国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

ロン・ポールのCIA告発映像とこれからの日本

2010-02-10 01:00:00 | 政治外交
Ron Paul "WE NEED TO TAKE OUT THE CIA"


当ブログで登場回数の多いリバタリアンで共和党員のロンポール。

すごいスピーチしています。

CIAが事実上のクーデターで軍の実権を握っている。
世界中に武器を売りまくり、その実態はFRBのように秘密主義。
(注)ロン・ポールはFRBを攻撃し続けている。

第2次大戦後に設立されてからそれ自身が政府であるようにふるまっている。
武器以外の収入源はドラッグでそのためにあちこちで戦争を起こし独裁者を取り除き
利権を奪っている。

我々がCIAを取り除けかねばならない。

仲間内とはいえ爆弾発言ですね。

昨年末アフガンのチャップマン基地に対し自爆テロが行われたがその際にCIA要員が7名も
犠牲になったことでアフガン戦争へのCIA関与がはっきりバレた。
二重スパイだったヨルダン人の医師がCIA要員を狙い撃ちにしたんですね。

アル・カイダはもともとCIAが作ったものだし、ニカラグア内戦によりコカイン利権がCIAに移ったという
話も聞きます。

あの辺のアングラ・マネーはタックス・ヘイブンのカリブ諸島に隠されていてCIAはそれらの
独裁政権が転覆されないように気を配っている。

尤もアメリカの従来財閥の全てが1913年所得税創設前に財産を移しているのでカリブはエスタブリッシュメントの
共通金庫といえるかもしれない。
金庫の番人がCIA。

元を辿れば、タックス・ヘイヴン小国は欧米が偽装独立させている実質植民地です。
欧米の経済支配者である財閥は本当にすごいですねえ。

アフガンもヘロインの大産地ですからね。
CIAやMI6の機密資金がドラッグとか偽札だという説は昔からあるが、さもありなんです。

アメリカからCIAと投資銀行がなくなれば随分いい国になるという人もいる。

私は諜報とか工作は大事だと思いますね。
イスラムのコーランは策謀を徳と見ます。「神は最も巧みな策謀家」です。
そして孫子の兵法には「最上の策は敵の謀を見抜き防ぐこと」とある。

日本で戦争と言うと城攻めですが、これは下の下。
戦争で一番大事なのは謀(はかりごと)です。
日本の軍人は世界レベルの評価では極めて質が低いようです。

CIAはロン・ポールが言う通り軍産複合体の利益代表になり、時として国益を損なっている
という批判はもっともです。
しかしアメリカの国益にも貢献している部分もあるはずです。

日本です、問題は。

「戦後の日本はCIA工作の最高傑作」というCIAの宣伝文句はアメリカでは有名だとか。

朝鮮戦争後の冷戦構造下、日本の出先機関としてGHQ、CIAが作ったのが自民党。
検察特捜部は占領軍が旧日本軍の隠匿財産を発掘するために創設され今でもCIAが訓練するらしい。

日本が戦後、アメリカとの二国関係に偏重していたことは多分正しい選択でした。
経済はアメリカがくれた高カロリー、高タンパクの偏食で成長したが、政治的には過保護の無菌状態で悪意
(謀、駆け引きという兵法の最重要事)に鈍感になってしまったらしい。

大体、二国関係と言っても対等ではないので分をわきまえなければいけない。
主従とか親子みたいな関係でしょうか。

トヨタはシェア世界一になってはいけないのですよ。
調子に乗れば痛い目にあう。

それはそれでいいが、勝ち馬としてのアメリカに陰りが濃くなってきた。
対米従属では「地盤沈下の抱き合い心中」リスクが大きいでしょうね。

英国のアメリカとの二国関係を保ちつつも、経済、政治でもEUとの繋がりを深めないと生き残れない
ぎりぎりの状態も他人ごとではない。
やっぱり日本にとってアメリカや欧州は遠いですね。

日米二国主義なんてたかだか60年の一時的な出来事だと寺島実郎が言ってます。
1500年の歴史を見れば日本にとっての世界は三国(三国一の花嫁みたいな)、つまり日本、唐(中国)、天竺(インド)でした。
それでもって、そのなかでもちょっと異質な島国。

そろそろ大局的多歴史観も意識するときではないでしょうか。