国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

わっ、やっちゃった。でも大丈夫。

2010-02-27 01:00:00 | 週末
Worker looking at nude photos in background (Miranda Kerr) - Seven News Update


昨日に続きユウーチューブ・ネタです。

リポーターの後ろ左側の人のスクリーンに注目。
セミヌードの画像が一枚、二枚。

誰かに注意されたか最後に振り向いて顔まで晒してしまったデイブさん。

そしてこれがユーチューブで世界中で閲覧されました(現在二百万回再生)。
うっ、イタイ。

でも、実はこれポルノではなかった。
オーランド・ブルームの婚約者で有名下着モデルのミランダ・カーさんとか。

これで解雇では可哀そうと世界中から支援のメイルが届き「SAVE DAVE」デイヴを救え運動が起きたのだそうです。

その結果首がつながったとか。
他人事ではないですよ。

しか、こうなるとし有名人になるのも意外と簡単かもしれませんね。
昔、新人歌手のプローモーションのためにラッシュアワーの駅のホームで
「コロムビア・レコードのXXさん」みたいなアナウンスをしたとか聞いたことがあるが。

無邪気を装って動画を世界中に配信できれば、話題を振りまき顔をを覚えてもらって宣伝費ゼロみたいな。

逆の悪意あるプロモーションもこわいですねえ。
今は街中モニターカメラがあるみたいだし。

恐ろしくもありますができちゃったものは仕方ないユーチューブ。
取りあえずは楽しむだけ、ということで。

初音ミクって知ってます?

2010-02-26 01:00:00 | 音楽
初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」


再生回数なんと3百万回のこの動画(静止画か)。

「初音ミク」さんというのはどうやら音声合成の音楽ソフト(ボーカロイド)らしい。

ヴァーチャル歌姫のミクさんですから音域もいくらでも拡げられるのですね。
私としては是非2オクターブくらい下げるバージョンも聴いてみたい。

声優である藤田咲という人の声からサンプリングされていて擬人化されています。
そして動画が配信され、それが流行の原因になったらしいんです。

初音ミクさんのプロフィールは、

* 年齢:16歳
* 身長:158cm
* 体重:42kg
* 得意ジャンル:アイドルポップス / ダンス系ポップス
* 得意な曲のテンポ:70-150BPM
* 得意な音域:A3-E5

プロフィールにはないが、初音ミクはネギが好きと言うことで定着している。
シブい。
こういう伝説ができれば成功なんだ。

誕生日が2月29日なんてどうでしょう。
ついでに出生の秘密とかも。

「萌え」なんでしょうか。
なんだか私にはピンときませんでしたが。

でも三度聴いたらだんだん悪くないかな、とも思えてきたかも。
危ないか、萌えジイさん。

スーザン・ボイル並みのYOUTUBEスターですね。

しばらく経つと多分「あの人は、今」みたいな感じかな、二人とも。

しかし最近の流行ってメディアに無理やりに作られたものが多いですね。
超大作映画とか。
おカネをかけたプロモで話題を売りまくって封切り時点ででセールス記録更新とか。

予約だけでミリオン・セラーのCDとか。
なんか、そういうのってっちょっとシラケません?
嘘っぽすぎる。

新聞の発行部数と同じ水増しでしょ。
そのくせ税務署には過少申告したりして。

そこへいくと、こういう偶然みたいなおカネかけないヒットは面白い気がします。
まあ、再生回数に水増しがないとは限りませんが。

グーグルという会社、2兆円の利益を新しい、なんだか分からないものに採算度外視で投資する。
YOUTUBEそれにSTREETVIEW。
そしてスマート・フォンにも苦戦覚悟で切り込みました。

複雑系の世の中、あまり考えすぎずに取りあえずやってみる人に適しているのかも。
小さな「ゆらぎ」が大きな「変動」をもたらすことがある。

中国の蝶々がブラジルの地震を呼び起こす(そんなこともないでしょうが)と喩えられます。

何かが生まれてくるかも。

なにやらYOUTUBEというもの、途轍もないものらしい。

そしてグーグル自体も世界ブランド・ランキングなるものでついにコカ・コーラを抜いて
2位になったとか(因みに一位はウォルマートらしい)。
世の中の変化が速いですね、最近は。

一方で中国・グーグル問題なんて言う騒ぎも起こしている。
でもそれって、イラクでの大量破壊兵器みたいなオバケ・ネタじゃないのかな。
早くも何やらアヤシイ会社でも有ります。

「アヤシイものウオッチャー」(今思いついて自己申告)としてはワクワクするなあ。

CIAと中曽根さん、正力さん

2010-02-25 01:00:00 | 政治外交
2月12日の朝日新聞の記事。
公開されたアメリカの秘密文書についてでした。

これによると、ロッキード事件で中曽根さんが自分の名前を疑獄から外すように米政府に
お願いしていた。
うーん、写真をみる限り上州屋が代官に取り入っているようにも見える。
「お主もワルよのう」みたいな。

この文書は2008年に公開されたが、何故か今頃記事になったんですね。

この辺の恣意性はどういう裏があるのでしょうか。

ロッキード事件。
中国に接近しすぎ、かつ資源外交でメジャーを怒らせた角さんを追放するキッシンジャーの
策略だったと本人が白状していますね。

その一方でPC3哨戒機疑惑の主役が中曽根さん。
アメリカは中曽根さんを助け恩を売り自分たちのために働かせたのでしょうか。

A級戦犯を許されCIAのエージェントになったのが正力さん。
その読売グループのドンと一昨年にはまた何かアメリカのために仕掛けようとした中曽根さん。
あり得る話かも。

それが今頃なぜ?

朝日はアメリカに強く支配されている新聞と言われますのでこれもなにやら横田幕府からの働きかけかな?

何度も言いますが情報操作や諜報合戦はとても大事です。
最上の兵法は敵の謀を見破ることですから「国益に合っている限り」CIAなり諜報機関の働きは評価されるべきです、
その国にとっては。

一方、日本の国益は外国の様々な謀を見破り、打ち砕き、裏をかくこと。
メディアが外国の諜報機関の手先になっている現状は寂しいかぎりですね。
いまだに小沢さんの「説明責任」とかバカの一つ覚え。

あのなあ、暴漢に襲われた人はなんで襲われたか説明する義務はないんだよ。
権利はあっても。
説明責任は無理筋で小沢を追い込もうとした特捜部とマスゴミの方にあるはずでしょ。
「推定無罪」という言葉を知らない?

