国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

お葬式 宗派 分割統治

2010-03-31 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
家内のお父上が97歳で大往生された。
群馬県富岡の商家に生まれ早稲田に学びました。
森繁久彌は同級生とか。

シベリアで何年も抑留された後のスロースターターで会社員としては必ずしも恵まれてはいなかったようです。
でも会社人間ではなかった。

大学在学中に始めた株取引で小遣いを稼ぎ会社の上司に無利子でお金を融通した。
定年後事業を始め持ち前の商人スピリットで小さな成功をおさめた。
独力で生き抜いた悔いのない人生だったと思います。

最後にちょっとしたアンラッキーが。
有料老人ホームから救急病院に搬送される途中で息を引き取った。
そうすると救急病院では死亡診断書が出ない。

となると警察が入らざるを得ない。

三時間ほど放置された遺体は気の毒なことになる。
それを1時間ばかりで見事に修復する「おくりびと」さんの熟練は凄い。

日本人の細部へのこだわり。
丁寧さと器用。
大事にしたい得意分野ですね。

葬式ビジネスも洗練されてきたような。
かつての仰々しさやお涙ちょうだいのコテコテ演出は全くない。

位牌を持った長男、写真を持った長女。
次女には仕事がなかった。

最後の会食で突然彼女が指名され自分のお弁当を仏前に供え先行を灯し、
それを「お下がり」として頂戴した。

このベテラン葬儀屋さんの演出には一同感嘆のため息。

お寺は自宅近く北区滝野川の閑静な住宅地にある無量寺。
こじんまりして、お洒落で季節の花に囲まれた素晴らしいお寺。
ロケーションも古河庭園に隣接と絶好。

ちょっと宗派は違うらしいが長男夫婦のいい選択だと思いました。

日本人は葬式仏教徒で、たいていは何らかの宗派に属しています。
徳川の反バテレン時代にはキリシタンでないよ、という一種のアリバイだったのではないでしょうか。

現代ではナントカ学会とかドコドコ協会ではないというアリバイか。
ナニナニ宗だと言われると何故かホッとする。

宗派争いというのもあるのだろうが、それを利用する勢力もいるみたいですね。

先日紹介した連合赤軍
宗教ではないが似たようなもの。
日本の新左翼は内ゲバで自滅したがそれを誘発して殲滅を図った人たちがいたのではないか。

アラブ世界での宗派間の敵対関係。
スンニ派対シーア派の歴史的反目。
あれも怪しい。

中東の雄、サウジアラビアとイラン。
この二国があまり仲良くならないようにMI6当たりがけしかけているのでしょう。
ある時はシーア派を、ある時はクルド人をけしかる。

小国ながら覇権国家だったイギリス。
分割して紛争の種を撒きコントロールするというのが得意技ですね。

パキスタンをインドから独立させ反目させるとか。

アメリカもイギリスのDNAで似たようなことをします。

北方領土問題はダレスが日露の間に仕掛けた楔。
お前らずっとこれで喧嘩してろ、みたいな。
着地点が見えてくると必ず両サイドで強硬論を言いだす人が出てくる。

正論です。
これが実は一番アヤシイ。
アメリカの嫌がることをすればいいのに。

沖縄を返してくれたアメリカは優しい?
沖縄はニクソンの米中国交回復の条件としていやいや返還した。
しかし基地を強化し、日本からカネまで出させて実を取りました。
抜け目ないですね。

新疆ウィグルで紛争を起こさせ中国とイスラムが仲良くなりすぎないようにする。

世界を操る人たちはしたたかで賢い!
日本でもワルの政治家や官僚がどんどん出てきてほしいところです。
「政治とカネ」とか瑣末なことで勝手に政治家を成敗する奴は国賊でしょう。

日本人も独力で生き抜く気概を持った方がよさそうだ。


変だヨナ(浅田真央さんおめでとう)

2010-03-30 01:00:00 | 野球、その他スポーツ
祝真央さん世界選手権制覇。

しかし、今回もキムヨナの異常な高得点に唖然とさせられませんでした?
ヨナのスポンサーは亀田の親父か。

真央さん、インタビューでは五輪のショート・プログラム直後の様な悲しげな表情。
どんな演技をしても結果が決まってるのではやりきれないでしょうね。

ヨナさん。
ジャンプで二度の大きな失敗をしてもマサカのフリーでトップ。
マサカ、マサカのです。
あと二回ほどミスすれば予選落ちの織田君と変わらないのでは。

このヨナの高得点。
中継でもニュースでは言わないし産経新聞にも書かれていなかった。
小さい字で数字が書いてあるのみ。

みんなで内緒にしとこうな、ということか。
採点競技の歴史は審判買収の歴史。
日本もかつてやっていたのかな。

そういえば解説者も司会者も何も言わない。
かつて恩恵にあずかった故に解説席に座っていられる人もいるのか。

つまりあれだ(小田島隆のまね)。
あっち側の人にとってそんなことは常識なわけですね。
だから素人は困る、みたいな。

一般大衆には知らせない都合のいい世界がある。
世の中、どうやらそうなっているらしい。

東ドイツやソ連、それに韓国の国威発揚のためには審判の買収など安いもの。
そしてアマチュアリズムから商業主義へと進む中でスポーツは本気のビジネスになる。
大金が動いて不思議はないですね。

点数を上げようと思ったら審判を買収するのが「正解」です。
ダイエットだったら運動するより食べないこと。
お金持ちになりたければ節約より稼ぐことが正解、とチキリンさんも言っていた。

関係者は潤うから勝手にやればいいが、こちらにだってシラケる権利はあるわけです。
そう思えば採点偽装もよくある他の風景と変わりません。

例えば米国債。
商業的価値は利回りに反映されますね。
安くなければ買うかそんなもの、みたいな。

価格は安い(利回りが高い)。
しかし採点上は最後までトリプルA(トリプル・アクセルではない)。
永久金メダルで殿堂入りです。

でも仕組みはあるんですね。
基軸通貨だから返せなくなればドルを刷れば良いわけです。
ジャイアン君パワーでしょうか。

そして、例えば温暖化。
いくら寒くても温暖化って言ったら温暖化なんだから。
寒かったなあ、昨日。

石油や石炭は自分たちが使って原子炉を途上国に輸出する。
しかし、これだって悪いことばかりではないかも知れない。

オバマの核軍縮で余る濃縮ウランの売り先を見つけなければならない。
コントロールパネルに座るのが戦争屋から金融屋に移りつつあるのでしょうか。
でも原爆より原発のほうがいいに決まっている。

金融屋が支配する世界(経済戦争)が素晴らしいかどうかは知らない。
でも殺し合いより奪い合いのほうがまだいい。

それから例えば株価。
レバレッジというインチキ魔術を使えば株価操作など簡単です。

企業分析や経済見通し、チャート分析で株式投資をするのは遊びの世界。
マーケットは作られています。
かなり昔から。

まあ、いろいろ世の中を動かしている人たちに都合のいいシステムがあるわけで、
メディアは彼らの下僕ですね。
うまく一般人に解らないよう偽装工作に協力しおこぼれを頂戴する。

ときどき「噂のなんとか」みたいな反骨ジャーナリズムがあると思えば実は総会屋だった
みたいな。

別に目くじらを立てて追及しなくてもいいが、してもいいでしょ。
鯨でも、目鯨なら文句ねえだろ!

