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国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

アメリカがジョンレノンで日本がポールだって(笑)

2012-04-02 01:00:00 | 音楽

(くるりんぱ、違うか)


野田首相は

TPPはビートルズと考えたら、日本はポール・マッカートニーです。
ポールのいないビートルズはありえません。
もちろんアメリカはジョン・レノンです。
この2人がしっかりハーモニーしないといけません

とTPPをビートルズに例え、日米両国が連携してTPPを主導していくべきとの認識を示した。

とのことだ。

いやあ、痛い喩えだなあ。
この件について更に語る事は無意味だ。
考えるだけでも、こちらが恥ずかしくなる。

アメリカがジョンなら隷属する日本はゲイのユダヤ人マネージャー(思いっきり差別用語ですな)
ブライアン・エプスタインですらない。
デーブスペクター風に言えば、アメリカがビートルズなら日本はズートルビ。
或いはレコードを買い、来日の際は武道館公演のチケット入手に奔走した一般ファンくらいのものだ。

それが16歳の国鉄フライヤーズです(笑)。
幸いチケットをゲット、弟と生ビートルズを拝めた。

自分にとってはビートルズは超特別な存在。
神格化とか、そういうことでは全然ない。
他の多くの同世代の若者と同じように毎日彼らの曲を聴いていた。
中学生時代の登場から20歳の時の解散まで殆ど毎日だ。

だから自分の音楽観の基本、骨格だ。
身に染み付いている絶対削ぎ落せない先入観みたいなもの。

イスラム教徒にとってのコーラン。
おっと神格化してしまった(笑)。

その後の音楽に多大な影響を与えているビートルズ。
ちょっとしたパロディーやパクリは今でもしばしば出会うが、その度にニヤっとする。
というかビートルズの真似はおおっぴらに許された人類の共通財産みたいなものだ(あまりに大袈裟だ)。

良い、悪いではない。
彼らの音楽が優れているどうかはわからない。
それは後世の評価が決めればいい。
我々の世代にとって、ビートルズはただのミュージシャンではない。
あの時代、世界中の多くの人にとってビートルズの洗礼は圧倒的だった、ということだ。

ビートルズと聞いただけで鼻がピクンと反応するマニアが世の中にどれだけいることか。
ビートルズについて公に語る事は大きなリスクを含んでいる。
どこから反対と嘲笑の矢が飛んでくるかわからない。
「浅いな、バーカ」。

それだけの存在を生半可な知識で引用するとは大した度胸だな。
アタマの悪いこととセンスの無さではこの人も特別な存在なようだ。
さすが松下政経塾一期生だ。







ライブも楽しいニューヨーク

2011-10-16 01:00:00 | 音楽
ニューヨークに来たのは25年ぶり。
前に数回来たとは言えいずれもビジネス・トリップ。
空港ー>ホテルー>オフィスー>ホテルー>空港。
今回初めて街なかをゆっくり歩き回った。

楽しい街ですなあ。
東京等の他の大都市も勿論楽しいがそれぞれにテイストが違うのがいい。
ニューヨークのテイストは何だろう。

たくさんあるのだろが、様々なエンターテイメントがコンパクトに纏まっているところもいい。
人種の坩堝、本当に様々なカルチャーだ。

音楽もすごい。
到着二日目の夜、マイク・スターンとリチャード・ボナのライブがあるというのでダウンタウンに行ってみた。
豪華なメンツだ。
10時スタートということで心細いのでニューヨーク在住のシロー君に同行してもらった。

昔の印象ではニューヨークの夜はコワイところ。
しかしジュリアー二市長の頃から治安は飛躍的に改善した。
アブナい地区はどんどん縮小し、貧困白人層とプエルトリコ移民が諍いを起こした例のウエスト・サイドも立派な住宅街に変身した。
24時間運行の地下鉄も一日中安全らしい。

