国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

JALって、そりゃあ粉飾決算でしょう

2010-02-23 01:00:00 | 経済投資
斉藤慶子 JAL CM 1982


上場廃止となった日本航空。
上場以来最高値は366円。
去年の1月にも215円の高値をつけました。

最後の取引は1円。
ゼロ円で売る人はいませんから。

しかし、価値はゼロ。
46万人の株主が損害を被った。

余談ですが、誰が何の目的で最終日に1円で買ったのか。
記念の株券ももらえないそうなので謎なんだそうです。

本題。

「民主党が経営再建中の日本航空について、過去に粉飾決算や旧自民党政権・国土交通省との癒着構造が
なかったかどうかを究明するプロジェクトチーム(PT)を発足させる」
と報道されています。

公的資金を入れたからには情報開示は当然ですねえ。
やっぱり一度潰さないとウミは出ない。
当ブログでも前から潰せと言ってきましたが遅すぎました。

つい最近まで債務超過ではないと言っていたのに1月に破綻した途端8000億の債務超過でしたとは。
あんまりじゃありませんか、それって。
聖人君子のタイガーが実は19ホールまで行ってたみたいな。

この隠蔽によって株主を奈落の底に突き落とした罪は大きいですね。
まあ、いつまでも株を処分しなかった方も「ちょっとねえ、」ですが。

ホリエモンはたった(?)60億で収監されメディアにより晒しものにされました。
あんなにホリエモンを叩いたマスゴミはJALの粉飾決済問題を追究したのでしょうか。
ここは絶好の「突っ込みどころ」でしょう。
しないよねえ、官僚の下僕ですから。

この会社、昨年の3月期では何と利益まで計上している。
これはJALの経営陣だけでできるインチキじゃないでしょ。
監督官庁、銀行団、監査法人、メディアも明らかに共犯ですね。

裸の王様は子供に指摘されるまでは立派なマントを着ていた。
指摘されても着ていると言い張った。

機材評価額の水増しで資産を膨らませていたことは前から指摘されていましたから確信犯です。

もともと一度も採算に乗っていない公共事業みたいな会社に政官業が寄ってたかって甘い汁を吸っていたということです。
テレビも広告を貰っているので批判はしなかった。

カネの出所は詮索しない。
ヤバいカネでもカネはカネ。
明日は我が身の経営状態らしいので「背に腹は」なのでしょうか。

ユナイテッドやデルタのように今世紀初めに裁判所の保護下で再生を図るべきでしたが
監督官庁の隠蔽体質でしょうか。
ひたすら傷を深めた。
考えないことは無いと同じ。

そしてその間に経営陣には億単位の退職金が支払われたんですね。
盗んだと知って山分けにするのだからタチが悪い。

「PTは内部告発ホットラインの設置を求め、社員やOBからも情報収集に努める」そうです。

因みにゲンダイによると天下り役人がもらった退職金総額は27億円とか。


【歴代天下り役員】

◇社長/前職

◆柳田誠二郎(初代)/日本銀行副総裁

◆松尾静磨(2代)/航空庁長官

◆朝田静夫(3代)/運輸事務次官

◆山地進(5代)/総務事務次官


◇役員/前職

◆縄野克彦/国土交通審議官

◆松本武徳/運輸省航空局技術部長

◆加藤甫/海上保安庁次長

◆越智正英/運輸審議官

◆桑野扶美雄/郵政省放送行政局長

◆栗林貞一/海上保安庁長官

◆長岡聰夫/大蔵省印刷局長

◆清水市一/郵政省大臣官房首席監察官