しかし地方選挙で民主は負けているわけで、初期の目的は達成されたのでしょうか。
洗脳に乗ってしまうのは意識の低い選挙民の責任。

さて、なぜ今中曽根さんなんでしょうか。
同じアメリカのエージェントでもまさか読売というわけにもいかないから朝日を使ったんでしょうね。

なんとなくありうるのは小沢さんが先日キャンベルと会って何らかの手打ちをしました。
とするとロッキード事件における角さんの名誉回復なのでしょうか。

これは意外と途轍もないことかもしれませんね。
大勲位といえども所詮将棋の駒。

使い捨てにならないとも限らない。
融け行く氷河で立ち尽くすシロクマの代わりに豪雪で途方に暮れるアル・ゴアみたいに一寸先は闇。

今まで自民党清和会系を操り経世会を目の敵にしていたアメリカ、地検特捜部の大きな方向転換に
なるのでしょうか。

特捜部の人事が刷新されるとき経世会の大復讐劇が始まるのか。

CIA=新特捜部=小沢みたいなことになるのだけは勘弁してほしいところです。

ティー・パーティーと動物農場

2010-02-24 01:00:00 | 本、映画、イベント
スターリンのプロパガンダ


アメリカで今、二大政党より勢いがあり保守層の熱い支持を受けているのが「ティー・パーティー」。
独立が建国の理念の国。
英国からの独立革命の象徴「ボストン茶会事件」にちなんで名付けられました。

大きな政府、大企業、専門家、巨大メディアが国を支配することに対する国民の反対運動です。
共和党右派を中心とする保守層の草の根運動。

先日の大集会では共和党マケインのランニング・メイトだった元アラスカ知事のサラ(セイラ)・ペイリンが
演説し大喝采を受けました。

彼女は三年後の大統領選の候補者として現時点で認知されるに至りました。

所謂プラトン的な哲人政治、「真実は少数のものにわかっていればいい」という知性主義に対する反発です。
当然ですよね、哲人だって全知全能ではないし人間だったら欲だってある。

ブッシュ政権下、ネオコンといわれた人も実はプラトン的な知性主義思想です。
「他の国が核を将来に持つ可能性があれば先制攻撃していい」ってなもんですからね。
「俺がルール・ブックだ」といった審判が昔いたが、プレーヤーなのにルールも作る。

グローバル・スタンダードという不遜な押し付けも得意技。

そしてそれに変わった(変わってないか)オバマ政権も民主党政権として当然ながら大銀行、企業救済、国有化、
医療保険などの福祉政策、金融業の規制強化など大きな政府に舵を切りました。

私は個人的には小さい政府がいいと思いますが、一方で「一部のわかっている人たちが皆にわからないように
国家や世界を運営する」というやりかたにも興味を持ちますね。

選挙や世論調査で大衆の気まぐれに支配される世の中はなんだか嘘っぽい。
かといって一方日本の検察のように自分が正義の仕置き人だと勝手に思っている人たちに支配される国は嫌です。
ネオコンが自己中心的な正義で戦争を仕掛ける世界もこわい。

知性主義と反知性主義、大きな政府と小さな政府はの選択は永遠の課題なのかもしれません。

小さい政府の「新自由主義」は極端な経済至上主義で自滅しましたが大きな政府がそれに代わる解決策
とは思っている人は少ないですね。

共産主義やナチの社会主義みたいな全体主義破綻の記憶がまだ焼き付いているわけです。



そんなわけで?、今日の本紹介はジョージ・オーウェルの「動物牧場」。
村上春樹の「1Q84」(読んでいない)の元本「1984」の作者で全体主義に対する警鐘を鳴らし続けた人の
最高傑作小説と言われています。

人間が支配する農場を知性の高い豚が取って代わるという話。
豚は蹄の割れている下等動物で下駄を履く日本人はやっぱり下等な「チョッパリ」というのは
隣の国。
しかしオーウェルさんは豚を結構買っている。

余談ですが現下の欧州財政危機で破綻に限りなく近い諸国は豚君、はPIGSといわれてますね。
ポルトガル、イタリア(イタリア人はアイルランドだと言っています)ギリシャ、スペインの頭文字。

STUPIDというのもあるらしい。
スペイン、トルコ、英国(UK)、ポルトガル、イタリアそれにデュバイだそうです。

動物農場の話です。
物語は豚の長老、メジャー爺さんの遺言から始まります。
「牧場の動物たちの不幸は支配する人間のせいだ。」

自分では生産せず、ひたすら消費し君臨する。
「この人間どもを取り除けば動物たちは開放される。」

そして動物たちはアル中の農場主を追い出し社会主義の実験が始まります。

頭のいい豚のスノーボールとナポレオンは立派なスローガンや規則を作り動物たちをうまく乗せて
働かせる。

最後は、結局豚たちが人間に取って代わり他の動物を搾取する「荘園農場」になるというお話。

ジョーンズはロシア帝国白軍、資本家。
豚のメジャー爺さんはレーニン。
指導者だが追放され名誉を剥奪される豚のスノーボールがトロッキー。

恐怖政治の指導者で神格化されることになる豚のナポレオンがスターリン。
で、雄弁家で腰巾着の豚スクイーラーがモロトフ。
ということでロシア革命の風刺なのですがとてもよくできているので、それ自体で上質の寓話になっています。

だからソ連共産主義以外の全体主義であるヒトラーでも、麻原でも、軍国主義でも、毛沢東でも、全共闘でも、
連合赤軍でも宗教裁判でも、あらゆる統制恐怖政治に対する警告書でもあります。

指導者の豚たちは悪賢くて煮ても焼いても食えない(済州島でも食いましたが)存在です。
しかしもう一方でショッキングなのは無知な他の動物たちです。
この寓話は彼らへのメッセージではないでしょうか。

プロパガンダに踊らされ自分自身を不幸にしているあわれなおバカさんたち。
洗脳支配を許さない個々の見識が大切だと改めて思わされます。

我々は大丈夫でしょうか。

名作です。



JALって、そりゃあ粉飾決算でしょう

2010-02-23 01:00:00 | 経済投資
斉藤慶子 JAL CM 1982


上場廃止となった日本航空。
上場以来最高値は366円。
去年の1月にも215円の高値をつけました。

最後の取引は1円。
ゼロ円で売る人はいませんから。

しかし、価値はゼロ。
46万人の株主が損害を被った。

余談ですが、誰が何の目的で最終日に1円で買ったのか。
記念の株券ももらえないそうなので謎なんだそうです。

本題。

「民主党が経営再建中の日本航空について、過去に粉飾決算や旧自民党政権・国土交通省との癒着構造が
なかったかどうかを究明するプロジェクトチーム(PT)を発足させる」
と報道されています。