前置きが長くなった。
オカマさんで有名なクリストファー・ストリートにある55バー。
ライブの会場だ。

狭い。
2-30人座れるくらい。
9時前に到着するとタイバンの演奏中。

ラテン系の女性歌手を中心としたアコースティック・バンド。
いいんだなあ、これが。
2-3曲聴くうちにマイク・スターンが入ってきた。

お世辞にも綺麗な格好ではない。
同行してくれたシロー君はアルゼンチン音楽であるフォルクローレのミュージシャン。
しかしマイクのことは知らなかった。

彼が耳元で囁いたのは「なんか、あの人浮浪者みたいですね」。
やがてボナも入ってきたが、「彼ら二人と道ですれ違ったら、ボクよけます」とのことだ。
俺たちのスーパー・ヒーローに対してなんちゅうことを(笑)。

早く着いたおかげでマイクに一番近い席をゲット。

格好だけでなく気さくなマイク。
前座が終わると彼らのCDを売って歩く。
一枚購入してついでに撮らせて貰ったトゥー・ショット。



こちらはボナとのトゥー・ショット。

うーん、隣に居るんだけど見えないなあボナ君。
この辺の表現はビミョー。
差別に繋がりかねない発言はこの国では御法度だそうだ。



そうそう、前座の彼女はSIANという歌手。
アマゾンでCDをダウンロードできる。
いい声でしょ。
YOUTUBEにあったPVだ。

Sian: Waiting for Superman


さて浮浪者のようなメインバンド。
確かにマイクは貧乏なミック・ジャガーという感じ。
安そうなソフトケース(シロー君は「絶対にあれ、19ドル99ですよ」と)からギターを取り出し、
アンプのセッテイングも全て自分でやる。

しかし音を出した途端、例のマイク・スターン節ですよ。
ある意味ではマンネリなんだがグッときますね。
軽やかなピッキングが間近で見られる至近距離。
後で彼のピックをオネダリ。
105円位の普通の奴だ。
弘法筆を選ばず。


とにかく滅茶苦茶楽しそうなマイクとボナ。
でしょ。

この曲ではなんとスライド・ギターも披露。
ちょっとビミョーですが(笑)。

mike stern + richard bona @55bar new york oct3 2011



間近で見るエキサイティングなギグ。
写真も録画もし放題(アイフォンの画像なのでちょっとアレだ)。
気楽だ。
ワイン二杯飲んで12ドル。
千円?
それだけ。

どうやって生活するんだろう、彼ら。
結構入っていたので僅かかも知れないがギャラが出るのか(日本のライブハウスは歩合だけで、ミュージシャンが客集めするケースも多い)。
演奏の合間に大声で自分のCDを売っていた。



同じメンツで数年前に来日したときブルーノート東京で一万円払って見たよ、と言ったらマイクが最敬礼してくれた。
日本は天国だな彼らにとって。
俺達はは立派なパトロンだよ。
ミュージシャンを育てている。

ということでニューヨークの最高の夜は更けて行ったのだ。


今回もブルーノート東京にエスペランザを聴きに行った

2011-02-21 01:00:00 | 音楽
Esperanza Spalding Live in Copenhagen


グラミー賞を受賞したばかりのエスペランザ。
今回の東京公演では駆け込みで予約が殺到したらしい。
満員の盛況だった。
これで実物を拝むのは三度目。

ストリング入りの室内楽演出で曲もちょっと難しい。
おじさんたち爆睡してました(笑)。

それでもMC一切なしで怒涛のパフォーマンス、流石です。
最後にメンバー紹介のみ。

日本人シンガーがやたらに喋るのに違和感を感じる国鉄フライヤーズ。
お笑いじゃないのにね。
もっと音楽を聴きたいと思ってしまう。
勝負どころが違うのでは。
(でも皆さん、お笑いが上手だ)。

動画は2年前のライブ映像。
この頃、日本のビルボードで初めて彼女を見た。
ベーシストの山田さんのお薦めだった。
楽しい、格好いい。
5拍子の「ボディー・アンド・ソール」いけてますな。

オリジナル曲も皆素晴らしい。
豊かな才能は僕らを幸せにしてくれる。

可愛いし(笑)。


ホワイト・ハウスでも演奏したんだ。
トニー・ベネットもいいですねえ。
スティービーのオハコを演奏する二人の天才。
スティービーも観客席に。

Esperanza Spalding LIVE at The White House. Really amazing.



