国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

撤退する勇気を(六ヶ所村再処理施設、原燃の有価証券報告書は提出されない)

2012-02-29 01:00:00 | 官僚
動き出したら止まれない。
核燃料サイクルはとっくに破綻しているのに。
高速増殖炉もんじゅは2050年までは絶対に稼動しない。

フクイチ事故のの影響で電力料金は上がり続ける。

無駄なカネを夢物語に使っている時ではない。
再生エネルギーの買い取りも見直すべき。

ところが止めるどころか情報非公開で失策を隠す人達。

「もんじゅ」を止め、MOX燃料使用停止を。

大事なことはなかなか議論されないなあ。

日本原燃、有価証券報告書作成せず 提出義務終了で


六ヶ所村ラプソディー予告編 Rokkasho Rhapsody


核サイクル "原子力が支える村"...六ヶ所村の真実


村民の平均年収が1300万円超だって?

青森県でトップクラスの酪農の収益は補助金で支えられている。
農業も同じだ。

豊かさと活力の村。
その源泉は補助金。
シャブ漬けと言う事か。

過疎の村に33億円をかけた交流プラザに総合運動公園。

反対の声は消えって言った。

それ、俺たちの税金や電気料金ですけど。

カルトとマインド・コントロール

2012-02-27 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育

(これが異様だと思えなくなるのがマインド・コントロール)


有田芳生の『酔醒漫録』から
「オセロ」中島知子さんに寄生する悪質霊能者の過去

「オセロ」中島知子さん問題の本質は「一人カルト」だ

統一教会、オームで社会問題として認知されたマインド・コンロトール。
中島知子の場合は教団ではなく霊能者と1対1の関係。
しかし教団でも基本は教祖と個々の信者の1対1の関係らしい。
教祖になる人の多くは必ずしも幸福な子供時代を送ってこなかった人が多いと聞いたことがある。
満たされなかった人間関係を取り戻そうとするかのように、他人を支配しようという欲求が強いそうだ。

そのツボにハマってしまうと抜け出すのは大変。
世の中の情報から被害者を遮断、都合の良い情報だけを与えて支配する。
プロの詐欺師だ。

これって大本営発表で国家が国民を支配したのと同じやり口だな。

今でも原発、TPP、財政危機などで記者クラブのフィルターを通した情報が国民に浴びせられる。
マインド・コントロールされた人たちは、それに気付かない。
ネットあたりで違うよ、と言っても耳を貸さないある種のヒステリー状態。

ということは、日本はカルト国家なのか(笑)、或いは国家というストーリーそのものがカルト的なのかもね。
マインド・コントロール問題に対する政府の姿勢が及び腰なのも納得できる。


小沢冤罪、東京地検特捜部の不祥事を国会で追及(必見です)

2012-02-24 17:23:59 | 備忘録
東京地検特捜部の不祥事を国会で追及 階猛議員 衆議院法務委員会


石川元秘書の再捜査取り調べの違法・不当、捜査報告書の虚偽記載、組織ぐるみの違法な取り調べ。
これらを裁判所が認定した。

虚偽公文書作成公使という犯罪。

前田検事が村木事件で偽造したフロッピー・ディスクは証拠として結果的には使われなかった。
今回は偽造の捜査報告書に基づいて検察審査会が強制起訴した。
直ちに捜査に着手すべき。

前田事件ではスクープが出た当日に逮捕。
もっと迅速に動くべき。

再捜査前、身柄拘束中の取り調べに問題。
小沢関与を示す石川の供述調書は全部証拠として却下された。
検察審査会が小沢を強制起訴すべしとした議決の根拠はは石川供述によってのみ支えられている。

小沢は党員資格停止で政治活動に重大な制約が加えられている。
その原因が違法・不当な取り調べ。

組織的な問題と認定された。
検察の在り方検討会の再開で特捜部の問題を解体を含め議論すべきではないか。

階議員、見事な追求。
東大野球部出身(ロッテに行った小林至と同期)、司法資格を持つ民間出身者だ。
大いに期待したい。

法務大臣は逃げるばかり。

朝日新聞は小沢無罪を見越し慌てて一面に小沢インタビューを掲載、アリバイ工作に入った。
情けない奴らだ。

「増税解散なら政界再編」 小沢氏インタビュー




ギリシャは民主主義を守るためデフォルトしろと、イギリスが(笑)

