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史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

東向島

2024年03月09日 | 東京都

(蓮花寺)

 向島百花園の近くにある蓮花寺(墨田区東向島3‐23‐17)に、東條琴台の墓を見に行った。二年前に根津の天眼寺で琴台の墓を探したが見つからず、そのことをブログに報告したところ、蓮花寺に琴台の墓があるという情報を、クロサカさんより頂戴した。以来二年間、機会があればと思っていたが、今回日本に帰国した時に少し時間を取れたので、東向島まで行ってきた。

 

蓮花寺

 

東條氏累世之墓(東條琴台の墓)

 

東條琴台は、寛政七年(1795)の生まれ。幼にして学を好み、伊東藍田、尾藤二洲、山本北山、亀田鵬斎らに学んだ。一時岩村藩の平尾信従の養子となったが、学派の違いから離縁して旧姓に復した。文政年間、高田藩主榊原政令に聘せられ、嘉永三年(1850)に著書「伊豆七島図考」が幕府の忌諱に触れ、藩邸に幽せられた。以後高田に住すること十八年、維新後東京に戻ってからは宣教師出仕を命じられ、また亀戸社祠官、権中講義に補された。明治七年(1874)、教部省に勤めたが、翌年眼病により辞し、ついに失明した。平尾家に残した子信享の娘歌子は下田氏に嫁し、女子教育家として名を成した。年八十四にて没。

墓石横には事績を刻んだ墓誌が建てられている。

コメント (3)
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