KINZAN @MEG

2010-12-17 01:00:00 | 音楽
KINZAN "swing" @MEG dec`10


金井拓明君と山本美恵さんのユニット、KINZANはのCD発売ツアー中。
好評らしい、「DANCING IN HEAVEN」。
うちの奥さんもよく聴いているようだ。

今週は吉祥寺メグに再登場。
来月の20日もメグであるらしい。


オススメです。

<DANCING IN HEAVEN>


やっぱりライブはいいなあ。森広隆さんのライブに行って来た。

2010-06-09 01:00:00 | 音楽
森広隆‐ゼロ地点


先日渋谷のプレジャー・プレジャーというライブハウスで森広隆さん(34)のライブを聴いた。

所謂シネコンって言うの?
そういうところの広めの(300席)映画館をライブ・ハウスに変えた。
シートは座り心地いいし煙草の臭いは気にならないし、音響もいい。

ジャム・セッションでたまたま知り合いになった森さんのライブ。
なかなかのものでした。

上の映像とはガラッと変わったアコースティック・ライブ。
森さん、歌も曲もギターも素晴らしい。
あんな弾き語りできたらいいなあ。

そしてバンドの人たちとのアンサンブル。
後半はこれまた、セッションでご一緒したデパペペという人気ギター・デユオから三浦たくやさんが参加。
質の高いアンサンブルを聴かせてくれた。

三浦さん、お若いのにギターメチャクチャうまい。
控え目なキャラだがさすが関西人。
サービス精神たっぷりで思い切り笑わせてくれた。

普段あまり耳にすることのないジャンルの音楽ではあったがそれも新鮮。
レベル高かった。
お喋りよりもっと音楽が聴きたかったなあ。

やっぱり音楽はライブが一番ですね。
普段、ipodとかで聴いてるの、あれは音楽の干物かもしれない。
干物は干物でうまいが鮮魚は格別。

かつて、自動車が今みたいに普及する前はアメリカでも鉄道の駅は人々が集う場所だった。
そして駅前で演奏されるビッグ・バンド。
世代を超えて聴かれ国民の音楽となった。

モータリゼーションで出会いは減り、冷蔵庫とテレビで人々は個の世界に浸るようになる。
そしてレコードの普及で様々な音楽が手に入るようになり、音楽の趣向も多種多様になりました。

音楽ジャンルが細分化して、自分の好きな音楽の幅がせばまり深まる。
狭まり深まればいい音楽と言う事でもない。
世代を代表する音楽が出てきて聴く年齢層が限定される。

誰かが公共交通機関のことを「行きずり共同体」と言っていたが、乗り合わせた人たちとの
世界がありますものね。
一時的な共同体の反対は「しがらみ共同体」。

しかし個人化はどんどん進み人は「行きずり共同体」にもiPod(もともとはWalkmanか)で
自分だけの世界を持ちだすようになった。
iPadでは音楽ライブラリーは勿論、自分の書斎ごと持ち出し(あっ、iPad入手しました)自分ワールドに耽る。

そういう自由も一つの進歩なのでしょう。
観光地で歌謡曲が大音量でかかっている、なんて言うのは耐えられなかったし
今でも街の若者向けの店から聞こえてくるヒップ・ホップは公害としか(「郊外都市化」と変換された!)思えない。

でも大人も子供も楽しめる音楽をナマで聴く、それもいいです。
「いい音楽」というジャンルかな。
これは不滅だ。

キャロル・キングとジェイムス・テイラー(最高!)

2010-04-21 01:00:00 | 音楽
Carole King - You've Got A Friend


1942年生まれ、今年68歳のキャロル。
1971年の大ヒットアルバム「タペストリー」でブレークしましたがもともと
作曲家として(元)旦那のジェリー・ゴフィンと数々の作品を残しています。

