国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

検察審査会は実は最高裁事務総局そのものだと「一市民」が

2012-04-13 01:00:00 | 官僚


検察審査会は独立して職務を行うことになっている。
しかし実際は、人員も予算も全て最高裁。
検察審議会を実際に動かしているのは最高裁事務総局そのものらしい。

裁判所が自分で起訴しているということになると三権分立は幻想でペテンだ。
これを追求する国会議員は森ゆうこのみ。
そして足を使って調べるのはこの「一市民」のみ。
東京新聞が最近この人のインタビューを記事にしたようだ。

殆ど批判されることのない裁判所。
再三の原発建設差し止め訴訟を門前払いしてきた。
ここにも権力の闇があるようですな。

引用

10年2月1日、東京地検特捜部吉田副部長が取調べ中に石川議員に語った話
「小沢はここで不起訴になっても、検察審査会で裁かれる可能性が高い」を思い出して欲しい。
最高裁と検察は「不起訴になっても、検察審査会で裁く」と打ち合わせをしていたのだろう。

国会議員は何故怒らないのか!最高裁事務総局の検察審査会所管は憲法違反!

最高裁事務総局が小沢検審起訴の首謀者!実行犯手嶋検審第一事務課長を異動させ匿う!

最悪・最低の最高裁!「最高裁事務総局が"原発訴訟"を歪めている!」(週刊プレイボーイ)


情けない国だにゃ

2012-04-12 01:00:00 | 官僚


ダントツで東京新聞が頑張っているようだ。

不可解な『除染』/東京新聞10日夕刊『紙つぶて』

社会 新聞などで発表される福島県飯舘村の空間線量率の値が、年明けから急低下した。
今年は積雪が多かったので、その影響だろうかと考えていた。
だが、3月末に事故後1年目の調査で村に入り、モニタリングポストを確認して驚いた。
線量測定器の置かれている場所の周りは徹底的に除染され、表土も入れ替えられていた。
持参した測定器で地上1メートルの線量率を測ってみると毎時1.2マイクロシーベルト(単位は以下同)だったが、5メートル離れた場所では2.4あった。
しかも測定器の下には分厚い鉄板。これでは直下からのガンマ線はかなり遮られる。
実際に、文部科学省の公表値は1を下回っている。
飯舘村は原発事故で全域が高濃度に汚染されたが、村内でも汚染度に濃淡がある。
南部の長泥地区では、いまだに10を超える値が計測されるところがある。
なのに発表される飯舘村の値は比較的低い地区の、しかも除染された場所に置かれた測定器の値なのだ。
村の現況を代表しているとは到底言えまい。
同行した京都大原子炉実験所の今中哲二助教は「モニタリングポストの用をなさない」とあきれた。
文科省に問い合わせると、除染は内閣府が実施したため関与していないという。
内閣府は「モニタリングポストが置かれていたことを認識していなかった」と答えた。
事前に調整しなかったというのだ。
だが、ポストの周りを念入りに除染した(ように見える)のはなぜか、答えはなかった。
(環境ジャーナリスト、小沢祥司)

騙しのテクニック、「民間版、福島原発事故独立検証委員会」

2012-03-05 01:00:00 | 官僚

(委員長の北沢宏一は東大教授で元科学技術振興機構理事長、以下IEAの理事などが顔を揃える。なにが民間だ)

2月27日に纏められたレポート。
「官邸主導による現場への過剰介入」を指摘し「その大半は評価することができない」と。

確かに菅の間違った政治主導は事故処理を混乱の極みに陥らせた。
トップの仕事は大方針を作り下からどんどん案を上げさせ実行させる。
自由にやらせて、一方うまくいかなかった時の責任を取ること。

菅(以下、敬称、蔑称を省きます)は全てを報告させ自分で細かいことまで決済するという間違った政治家主導をしてしまったようだ。
愚かで姑息だ。
風前の灯火だった菅政権を延命するためだ。