引用は毒餃子とか最近日本に対して妙に猫なで声を出す中国の新聞




(祝セリーグ開幕)米中ってどうなの?

2010-03-29 01:00:00 | 政治外交
セリーグ開幕しました。
初戦をみる限りパリーグの迫力にはかないそうもない。

先発ピッチャーの顔ぶれです。
グライジンガー、館山、岩田、大竹、三浦が故障で間に合わなかったのは残念でした。

早く復帰して盛り上げて欲しいところです。
阪神の岩田君はじっくり肘を治して復活してもらいたい。

パリーグはすごかったですね。
一番格下のオリックス金子君が結果を出したのもよかった。

ダル視察に今年もヤンキーズスカウトが来ていたらしい。
まだ勝ち星はありませんが16回投げて24奪三振。
スターですなあ。

日本でみられるのはいつまで?
球団としてはポスティングで高値売り抜けかもね。
ファイターズ・ファンとしては悲しいことです。

セリーグはやはり今年も巨人でしょうか。
8番阿部、9番由伸って何なの!

本題。

一時はG2とか言って蜜月ムードだった米中。
彼らがあまり仲良くなると日本は外交上やりにくくなるので心配してました。

でもちょっと感じが変わってきました。

グーグルは中国本土から撤退し香港のサーバーで事前検閲検閲のない中国語検索サービスを
始めた。
日本だったら「世界に見放された」とかメディアが大騒ぎして「小沢が悪い」みたいな話になるかも。

さすが中国は表面上どっしり構えている。
世界人口の20%を占める超大国対新興の超メディア。
見ごたえありますね。

アメリカでは中国の人民元に対する切り上げ要求がまた出ています。
あのノーベル賞経済学者Paul Krugman・米Princeton大学教授が中国の為替政策は不公正だと言った。

そして25%に及ぶ課徴金を提案しました。
影響力のある人だけに中国は戦々恐々。

小康状態の世界経済ですが危機が去ったわけではない。
地雷原を歩いているようなものでしょうか。
各国国民の不安も高まっています。

取りあえずはじゃぶじゃぶに資金を供給することで株や商品のバブルを起こしているが
バブルはいずれ破裂します。

実体経済はあまり改善していない。
よくなっているように見えるのはリストラして企業収益が上がっただけで失業者は増え続けています。
所謂、ジョブレス・リカバリー。

アメリカの住宅バブルは国が取りあえず飛ばしの相手になっているがFRBは破産状態。
中国の不動産バブルも危険水域のままですね。

バブルは破裂するとして、そのあとアメリカは経済をどう立て直すのか。
いままでの何でもかんでも買います、つまりアメリカが世界の消費者で他国が工場
みたいな構造に限界が来たから、アメリカの製品の競争力をつけて輸出産業を再興しようという
ことでしょうか。

オバマの輸出倍増計画がそれです。
すごい話ですね。
戦後のアメリカ経済モデルの大転換。

日本の輸出は資本財が多くなっているが中国は最終製品が多いんですね。
通貨切り上げはもろに競争力低下につながります。

一度元を上げると次の切り上げを見込んで投機マネーが入ってくる。
そしてバブルを煽って一気にカネを抜く。

日本がやられたように中国も元高不況で欧米ファンドの餌食にならないとも限らない。

中国が米国債を買い続けて米ドルの下落を防ぎ経済危機の軟着陸を探るという「了解」に
疑問符が付き始めたわけです。
中国が既に保有する70兆円の米国債が紙切れになるのはイタイ。

日本も同じだから量的緩和で米国債を買っている。

日中が米国債は買うよ、と言っている一方で米議会では人民元の切り上げを要求する。
じゃあもう止めた、と中国が米国債購入を控えたらたちまちアメリカの長期金利は高騰し、
経済は恐慌に再突入しますね。

なんでなのでしょうか。
自爆したいのか、アメリカ。

しかし一方で今のドル防衛政策を中国が取るなかで自国のインフレが進み人民元のドル・ペッグを
維持できなくなることだってありえる。

インフレは社会不安、政情不安に直に繋がる大問題。
天安門の再来という悪夢。

最近米国債の買いっぷりが悪くなった中国への恫喝なんでしょうかね、アメリカ。
米中ともに目先の問題のみに関わらざるを得ない昨今の状況。
問題は先延ばしされている。

それとも本当のリセットを仕掛けている人がいるのか。
武器でなく経済で世界を変えられる、経済戦争の時代でしょうか。

週末のクスリ

2010-03-27 01:00:00 | 週末
宮崎なう、
と始めたい所でしたが都合で旅行は取りやめ。
旅割はドタキャンにはちょっと厳しい(当たり前ですが)。

昨日に続きユルネタです。
またネットに落ちてました。

■覚え違いタイトル集(福井県立図書館)

 ◆覚え違い       ◆本当はこうでした
▼ブラック・ジャパン    『ブラック・シャンパン』
▼ねこのとうさん大ピンチ  『ネズミ父さん大ピンチ』
▼楽しいわいち       『楽しい和ー』(たのしいわー)
▼トコトコ公太郎      『とっとこハム太郎』
▼スコットランド日記    『スットコランド日記』
▼人は見た目が7割     『人は見た目が9割』
▼IQ84、1984       『1Q84』(イチ・キュウ・ハチ・ヨン)
▼中村屋の坊主       『中村屋のボース』
▼村上春樹『そば屋再襲撃』 『パン屋再襲撃』村上春樹
▼いろんな客        『うろんな客』
▼池波遼太郎        司馬遼太郎 もしくは、 池波正太郎
▼さんまのおふだ      昔話:さんまいのおふだ
▼親子の病         『親子という病』
▼吉村昭の「脱獄」     『破獄』吉村昭
▼「はたなかめぐみ」の本  畠中恵(はたけなか めぐみ)の本
▼「しおのななえ」の本   塩野七生(しおの ななみ)の本
▼『もたれない』というタイトルの本    『倚りかからず』
▼『払わない』というタイトルの本     『払いません。』
▼「探さない」とかそんな感じのヤツ    『求めない』
▼キャプテン・クックはなぜ死んだ
             『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』
▼土日でマスター 産廃処理法
             『土日で入門、廃棄物処理法』
▼「あめみやしょりん」著 『いきにくさについて』
       「生きづらさ」について 雨宮処凛(あまみや かりん)
▼佐藤なんとかさんの「整理のしかた」
             『佐藤可士和の超整理術』
▼松田忠子(まつだちゅうこ)の「おせち」の本
    松本忠子(まつもとあつこ)『おせちと年末年始のおもてなし』
▼「主婦の友」とかでよく見るんだけど、名前が読めない人の本。
   奥薗壽子(おくぞのとしこ)『ズボラ人間の料理術達人レシピ』等