ビートルズがカバーした「チェーンズ」。
軽いノリでチャック・ベリーやチェット・アトキンス好きのジョージにピッタリなブルース・ロック。

ずっと昔に渡辺ヒットパレードで九重祐三子とかがみんなで歌う定番「ロコモーション」とか。

九重祐三子、懐かしいですね。
「コメットさん」ですよね。
弟がファンでした。

キャロルの話でした。
高校時代には早くも頭角を現していたらしく、ポール・サイモンとも曲作りをしていたと。

そして有名な話ですが、ニール・セダカの「オー・キャロル」は天才少女キャロルに
ささげられた曲だった。

彼女は作曲だけをしていたが、そんな彼女に詩を書くことを勧めたのが今回競演のジェームス・テーラー。

ジェームスがカバーしたキャロルの「ユーガッタ・フレンド」は「イッツ・トゥー・レイト」とともに
彼女の代表作というばかりでなくポップスの名曲中の名曲。

あの歌詞に救われた人も多いと想像します。
言い歌詞です。
自分の思い出につながるものはないが、あのイントロ(短いけど素晴らしい!)を聴くと
ジーンときてしまう。

イントロといえば「イッツ・トゥー・レイト」も短いがメチャメチャかっこいい。

二人はシンガー・ソング・ライター・ブームの草分け的存在でした。

キャロルの「タペストリー」は忘れられないLPです。
ぶきっちょだが温かい歌声。
心に染み入るメロディーと詩。

詩がストレートです。
ディランやスティーリー・ダンみたいに大好きだが詩の意味が難解な音楽。
ビートルズも聴いただけでは意図が掴めないものが段々多くなった。

キャロルはストレートで自然です。
「落ち込んだ時には私のことを呼んで、いつでも駆け付けるから。
冬でも、春でも、夏でも、秋でも」

そういえばストーンズもとっても直接的。
「満たされない、なにやっても、やっても、やっても」
「今夜は一緒に過ごそう」
「なんでもかんでも黒く塗れ」

それがロックかもね。
キャロルはロッカー。

何度聴いたかわからない「タペストリー」。
キャロルキングはもうこれ一枚でいいでしょう、と思わせるくらいの名盤。

そういえば他にはCD買っていないなあ。
聞く方にとってはとても美味しい、しかしキャロルにとってはちょっと損な一枚かも。

そんな彼女のライブ、しかも盟友ジェームス・テイラーとの競演。
見逃せない。

行きました、武道館。

なんと71年の「タペストリー」録音に参加したダニー・コーチマーのギター。
テイラーの「スウィート・ベイビー・ジェイムス」にも参加したと紹介された。

ドラムのラス・カンケル、ベースのリー・スカラーもコーチマーとともに
「ザ・セクション」として70年代カリフォルニア音楽隆盛に貢献した。

素晴らしいバックバンドにバックコーラス。
いつも思うがバックコーラスの人たち。
この人たちが本気で歌いだすと平気で主役を食っちゃいますね。

多分一番拍手が大きくなる瞬間かもしれない。
ものすごい歌唱力の人たちがゴマンといるんだ、アメリカには。

でも、やっぱりキャロルとジェイムス。
キャロルは思ったより小柄で巨人ジェイムスーの胸くらいまでしかない。
でも68歳の明るく元気なオバチャマ。

思い切り弾けてました。
62歳のジェイムスもかわいいおじさん。

なんで欧米の歌手っていくつになってもすごい歌を歌えるのでしょうか。
声量も衰えないし、音楽スピリットみたいなものがいくつになっても感動を与える。

フォーク、ポップスを歌いながもその背骨にあるブルース魂、ロック魂。
そうです。
これがアメリカ音楽(ではないかな)。
いいなあ、大好き。
アメリカ音楽。

そして「ユーガッタ・フレンド」ですよ。
目頭が熱くなる、あのイントロ聴いただけで(さっき書いたか)。

一緒に行った奥さんも周りの熟年ファンもハンカチ握りしめて聴いていた。

いいものを聴かせてもらいました。
たっぷりの栄養補給。

団塊はまた元気になったのでした。
ごめん。

トイレの神様/植村花菜

2010-04-15 01:00:00 | 音楽
トイレの神様/植村花菜


トイレと言っても「花子」さんならぬ「花菜」さん。
9分52秒の長編ですがこういうのが流行るのはラジオとかネットのおかげです。
テレビの地上波では無理。

紹介したのはFM東京の深夜番組らしい。
FMのラジオのゆったりした時間て好きだなあ。

運転する時はJーWAVEとか聴いてます。
クリス智子さんいいです。

さて、この歌、
「小三の頃から何故だかおばあちゃんと暮らしていた」植村さんの実体験を詩にした。

ベタですがこういうのに弱いです。
直球だものね。
変化球(くせ球)ばかりに目が慣れているもので....


うっ....