お陰で業務は渋滞し、決定に関与することが少なくなった官僚は汗をかくことを止めた。
どうせ、うまく行きっこない、失敗しても官邸の責任だと。
ボイコットだ。

しかし、自分たちのやり方が通らないからと傍観者に堕した官僚にも責任は有る。

この検証レポートの話を聞いて、尤もな部分もあると感じつつ、一方違和感を感じた。
なんか変だな(笑)。

佐々木洋という人が違和感を解明してくれた。
投資コンサルタントらしいがの人のことは何一つ知らない。
この文章に目が止まっただけだ。

キーワードはメディアが殊更協調する「民間版」であり「独立」だ。
「人がメッセージを発するときに、妙に強調しているところを良く調べると、
 その反対の意味が隠れているところが多い。」

おお、それが騙しのテクニックだ。
ちょっと幼稚にも思えるが。

実はこの委員会の主要メンバーはちっとも民間ではない。
「元官僚と元準官僚である国立大学教員ばかりだった。」

そして
「このプロジェクトを立ち上げた人物も米国のCIAと密接な関係をお持ち
 の御仁。」

ガス抜きサヨク新聞だった朝日の元主幹だった軍産複合体の子分、船橋洋一のことらしい。

要は「民間」「独立」に名を騙った官僚による反政治家キャンペーンということだ。
官僚が天皇の代わりに担いでいるのが宗主国アメリカ。
米・官・報による政治家へのお灸だろうか。

権力は渡さないというポジション・トークだ。
みんなの党がこれをネタに民主党を批判しているがお里が知れるということだ。

菅という目立ちたがりの三流政治家が相手なので説得力はある。

しかし、米・官・報にべったりの野田や野合する谷垣はもっと下劣だ。
小沢抜きの自民・民主連立で官僚は焼け太り、国民は消費税増税、東電国有化、TPPなどの愚策に苦しむことになる。

野田・谷垣極秘会談”財務省幹部らが仲介



勝栄二郎政権?

野田内閣の増税路線は勝のいいなりですすめられているといわれ、たちあがれ日本の片山虎之助は2011年9月29日の参議院予算委員会で鈴木善幸内閣が田中角栄の影響下にあったことを「直角内閣」とよばれたことにならい、野田内閣を「直勝内閣」と揶揄した(ウィキペディア勝栄二郎より)


撤退する勇気を(六ヶ所村再処理施設、原燃の有価証券報告書は提出されない)

2012-02-29 01:00:00 | 官僚
動き出したら止まれない。
核燃料サイクルはとっくに破綻しているのに。
高速増殖炉もんじゅは2050年までは絶対に稼動しない。

フクイチ事故のの影響で電力料金は上がり続ける。

無駄なカネを夢物語に使っている時ではない。
再生エネルギーの買い取りも見直すべき。

ところが止めるどころか情報非公開で失策を隠す人達。

「もんじゅ」を止め、MOX燃料使用停止を。

大事なことはなかなか議論されないなあ。

日本原燃、有価証券報告書作成せず 提出義務終了で


六ヶ所村ラプソディー予告編 Rokkasho Rhapsody


核サイクル "原子力が支える村"...六ヶ所村の真実


村民の平均年収が1300万円超だって?

青森県でトップクラスの酪農の収益は補助金で支えられている。
農業も同じだ。

豊かさと活力の村。
その源泉は補助金。
シャブ漬けと言う事か。

過疎の村に33億円をかけた交流プラザに総合運動公園。

反対の声は消えって言った。

それ、俺たちの税金や電気料金ですけど。

法の下の平等という間違った考え方

2011-12-26 01:00:00 | 官僚

(小泉さんのイラク派兵を批判した天木直人レバノン大使をクビにした竹内行夫元外務省事務次官。
この人も最高裁判所の裁判官だ。法律家では無いのに何でやねん?)


経産省次長のインサイダー取引について佐々木洋氏の解説

引用

私は法律学科の出身だが、「法の下の平等」という誤った法原則を学んできた。
日本の法の原則は「お上が都合の良いように法を自由自在に運用する」ものなのだ。

引用終わり

相変わらずの検察のご都合主義捜査の話だ。
統制経済の名残で占領軍も手をつけられず温存してしまった日本の司法制度。
臨戦態勢では役に立ったかもしれないが、今や国民の利益に適わず暴走を続ける。

検察だけの問題ではない。
検察が立件したものを99%有罪にする追認機関の裁判所。
司法の怠慢が行政の暴走を許してきた。
いや、寧ろ助長してきた、というべきだろう。