ユルダネ休暇モード(ネットで拾ったジョーク)

2010-03-26 01:00:00 | 生活、人生、ペット
今日から宮崎旅行につき、ちょっと手抜き。
結構笑えます。

<詳細は袋の中を>

シアーズ製ヘアードライヤーの説明:
眠っている間に使わないこと

フリトス(スナック菓子)の袋に書いてある:
あなたにも当たるチャンスが! 製品を買う必要はありません(註:アメリカの法律か何かでそういうことになっている)。 詳細は袋の中をご覧ください。

ダイアル石鹸の袋に:
使い方 --- 普通の石鹸のように使ってください

白鳥印冷凍食品の袋に:
お勧めの召し上がり方 --- 解凍する

ホテルに用意されているシャワーキャップの説明に:
ひとつの頭にフィットします。

ティラミスの箱(の底)に:
さかさまにしないこと

マークス&スペンサー製ブレッドプディングの箱に:
この製品は、暖めると熱くなります。

ロウェンタ製アイロンの説明書に:
着たままの服にアイロンをかけないこと

ブーツ製子供用風邪薬の注意書きに:
服用後は車の運転や機械の操作をしないこと

ナイトル製睡眠補助剤:
注意 --- 服用後は眠くなることがあります

中国製ひも状クリスマスライト:
屋内または屋外の使用に限ります

サインズベリーのピーナッツ缶:
注意 --- ナッツを含みます

アメリカン航空の袋入りナッツ:
使用方法: 袋を開けて、ナッツを食べる

スイス製チェインソー:
動いているチェインを、手や生殖器で止めようとしないこと

子供向けスーパーマンのコスチューム:
この衣装を着ても空を飛べるようになるわけではありません

「白いドレスの女」

2010-03-25 01:00:00 | 本、映画、イベント
タイガー・ウッズの話で出てきたこの映画について。
塩野七生さんのご推薦です。

1981年のヒット作で日本でも翌年公開されたらしい。

悪女にからめとられ抜き差しならなくなる男。
30才のウィリアム・ハートが好演しています。
女好きが唯一の欠点のフツーの男(二流の弁護士)。

確かに塩野さんの言うとおり「わかっちゃいるけど」悪女に翻弄される。
「有りうる」と思うので会いたくないですね、こういう女性に。

会ってみたいということでもありますが。
会わなくてよかった(今のところ)。

原題は「ボディー・ヒート」。
うだるような暑さのフロリダの気だるい真夏の官能サスペンス。

そして官能的な悪女のキャサリン・ターナー。
美人かどうかは意見が分かれるところでしょうがいいですねえ。

この二人の演技がアメリカ映画史上最もエロいカップルの第六位に入っているとか。

そしてチョイ役ですがあのミッキー・ロークが出ていて流石に存在感があります。
彼の名が世に知れるきっかけになった映画とか。

余談ですがこの映画、みんな本当によく煙草を吸う。
今は考えられないですね。

先週、同じ80年代初頭の本邦ドキュメンタリーを見ましたが、ここでも皆さんタバコを吸いまくっている。
会議室なんかガス室のよう。
そういえば昔はそんな感じでしたね。

今は煙草を吸っていると自制心が足りないみたいに思われるかも知れない。
昔はカッコイイ小道具だった。
昔の作家さんの写真とかってみんな煙草をくゆらせてません?

その知性とアンニュイのバランスがカッコよかったんですね。
ゆっくりとした自殺みたいなデカダンス。

この映画も真夏の、しかも異常気象のフロリダ、エスニックな風鈴、
ジョン・バリーのジャジーなBGM,そして煙草の煙が醸し出す倦怠感。
いいですねえ。
クラクラします。

脚本家ローレンス・カスダンの初監督作品というから驚かされる。
レベル高い。

サスペンスとしてはネタバレで愛好者の評価は必ずしも高くないと想像しますが、いいです。
男と女の不思議なお話。

地獄の底に突き落とされた男はまだ女を思っている。
女は次の獲物に襲いかかる。
最近もそんな事件がありましたね。

本当に不思議な男と女の世界。
他の監督作品も見てみたい気にさせます。

「実録連合赤軍 あさま山荘への道程」

2010-03-24 01:00:00 | 本、映画、イベント
映画『隣の家の少女』予告編


総括しちゃいました。
良くも悪くも我々の学生時代を語る時に欠かせないのが新左翼。
全共闘世代とか言われることもある。

そう言われるのは実は迷惑。
嫌いなんです、ああいう泥臭い原理主義。
多分、戦時中の下級軍人もああだったのかなというイヤーな感じ。

ゲバ棒っていう殺傷能力に著しく欠ける武器を振り回す。
竹やりでB29に立ち向かうのと同じメンタリティーです。

ノン・ポリという「政治活動興味ありません」派でしたが、
国中が70年安保を前に政治化した時期でした。

というか68年のパリ五月革命に象徴される旧来の「闘わない左翼(共産党、社会党)」
に対し「闘う左翼」というものが台頭し、暴力による世界同時革命のような熱が高まっていました。

結局は「内ゲバ」と言われた活動家同士の抗争で自滅していくわけですが。
大学が新左翼運動のメッカ、渋谷で言えば「109」みたいな、或いは先月のバンクーバーみたいな
ところですから、そこの住民としては嫌でもある種のかかわりが出てくる。

学校には立て看板が並び同じ字体(革命中国のあのヘンテコな略漢字)で同じような煽動的で
空疎なアジが書き連ねられていた。
「ワレワレはトーソーにショーリしなければならなーい」みたいな内容です。

そして「なんとか集会(3.22決起集会みたいな大袈裟なやつです)」があちこちで開かれ、
また日常のクラス・ミーティングでも各派の使いっパシリが勢力争いの演説会をする。

気が重かったよ、わたしゃ。
皆さんよく勉強しているので、反論する隙間がないぐらい理論武装している。
でもそれが外国の革命思想の翻訳のような「変な」日本語なんですよ。