公的資金を入れたからには情報開示は当然ですねえ。
やっぱり一度潰さないとウミは出ない。
当ブログでも前から潰せと言ってきましたが遅すぎました。

つい最近まで債務超過ではないと言っていたのに1月に破綻した途端8000億の債務超過でしたとは。
あんまりじゃありませんか、それって。
聖人君子のタイガーが実は19ホールまで行ってたみたいな。

この隠蔽によって株主を奈落の底に突き落とした罪は大きいですね。
まあ、いつまでも株を処分しなかった方も「ちょっとねえ、」ですが。

ホリエモンはたった(?)60億で収監されメディアにより晒しものにされました。
あんなにホリエモンを叩いたマスゴミはJALの粉飾決済問題を追究したのでしょうか。
ここは絶好の「突っ込みどころ」でしょう。
しないよねえ、官僚の下僕ですから。

この会社、昨年の3月期では何と利益まで計上している。
これはJALの経営陣だけでできるインチキじゃないでしょ。
監督官庁、銀行団、監査法人、メディアも明らかに共犯ですね。

裸の王様は子供に指摘されるまでは立派なマントを着ていた。
指摘されても着ていると言い張った。

機材評価額の水増しで資産を膨らませていたことは前から指摘されていましたから確信犯です。

もともと一度も採算に乗っていない公共事業みたいな会社に政官業が寄ってたかって甘い汁を吸っていたということです。
テレビも広告を貰っているので批判はしなかった。

カネの出所は詮索しない。
ヤバいカネでもカネはカネ。
明日は我が身の経営状態らしいので「背に腹は」なのでしょうか。

ユナイテッドやデルタのように今世紀初めに裁判所の保護下で再生を図るべきでしたが
監督官庁の隠蔽体質でしょうか。
ひたすら傷を深めた。
考えないことは無いと同じ。

そしてその間に経営陣には億単位の退職金が支払われたんですね。
盗んだと知って山分けにするのだからタチが悪い。

「PTは内部告発ホットラインの設置を求め、社員やOBからも情報収集に努める」そうです。

因みにゲンダイによると天下り役人がもらった退職金総額は27億円とか。


【歴代天下り役員】

◇社長/前職

◆柳田誠二郎(初代)/日本銀行副総裁

◆松尾静磨(2代)/航空庁長官

◆朝田静夫(3代)/運輸事務次官

◆山地進(5代)/総務事務次官


◇役員/前職

◆縄野克彦/国土交通審議官

◆松本武徳/運輸省航空局技術部長

◆加藤甫/海上保安庁次長

◆越智正英/運輸審議官

◆桑野扶美雄/郵政省放送行政局長

◆栗林貞一/海上保安庁長官

◆長岡聰夫/大蔵省印刷局長

◆清水市一/郵政省大臣官房首席監察官







トヨタ社長の謝罪会見(イタい)

2010-02-22 01:00:00 | 経済投資
Toyota's president apologizes


章男さん、後半は英語で必死に話しているが、これは伝わらない。
英語がどうのこうのではなくて(まあそれ以前のレベルですが)、内容がないですね。

「信じてください、トヨタの車はいいんです」の連呼では通用しません。
本当にいいんだと思いますが。
プリウスのブレーキもすごいらしいし。

問題発生以来何週間も姿をみせず、ダボス会議など行っててその間何の準備もしていなかったのでしょうか。
クルマ作りの情熱はだれにも負けないらしいが指導者としての資質がおおいに問われます。

今回の件、十中八九アメリカが仕掛けたものでしょうね。
アメリカ国際戦略のシナリオ・ライターであるナイ教授はハーバートの講義で、
「戦争はナンバー・ワンがナンバー・トゥーに追いつかれそうになった時に起きる」と語っている。

上村愛子も勝ちすぎたので採点方法を変えられた。
「そんな。オリンピック・イヤーなのに、しかも直前の10月になんて」と言っても変えるときは変える。

GMやフォードが乗り換えキャンペーンをやっているがなんと手回しのいいことか。
当然のことながら米国政府は破綻したGMやフォードの大株主。
そして「トヨタには乗るな」と思わず言っちゃったラフード運輸長官は個人的にもGMの大株主とか。

トヨタの場合、危機管理が出来てないですね。

ぶちぶち言ってないで顧客がびっくりするような対策をどんどん打てばよかった。
世界中の消費者にトヨタは支持されているのだから迅速な対処を怠らなければかえって得点の
チャンスだったのではないでしょうか。

シンボリックなブランドが標的になることは多々あること。
中国ではトヨタのリコールが一番多いとか。
最高級品質でしかもシェアがトップでもないのに。

今回のケース、トヨタの上層部が何か言い訳をするたびに米国メディアの餌食になって傷を深めている。

副社長は、問題を起こした「アクセル・ペダルは現地貢献を考慮してインディアナの会社に発注した」と言ってしまった。
センス無いですね。

今回の内容の無い社長会見も逆効果です。
アメリカでMBAまで取って何を学んできたのでしょうか。
言葉を持たない経営者は欧米では相手にされません。

というか海外生活の長い章男さんだから当然英語で説明するべきだとアメリカの「御用メディア」に
ひっかけられて晒しものにされたんでしょう。
でも準備をしていないトヨタが悪い。
英語に自信がなければはっきりそう言えばいいんです。

世襲による経営者の劣化と言えるのではないか。
大政奉還の悪影響ですが、そもそもこの会社、社長の上に何人もの役員がいるのね。
組織として賞味期限切れでしょうか。

日本人にならこれでも通用するかもしれないが、国際市場でこの対応は間抜けです。

トヨタと言う会社、世界的ではあるがインターナショナル(欧米的な意味での)では
ないのですね。

これからトヨタ首脳は議会の公聴会で説明させられるのでしょう。
逆転戦略をしっかり練って「さすが日本」と言わせてくれるよう期待したいです。

それと、こういうときこそ政官が日本の代表企業を助けるべく立ち上がるときだと思うけど。
みんな最高権力者米国政府しか向いてないよね。

「トヨタはアメリカでの製造から全面撤退しろ、とか米国債売れ」とかいうブラフも聞いてみたい気もしますが。

日本人は自国がアメリカの属国であることを先ず認めないと前向きな議論は出ません。



いい話だなあ(田坂広志さん再登場)