ボブ・ディラン見てきました

2010-04-13 01:00:00 | 音楽


3月末ながらみぞれ降りしきるZEPP TOKYO。

スタンディングですから寒い中結構並ばされた。
中に入ると人、人、人。
一人12000円が満員の通勤電車のように折り重なっています。

毎度ありー。

うーん、ここは自分が来るべき場所だったかなー、という思いが段々つのってくる。
しかし70歳に近付いた今でも「ネバー・エンディング・ツアー」を続けるディラン。
今、見逃すわけにはいかんでしょう。

そこに満を期して登場のスーパースター。
キーボードを前にして観客からは顔の左半分しか見えないポジション。
平均身長の私では首から上しか見えない。

しかし一声発しただけで雰囲気変わった。
なんなんだ、あの存在感。

地鳴りのようなベースとベードラが体中を揺さぶる。
地獄の底から聞こえてくるようなガラガラ声。

一曲目から観客の心を鷲掴み。
歌は味わい深いし、うまい。
ブルース・ハープのグルーブ感もすごい。

バックバンドのおっつぁん達も存在感あるね。
リード・ギターの人が無駄にギターを取りかえる(10本くらい?)のがちと気になったが。

でも職人。
なんたって、昔は「ザ・バンド」ですからね、ディランのバックバンドは。
ロック史上に燦然と輝くスーパー・バンドの後継としては妥協は許されない。

曲名は解らなかったが二曲目のシャッフル・ブルースからはディラン・ワールドに陶酔しました。

我々の高校時代、ギター少年はフォーク派かエレキ派か。
私はベンチャーズやビートルズのコピーから入ったエレキ派でした。

一方のフォーク派はPPMとかブラフォー、キングストーン・トリオにジョーン・バエズ。
嫌いではなかったが反戦のメッセージ・ソングみたいなのはなんとなく好きでなかったなあ。

公民権運動も反戦もいいが、そんなことばかり歌うのは野暮でなにより退屈。
花はどこに行った?クサい。
人権原理主義かよ、みたいな。
お行儀のよい歌声もあまりグッとはこなかった。

ビートルズは衝撃的だったし、ストーンズやキンクス、ゾンビーズそれぞれ個性的なエレキ派のレコードしか
買わなかった。

中学生の時買った「ミート・ザ・ビートルズ」はモノラルで確か1500円。
「ハード・デーズ・ナイト」のようなステレオ盤は1800円だったか。

物価は今の10分の1以下でしょうから、中高生にとっては清水の舞台。
サラリーマンのマイホームか定年後の世界旅行。

というのは大袈裟ですが、考え抜いた末の大決断。
厳選を重ね、買ったレコードは擦り切れるくらい聴いた。

従ってフォーク系までなかなか手が回らないという厳しい現実もあった。

しかしフォークとエレキも段々境界がなくなってきました。
エレキ手法ののォークソング、つまりフォーク・ロックとか呼ばれていた音楽が出てきた。

ビートルズらの「ブリティッシュ・インベージョン」にアメリカのフォーク、カントリー・ミュージックが呼応した。

そんな中バーズの「ミスター・タンブリンマン」が大ヒットしました。
作曲者がフォークの世界では始めからメジャーなボブ・ディラン。

ドノバンとともにカッコいいフォーク・ソングを歌っていた。

ディランは根っからのミュージシャン。
メッセージ・ソングみたいなもので満足するわけもないです。

そして65年だったかどこかのフェスティバルでエレキ・バンドを従えて登場したディラン。
しかし「フォークへの裏切り」というファンの罵声にステージを一度降り、
ギター一本再で登場、「もう終わりだね」と泣きながら歌ったという出来過ぎのエピソードもあります。

今回も一番盛り上がりましたね、この頃の「追憶のハイウェイ61」とか。
「Balld of a thin man」とか。
当時の観客よりディランの方が先見性があった。
当然ですが。

二時間余りのステージ、歌いまくった。
元気だなあ。
昔はドラッグとかお茶目やってたのに。

ミック・ジャガーなんかと同じで切り替え早いのかな。
とても家族思いのディランさん。

孫の幼稚園にギター抱えて歌いに行った。
もちろん内密で。

うちに帰った子供たち、親に
「今日、怖いおじさんが来てヘンな歌、歌ったよ」って。

なかには、泣き出す子もいたとか。
君たちにはまだ早い!