彼らはそれに酔っていたようだが。
部外者の耳にはダサいだけだった。

今のケンポーは占領軍が作った英文を日本語に翻訳したもの。
だから拭い去りようもない違和感があるのと同じ感じでしょうか。
お題目にしか聞こえない。

平和憲法のおかげで戦争がなかったなんてよく言うよ。
国家間のマジな戦争なんて中越戦争が最後。

アメリカに焼き尽くされ、中国に裏切られた小国ベトナムの命がけの反撃でした。
あとは相手がテロリストとか民族とかの非対称戦争です。

戦争と言えば「経済戦争」。
敵は「同盟国」アメリカ。

1ドル360円と言う特別の待遇で経済大国にしてもらった日本。
東西冷戦の果実でした。

しかし70年ニクソン訪中とニクソン・ショック(ドルの兌換停止)で戦後体制は一度目の終わりを迎えた。
日本はその意味がわからず相変わらず輸出振興、そして商品や資本の輸入には
保護主義を続けました。

その結果、80年代は怒ったアメリカに仕掛けられた経済戦争の時代だったし、
最近でも郵貯やトヨタでやられてる。
まだわかってない、とキッシンジャーあたりは日本の悪口を言っているのでしょう。

経済戦争では平和憲法は役に立たないし日本の官僚はよく戦った。
でも時代が変わっていることに気付かない。

おっと、学生運動の話だった。
運動家のアジ演説も空虚なお題目。
輸入憲法やシャンソンの訳詩みたいな不自然な響き。

そして新左翼のうちでもノンセクト・ラディカル(と言っても立派なセクトではないかな)。
武装闘争に先鋭化し結局は訓練ベースでの「総括」という仲間殺しで自爆してしまった連合赤軍。

これを境に日本の新左翼運動は社会から見放され終息しました。

なんだか不思議でした。
革命理論を熱く語る人たちなんですが知性を信じていない「反知性主義」。
肉体と情念のアングラ演劇が熱狂的に支持された時代です。

一方で国粋主義者も先鋭化して三島由紀夫事件も在学中に起きました。
あれほどの知性を持つ人が起こしたのも同じような「反知性」の運動だった。

ゼンキョウトーの経験者内田樹と平川克美(私と同じ年)が言っていたが三島は尊王攘夷。
全共闘は反米攘夷。

同根なので三島は「君たちが天皇と一言、言ってくれれば共闘できる」と東大全共闘に呼びかけたそうです。



私は全く学生運動にはかかわらなかったしデモに参加したこともない。
でも連合赤軍のなかにも知り合いの知り合い(鳩山邦夫のアルカイダの友人みたいですが)
がいるし、三島の盾の会もそうです。

そんなわけで気が重いけど映画を見ました。
190分、長いし重い。



若松孝二というアングラの人から見た連合赤軍。
彼らに共感して接触もあったインサイダー。
私財を投入して作った渾身の作品です。

感想をふたつばかり。

その一。
若松さんは反権力の政治的な人間だが、映画監督として名を上げたのは低予算の所謂「ピンク映画」。
「ピンク映画界のクロサワ」と呼ばれて若者の圧倒的支持を得ていた。
見たことありませんが(ホ、ホントに)。

実録連合赤軍、これ見方によっては密室、監禁もののポルノ的要素満載ですねえ。
エロいよりグロいですが。

純粋で男好きのする遠山美枝子役の坂井真紀が「総括」されていくところが映画の大きな流れです。
「コレクター」とか「隣の家の少女」のような。
若松さんは個人的にも遠山さんを知っていたらしい。

やっぱり知性より情念の人なんでしょうか。



しかしこういうテーマは芸術ではよく取り上げられる。
小田嶋隆が書いていたが紫式部の源氏物語もそういえばそうです。
紫の上の話は、少女誘拐、監禁、飼育で理想の愛人にするという「とんでもない」話。

それでも立派な芸術作品です。

二つ目。
私は連合赤軍のことはテレビのニュースで見ていただけで調べたわけではないので或いは
見当違いかも知れませんが。

「総括」の首謀者森恒夫と永田洋子。
映画を見た感じでは変ですね、彼ら。

特に森恒夫。
この映画、運動関係者を次から次に実名で紹介している。
原田芳男のナレーションがいい。

森恒夫は始めの頃に登場する。
逃走者として。
当時の言葉で言う「ヒヨッ」た。

そして途中から先鋭的なリーダーとして再登場し連合赤軍の独裁者になる。
前に紹介した「動物農場」の豚、ナポレオン(スターリン)ですね。
この人が洗脳、組織浄化に異様な情熱を発揮します。

密室での不思議な光景。
総括という自己反省を迫られた人が「私は実は心の奥であなたをの代わりに指導者になろうという、
野心がありました」みたいな「自白」をしてしまうんですね。
そして処刑される。

これとそっくりの話がすでにオーウェルの「動物農場」に出てくる。
こわいですね、全体主義という密室。
共同体そのものが検察の取り調べ室みたいな。

森さんの話です。
この人さっき書いたようにブランクがあってからバージョン・アップして帰ってくる。
そして連合赤軍を、さらに言えば日本の新左翼運動を自滅させる劇薬となるわけです。

それが映画では唐突に副指導者で愛人でもある永田洋子と公安に逮捕される。
あさま山荘事件の前です。

実際は逮捕に来た警官隊に斬りつけ警官を刺したいうことになっているらしいが。
そんな劇的な場面が全く描かれていないのが不思議な感じです。

そして「自殺」。

私には「この男が公安のスパイとして新左翼を内側から破壊したんだよ」という若松さんの
メッセージのようにも見れた。

思いすごし?
ネットで調べてみたが公安の工作説は見つからなかった。
知っている人がいたら教えてください。

重くて長い映画でした。
ブログも長い、すんません。



木田優夫(おっつぁん頑張れ)

2010-03-23 01:00:00 | 野球、その他スポーツ
なんと二日連続で野球の話。
おっつぁんが活躍しメチャクチャうれしかったので、ついつい。

興味の無い人、すみません。
明日からは「独断と偏見」(お友達のコクブさん評)の毒舌路線で行きたいと思います。

42歳、背番号42の日ハム木田投手がわが軍に今季初勝利をもたらしました。
先発投手のいきなりのアクシデント。
二回から緊急登板の木田さんは5回を無失点に抑え勝ち投手。

ヒーローインタビューでは
「毎回、イニングはじめのボール回しの時に、一塁の高橋くんが心配そうな顔をしてボールを
マウンドに渡しに来ていたので、一生懸命投げました」

と球場の笑いを誘い「40歳のボクを使ってくれる日本ハムはとってもいいチームです」と感謝の言葉も述べた。
42歳なのに。

今年も気合入っていました。
キャンプでは二軍スタートとなりましたが、いきなり160球を投げ、コーチの吉井さんに
「罰金もの」と怒られたとか。

140キロ近い力のあるストレート、フォーク(サイド・スローとしては珍しいですね)とスライダーで
ホークス打線を4安打完封しました。
昔は156キロの速球を投げたこともある。