2010-02-20 01:00:00 | 週末
 永遠の一瞬




 2003年、夏。
 夜空を見上げると、
 赤い星が輝いていました。

 火星。

 この惑星が、いつもより明るく見えたのは、
 我々の地球に大接近をしたからです。

 かつて、これほどの大接近をしたのは、6万年前。
 それは、人類がこの地球上に現れる、遥か以前の出来事です。
 そして、その地球が誕生したのが、46億年前。
 この宇宙が誕生したのが、137億年前。

 夜空を見上げ、無数の星々を眺め、
 その悠久の時間に思いを馳せるとき、
 我々の心には、いつも一つの言葉が浮かびます。

 「一瞬」

 この人類の歴史と地球の歴史、そして、
 宇宙の歴史に比べるならば、
 我々人間の生は、「一瞬」に過ぎない。

 そして、我々の生における、人と人との出会いは、
 その「一瞬」と「一瞬」が重なる

 奇跡の「一瞬」

 それは、文字通り、瞬く間に消え去っていく、
 儚い出来事に他なりません。

 しかし、そのことを思うとき、
 我々の心には、もう一つの思いが浮かんできます。

 この悠久の時間の流れの中で、
 そして、この壮大な宇宙の片隅で、
 一人の人間と、一人の人間が、巡り会った。

 その事実は、永遠。


 されば、その一瞬は、

 「永遠の一瞬」


 その思いが、心に浮かぶのです。



 2010年2月15日



保育園利権

2010-02-19 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
政治で不思議なこと。

当たり前のことが進まずどうでもいいこととか余計なことは結構実現する。

高速度道路の無料化。
必要ですか?

私は「地球温暖化人為説」懐疑派だがエネルギーの無駄遣いはよくないと思う。
効率の悪い自家用車を効率の悪いスピードで走らせ人間が無駄に動き回るだけでしたね、週末無料化も。
しかもデフレ推進です。

高校無料化。
勉強をする気がない人はしなくていい。
読み書き算盤の初等教育だけしっかりやれば人生やっていけます。
学歴インフレは害。

韓国では80%以上が大学に行き、大卒者の就職率は50%だとか。
日本も大学進学率55%と異様に高くなったテレビのおバカさを見ていると日本人の教養レベルが
上がったとは到底思えないですね。

やる気と能力はあるが家庭の事情で学校に行けない人には奨学金を出せばいい。
後で返して、みたいなけちなことを言わず全額あげればいい。
何歳になっても何度でも挑戦できる仕組みもいいと思う。

学歴がなくてもできる仕事はいくらでもあるはず。
学生を確保できない学校法人(政治力ありますから)の尻馬に乗って「学歴伝説」を作るのは止めたほうがいい。

それでなくても家計は厳しいのです。
年収四百万円以下の小学生以上の子供がいる家庭の教育費は家計のほぼ半分。
だから少子化、韓国も出生率1.19ですって。

一方、今すぐやることってあるでしょ。
例えば老人介護。
高齢化社会で悲惨な介護難民が増えている。
一方で失業者も多いが介護が職業として成立しにくい。

母親のこともあって介護の現場を見ることの多い昨今ですがやはり人手です。
立派なハコもいいけれど介護は人間がするもの。
その人間の心がすさむようでは何もならない。

法人に対する補助金より介護する人の無料教育とか所得税免除とか効果あると思います。

あと、少子化。
いずれにせよ日本の人口は減り経済の高成長もないでしょうね。

高度成長は人生に例えれば一生に一度の娘盛り。
人口も今世紀の終わりごろには5-6000万人の適正レベルになるんじゃないかな。
それはそれで全然いいと思います。
40年前には少子化政策が日本でもあったらしいし。

しかし働くおかあさんにとって保育園は必須ですね。
ところが待機児童はこの1年で30%も増え全国で2万5千人とか。

これは既に申し込みをしている人のみです。
潜在需要は80万人だそうだ。

では保育園を作ればいいじゃない、と思うがそうもいかないらしいのです。
株式会社やNPOなどによる新規参入に、既存の保育園が抵抗しています。
既存の保育園の経営が利権化しているんですね。

保育園には、認可保育園と認可外保育園があります。
認可保育園は国や自治体から潤沢な補助金を受け取っている。
国費だけでも、年間3000億円程度が認可保育園に投入されています。

一方設置自由の認可外保育園には、一部には東京都独自の補助金を受けられる認証保育園などがあるが、
多くが補助金をまったく受けられないベビーホテルなどだそうです。

認可保育園と認可外保育園の経営には、天国と地獄ほどの差があって認可保育園の経営は楽で非常においしい。

認可保育園は巨額の施設整備費を受け取っているため、園舎は立派で、園庭も大きいです。
それでいて、補助金のため月謝の平均は約2万円と安い。

補助金の額がすごいんですよ。 たとえば東京都では、私立認可保育園で園児一人当たり約30万円、
公立では約50万円を毎月補助している。
目を疑ってしまうが週刊ダイアモンド編集部清水量介と言う人が書いている。

一方、都心の認可外保育園の多くは、雑居ビルで運営され、月謝は6万~7万円かかります。

ということは認可保育園の収入は月額で児童当たり32万ー52万円。
認可外は6-7万円。

これが事実なら明らかな既得権益。
競争になりません。

こんなに楽していたのでは認可保育園では経営者感覚が育たずで経営も杜撰になります。

補助金事業で公共性が強いのに私立保育園の理事人事は勝手に決められます。
だから2代目、3代目と世襲されるし一族を職員として雇ってもいいのですね。
そして理事長の給料は勝手に決めていい。

公立だって負けていない。
東京23区の公立認可保育園の保育士の平均年収は800万円を超え、園長の給与は約1200万円。
園長は都庁の局長レベルだとか。
他の地域でも、地域の公務員に準じているそうです。