何しろ何十日にも及ぶ拘留の末に得られた自白でも日本の裁判所は証拠として採用してきた。
神保彰によるとアメリカでは2日以上の拘留があると自白の信憑性が問われる。
日本の警察、検察は無理やり自白を取るように奨励されているようなものだろう。

三権分立は形だけ。
三権連合だ。
政治家は常に批判にさらされ、検察などの官僚への合理的な批判も多く聞くようになった。
しかし裁判所への批判は殆ど行われない。
衆議院選挙のときの最高裁判所裁判官の不信任。
これだけが国民が裁判所にノーと言える機会だ。
高級官僚の天下り(天上がり)判事にはバツをつけているが。
虚しいなあ。

国会議員が司法にメスを入れようとすればメディア総動員で三権分立の侵害だと騒ぎ立てるのだろうな。
悪い冗談だ。
その前に「政治とカネ」で逮捕か。
立法権の優位という考え方もあるが、占領政策によって日本では立法権(政治家)が下位にいるようだ。

那須さんに借りた「官僚の責任」古賀茂明を読んでみた。

2011-11-03 01:00:00 | 官僚



現役の経産省官僚でありながら反骨の人と言われる、古賀茂明。
最近は東電の救済策をメディアでおおっぴらに批判。
大臣官房付という閑職で冷や飯を食わされ肩叩きの毎日。
先日、ついに退職した。

東電処理問題では国民の負担を最小限にし、守るべきは被害者と電力供給。
債権者、株主ではないと言い切る。
東電の賠償を支援し監視するために設立される原発賠償機構は銀行や役所の出向者が運営。
結果的には天下り先となって電力会社と癒着すると予言している。

他聞に漏れず東大法学部の出身の古賀。
しかし中高が自由な校風の麻布。
東大ではガリ勉の雰囲気に馴染めず6年かかって卒業。
留年しても試験さえ受かればいい上級官僚になった、という「枠無し」の自由人だ。

戦後レジームからの脱却を謳い文句にした安倍内閣の公務員改革に参画。
官僚では珍しい改革論者らしい。
渡辺喜美と気脈を通じている感じなので「官僚主導反対」だが「対米融和」なのだろうか。
TPPには賛成らしい。
まあ、いいか。

その古賀による官僚論。
官僚の実体が赤裸々に語られる。
優秀であるべき若者が無能な官僚に生まれ変わる。
「霞ヶ関は人材の墓場」(笑)。
「専門知識に乏しく、自分では絶対に責任をとろうとしない素人集団で世界水準より相当遅れている」。

大体、官僚になる動機は山を登るなら一番高いエベレストを、という発想。
試験の得意な連中は東大を目指し、財務省を目指す。
偏差値の頂点だ。

「財務省に入って何がやりたい」と聞かれると多くの新人が「次官になりたい」と。
「人の為より、人の上に」という、まあ意識としては特に高潔でもない普通の人が行くところ。
そこで努力のベクトルが間違うと国民にとっては悲惨なことになる。

戦後60年以上になるのに同じやり方、同じ人事制度で同質の人間が蠢いている。
同質というのがいかんね。
組織として機能不全になるのは当然と言える。
そして彼らのモチベーション(出世の種)が組織の自己増殖という倒錯では、方向転換は容易ではない。
彼らのやり口を学んで変えるべきところを変えようという政治家に一票をいれるしかないな。

官僚機構が無用だということではない。
空気や水と同じ。
がっちりした統治機構は国民が生活していく上で必要不可欠だ。
未曾有の飢饉に苦しむソマリアは無政府状態により援助物資も行き渡らず近隣諸国に大きく差を開けられている。
官僚機構の有難さはそれが崩壊したときに初めてわかるのかもしれない。

組織の存続、増殖が自己目的化した今の霞ヶ関はソマリアの対極にある。
政治家やメディアを支配下に置いているとも言える。
権力の頂点だ。
これは決して素晴らしいことではないな。

官僚の世界では法律を通す、新組織を作り天下り先を増やすことが正義らしい。
これをやり遂げることが実績。
「できる奴」と言われ出世した官僚はそんな奴、ということだ。
2年で人事異動する高級官僚。
散々な結果が出る頃には責任はウヤムヤになっている。