開幕戦をダルビッシュで落としたハム君。
第2戦では絶好調の武田勝を74球で何故か突然交替させ相手に連勝をプレゼントしてしまいました。

明らかな采配ミスでしたので今日の勝利はホッとした梨田監督。
通算500勝とか。
よかったね。
でも選手の足は引っ張らないでね。

木田さん。高卒ルーキーで巨人に入団後、オリックスでFAを取得。
デトロイト・タイガーズで日本人8人目のメジャーリーガーとなりました。

その後は再びオリックスを経てドジャーズ、マリナーズ。
2006年からは(もう一つの我が)ヤクルト・スワローズで中継ぎとして活躍しました。

去年は残念な成績で来季の構想から外れてしまった木田さん。
簡単には諦めません。
日ハムに年棒1000万円で雇ってもらった。

早くも結果を出しました。

性格も明るくてユーモアたっぷり。
野球教室などファンサービスにも熱心な「いい人」みたいです。

彼のブログから:


今日は鎌ヶ谷で練習でしたが、朝から厚澤コーチ(注:一軍の投手コーチ)が怒っていました。
原因は、吉井コーチ(注:二軍投手コーチで三歳年上。大リーグ挑戦の同士ですね)のブログです。

吉井コーチが、自身のブログに「2軍のコーチは、忙し過ぎる。~ブルペンで
球数を数えてるだけの厚澤コーチが、うらやましい。」と書いた為に、厚澤コーチは、
お子さんから「お父さんは、球数を数えているだけなの?」と質問されたそうです。

これは、明らかに侮辱で、しかも、父親の威厳を失いかけると言う損害も被ったと言う事で
怒っていたのです。

朝からの大問題ですが、この大事件を終息させる為に、吉井コーチは、今年から導入された
ファームの投手陣の裁判で裁かれる事になりました。
後日、ダース(注:日ハムの投手ダース・ロマーシュ匡)裁判長によって判決を言い渡されるでしょう。

しかし、そんな事をブログで書ける吉井コーチ、それを皆の前で怒れる厚澤コーチ、
お互いの愛情と信頼度が分かります。

そんな愉快なファイターズ投手陣です。


木田優夫オフィシャルブログ



パリーグ開幕

2010-03-22 01:00:00 | 野球、その他スポーツ
レール&ホテルパック


いよいよプロ野球開幕です。

オープン戦は13日土曜日、東京ドームでの日ハムーロッテ戦。
それに翌日、神宮でのヤクルトー日ハム戦に行ってきました。

ドームではダルビッシュの力の抜けたほぼ完ぺきなピッチングが光ってました。
150キロ台の速球は無し。

その代わりセット・ポジションから微妙に変化する140キロ台の球。
120キロ台の沈むスライダー(三段ドロップ)。
それと日本シリーズで投げた100キロ台のスロー・カーブでロッテ打線を翻弄しました。

それにしてもロッテ・ファンはアツい。
三塁側外野席は開始のずっと前から満員。
いい球団です。
選手も頑張れ。

神宮は乱打戦。
ヤクルトの一場君、横浜からハムに移籍した東大卒投手の松家君。
二人がゲームをブチ壊した。
心配です。

デイゲームとは言え三月の屋外はまだ寒い。
スイッチ・ヒッターならぬスィッチ・ファンの「国鉄フライヤーズ」は太陽とともに
三塁側から一塁側へ移動。

そしていよいよ3月20日、パリーグ開幕です!

札幌の日ハムーダイエーは球界を代表するダルビッシュと杉内の対戦。
西武ロッテは涌井対成瀬。
楽天オリックスは岩隈対金子。

いい投手がいますねえ、パリーグ。
たまらん。
今年も楽しそう。

そしていずれも期待に違わぬ手に汗握る接戦でした。

ピッチャー以外で楽しみなのは韓国代表から参戦した二選手。
ダイエーのイ・ボムホは初打席で送りバンドを初球に決めた。
うるさそうなバッターですね。

ロッテのキム・デギュンは涌井に対し四三振の鮮烈デビュー。
ドームでのオープン戦ではダルビッシュから140メーターの大ホームランを打った。
かなり打ちそうな感じです。
和製ホームラン天才、西武のオカワリ中村君には是非頑張ってもらいたい。

ハムは去年の覇者のプレッシャーか守備の乱れに走塁ミス。
いろいろかみ合わずに黒星スタート。
ムネオ議員も応援に駆け付けたらしいが残念でした。

ダルビッシュは珍しく5点も取られた。
でも、今年もやってくれそうな内容だったと思います。

初戦ではWBC日本代表の「つなぎの四番」稲葉キャプテンがブレーキになってしまいました。
落ち込んでたなあ、やっぱり。

今年も熱いパリーグ。
勝っても負けても楽しい野球のシーズン到来です。

スギハラ・ダラー、ウルトラ・ダラー、杉原千畝

2010-03-19 01:00:00 | 本、映画、イベント
Japanese Holocaust Rescuer: Sugihara 'Sempo' Chiune


杉原千畝さんがユダヤ人を救ったという短編映画。
心を打ちます。

ナチとユダヤ人の事は「迫害されるユダヤ人」というイメージを世界中に持たせることでユダヤ人が自分の身を守り、
またイスラエルという国もあわよくば延命させたいということでしょうか。
繰り返し映画のテーマになります。

ハリウッドの映画会社はほとんどがユダヤ系だし映画人はユダヤ系の人がやたらに多い。
さもありなん。
そして環境や捕鯨みたいな原理主義というか「批判したり疑ったりするヤツは人間でない」みたいな絶対正義。

ヨーロッパの国によってはホロコーストに疑義を唱えるだけで犯罪者という国もあるとか。
当然、誇張もあるだろうと思います。
怪しいことには気になって仕方がない性分ですが、日本でも批判はご法度。

文芸春秋の社長と花田編集長の首が飛んだ「マルコポーロ廃刊事件」が思い出されます。
虐殺はあったんだろうと思いますが、ナチのユダヤ人絶滅計画はあったのか。
いずれにせよ疑問も差し挟めないというというのはどうも。
性分に合いません(アヤシイ)。

廃刊に追い込む手法も企業に圧力を加え広告収入減の兵糧攻めという極めてシステマティックな手法。
やり過ぎは目立つと思うけど。

トヨタの件でもそうだが公正な議論を封じ込めるやり方はいかがなものでしょうか。
言論統制へのフラストレーションによってユダヤ人迫害がかえって引き起こされる可能性もあるのでは、と思います。

先鋭的戦闘的ユダヤ主義者(SWC、サイモン・ウィゼンタール・センターのような)のやっていることが
結果的に一般のユダヤ系の人たちを苦しめることにならないといいが。

さて、NHKの元ワシントン支局長手嶋龍一さんが「スギハラ・ダラー」という書き下ろしのスパイ小説を
出版しました。

題名から察するに多分ユダヤ・マネー絡みの話なんでしょうが、
これ、2006年に出された「ウルトラ・ダラー」の続編。
こちらにはユダヤ問題は出てきません。

今日はその「ウルトラ・ダラー」について。

私はスパイ小説には全く造詣らしきものもなく語る資格はないかとも思いますが...