そして経営感覚はないが補助金極大化には熱心なところも多いと週刊ダイアモンドに書いてありました。

職員一人当たりの補助金は「大卒30歳」が基準になっているので女性職員は早く辞めるように仕向け、
賃金の安い若い人を採る。

狭き門なので児童には困らない。
だから競争原理も働かず職員の質は二の次というひどいのもあるということです。

いずれにせよ認可と許認可の差は経営者にとっても子供を預ける親にとっても天国と地獄ですから保育園業界は、
団結して新規参入を阻止してきました。

認可保育園の新設は地方自治体、株式会社の参入など規制緩和は政府。
政治力ですね。
政治家と厚生労働省。

見飽きた光景です。

政治家とか高級官僚の推薦があれば簡単に入れるんじゃないかな。
政府の補助金をもらっている有名私立の小学校もそうでしょ。
KO幼痴舎の試験問題なんて誰もできないです。
落とすための口実じゃないかと勘繰りたくなりますねえ。

それでいて有名人とか有力者の子供とかわんさか入ってますよね。
公共性はあるのかな。
寄付金をふんだんに払うならそれはそれでアリだと思いますが。

あと、費用がかさまない特別養護老人ホームとか。
評判のいいところは申請してから何年も待たされる。
死んじゃうよ、待ってるうちに。

政治家の口利きがあれば何十人抜きなんだと思います、想像ですが。
違ったら教えてくだされ。

そういうコネのある人は大体お金持ち。
なんか変だなあ。

それから認可保育園の職員も待遇がいいのでこれも既得権益。
そうです、労働組合。
オメエラもグルか。

23区では共産党系、地方では自治労系が公立認可保育園の民間委託反対運動をやっている。
誰も生活者を向いてないじゃないですか。

株式会社参入が2000年から始まったが、メチャクチャ変な会計ルールが強要され、補助金がなかなか
受け取れないようになっているらしいのです。
役人と「識者の委員会」によるあからさまなボイコットですね。
だからいまだに2%。

入園の基準についても硬直的で時代に合っていない。
役所の作る基準はまず役に立たないですね。

例えば非正規社員やパートに比べ正社員夫婦が認可保育園に子供を入れられるチャンスが大きい。
正社員は忙しい、という理屈だそうです。

弱者に優しくないじゃない。

小学校前までの教育にかける国費の額で、日本は先進国24ヵ国のうち、最下位に近いそうです。
高速道路、高校無料化や子供手当を即刻止めて保育に予算を振り向けるべきではないでしょうか。

やることやりましょう、生活者の党って言ってたじゃない。
 

初めての入院か

2010-02-18 01:00:00 | 日記
火曜日の夕方から血便(結構大量出血)となり水曜の朝に池ノ上駅前の下山先生に診ていただく。

一通り話をしたところですぐに東邦大学大橋病院で検査を受けるよう言われました。

吐血とか血便とかになると大体の人は深刻な表情になるが、私の場合は「冗談ばかり言ってリラックス
しているのがいい」と褒められました。

褒められると不安になるタイプ。
でも「じゃあ、深刻なのか」と内心ちょっと心配になってしまいました。

下山先生には「血便の後、日本酒三合飲んだことは病院では決して言うな」と釘を刺されました。
「そういう不真面目な態度では検査も後回しにされますよ」とありがたい助言です。
下山先生大好き。

病院に行くと当たり前ですが病人でいっぱいですねえ。
人、人、人。

「生」が余り商売にならないこのご時世、「老・病・死」にかかわることがビジネスとして熱い。

商売っ気が出てきたのか医師の方々も看護師さんたちもとても親切でこちらが納得するまで説明してくださるのは
有難いことです。

大腸カメラを入れるということで採血、点滴、浣腸を粛々とこなす。

カメラが入って40分くらいあちらこちらをチェックするが肝心なところは大腸を完全にクリーンにしないと
見えないとのことでした。

「検査入院ですね、いいですか?」みたいな感じで「まあ一泊くらい仕方ないかな」と。
しかし5日から一週間の入院と聞いては俄かに不安にならざるをえない。

「も、もしかして末期癌なのか!?」みたいな。

ということで、ちょっと探りをいれてみる。
検査入院なら外出はしてもいいですか、みたいな。
ちょっと忙しいもので、みたいな(全然忙しくはない、でもやりたいことはいくらでも有るので
半分本当)。

若い先生は「悩ましいなあ」と言っていましたが出血は止まっているので自宅で安静していればよい
ということで仮釈放。
一週間後に採血と診察をして、二回目のちゃんとした大腸カメラ検査をすることが条件です。

たっぷりと現状を説明してくれてまた出血したら来院すること。
ちょっとでも「おかしい」と思ったらすぐ連絡すること。
万一ですが、再度の多量出血の場合ー>ショックも死ありと大きな字で脅かされました。

というわけで初めての入院はお預けです。

この病院、去年母が大腿骨骨折でお世話になっていたので病院の皆さんにその後の報告もでき、
安静ということで休養もでき、
その上禁酒にも挑戦できるという取りあえずは「ウイン・ウイン・ウイン」。

しばらくはエンジョイ禁酒です。



女子大生がヤバイ!

2010-02-17 01:00:00 | 本、映画、イベント
ヤバイっす、女子大生。
ヤバすぎる。

この言葉、我々が昔使っていたのと随分違うんですね。
ヤバイ!=マズイ!でしょ、かつては。

6年ほど前、音楽短大に通っていた頃です(53歳から2年間ジャズを勉強しました)。
ギターの先生のライブの後で私の十代の同級生の男の子が
「センセイの演奏、チョー・ヤバくないっすか」と言いだした。

一瞬、息を飲んでしまった。
な、なんとということを言うんだこの若者は。
素晴らしい演奏だったし、もし仮にイマイチだったとしても恩師にその言い方はないでしょ、みたいな。

40歳前後の先生も一瞬ギョッとされていたように思えました。
でも周りの子たちは平然としている。
しかし段々と文脈から「ヤバイ」は「メチャメチャ・カッコイイっす」ということだと理解でき
ほっとしたことを覚えています。

そんなわけで「女子大生がヤバイ!」は彼女らのあまりにフシダラなプライベートはマズイっしょうという話ではなく
「今、女子大生が面白い!旬だ!」みたいなニュアンスです。

本の作者というか編者は小沢章友さん。
開高健賞奨励賞を取った作家です。

長髪のちょっと怪しげな写真がある。


おっ、この人私と同じ年。
しかも同じ学校、学部、学科とは。
卒業アルバムを見てみると

いたいた。


(昔は怪しくなかったイケメンの小沢さん)