2012-02-23 01:00:00 | 経済投資


Financial Times
ギリシャは民主主義のためにデフォルトしろ
2012.02.21(火)


イギリスのファイナンシャル・タイムズによると、ドイツの財務相がギリシャ支援の条件として、
4月の総選挙を延期するか、結果にかかわらず大連立を組めという「非民主主義的」提案をしているそうだ。

破綻したギリシャの再建にはぐうたらな国民の意思は障害。
選挙などで無駄な時間を潰している場合では無い。

つまりは厳しい緊縮策を押しつけられる「ギリシャはユーロ圏の植民地?」。
そこでは「誤った」民主主義は回避されなくてはならない。

そして政権を決めるのはギリシャ国民ではなくユーロ圏(ドイツ)というわけだ。
ユーロ圏にとって、あるべき政権は実務家のパパデモス首相が率いる現政権。

こういう内政干渉にあたる要求はドイツ国内に適用されれば憲法違反。
「倫理にもとる」要求だ。

しかし、FTによるとこれは元々無茶な要求で、実はギリシャ国民を挑発して即刻デフォルトさせようというのがドイツの思惑。

「陰謀論は山のようにある。ギリシャのメディアでは、アンゲラ・メルケル首相とショイブレ財務相にナチの制服を着せた漫画が載らない日はほとんどない。ドイツの議員らは、ギリシャの怒りに対して怒りを露にした。ドイツの大衆紙ビルトは、ギリシャをユーロ圏から「放り出す」ことを求めている。
 ギリシャにいるドイツ人やドイツにいるギリシャ人に対して暴力が振るわれる事態を考えると、ぞっとする。これは容易にエスカレートし得る類の対立だ。」
 
「遠からず、さらなる緊縮策が実施されるだろう。いずれどこかの段階で、誰かがプツンと切れるはずだ。
 ドイツの戦略は、生活を耐え難いものにして、ギリシャ人自身がユーロ圏から出ていきたくなるように仕向けることのようだ。メルケル首相としては絶対に、ギリシャを撃った銃を手にしている姿を見られたくない。ドイツの戦略は自殺幇助戦略であり、極めて危険で無責任なものだ。」

これって、ユーロ崩壊を狙う英米覇権主義者のシナリオ、或いは願望のようにのように読めてワロタ。
両国民の怒りを煽ってるのはあんた達じゃないの?
ギリシャ危機そのものが英米が金融兵器の格付け機関を使った仕掛けだろうし、救済策が出来上がった今でもギリシャ国債を先売り攻撃しているのが英米の投機筋だ。

ギリシャ国民の「自殺幇助」は英米の「陰謀」と言い換えればすっきりする。
金融システムが自壊しているのは実は英米の方だろうに。

第二次世界大戦によって延命した英米覇権主義の「終わり」は始まっている。
米軍はイラクやアフガンを撤退し、欧州駐留軍も大幅に縮小する。
田中宇によれば「EUが政治経済的に対米従属を離脱し、EU統合軍ができてNATOが有名無実化し、米軍は欧州から出ていく」。

対米従属を続けたいのは日本と韓国だけになるのだろうか。


広田弘毅内閣

2012-02-16 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育



那須さんに貸していただいた半藤さんの「昭和史」続き。

日本の生命線、満蒙に傀儡政権を作り国防の最前線にするという目標に邁進する関東軍。
一方中国側は南京の蒋介石、広東の汪兆銘、そして毛沢東の共産軍が権力争いに明け暮れる。

昭和6年、南満州鉄道が爆破される柳条湖事件が発生したのが前回。
日本軍の満州侵攻で上海などで反日運動が起こった。
日本は外交努力として国際連盟に調査団要請。
これがリットン調査団だ。

満州事変は不拡大の方針が閣議決定されたが暴走する関東軍は、山海関そして満州と中国の国境線、万里の長城突端に日章旗を立ててしまう。
反対していた天皇も関東軍を讃える勅語を出してしまう。
あれあれ。