面白かった。
もしかして、スパイ小説に精通している人からしたらちょっと物足りないかもしれない。

筆力とか筋のちょっと単調なところとか。
お決まりのどんでん返しもないし。

英国の諜報員がアメリカのカウンターパートと共同で北朝鮮の偽札ウルトラ・ダラーを
追いかけ、核弾頭を搭載できる巡航ミサイルの買い付けを阻止しようという話です。
そこに日本の外務省の親英米派と親アジア派が絡んでくる。

今の世界、英米覇権主義と多極主義が鎬を削っているという見方があります。
私は英米追従はこれまでは良かったがそろそろ限界ではないかと思うのですが。

日本の官僚はアメリカをうまく利用したし80年代の経済摩擦闘争でも実を取った。
しかしアメリカは地検を使い日本の官僚機構を骨抜きにした(ノーパン・シャブシャブとか)。

協力した法務族が土井たか子や野中広務。
検察の手先がマスゴミ。
そして日本国憲法、日米地位協定の世界(ぶっちゃけた話が属国)に戻ってしまいました。

多分手嶋さんは日米安保を基本とする彼らとの同盟論者なのでしょうか。

私は反米ではないし、力を失いつつあると言っても英米が終わるわけではない。
「007」と「ガーシュイン」を選んだキム・ヨナ陣営は「仮面舞踏会」「鐘」の真央ロシア陣営に作戦勝ち。
さすがカナダ人コーチ、よくわかってる。

ただ権力者アメリカに日本の官僚やマスゴミが隷属する現状は国益を損なうだけと思います。

もしかして手嶋さん、英米のインテリジェンスの一環として書かされているのかな、
と感じてしまうインサイーダーっぽい裏事情がちりばめられています。

彼自身、そういうところを意識して読者をからかっているようにも思えました。
いいなあ、そういうの。

日米安保の重大地点、朝鮮半島と台湾海峡の分析と米中の駆け引き。
朝鮮半島にはもはや彼らにとってバイタルな利害はない..

興味深く読みました。

この辺は真実はあるが多分真実の全てではない。
日米安保は日米同盟に形を変え、西進し続けるアメリカの戦争に日本が付き合わされるという
意味合いが大きくなったと思われます。

してみると、やっぱり英米が書かせているのか、あるいは手嶋さんがそう思わせたいのか。
不純な読み方かもしれないがやっぱり面白い。

そして登場人物が実に魅力的なんだなあ。
主人公の英国諜報部員、浮世絵のコレクターでもあるイギリス名家の出身で
日本文化に造詣が深く、頭脳明晰でユーモアと人間味にあふれている根っからのイギリス人エリート。

愛車は72年のブリティッシュ・グリーンのMGBロードスター。
幼少時に世話になった日本の老夫人と湯島の一軒家に住んでいます。
シブい。

この女性、素晴らしい料理を用意し主人公も評価するのだが悲しいことにイギリス風の
味音痴。
ついついマヨネーズをかけたくなる「マヨラー」。

愛すべきキャラクターですね。
「スギハラ・ダラー」でも彼が再登場するようです。

そして「植民地」からは鈍重そうな田舎者だが超キレ者の米国財務省贋金ハンターと魅力的なイタリア系女性上司。

異彩を放つキレ者で豪快な日本外務省のキャリアウーマン。
これを一番嘘っぽく感じるのが悲しいですが。
外務省内での英米派とアジア派の争い。

私にとってはイケてるエンターテイメントでした。
まだ処分していないので読みたい人がいれば郵送しますよ。

政治、経済、外交を巡る近未来小説みたいのってすごいですよね。
示唆に富んでいるものが多い。

ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ったきたスパイ」が有名です。
生身の人間が主人公なのがいい。
ハード・ボイルドではないんです。

スギハラ・ダラーも注文しようっと。




宮内庁

2010-03-18 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
ハゲタおじさん。
この宮内庁長官は中国の次期リーダー候補習近平と天皇陛下との会談を
小沢氏がごり押したと批判しました。

その根拠が一カ月ルール(なんでハゲタ)。

つまり一か月をわずかに切っていたのに小沢さんが会談を要求したのが天皇の政治利用だと。
この馬鹿げた言い分も結局は不発に終わったわけですが、この話にはオチがありました。

あとで誰かが調べたらルールの逸脱は過去に22回もあったと。
ルールと言っても名ばかり。

小泉任命でいまだに自民党という負け馬に乗っている人ですね。
東京地検のオオツル某とかサクマ某と同じ。
小沢失脚シナリオを信じているようだが、アメリカに梯子を外されているんじゃないの。

そして今度は愛子様不登校事件(?)。

朝日の「AERA」が3月15日号ですっぱ抜いた学習院初等科2年生クラスの学級崩壊。
それが出る前に野村一成という東宮大夫なる人が記者会見で発表した。

私立でも学級崩壊なのか、こんな低学年で。
指導力の問題でしょうか。
頑張ってお受験してこれでは、親も浮ばれませんね。

さてと、東宮大夫さん。
害務省の役人ですね、この人。
元ロシア大使。
東宮大夫前任者は悶部省の役人。

アサヒは苦無い庁にニュースソースを持っているらしくスクープ記事が多いらしい。

それにパニックった東宮大夫君発表しちゃった?
ご両親(皇太子殿下ご夫妻)や学校ともすり合わせず。
「乱暴な子」の両親にも話さず。

これ、ちょっとひどくないですか。
8歳の子供のケンカですよ元はと言えば。
いい年をしたオジサンがメディアに公表するほどのことなのか。

学校が解決すればいい。
人権はいいの?
そして各マスゴミが一斉に取り上げた。

野村さんの思惑は?

矢澤豊という人の読みでは今回のことどうやらお世継ぎ問題のお家騒動ではないかと。
面白くなってきた。

この「公表」は皇太子殿下のアフリカ訪問出発の直前というタイミングで行われた。
皇太子殿下は「改革派」。
幕末の島津藩でいえば資質天下衆目の一致する斉彬。


しかし体制の守旧・保守で意見が一致している藩内勢力は、その旗頭として、嫡男の弟君、久光の背後に集結し、
ことあるごとに「お世継ぎ」バッシングに精を出す...。

そして斉彬は悲劇的な最期を遂げたんでしたっけ。

皇室の政治利用はお前たち官僚じゃないか、ということですね。
そして傷つくのは皇室の権威です。

秋篠宮第三子期待発言で雅子妃を病気にしたのも宮内庁長官。

宮内庁から腐れ役人を今すぐ追い出すべきではないでしょうか。

JAL 制服

2010-03-17 01:00:00 | 日記
若松節朗監督の「沈まぬ太陽」が今年の日本アカデミー賞作品賞に輝いたそうですね。

鳩山さんの「正直言ってまだ見ていないです。すいません」
「JALは沈んじゃったと思いますが、またよみがえってほしい」というコメントに座布団一枚。

日本共産党系の組合委員長がモデルのフィクションらしい。
ホリエモンはいたく感銘を受け御巣鷹山まで慰霊に訪れたとのことですが.....