一例としてNTT民営化。
2700億円の泡銭を通産省と郵政省が山分けにした。
使わねば損だ、でベンチャー投資合戦を繰り広げた。
天下り先分捕りが合戦とも言える。
元々犬猿の中の両省。
お互いが張り合って似たような事業を立ち上げた。
結果は見事に全て失敗で2700億の国民の資産が10億に。
人事ローテーションで責任問題はウヤムヤだ。

セコい話だが官僚に必要なのは勤務時間らしい。
夜遅くまで役所にいるため定時になると一旦飲みに出かけて戻ってくるのだと。
なんとも薄気味の悪い社畜(所畜?)だな。

デフレと失業で国民が苦しむ今、震災・原発事故保障で増税が俎上に乗っている。
その前に電気料金の大幅値上げが実質増税として国民負担としてのしかかる。
東電延命で本来真っ先に損失を被るべき銀行や株主が優遇され一般電力消費者が割り勘負けをする。
再生エネルギー関連の買い取り法案も同じ構造だ。

先ず東電や関連会社から絞るだけ絞る、それが優先順位というものだ。
そして国の資産の売却。
増税論議の前にこっちでしょう。

JT株など政府が保有する意味があるのか。
持ち続ける理由は財務次官の超大型天下り先。
国有地も「今はまだ安い」と手放したがらない。
民間が活用すれば固定資産税が入るのに。

「政治主導」を勘違いして震災処理失敗した菅前首相にも手厳しい。
国難を自らの延命の好機と勘違い。
官僚を使わず、官僚と張り合ってしまった。

政治家はビジョンと方向性を出し、官僚に立案させ責任を取る。
延命で目が曇りそこのところの見極めができなかった。
結果は官僚による無作為と責任逃れを許した。
「責任は俺が取るから前例や現行の法律を超えたことでもどんどんやれ」と言うのが正解。
何でも俺が決めるからすべての情報と対応策を上げろ、と。
とんだスーパーヒーローだ。

政治家、特に民主党政治家の程度の低さが官僚主導強化の原因になっている、というのが古賀の見立て。
仙石さん、同僚議員のやり口を見て「これは駄目だ」とばかり政治主導の看板を下ろした。

事業仕訳の政治ショーで官僚を叩く格好をすることに血道を挙げた人たちが経産大臣など要職に居る。
能力もないのにやる気だけが空回りして八場ダム廃止、高速無料化、JAL救済等大恥をかいた人もいたな。
あれが政調会長で起案の頂点とは。
お飾りだね(笑)。

批判だけでなく官僚をどうしたらイノベーション集団にできるか、という提案もある。
東電問題では全面的に古賀に賛成の国鉄フライヤーズだが意見が違うところも多々ある。
多分、楽観的な新自由主義者、自由貿易・自由競争論者なのだろう。
それはそれとして、一読の価値あり。



官僚の傍若無人ぶりは自民党時代よりひどくなっているらしい。

河野太郎ブログ
天下りロンダリング





小沢秘書裁判の判決にはぶっ飛んだ

2011-10-18 01:00:00 | 官僚

(登石裁判長)

余りにもひどいこじつけではないかな。

「悪人」小沢を成敗しようとした正義感か、誰かに指令されたか知らないが長期間に渡って違法行為をしてまで食らいついた検察。
しかし何も立証できない。
検察のメンツをかけて、全国の検察官を召集し数億円を投入した1年以上の徹底捜査。
何にも出ない。
振り上げた拳固の下しどころが秘書の政治資金規制法案虚偽記載と検察審議会を使っての小沢自身の強制起訴。

虚偽記載と言っても単なる3ヶ月の期ズレ。
支払日でなく登記日に従って報告した。
それだけ。
4億円を一時陸山会に融通した小沢とのやりとりは「行ってこ来い」なので省略。
全くそれだけだ。

およそ起訴に値しない瑣末な形式犯だ。
普通ならどう考えても修正申告で済むはず。
それを現職の国会議員である石川元秘書を敢えて逮捕した。
検察の威信をかけた明らかな国策調査。

取り調べでの違法行為で検察調書の多くが不採用になった。
何が何でも小沢の4億円の出所をゼネコンの賄賂に結びつける思い込み捜査。

無罪が妥当だ。

しかし東京地裁の登石裁判官は三人の秘書を有罪にした。
百歩譲ってそれは認めてもいい。
如何なる微罪でも立件されたからには有罪・無罪の判定をしなければならない。

問題はそこからだ。
判決文では虚偽記載を小沢の収賄と関係付けている。
つまり収賄絡みの疚しいことがあるから記載を工夫したんでしょうと。
おいおい、それは違うでしょう。