ステージ上で喋ったのは名前と担当楽器のメンバー紹介のみ。
最後は一列に並んでお辞儀でもないし「サンキュー・トーキョー」でもない。
しばし呆然のあと魔法が解けて家路に。

いいですねえ、アメリカ音楽。
今月はキャロル・キングとジェームス・テイラー。

来月は若手の実力派ブルース・マンであるジョン・メイヤーを聴きに行きます。
楽しみだなあ。

最近イケメン・ポップスターみたいな評価をうけているジョン君。
ギターを弾き倒しておくれ。
期待してます。

初音ミクって知ってます?

2010-02-26 01:00:00 | 音楽
初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」


再生回数なんと3百万回のこの動画(静止画か)。

「初音ミク」さんというのはどうやら音声合成の音楽ソフト(ボーカロイド)らしい。

ヴァーチャル歌姫のミクさんですから音域もいくらでも拡げられるのですね。
私としては是非2オクターブくらい下げるバージョンも聴いてみたい。

声優である藤田咲という人の声からサンプリングされていて擬人化されています。
そして動画が配信され、それが流行の原因になったらしいんです。

初音ミクさんのプロフィールは、

* 年齢:16歳
* 身長:158cm
* 体重:42kg
* 得意ジャンル:アイドルポップス / ダンス系ポップス
* 得意な曲のテンポ:70-150BPM
* 得意な音域:A3-E5

プロフィールにはないが、初音ミクはネギが好きと言うことで定着している。
シブい。
こういう伝説ができれば成功なんだ。

誕生日が2月29日なんてどうでしょう。
ついでに出生の秘密とかも。

「萌え」なんでしょうか。
なんだか私にはピンときませんでしたが。

でも三度聴いたらだんだん悪くないかな、とも思えてきたかも。
危ないか、萌えジイさん。

スーザン・ボイル並みのYOUTUBEスターですね。

しばらく経つと多分「あの人は、今」みたいな感じかな、二人とも。

しかし最近の流行ってメディアに無理やりに作られたものが多いですね。
超大作映画とか。
おカネをかけたプロモで話題を売りまくって封切り時点ででセールス記録更新とか。

予約だけでミリオン・セラーのCDとか。
なんか、そういうのってっちょっとシラケません?
嘘っぽすぎる。

新聞の発行部数と同じ水増しでしょ。
そのくせ税務署には過少申告したりして。

そこへいくと、こういう偶然みたいなおカネかけないヒットは面白い気がします。
まあ、再生回数に水増しがないとは限りませんが。

グーグルという会社、2兆円の利益を新しい、なんだか分からないものに採算度外視で投資する。
YOUTUBEそれにSTREETVIEW。
そしてスマート・フォンにも苦戦覚悟で切り込みました。

複雑系の世の中、あまり考えすぎずに取りあえずやってみる人に適しているのかも。
小さな「ゆらぎ」が大きな「変動」をもたらすことがある。

中国の蝶々がブラジルの地震を呼び起こす(そんなこともないでしょうが)と喩えられます。

何かが生まれてくるかも。

なにやらYOUTUBEというもの、途轍もないものらしい。

そしてグーグル自体も世界ブランド・ランキングなるものでついにコカ・コーラを抜いて
2位になったとか(因みに一位はウォルマートらしい)。
世の中の変化が速いですね、最近は。

一方で中国・グーグル問題なんて言う騒ぎも起こしている。
でもそれって、イラクでの大量破壊兵器みたいなオバケ・ネタじゃないのかな。
早くも何やらアヤシイ会社でも有ります。

「アヤシイものウオッチャー」(今思いついて自己申告)としてはワクワクするなあ。

小澤征爾 原点への旅

2009-12-11 01:00:00 | 音楽
小澤征爾 原点への旅


やはりウィーンには魔物がいるのか。
小澤さんボストンに帰って幸せそうですね。

天才なんですね、この方。
桐朋音大の短大を出ただけで単身貨物船で渡仏、数々の指揮者コンクールに優勝し巨匠カラヤンや
バーンスタインに可愛がられた。

愛嬌もあるもんなあ。

N響はそんな小澤に反発し演奏会をボイコット。
海外帰りの生意気な若造。
小澤は一人で舞台に立った。

傷心の小澤は海外で研鑽を続ける。
38歳でアメリカ五大オーケストラの一つボストン交響楽団の音楽監督となりほぼ30年を
ボストンを拠点に世界で活躍するととになった。