この辺の人がヒーローでは何度でも沈みそうな気がします
(見てないし、見たくもないのでのでこのくらいで)。

しかし相も変わらず、経営責任、国交省の監督責任、天下りの退職金泥棒、
銀行と証券会社、証券取引所の共犯についてマスゴミは一切語ろうとしないのは
どういうことでしょう。

自分たちも電通経由で広告をもらう共犯だもんね。
それどころか、こぞってスカイマーク誹謗キャンペーンを展開中とか。

よってたかって半官会社を食い物にしてきた。
悪い奴らだねえ。
暗澹たる気持ちになります。

破綻を粉飾して増資までして騙した完全な詐欺行為。
みずほ銀行とゴールドマンサックスが主幹事。
ホリエモンは60億の粉飾疑惑(JALは1兆円の完全粉飾)で200億の個人資産を被害弁償した。

株主よ、怒れ!

それだけではない。
マスゴミも書かない、野党も批判しないということでJALのリストラは全く進んでいない。

既に1兆円の政府資金をつぎ込んでいるこの泥船。
赤字はどんどん増えまっせ。
第二、第三の倒産が来ますね、いつか、というか間もなく。

怒れ!国民。

やっと民主党の「日本の空を考えるプロジェクト・チーム」が立ち上がりました。
過去の背信にどれくらい斬り込むのでしょうか。

さてさて、制服のお話。
フェチというのでしょうか、なにやらとても好きな人がいるらしい。

私はあまり興味がないが、女子高生、看護婦さんの白衣、婦人警官にバスガイド。
あと、思いつくところではウェイトレスにメイドさん。
国母君でお馴染の代表選手ユニフォームあたりでしょうか。

私は制服と言うとあの国を思い出してしまいます。

なんでこんなに帽子が大きいのでしょうか。
コマワリ君かい。

ネットで検索したところ、バニー・ガールとかレース・クィーンていうのもあった。

そのなかでもロール・プレイではCA(我々の世代で言うところのスチュワーデス)が横綱格です。
(画像はJAL初代制服だそうです)。

これ、本物は非常に手に入りにくいものらしい。
知りませんでしたが秋葉原とかで売っているのは精巧なイミテーションで本物は手に入らない。

大体通し番号がふってあるし、ANAの場合は一つ一つにICチップが埋め込んである。
JALもどうやらそうしたらしい。
制服の管理はセキュリティー上大切なことなのでしょうね。

しかしコレクターというものは不思議な生き物のようで、手に入りにくいとなるとどうしても本物が欲しい。
しかも着用済みの物でないとダメらしいです。
うーん、そういうものなのか。

その辺のことをタイムスが例によって、
「ほらほら、また日本人が変なことやってるよ、クックック」みたいに嬉しそうに記事にしています。
いつもながらの「上から目線」です。

ところで、この記事では「スチュワーデス」と言っていますね。
日本では「CA」とか「客室乗務員」とか言わないといけないんでしたっけ。

アメリカのくだらない「ポリティカル・コレクトネス」とかを真に受けて性別を意識するような呼称は廃止する。
誰かに文句を言われるのが怖いから過剰に反応してるんじゃないでしょうか。
言葉狩り。
ああ、メンドクサイ。

制服です。
記事によると着用済みのモノホンは高価で取引されるらしい。
この際、退職者の年金がわりに支給してみてはどうでしょうか。

実際、ビジネス・クラスで盗まれたスッチー(性別はないでしょ、文句あっか)のJALの制服が
ネット・オークションに出品されました。
これは会社が1500ポンド(20万円)で競り落としたらしいです。

自分で数量限定で放出してみたら、とも思うけど。
しかし必死で流出を防ぐから貴重価値なんでしょうね。

ANAで盗まれた特別なhaul物は11000ポンド(140万円)の高値がついたらしい。
いち早くICチップを埋め込んだためでしょうか、こちらの方が希少価値か高い。

誰が、と思うがコレクターというものの情熱はすごいね。
モノには殆ど興味がないのでただただ驚きの世界です。

こういうことでも面白がって盛り上がれるのはいいですね。
熱中できるものがあるというのは幸せなのでしょう、多分。


歌舞伎座さよなら公演

2010-03-16 01:00:00 | 本、映画、イベント
歌舞伎座が建て替えになりますね。

お友達の和歌山のヤナセさんからその前に是非行くべきだとの強いお勧め。

奥さんと一緒に行ってきました、二月公演夜の部です。
(写真:我々の行った日はあと66日と書いてありました)

「三つ違いのあにさんと」でお馴染み壷坂霊験記。
幼馴染の仲のいい夫婦だが沢市は盲目を気に病んで......

というお話で三津五郎の沢市。女房のお里は福助さん。

メチャクチャ久しぶりの歌舞伎座。

前回は70年代後半か。
会社の先輩コマツさんが昼食後仕事をさぼって一幕さそってくれた。

三津五郎も福助もよかったなあ。
全くの素人で詳しいことはわかりませんが。

昔風の夫婦愛とちょっとオカルト的な展開。
後ろの座席の30代男性は「ちっ」とか「わけわかんね」とかいって
連れの女性にがっかりされていました。

お芝居ですから。

最近女優の淡島千景さんのお話を伺う機会がありました。
86歳とは思えぬ美貌とエネルギーにはびっくり。

彼女によると映画は監督の物。
芝居は俳優のものだそうです。

舞台が始まったら何をやろうと演出家は止められない。
放し飼い状態だからアドリブとかやり放題なんですね。

壺坂です。
なかなか、細やかでよかった夫婦の情愛。
女形の丁寧な仕草に感動。
福助さん美しい。

映画ではこうはいかない。
多少大げさかもしれないが芝居ならではですね。

勘三郎と橋の助の狂言踊り(っていうの?)。
そして最後の勘三郎、玉三郎のお芝居はなんと言う題だったか。

花魁「八橋」を演じた玉三郎さん、さすがにぎょっとするくらい綺麗でした。
勘三郎は親父さんの故勘三郎さんにますます似てきたような。
ジゴロ役の仁左衛門さんは実にカッコいい。

しかし子供の頃から厳しい稽古と親戚との競争に晒され皆さん大変ですね。
タイガー・ウッズではないが多少性格が変形しても不思議はないです。

なかには梨園の恩恵は受けながら伝統は蹴飛ばし、女房には古風な我慢を強制するというケースも
あるらしい(小田嶋隆だったかが言ってましたがありそうな話)。

いや、しかし磨きぬいた芸は素晴らしい。

最後の演目。
ちょと、後味の悪い筋書きでしたが心配していた睡魔にも襲われず十分楽しみました。

ちょっと掛け声がうるさいね。
昔はプロがやっていたみたいで、あとで楽屋からご祝儀が出たらしいが。

最近は「いい掛け声」がかからなくなったと誰かが嘆いていました。

野球でも面白い野次はいいが、罵声や名前の連呼は実に不愉快。
ひとりで来てる男ですね、大体。
楽しみ方を知らないのね。
迷惑もいいとこです。

オペラの「ブラボー野郎」もどうもねえ。
あれが生きがいなのか。
不粋だね、目立ちたがり屋の男。

どう思います?