小沢の収賄が問われているのなら、それで立件するべきだ。
自らの思いこみでしつこく食い下がったが立件できなかった検察。
推定無罪の原則で挙証責任は検察にある。
しかしメディアや反対党、或いは自党内での反対派は被告である小沢に水谷建設からの収賄が無かった事を証明しろという。

お門違いだ。

被告人は「訴因で特定された事実」のみを防御し認められれば無罪。
訴因主義と言う。
三権分立の最後の拠り所である裁判所。
検察(行政)の暴走を諌めるのが仕事のはず。

しかし何を血迷ったか、登石裁判長は。
推測に基ずく推認で虚偽記載の背景に小沢の犯罪がありそうだと勝手に判断した。
客観証拠の間を埋めるのが推認。
状況証拠や伝聞の間を埋める推認、そりゃ文学だよ。

裁判官が訴因外の事実を勝手に認定することは、憲法、刑訴法の人権擁護の大原則を蹂躙する違法行為。
検察の要望に満額回答、どころかボーナス付き(石川議員の話)。

つまりこういうことだ。
推定無罪の大原則、これに基づいて小沢の収賄は立件できない。
しかし、しかしだ。
秘書の虚偽記載の中で本来問われていない別件の犯罪をこっそり証拠もなく認定してしまった。

基づくのは信用できない一部の証言と多くが不採用になった調書。
つまり状況証拠だ。
つまり、この部分では推定有罪をやらかした。
何としても小沢の「政治とカネ」を立証したかった(ができなかった)検察に司法が違法に協力した。

予想通りメディアは喜んで4億円の出処など裁判に直接関係無いところで小沢の説明責任を問う。
繰り返すが問われているのは検察の挙証責任だったはずだ。

恐ろしいことだ。
検察と裁判所は一体。
起訴の殆どが有罪という日本。
全体主義国家の一面を晒し出した。
残念ながら「やっぱりか」ということだ。

この国では誰でも証拠なしに犯罪者にできる。
国家の意思が働く国策捜査では。

今回の場合は小沢は有罪ではない(まだ)。
しかし馬鹿馬鹿しい小沢裁判を続ける理由付けになった。
更に重要なのはキャラクター・アサシネーション。
人格破壊だな。
「限りなく黒に近い灰色」というレッテル付けに成功したわけだ。

小沢は既得権益層全ての敵だったようだ。
裁判が長引き来年の代表選に出られなくなったら彼の最後のチャンスも逃げていくのか。


「検察官は4億円の原資を積極的に立証していないから「公にできないもの」であると見るには証拠が足りない。しかし、小沢氏が明らかに証明することが困難である限り動機と認定することが可能である」

はあ?

 「(水谷建設)元社長の証言は、他の水谷建設の関係者とも符合し、都内ホテルにおけるレシートなど客観的証拠とも合致しており信用できる。一切受け取っていないという大久保、石川両被告の供述は信用できない」

客観証拠あるなら立件しろよ。

意味不明なこじつけ。
出処について小沢は何度も説明しているし、現金受け渡しに関する客観的証拠など何も無い。
第一被疑者に犯罪がなかったことを証明する義務は無い。
裁判長は弾劾されて然るべきでは無いか。

これを司法の進化と言ったTBS岸井。
こんな権力の犬のがジャーナリストを名乗るのかか。


国民のできることはトンデモ裁判官の弾劾を要求すること。
後は衆議院選挙に行ったとき最高裁判所判事国民審査で不当判決を行う判事や
竹内行夫のような法律経験のない横滑り官僚に大きなXを付けることだ。


登石郁朗判事の弾劾裁判を要求する署名サイト











官僚は賢い。河野太郎の公務員改革骨抜き批判、お笑い経産省(記者クラブメディアも変ってきた)

2011-05-26 01:00:00 | 官僚



原発問題で俄然存在感を増している河野太郎。
彼がブログ、で公務員改革の法律がが官僚のワル知恵により事実上骨抜きにされている実態を告発している。
4月5日に民主党政権が発表した「国家公務員制度改革の『全体像』」だ。