満州に傀儡の独立国を作ることに邁進する陸軍。
板垣征四郎と石原莞爾は田中隆吉大佐に上海で事件を起こすよう指示。
田中は戦後、極東裁判で日本軍を糾弾する証言を繰り返した極めつけの曲者。

愛人の東洋のマタハリこと川島芳子も使い日蓮宗の坊さんを襲わせ殺害、小競り合いを起こす。
これが上海事変。
その隙に北のハルピン攻撃を進める。

ここに至り天皇は深く憂慮。
白川義則大将が上海事変をおさめるが調印式に反日朝鮮人が手榴弾テロで殺害。

陸軍中央では和平ムードに不満。
井上準之助前蔵相射殺。三井合名理事長団琢磨射殺(血盟団事件)。
血生臭くなってきた。

上海事変で犠牲を出した海軍も動く。
昭和7年、ロンドン軍縮会議締結に不満を持つ海軍が5・15事件を起こし犬飼首相を暗殺。
軍縮を締結したのは若槻前政権だがそんなことはどうでもいい。
乱暴な話だ。
「話せばわかる」は何やら不正献金という「政治とカネ」。
今でも頻繁に使われるマジックワードで政治家が抹殺された。

マスコミに煽られた国民は青年将校たちに共感。
首相暗殺でも死刑なし。
これが後に2.26というクーデターが起きる前触れになる。
本当にメディアはろくなことしないなあ。

犬飼首相暗殺により政友会は潰れ、斎藤実海軍大将による挙国一致内閣が誕生する。
軍事国家の道をひた進む日本。

奉天、吉林、黒龍江省会議で独立宣言。
ラストエンペラーの溥儀が元首となった。
リットン調査団日本到着。
日本に対して割と好意的だが満州国からいったん撤退要求。

これに対し昭和8年、荒木貞夫陸相、内田康哉外相らが連盟脱退主張、例によって新聞が煽る。
松岡全権大使が国連で脱退演説。
「さよなら」。
新聞が持ち上げ、松岡は意気揚々と凱旋した.

先を急ぐ。
昭和11年、2・26事件。
1483名の反乱部隊によるクーデターは失敗に終わるが、これ以後軍部は2・26テロの再発をちらつかせる事により
政治家に睨みをきかせるようになる。
日本は軍が統制する国家としての道を歩む。

そんなときに発足したのが広田内閣。

城山三郎のベストセラー「落日燃ゆ」の主人公だ。
その昔、会社勤めをしているときに読んで感激もした。
サラリーマンの必読書みたいな感じだったかもしれない。

「東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。」

この城山氏の見方に「昭和史」の著者、半藤氏は異論を呈する。
結果として、彼の政権時に日本は軍国国家に突き進んだ。

先ず広田は軍の肩を持ち政治を批判。
「政治とカネ」で同僚の議員を吊るし上げる昨今の政治家と似たメンタリティーなのだろうか。

何よりも問題なのは「軍部大臣現役武官制」を復活させたこと。
つまりは陸軍、海軍両大臣は現役の軍人しかなれない。
と言うことは、軍の合意がなければ組閣さえできない。
政治が軍と言う官僚に支配される結果となる。

そして日独防共協定を締結、三国同盟という英米覇権への挑戦状を突きつける道につながった。
また広田内閣の下、陸海軍は北守南進という国策基準を作った。
英米利権との衝突だ。

更にはそして不穏文書取締法の制定。

完全な軍部統制体制の確立だ。
これを全て広田が主導したということでは勿論ないが、これだけのことが
トントン拍子で進んだ事実を見る限り彼の「戦争防止努力」はそんなに積極的、
あるいは体を張ってのものではなかったのかも知れない。

政党政治がテロにより壊滅した後の政権だ。
前任者の犬養、高橋、斎藤が青年将校にによって暗殺され、直前の岡田も九死に一生を得た。
軍の圧力に屈するなというのは酷だろう。