ついでに見つけた静岡県知事川勝平太さん


余り変わらないのね、君は。



小沢さん、某女子大で15年にわたって「創作講座」で小説の書き方を教えているそうだ。

この講座で小沢さんが出すテーマにそって学生が授業中に創作し提出した作品とそれに対する
彼の印象、クラスの反応、書いた学生の様子とかのレポートです。

内容はびっくりするくらいヤバい。
結構、地頭のよさそうな学生が多いみたい。
しかもこういう講座を取るからには「何か一筋縄ではいかない」エネルギーを内に秘めているのか
かなりヤバそうな子たちです。

ところは見たところは普通の今風だとか。

バブルの頃は「おおいに笑わせ」「おおいに泣かせる」ようなストレートなものが多かったらしい。
社会に大分翳が差し込めた今日この頃、学生の作風も大分変っている。

まず第1に表現力が高まり文章が飛躍的にうまくなっているそうです。
小沢さんの分析では携帯メール。
毎日どんな時でもどんな場所でも文章を書く「頻度」と「集中力」。

変わりましたね現代人の生活、この小さな箱、携帯で。
電話機で、計算機で、手帳で、ゲーム機で、カメラで、テレビでウオークマンでインターネットで電子辞書。

そしてなにより彼女たちの表現力を高めているのはタガがはずれたこと。
タブーがなくなった。

すごいですよ。

凄惨な殺戮のイメージ、キレる心理の吐露。親や親友への嫉妬と殺意。人には言えないような自分の性癖暴露と妄想。
サディズムとマゾヒズムとナルシシズムの同居する自傷。
これはヤバい、かなりヤバい。

でも見かけは普通の女子大生。
発表した後の周りの反応も常識的。

でも生み出される作品は親兄弟が読んだら即卒倒モノで翌日から見る目が変わること保証できます。

ど、どっちが本当の君なんだ。
女性の内部は深くて暗いのか。

男はアタマで考えてしまうが女性は情念というか、肉体的ですね。
管がつながっているというか。
そして男は自分の能力に悩むが女は人間関係が重要みたいで。

そのストレスを妄想とか、小説で表現したりでガス抜き、毒消しするのでしょうか。

畏るべし、日本の女。

そんな君たちが眩しい。
小沢さんも優しい目を細めて眺めています。


済州島日記(後半)

2010-02-16 01:00:00 | 日記
リーさんが用意してくれたコンドミニアム・ホテルに宿泊。
ハコは立派だがなんかサービスがイマイチかな。

あまり愛想がないようですねこの国の人たち(特に男)。

広い吹き抜けのロビーにはクリスマス・ツリー。
2月ですけど。
日本だったらそれって事件でしょう。


リーさんの「明日の天気は大丈夫」宣言を嘲笑うような大嵐。
することもないのでビュッフェ・ブレックファーストでゆったりとお喋り。

どこに行こうか。


この島に一台というリーさんのCLKで出発。
まだ輸入車には高い関税をかけているので韓国車ばかり。
一度HONDAがすごいスピードで走りぬけて行ったのと運転手つきのセルシオが一台かな、気付いたのは。

洞窟の島でもある済州島名物窟内カフェで韓国茶をいただく。


オオタニさんとリーさん(右)。
二人とも敏腕石油トレーダーとして鳴らし、早々と引退して自分の好きなことをしている。
資産の運用もシンガポールでとても上手にされているいみたいです。

成功する人に共通する気質の一つに嫉妬心がないっていうのがある気がします。
この人たちもそう。
他人の成功を素直に喜ぶ。

「吾もよかれ、人もよかれ。吾は人よりもうちょっとよかれ」でしたっけ。
よく相場をする人が引用する言葉ですね。
嫉妬の鬼、正義の味方地検特捜部は多分知らないでしょう。
「人を呪わば穴二つ」っていうのもあるよ。

この島はもともと本土とは違う民族で古代から日本との交流もある。
地理的にも長崎県の西にあたる。
今でも多くの人が「親戚は日本に住んでいます」みたいな感じらしいです。


100年間ほど元、すなわち蒙古の支配化にあった済州島。
元寇の日本攻撃の前進基地ですね。
先兵として対島とかを攻撃させられたのかな。

そしてこの島の人が他人を攻撃する時の最低のフレーズは「ナ・モンゴ・サラン・ガタ」。
「てめい、蒙古人みたいなツラしやがって」だそうです。
日本人の蔑称「チョッパリ」より悪い!

因みにチョッパリとは豚の足。
日本人が下駄を履いている姿を下等動物に譬えたものとオオタニさんが解説してくれた。

そういえば在日朝鮮人のことは「半チョッパリ」だったか。
厳しいねえ。
ともかく、この島では蒙古人よりはいいということでブービー賞です、日本人。
抗日博物館はちゃんとありますけど。

まあ、こんなことをゲラゲラ笑いながら話せる間柄です。

オオタニさんによると蒙古班、日本人はほとんどありますが中国や韓国ではそうとも限らないらしい。
とすると原日本人は大陸と陸続きの頃マンモスを追いかけて歩いて来たのでしょうか。
唐、天竺の先進文明は半島経由ですが。


豚と言えば済州島の黒毛豚はご当地名物だとか。
放牧で育てられたしっかりした肉質は味が濃い。
昼に豚シャブをいただいたのがPODOホテル。

オシャレでしょ。
日本の建築家、伊丹潤さんの作品です。
敷地内には海を見下ろす綺麗なPINXゴルフ・クラブもあり、再訪したい所です。
韓国としては初めて世界100大クラブに選ばれたそうです。

(PINXゴルフ・クラブのクラブ・ハウスは安藤忠雄さんの設計とか)

リーさんのPOLOクラブも伊丹潤さんの設計です。
完成が待ち遠しい。


近くの競走馬生産牧場でイングランディーレと対面したオオタニさん。
2004年春の天皇賞優勝馬とか。
オーナーのシャダイ・ファームが種馬として韓国競馬協会に寄贈した。

タイガー・ウッズも第二の人生、種虎もありか。

オオタニさんは北海道日高で競走馬の生産牧場を経営していてシャダイ・ファームとも親しい。
リーさんもオオタニさんも馬が心底好きなんですねえ。

生憎の悪天候でしたが楽しかったなあ。、男同士の旅。
またどこか行こうね、ということで成田で北海道に向かうオオタニさんとお別れ。

こっちも家までが遠いんだなあ。
東アジア共同体を掲げる鳩山さん。
是非東アジアそしてASEAN諸国へは羽田から行けるようにするべきだと思います。
弾みがつきますよ。