最近は段々体が動かなくなって野球のストライクゾーンの中だけでタクトを振っていると
野球好きの小澤さん。

その代わりに得ているもの、年をとったからこそ見えてくる景色があるのではないでしょうか。
チャンスがあれば是非見てみたいと思います。

「百里の道も九十九里が半ば」という言葉がありますが、何かを成し遂げる人は最後まで
仕事の手を抜かないと言われます。

小澤さん、まだ人生の半分と思って精進しているのでしょうか。

世界に誇れる日本人です。

地味な地味(ジミ)レイニーとやっぱり地味なジョーベック

2009-10-14 01:00:00 | 音楽
お友達のはっちゃんに貸していただいたCDがよかったので紹介します。
さすが、ジャズ好き、オーディオ好き。
趣味がいいですね。



1枚目が1964年録音の「TWO JIMS AND ZOOT]。
地味レイニーさんのリーダーアルバムで名手ジムホール(これが二人のジム)、名手ズートシムズ(テナー)との競演。
これに若き日のスティーブスワロウがウッドベース(初めて聴きました)をカッコよく弾いている。

渋いですねえ。
リラックスしたジミーのソロに天才ジムホールの変態でありながら美しいバッキングとソロが絡み合う。

この時代のはやりなのかラテン、ボサっぽい曲名が並ぶが実はやってることは気持ちの良い
ミディアムテンポの4ビート中心。

名手が集まって控え目に演奏している心地よい音楽です。
最近出たらしい紙ジャケットもいいですね。



二枚目はジョーベックトリオの「ブラジリアンドリーミング」。
フュージョン系のギタリストが演奏するボサです。

モノトーンのジャケットが醸し出す雰囲気そのもの。
お馴染の曲も多い。

アップテンポで演奏されることの多い「ブラジル」はとてもゆったり。

サイドマンという印象のするジョーベックさん。
こちらもレイドバックした感じがナカナカの癒し系でした。



行ってきましたDOOBIE BROTHERSライブ

2009-09-29 01:00:00 | 音楽
今回の公演は天才スライドギタリスト、デレクトラックスバンドとの競演で、
宣伝ではドゥービーVSデレクというコピーです。

ロックギターとパリーグ野球の師匠コシバさんと新妻、クラ友(クラプトンライブを一緒に見に行くお友達)ホチさんと。
会場がバカでかいフォーラムAということで不安でしたが18列はいい席でした。ホチさん、ありがとう。

デレクにデレデレの私でありまして、ドゥービーは好きだがまあお懐かしロックでしょう
という気分。
ふーんVSですか、うふふみたいな。

デレクはやっぱりさすが。
リズム感、フレージング、音楽性それと勿論バカテク、どれをとっても超一流というか、ますます
進化している感じですね。

お約束のデレク&ドミノズのエニイデイもやってくれたし、ブルースセッションではフレディーキングの
ハイドアウェイのクラプトンバージョンも披露。
前半のデレクだけで13000円もとは取った。

それで、後半ドゥービー。
お懐かしロックですね、やっぱり。
お馴染のヒット曲連発。
あまりCDで聴きたいとはもう思わないがナマはいいですねえ。
まじ、良かった。

アラ還のトムジョンストンとパットシモンズ。共に昭和でいえば23年生まれ。
ギターテクニックも声量も日本の懐メロバンドとは月とすっぽん。
もちろん月のほう、立派な現役バンドです。

ジェフバクスター、マイケルマクドナルド加盟後のスティーリーダンぽいのも勿論いいが
今回はオリジナルドゥービーのスタイル。

ブルース、カントリー、ファンクに根差した自分たちの音楽をやってくれました。
だから商業的であってもちっとも劣化していない。
サービス精神も満点で広い会場を盛り上げに盛り上げた。
イエイ!

やっぱりロックは気持ちいいなあ。

偶然ロック野郎でサーファー(怪しくない)のヤマグチ君にも遭遇。
なかなか興奮の醒めない一夜でした。

ロックが(も)好き!!