外交官という官僚出身の広田。
軍部と身を挺して戦う気構えと気迫は無くて当然ではないか。
何故、城山があそこまで広田を持ち上げたのか。
聞いてみたかった。





ジャーナリスト精神のかけらもない

2012-02-13 06:27:47 | 社会、マスゴミ、教育
東電、原発線量マップまず米側へ 公表の1カ月以上前

 東京電力が昨年4月下旬に発表した福島第1原発敷地内の放射線量マップ(サーベイマップ)は、公開の1カ月以上前に東電から米原子力規制委員会(NRC)に提供されていたことが11日、分かった。東電によると、サーベイマップは更新して逐次送っていた。経済産業省原子力安全・保安院には米側への提供の翌日になって報告を開始したという。

 第1原発事故では公表の遅れが問題になった文部科学省の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算データや、気象庁の放射性物質拡散予測データが、米側や国際機関には早い段階から提供されていたことが判明している。

2012/02/12 02:55 【共同通信】

11ヶ月経って、まる新事実のように報じるマスコミってなに?
分かった、判明したっていう書き方がインチキだな。
それがどこからの情報なのか、いつ分かったのか。
上杉隆がよくいう主語なし記者クラブ用語だ。

国民の安全に関わることが、アメリカやその配下にある国際機関に報告される。
副島隆彦の言う日本属国論はまんざら誇張ではないようだ。

そして完全追随の御用メディア。
これほどの背信を大したことでもないかのように淡々と伝える。
前から知っていることをアリバイとして残しているだけだ。

政府やマスコミのやり口は大分バレてはきた。
全てを否定するつもりは毛頭ないが騙されないように気をつけよう。
昭和史を読んでいても感じたが、1-2人を殺傷すれば犯罪だし心が痛む。
数万人の被害者はただの数字だ。
痛痒はなくなる。
その一人にならないように自衛するしかない。

大丈夫、大した事態ではないと言っていた裏にはこんなシナリオもあった。
これが今頃出てくる背景はなんだろう。
今現在2号機あたりで「深刻シナリオ」が進行していないことを祈るばかりだ。
170キロ圏内の強制避難が必要になるかもしれない原発の損得勘定。
推進派は余程道理の分からない愚か者か、欲呆けかその両方か。

“深刻事態シナリオ”公表せず

さて寒い日本をちょっとだけ脱出。
今日から初のホーチミン旅行。

こんな感じらしい。
いいね、いいね。




満州事変時とあまり変わっていないなあ

2012-02-05 21:29:44 | 政治外交


今年始めての本格読書は、はっちゃんが貸してくれた「ウエルカム・トゥー・パール・ハーバー」。
大変興味をそそられたが何せ1000ページ。
「読み流す」には惜しい本なので「読み切る」こととなった。
大変だったが傑作でした。

(必読!)西木正明のウエルカム・トゥ・パールハーバーがやたら面白い


そして、今読んでいるのが那須さんが貸してくれた半藤一利の「昭和史1926ー1945」。
昭和が始まった年から敗戦までの軍国日本の話だ。
これも500ページを超える大冊。

何となく理解していたつもりの昭和史を見直すいいチャンスだ。
しかし「読み切る」となると時間が掛かる。
大変分かり易い語り下ろし形式だが個人名もたくさん出てくる。
漸く200ページまで進んだ所。

日本陸軍が広田弘毅や近衛文麿らの「ちょっとね」と言うか「マジっすか」みたいな首相の下、ついに盧溝橋で支那事変を起こす。
南京・漢口を陥落させ泥沼の日中戦争に突入。
陸軍は北守南進で、また海軍は軍縮条約離脱で英米との対決が迫る。
いよいよノモンハンというところだ。

備忘録も兼ねて振り返ってみる。

不凍港を求め南下するロシア。
日清・日露の犠牲の上で手中にした満州利権。
第一次世界大戦が勃発し、同盟国である英国の要請で連合国についた日本は、中国の空白に付け込み対華二十一ヶ条の要求を突きつけた。
欧米列強と同じようなことを始めた訳だ。

これが大正最後の年で昭和が始まった年。
昭和のスタートは帝国日本のスタートかもしれない。

「赤い夕陽の満州」は日本の「生命線」だった。
ロシアの脅威に対抗する最前線であり、増加する人口の移民先でもあった。
1910年の韓国併合は国際的にも認められていた。