目立つからにはそれなりのクォリティを是非お願いしたい。

4時半開演で終わったのが9時。
長かった。

勝手がわからず食事ができませんでした。
お土産に売っていた人形焼で飢えを凌ぐ。
甘いものは苦手だが行き倒れよりはいい。

外に出てすぐそばに去年開店した寿司懐石野川
シンガポールで35年来の知り合いの野川よっちゃんが日本で始めて出したお店。
さすがでした。

いいなあ、日本。



「手書き」 ゆっくりでいいさ

2010-03-15 01:00:00 | 生活、人生、ペット
「手書き」 ゆっくりでいいさ


phaという人を知ってますか?

ニートの世界では結構有名人らしい。
「おちゃらけ社会派」のちきりんさんが紹介していたので彼のブログを覗いてみました。

phaさん、小飼弾と言う人の「働かざるもの飢えるべからず」という本の書評を書いていました。

「働かざる者食うべからず」のパロディでしょうが近頃よく聞く「ベーシック・インカム」
つまり、働く人にも、働かない人にも最低限の生活費は保証しちゃおうという制度ですね。

これだと働いていてもギリギリな人は働かなくなりそうだし(もともとバリバリ働くのが好きな人は働き続ける)、
働く人から働かない人への所得移転なので財源は大丈夫かなと思ってしまいます。

小飼さんやphaの場合は財源は「相続税100%」ということのようです。
これだとおカネをため込む人はいなくなるのかな。
大胆ではありますが。

いずれにせよ鳩山・小沢政権では無理でしょうね。
小泉、福田、安部、麻生... みんなそうだ。
というか革命でも起きなければありえない。

政策的には「新党日本」が先の衆議院選挙マニフェストに入れただけあって、利点も欠点もそれなりにあるようで
興味のある人はウィキペディアの記事を参考にしてください。

phaさんによると「働かざる者食うべからず」は事実ではなく、お金持ちの人は運が良かったりで
特にそういうことは言わない。

むしろ「ギリギリの状態」で「嫌々」仕事をしている人が言うことで、こういう人たちに限って
「ニート死ね」とか言う、らしい。

ちょっとわかるような気もする。
隠棲で書いたが、奴隷のように働いてもお金持ちにはならないです。

彼の意見では、「一人の人間の中にも働くのが好きな部分と怠けたい部分が両方あるように、
社会全体のなかでも無職の人がある程度出るのは普通だと思うし、それはことさら否定するものじゃない」そうだ。

そして「一定数(生活に困ってない)無職がいることは社会の精神的な豊かさに繋がると思うんだよね」。

「全員が働かなきゃいけないって強迫観念にかられてる社会は息苦しい
ぶらぶらしてることで周りの人に気を使ったりする余裕ができる 」

「ぶらぶらしてることで余裕を持って働いている人と違う視点で物を見れる →社会の多様性
などの理由で。だから余裕を持った無職がいることで社会全体が豊かになると思う」。

「ただしそれは生活に困ってない余裕を持った無職の話しで、生活に困ってる無職が増えると
それは犯罪率が増加したりして殺伐としてしまうので、そのためにベーシック・インカムが必要なのです」。

「あと、ニートが働く気になって働いたところでそれは誰かの職を奪ってニートを一人増やすだけで、
失業率が変わるわけでもないし、別に日本全体にとって何かプラスになるわけじゃないですよね」。

まあ、社会のことより自分達が楽をすることだけを考えているようにも聞こえる。
しかし、そんなに牧歌的に行くのでしょうか。

人間って結構欲張りですよ。
今年5万円もらっている人は来年は6万円よこせっていいださない?
だれもバカバカしくて相続税払わなくなったらどうする?
財源がなくなって4万円に減らしたら暴動じゃないでしょうか。

制度としてはともかくスローライフはいいかも。
急行に乗る人が多い中、遅くても空いている各駅停車に乗る人がいてもいい。

国としてももう途上国のように急行は乗れないし、多分成長という意味では各駅停車ですらない。
メリーゴーランドのように楽しく回るのかもね。
成長を量で捉えるとそういうこと。

GDPだとかの金額とか物量の成長はないかもしれないですね。
でも人間は向上心があるので「進化」すればい。
人間が成長するのは身長や体重だけではないはず。
量より質を上げて行けば楽しいんじゃないかと思います。

ご高説はあまり胸には(取りあえず)響かなかったがこの人は面白いです。
京大卒らしいが地頭もよいのか。
「日本一のニートを目指す」と矛盾したことも平気で言ってのけます。

実際、インターネットを駆使して生活もできているので実はニートでもないですね。
まあ、ゆるーく生きている事を楽しんでいる人のようです。

この人はいくらでも新しい境地を開いていけそうですが、彼の言うことを真に受けて
勉強も勤労もしない青年期を過ごすと取り返しがつかないことになる気もしました。

面白いのはこの人の作った圧縮新聞というソフト。
一日の新聞記事を単語で切ってそれをコンピューターでランダムにつなげるんです。

意味不明だが、なんだか尤もらしく感じられる。
文体が内容を作っちゃうんですね。
新聞やテレビのニュースで日ごろから感じていたことですがうまく表現してくれました。
鋭い。

北の国のニュースを読むコワいおばさん。
朝鮮語は知らないが声を聞いているだけで伝わりますねえ。
うちの国の悪口でしょう。

後、温家宝さんのコテコテ?中国語とか。
まるでタモリの真似しているみたいだが、「そうかそうか」とうなずいてしまう。
うちの国の悪口は最近言わなくなった。

そして、phaさんは村上春樹さんをいじっています。
私とは同じ学校で同じ年らしい。
しかし、共通点は共にヤクルト・スワローズファンということだけ。

あちらはノーベル賞めがけ着々歩んでおられるようだが、こちらは.....

あっ、私、ニートかもしれない!

そんな偉人村上さんをちょっとからかった「村上春樹風に語るスレ・ジェネレーター」。
文体が村上春樹なのであって内容は二の次みたいな。
体験してみてください。

「愛子様」を入れると笑えました(不謹慎ですが)。

こういう人にブラブラしていてもらうのは社会のために「いいかも」と思ってしまった。
楽しいから。

どうでしょう。