済州島日記(前半)

2010-02-15 01:00:00 | 日記
先週の水曜日から1泊2日で韓国の済州島に行ってきました。
カジノ、ゴルフ場、韓流ドラマのロケ地として有名なリゾートらしいが初めてです。
徒然なるままにツイッターっぽい日記です。

朝6時39分に渋谷からNEX3号に乗り込むと、近くにいた8人組の男女、平均年齢70歳くらいか(アラコキ?)。
南の島でゴルフでもするんでしょうか。
いきなり「シュパー」と右手にスーパードライ左手にイワシの丸干し。
畏るべし、日本のジジババ。
7時の時報。

というわけで成田のラウンジで私も朝食(シュパー)。



アンダーソン・クーパーのニュースを見る。
この人またハイチに行っているんだ。
一か月振りに奇跡的に救出された男性は朦朧とした意識の中「白いコートの人が励ましてくれた」と語ってます。

アイダホのミッショナリー10人が現地で拘束されて1週間以上になります。
子供を隣国の孤児院に違法に連れ出そうとして捕まった。
しかし子供の7割が孤児でなく貧しい家庭から貰い受けた子たちとわかり、どうやら養子ビジネスらしいと。

リーダーはシングル・マザーでほぼ破産状態らしいです。
覇権国アメリカとしてはかなり淋しい事件ですね。

オバマの健康保険改革など大きな政府への流れを変えようという草の根運動の「ティー・パーティー」が盛り上がっています。
集会では副大統領候補だったサラ・ペイリンがスピーチして大喝采を受けていました。
政府はよけいな規制をするな。400ページの健保法案なんかいらない、4ページの憲法でよい。
共和党右派に熱く支持されているようです、この運動。

日本の新聞をちらっと。
朝日、毎日もすっかり宗旨替えでどれも同じような内容ですね、最近は。

石川議員離党で決着。親米枝野氏入閣。
どうやら小沢さんはアメリカと手を結んだのか。
郵貯のおカネは米国債に消える。

手切れ金にくれてやるか。
おカネは刷ればいい。

竹下派の東アジア利権に続き米軍利権も手に入れたのでしょうか、小沢さん。
ついでにトヨタも助けて財界の献金も?

次は検察人事に手をつけるのか。
しかし検察も福田組脱税を手掛けまだあきらめていないし、OBの河上は小沢逮捕の連呼。
小泉さん竹中さんは気が気でない。

旅行に誘ってくれた旧友のオオタニさんもジョインしシュパー。

シンガポールと北海道を行き来するオオタニさんとも久しぶり。
機内ではワインに変え話に花が咲く。
シンガポールの不動産はまたミニバブル状態でリーマン・ショック以前の水準だとか。

日本にはない活気が感じられますね。
キャピタル・ゲイン課税がない国。
お金持ちに優しい。
しかしそうでない人にも手厚い住宅政策が施されている。

日本人はお金持ちが嫌いなんでしょうか。
とくに成り上がりに厳しいですね。
ホリエモンや江副さんを葬り去ったのはエリート官僚の嫉妬心からか。
もっとやらせてあげたかった。
もったいないことです。

三権東大と言われるこの国。
同じ東大出の落ちこぼれ達が大成功するなんて許せない。

さて雨が降りしきる済州島の空港に迎えに来てくれたのが昔の同僚のリーさん。
といっても30分遅刻ですけど。
さっそく近くのローカル・レストランで昼食をごちそうに。
といっても車に財布をわすれてオオタニさんが払ったけど。

ちょっと天然なリーさんはしかし立派なビジネスマンで総工費30億円で建設中の
ポロ・クラブのオーナー。
しっかりしているところは、とてもしっかりしているナイス・ガイです。

写真は昼食のアワビ・チゲ。


そして今回の旅の目的地でもあるリーさんのポロ・クラブを視察。
サッカー・フィールド7つだったか9つ分だったかの広大な芝生の向こうに建設中のクラブハウス。
宿泊設備もあります。


このほかに大きな屋根つきのポロ・フィールドがありトレーナーのアレックスとその弟がデモンストレーションしてくれた。



リーさんはシンガポール時代の石油トレーダー仲間ですがもともとはソウルの石油会社にいた人で
かつて新婚旅行で当地を訪れ大変気に入り、奥さんといつか引退したら済州島で暮らしたいと話していた。

6年前に40半ばで引退した時(早い!)オオタニさんのすすめでシンガポールのポロ・クラブに入会し
乗馬にはまりました。

済州島にも住みたいし、ポロ・クラブも捨てがたいということでとうとう自分で作ってしまった。
スケールが大きいですね。
話を聞くとかなり手堅く周到に計画されており、やはりただの「天然」ではなかった。

分譲予定の別荘も客との契約ができてから一つずつ建設します。
会員数200人のポロ・クラブは5月のオープンを目指し建設の最終段階に入っていました。

雨は強くなるばかり。
夜は海鮮料理に舌鼓を打ちながら話に花が咲く。
私は風邪気味で声が殆どでなっかたが韓国ビールと焼酎に助けられ結構喋ったか。
遅くまでお話は続いた。








透視スキャンと児童ポルノ

2010-02-12 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
APのニュースから、飛行機の治安強化策である全身スキャナーについて。

プライバシー保護の観点から問題ありとの声も聞きますが、これは画像なので子供をスキャンすると
児童ポルノ禁止法に抵触するとか。

そう来たか。

しかし、チェックする人も大変ですね。
おえっ、メシがまずくなりそう。

怪しげな児童ポルノ法についてはまた改めて考えてみたいと思います。
篠山さんの話とか、なにやら嫌なカンジです。

で、オーストラリアではバカが固まっちゃったようで貧乳の人がモデルのポルノは
禁止にしようという案が真面目に検討されているらしい。
貧乳はロリコンを想像させるんだとか。

こいつら卑しいね、アタマの中。
自動ポルノ。




【1月5日 AFP】ロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)など、
英国の空港で今週から全身を透視できるスキャナーが導入されることに対し、
このスキャナーが、子どものわいせつな画像を製造することを禁止した法律に抵触するとの批判が上がっている。