1912年、孫文・蒋介石らによる辛亥革命で中華民国が誕生。
排日の気運は高まったが、共産軍との内戦は続く。

そんな中、満州の軍閥で馬賊の頭目である張作霖が関東軍の言う事を聞かなくなった。
北京から満州にかけての当時の中国側支配者だ。
元々ロシアのスパイだったが関東軍に捕えられ日本のダブルになったんじゃなかったかな。

そんな張が爆殺されたのが昭和3年。
関東軍の河本大作大佐の仕業という説が強い。
そう言うと怒る人も多いが(笑)。
ロシアの歴史家がGRUの犯行だったと言っているらしい。
張がダブルならありえないことではないかも知れない。

何れにせよ「君側の奸」西園寺は関東軍の謀略と見ていたし、天皇は怒った。
「しかし君臨すれども統治せず」で天皇は指導者と言うよりは「被利用者」だった。

事実は神のみぞ知るだが、後の満州事変が柳条湖での列車爆破であるところを見るとやはり関東軍の仕業と見るのが順当なのか。
手口って言うのは大体決まってくる。

さて張作霖爆殺の首謀者とされる河本の後任の関東軍参謀が石原莞爾。
例の「世界最終戦争論」の作者でトーナメントを勝ちあがった日米が決勝戦を行い、勝った方が世界の支配者になると予想した人だ。
後の歴史が満更出鱈目ではないことを証明した。
天才戦略家と著者の半藤も記している。

最終戦争に備えて日本がすべきことは満州を確保、経営することだというのが石原の持論。
満州に親日政権を樹立してその後に領有しようという青写真を作る。
マスコミ対策に力を入れる陸軍は「満蒙は日本の生命線」「二十億の国費、十万同胞の血」キャンペーンを張る。

とっかかりとして関東軍が起こしたのが満鉄爆破。
これを機に満州へ軍が出動、実効支配して傀儡政権を作ろうというわけだ。
昭和6年、柳条湖での列車爆破のことだ。

満州の緊張に危機感を持った穏健派(君側の奸)と天皇は事態不拡大方針を閣議決定する。
しかし関東軍は暴走し満州に侵攻してしまう。
ところが何ということか、若槻首相は日本の朝鮮軍が既に満州に入ったことを聞くと
「それなら仕方ないね」と黙認してしまう。
そして関東軍の快進撃のせいか天皇も「やむを得ない」と許可してしまう。
日本人に有りがちな現状追認主義だ。

そういう流れに持って行く手伝いをしたのがマスコミ。
朝日と日日(毎日)が俄然関東軍を擁護した。
そして軍の発表を垂れ流し事件が支那の計画的行動という虚報を流す。

この世論先取りが効を奏し、国民は関東軍の進撃に興奮する。
すると新聞は号外合戦でこれを更に煽る。

世論に迎合すれば新聞が売れる。
しかし何と言うことは無い。
たっぷり有る軍の機密費で接待され骨抜きになって、陸軍の広報機関になっていたわけだ。

新聞社後援、関東軍主催の満州戦争と言われる所以だ。

このメディアの在り方、軍隊という官僚が機密費を使いメディアを支配するやり方。
これは過去の話だろうか。
官僚でなく政治だが、野中元官房長官が田原総一朗に提供しようとした資金は一千万円だったそうだ。
わお。
田原が言っている。

他の連中は黙っているが受け取ったのだろう。
TBSのアイツに読売のアイツ、時事通信のアイツ等は間違いないな(笑)。

現金ではないかも知れないが、テレビは3000億の売り上げを生む国民の財産、電波を
僅か30億という卑猥とも言える金額で与えられている。
おまけに先進国では例外的なテレビと新聞のクロスオーナーシップが許され、
新聞には再販価格維持という独禁法の例外まで付与されている。
そして国民の税金で賄われる記者クラブ。
ここでの官僚や政治家の発表や囁きが記者の「現場」だ。
政官既得権の愛人大手メディアが権力に迎合しないわけがない。

