヤピカ。

参加者の半数は初心者だったこともあり、

最初はヨガについてのお話、そして呼吸、太陽礼拝、くつろぎ、という90分。

太陽礼拝は、いつものレッスンでやるのとは部分的に違っていましたが、

この基本中の基本と言われるシークエンス、

各ポーズの細かいところを修正しつつ

数セット続けると、呼吸がふぅふぅいってきます。じんわりと汗。

くつろぎの時間には、日登美さんがマントラ(?)を唱え(今井美樹さんに似た優しい声でした)、

すごくリラックスできました。

終了後にお隣さんに声をかけたら、最近県外から越してこられたということで、

メルアドを交換。

新しいお知り合いも増えて、よかったな~。

たまにはこうして、いつもと違うヨガクラスに参加するのも新鮮でいいですね!

ヨガは生きることに通じる、

私が教わっているハッチィ先生&サトウ先生と同じメッセージを伝えてくださいました。


その後~。

まだ10:30なのにすっかり空腹の私とヨガ友さんは、

綾町内でランチをとる予定が、その時間じゃまだ開いてないよね・・・と悩み、

野尻町の「のじりこぴあ」内にある野菜バイキング「いなかの台所」へ。

思ったより、遠かった。お腹もすきにすきました。


地元でとれた農産物を、地元の女性の方達が調理されているとのこと。

料金は980円なり。安い!

雑穀米、白米、お味噌汁、カレー

ごまあえ、煮物、サラダ、ひじき煮、酢の物

おでん、からあげ、がね、チキン南蛮、

豆乳ゼリー、みかんの寒天、パウンドケーキ、白玉ぜんざい、

たらの芽のお茶、ウーロン茶、オレンジジュース、ぶどうジュース、コーヒー

などなど盛りだくさんの内容で、お客さんもいっぱいでした。

せっかくヨガをしたし、最近少し胃腸が弱っているので揚げ物はとらず、

野菜中心に腹8分目~。満足!

のじりこぴあ・・・いつも通り過ぎるだけだったけど(かえるのオブジェがいっぱい!という印象のみ)

こんなににぎわっていたとは。

ヨガ友さんと「ちょっとハードなポーズもやってみたいよね」「逆立ちもね」

「細かくポーズを作り込む感じで指導してもらったら、もっと集中や意識が深まるかもね」

「いろんなヨガイベントに行ってみたい」

などなどヨガの話を中心に、仕事の話も弾みました。


充実の日曜日でございました。

交通事故

2012年01月13日 | Weblog
新年早々・・・事故に遭いました。

低速ながら、私の運転席に車が突っ込んできました。

よける暇もなく、グワッシャーン!!!という大きな音にびっくり!

近隣店舗の駐車場に停めて見てみたら、運転席のドアがぐしゃぐしゃに。

ひえぇぇぇ。

この1年、傷ひとつつけず大切に乗ってきた愛車のあられもない姿に大ショック。

相手の方もとまどっておられました。

動揺しながらも私は警察に電話をし、現場検証に来ていただきました。

保険代理店の方、家にいた母も駆けつけてくれました。

愛車が私を守ってくれたようで、けがもなく無事だったことが不幸中の幸いです。

今日、修理に出します。

早くもとの姿に戻って、帰ってきてね!!!

・・・と言いつつ、車に乗るのが少しコワイです。

気をつけていても、事故に遭うのです。

家から出ない訳にもいかないし・・・。

時間が経てば、きっと大丈夫になるでしょう。

そして、もっと気をつけるようにしなきゃ。

交通捜査課の警官の方によると、年明けから異常なほど交通事故が多いそうです。

みなさんも、どうかどうか、気をつけて外出されてくださいね。

それから、その警官の方が最後に、「事故はショックですが、大切なのは互いへの思いやりですよ」と言われました。

相手の方とも冷静に、穏やかに話ができましたし、とにかくけががなくてよかったなと思います。

気持ちを切り替えて、今日からまた穏やかな気持ちで過ごしていくつもりです。

本当に、みなさん、運転中も、歩いているときも、自転車でも、油断大敵ですよ~!

菊池神社

2012年01月11日 | Weblog
1月11日、111です~!

年が明けてもう11日目ですよ。

さて。

本家として慌ただしいお正月を送った我が家。

お正月に旅行、とか、

よそのお宅にお邪魔する、とか

友達と年越し、とか1度もしたことがないワタクシです(笑)。

天気も穏やかで、気分的にもゆっくりできるようになった1月8日から3日間、母の実家に行ってきました。

例年は1月3日か4日に家族で3社参りをするのですが、なんと今年はどこにもお参りしておらず・・・

行きに、思い出深い菊池神社(熊本県菊池市)に寄りました。


まず、本殿参拝~。

3連休の中日だったこともあり、けっこうな人出でした。

いつものことながら、いろんな人たちに「写真を撮ってください」と頼まれ、何度もシャッターをきりましたよ!

話しかけやすいのか、撮影がうまそうなのか・・・ふふふ。


賽銭箱の横にあった屋久杉の切り株。
加藤清正公ゆかりのものらしいです。
左、右、左と振って、おはらいしました。


菊池神社は新しいのです。明治の創建です。
この辺りを治めていた菊池公を祀っています。

菊池氏といえば、宮崎にも米良にその末裔が住んでいるのですよ~。


小さな池と歌碑、菊池武時公の銅像がありました。


生目社もありました。
宮崎市生目の生目神社からの分祀なのでしょう。となりには小さなお稲荷さまもありました。
出世や商売繁盛をお祈りする方がいらっしゃいました。


私は2歳~8歳の6年間、西合志(現・合志市)に住んでいました。

祖父母は菊池市と山鹿市の境目のあたりに住んでいて、私はひとりで電車に乗って遊びに行ったものです(この危ないご時世には考えられないことだけど)。

この神社は、祖母とよく行きました。手をつないで。

お花見に行ったり、神社そばの公園で遊んだり、「かんの虫」がわいたときにお参りしたり(すぐおさまったらしい)。


母の実家に行っても、すでに他界した祖父母に会えないのはとても寂しいですが、叔父叔母や従姉妹たちに会えてとても楽しかったです。

みんなで温泉に行って、食卓を囲んで、深夜までわいわい大笑いしながら話をして。

みんなが信頼し合っていて、くつろいでいて、にこにこ笑っている、あの状態が「幸せ」「絆」というものなんだよな~といつも思います。

この感覚を、しっかり覚えていなくちゃ。