英政府は5日、こうした懸念を払しょくするよう努力していると述べた。

 ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は今週、前年12月25日に起きた米機爆破未遂事件を受けて、
治安強化措置の一環としてヒースロー空港などの英国内の空港に全身を透視できるスキャナーを導入すると発表した。

 プライバシー保護を訴える複数の団体は、英紙ガーディアン(Guardian)に対し、スキャナーが製造する画像は
「実質的に全裸にされる」ほどのクオリティーだと主張し、乗客のプライバシーを保護するための対策を講じるよう呼びかけた。

 市民団体「子どもの権利を求める行動(Action On Rights For Children)」のテリー・ダウティ(Terri Dowty)氏は、
このスキャナーが、子どもの写真または「擬似写真」を製造することを禁止した児童保護法に抵触する可能性もあると述べている。

(後略)

不運のすすめ

2010-02-11 01:00:00 | 本、映画、イベント
本書、米長名人の「不運のすすめ」、谷川さんの「集中力」そして羽生さんの「決断力」を俗称将棋三部作と言うそうです。

私は将棋はやらないが勝負師には興味があります。

サラリーマン時代の必読誌、日経新聞には「私の履歴書」というのがあり結構話題に上ることが多かった。

私自身はあまり面白いと思わなかったのは会社の雇われ経営者とか高級官僚とか、等身大がわからず
自分を過大評価している人が結構登場したからだと思います。

まあ生きているうちの自慢話は鼻につくし。
自慢以外の内容はスカスカだし。

縦社会でどうしてもトップまで登りつめたい、そしてなるべく長い間そこにいたいって思う人がたまにいるのね。

そういう人にとっては達成感があって、それはそれで「どうぞご勝手に」なのですが普通の人からみると
大会社や官僚組織のトップって実はそんなに憧れでもないのです。

大きな組織で縦階段を登るためには多様な価値観みたいなものをある種封印して
共同体の価値観を優先させざるを得ないですね。
その人が作り上げた価値観でないと外部の人にはあまり魅力がない。

そこへ行くと何もないところから起業した人とか勝負師といわれる人たち、つまり個人で
勝負している人たちの話はロマンがあるだけでなく「そういうことか!」みたいな「目から鱗」があるわけですよ。
誰にでも共通の「真理」ですか、大袈裟ですが。

私の両目なんぞは鱗だらけですからこれが一枚一枚剥がれる喜びはほぼ無限にあります。

本書のきっかけは羽生さんでして、去年お話を伺う機会があり「いやあ、お若いのにスゴイ」と
思って「決断力」を読んでみた。

素晴らしい洞察力と自分の頭と経験から絞り出した知恵に驚かされました。
一読の価値ありです。

羽生さんがその本で触れていたのが米長さん。
名人戦六敗の後自分をフルモデル・チェンジして50歳で名人になった人だそうです。

面白いと思ったエピソードを羅列的ですがいくつか紹介します。

将棋では一番良くて2勝1敗、悪くて1勝2敗なんだそうだ。
それ以下の人は棋士とは言えないのだろうが、良くても三回に一回は負けるわけだから、
敗戦からいかに学ぶかが勝負ですね。

しかしこの数字は面白い。
野球でも6割6分勝てば優勝だろうし3割3分というのは最下位の数字ですね。
野球は団体スポーツでなにが起こるか読めない「複雑系」。
将棋は個人競技だが展開に左右される、やはり「複雑系」なのすね。

あと「しめた!」と思ったときに舞い上がってミスをすることが多いらしい。
「しめた!」では「長考」を胆に銘じていると仰る。

人間にはどうしても好不調の波があるが、好調時に欠点を直し不調時は長所を伸ばすことに
使うといいそうです。
なるほど。

少年棋士のうち伸びる子は正座に強い集中力のある子だそうだ。
十一歳のプロ棋士(囲碁)藤沢里菜さんの集中力はすごそう。
あと姿勢を良くすることで盤面が俯瞰的に見られるとも言っている。

私は正座が15秒くらいしかできない。
地方での葬式では「サッカーで脚を怪我しまして」と言って思い切り片脚を投げだすことにしている。
因みにサッカーはしたことがないです。
将棋も駄目ですな。

それと将棋は途中から200通り位の指し手があるらしいが、直感で閃いた手を早く
指す子が強くなるとか。
人間の第一感てすごいんだ。

シャーロック・ホームズのモデルはコナン・ドイルの恩師であるベル医師だった。
この人、患者が診察室に入いる数秒で「出身地」「職業」「家族構成」「既往症」から「来院の理由まで」
感知できたらしいと内田樹がどこかで書いていた。

「長考に妙手なし」というらしい。

でも「しめた!と思ったら長考」でしたね(復習)。
これは多分、間を置けということか。

人生は悪手の山を歩くようなもの。
でも世の中はヘボ同士の将棋みたいなもので落ち着いてよく考え、
難しければ自然体に無難で常識的な手を普段は打っていればいい。
いいね。

米長さんにとって将棋は「真理」に近づく唯一の道。
ひとそれぞれに「道」があって追求する「真理は」は似かようという。
これもいい。

コンピューターは将棋ではまだ人間に勝てないらしいです。
チェスは人間が負けたらしいが、チェスのチャンピオンによるとコンピューターにとって負かすのに
一番時間のかかるゲームは日本の将棋だそうです。

序盤と詰めはコンピューターが人間を圧倒的上回るが問題は中盤。
金を取りに行ったり、駒を交換したりの「うだうだ」やっているうちに勝負のきっかけをつかむ
みたいな事は人間のほうが一日の長があるらしい。

つまり序盤と詰め将棋は記憶力とスピードがものをいう。
中盤のあまり進展しない場面での「ラーメンにするかざる蕎麦か」みたいな駆け引きは人間が得意だそうです。

最後に60過ぎて晩年にさしかかったらどうする。
もちろんそれまでの最善の手の積み重ねがクオリティを決めるわけだが。
ちょっと今までと違うやり方がいいんではないかと。

一番大切だった学歴、地位、収入を捨ててみるとか。
不世出の大名人大山さんは「受け」の将棋で数々の記録を塗り替えましたが、晩年に癌の告知を受けた。
そこで大山さんは一番大事にしていた自分のスタイルを捨て、「攻め」の将棋に変えた。

なんと素晴らしい最期の時の楽しみ方、癌との付き合い方でしょうか。

いずれにせよ60歳からが本物の人生。
人生で大事なことは運を司る女神に生涯を通して好かれたか、だそうです。