そして板垣征四郎に説得されて満州侵攻を勝手に許可した重罪人、本庄繁関東軍司令官の責任は
有耶無耶にされ侍従武官長として天皇の側近となった。
石原莞爾は参謀本部作戦部長に栄進。
問題を検証して過ちを繰り返さない処分をするという胆力に欠けるのが我が国民性だ。

更に確固たる戦略を持つことが求められる首相等の指導者が官僚の言うなりで現状を追認する。

昭和がダメになった瞬間と半藤が語るが、平成の現在に至るもそのダメさは健在のようだ。

ノモンハンどころか支那事変までも行きつかなかったが、長くなったのでこの辺で。



束の間のリゾート終了、冬の日本へ

2012-02-03 06:43:29 | 日記


今回のハワイはホテルでなく、コンドミニアムやヴィラにした。
自然の風がふんだんに入ってくるし、滞在中自由に使えるのがいいな。
リラックスできる。
写真はワイキキのアストン・ビーチ・タワー。
友人のナンダに格安で取って貰った。



次女が会社のハワイ通に聞いてきたワイキキの12thアヴェニュー・グリル。
サービスも味もハワイとしては素晴らしいし安い。
これでハワイのグルメは結果的にほぼ終了。
どこへ行っても同じような素材と料理ですぐ飽きる。

これが東京に住む人の贅沢な悩み。
東京の食は質もバラエティーも凄いの一言に尽きる。
日本人だから、という点を差し置いてもトップクラスであることは間違いないでしょ。

その上日本の都市は安全。
道行く人はの身なりはきちんとしているし。
日本がダメだというデマはどこから来るのだろう。
ダメになって欲しいというやっかみかもね。

更に言えば日本の都市の公共交通機関。
大都市の地下鉄網や新幹線、凄すぎ。
これからエネルギー価格が上がって日本経済が没落するという人も多いが、
ガソリン代が上がったとき日本の優位性が発揮されるかも。

海外に行くとその国のことがわかる。
聞くと見るとは大違い。
そして日本のことが明確に見えてくる。



朝食はコンドの隣にあるエッグ・アンド・シングス。
日本でも出店して人気だそうだ。
パンケーキに並ぶのかよ、と思ったが結構いけますなあ。
先入観を持たずに試してみるものだ(学びの最中、遅い!)。



いよいよマウイ。
カパルア・ビーチ・ヴィラは今まで行ったどんなリゾート(そんなに行ってないが)より素晴らしい。
ここでの4泊は至福。
ほんとだってば。



柄にも無く、スパでロミロミとかしてもらった。
プルメリアの香りで爆睡。
あっという間に終わってしう。
残念。



カパルアといえばゴルフでしょ。
ベイコース、プランテーション・コース。
共にユニクロのヤナイさんの持ち物だと。
両コースとも素晴らしいレイアウト。
距離もたっぷり落とし穴もいっぱい。
おまけに強風。



偶々一緒に回ったワシントンDCから来たジムとマリーは豪快に飛ばしていた。
体の厚みが違うね。
アメリカ式グローバル・スタンダード(笑)は非力な我々にはちょっと荷が重いかも。
遼君や藍ちゃんは凄いね、あの体格で。



冬はハンプバック鯨(ザトウクジラ)の里帰り。
無数の母子と求愛するオス鯨が見れた。
ジャンプの瞬間のシャッター・チャンス逃す(やっぱり)。



38年前のハワイ・ハネムーンが海外初体験だった。
24歳、結構ドメスティックな時代が長かった海外オクテのワタシ。
カアナパリのシェラトンにいつか戻りたいと思っていた。
ホテルは改装したらしいが昔の雰囲気はそのまま。
ビーチは相変わらず素晴らしい。




と言うわけで、束の間のリゾート終了。
寒い日本へ。
ダウンは車に置いてきた。
駐車場に辿り着くまでに凍死するかと思った。

羽田や成田の駐車場が1日1500円になったのは朗報だ。
到着後1時間で帰宅。
楽ちん。

一週間留守にすると暖房を目一杯上げてもなかなか温まらない木造住宅。
寒いっす。
帰って来んだ。