民主党政権が官僚にいいようにされている、と指摘。

天下りチェックは監視委員会がサボタージュされ、又「出向」、「人事交流」という仮面がまかり通る。
エネ庁石田長官の東電天下りもチェック無し。

首相官邸で官僚人事を掌握することを目的として設立された内閣人事局の他に
「公務員庁」「人事公正委員会」という別組織を設立し権限を分散させようとしている。
おまけに幹部ポストは増える「焼け太り」。

民主の政治主導確立法案は、国家戦略局を官房長官の下に設立する。
国家戦略担当大臣は法案のどこにも位置づけられていない。
指揮命令系統を不明にして、力を削ぐという官僚のサボタージュに瞞されている。

今回の『全体像』では、人事院は廃止され給与は労使協約でということに表向きなっているが、
新設される公務員庁が民間の給与水準を調査研究することになる。
これではこれまでの人事院勧告と同じように、意図的に高い水準を出す制度になる。
本当に官民の比較をするならば、国税庁のデータを利用すればよいだけ。

『全体像』では、労働基本権拡大を最優先したいようだが、今、直すべきは、官邸の機能不全と天下りの是正。
官邸が司令塔となってきちんと各政府組織を使い切るためには、強力な内閣人事局と国家戦略スタッフが必要であり、
幹部人事が一般職とは別のルールで、降格もできるし、抜擢もできるようにすべきだ。
天下りを規制する再就職等監視委員会は、法律で設置できるのだから、民主党政権は、そのとおりにやるべきだ。
結局、震災のどさくさにまぎれて、官僚が都合のいい改革をやろうとしている。

骨抜きにされる公務員制度改革
2011年05月14日 12:10|
影の行政刷新・公務員制度改革担当相
(河野太郎ブログ)






引用終わり

原子力ムラの主管官庁、経産省が面白い。

長谷川幸洋(東京新聞)という人の記事。
オフレコという自尊心を擽る手口でメディアを洗脳する官僚。
確かにインサイダー情報を貰うと自分もインサイダーになった気になる。
コントロールされているわけだ。
しかし一度意に反す記事を書くと.......

実名でチクられる高級官僚。
やはり311以降、パラダイムは変わった。
まあ、こんな風にばらされちゃうって言うのも稚拙だな。
官僚も劣化しているのか。


チクられた成田さん。
前に批判した外務省の薮中、斉木両氏に負けず劣らずの好印象。
確かに政治家のほうが悪党面が多い(笑)。
河野さんの写真思いっきりいいのを選びました。

本人に直接言わず、上司に電話
「オフレコ破り」と抗議してきた経産省の
姑息な「脅しの手口」
「枝野批判」の情報操作がすっぱ抜かれ大あわて


おっと続編も書かれちゃった。

311パラダイム変換い気付いていない官僚。
賞味期限切れだな。
記者クラブインサイダーもここまで変わってきたのに。


「枝野批判」オフレコ発言をすっぱ抜かれ、
今度は東京新聞記者を「出入り禁止」にした経産省の「醜態」

無くなれ消費者庁(蒟蒻ゼリーの名誉回復はまだ先だ)

2010-12-30 01:00:00 | 官僚
蒟蒻ゼリーがきっかけで出来た消費者庁。
まだやってるよ。
どうあっても悪玉に仕上げるつもりだ。
国民の税金は浪費される。

前に書いたが蒟蒻ゼリーの窒息事故は7件。
これに対し餅は406件で飴が256件。
2006-2008年の救急搬送のデータだ。

<こんにゃくゼリーには厳しいぞ>

餅や飴が禁止されるという話は聞いたことだ無いなあ。
5センチ以下、1センチ以上にしろってか。
5センチ以上の餅や1センチ以下の飴に事故はないのか。

批判もなく消費者庁の発表を垂れ流すメディアも同じ穴のムジナだろう。

Asahi.comより


「こんにゃくゼリーに安全指標 消費者庁、製品改善要請へ」
2010年12月22日13時37分

ミニカップのこんにゃく入りゼリーによる窒息事故を防ぐため、
消費者庁は22日、窒息リスクを減らす、ゼリーの硬さや弾力性、
大きさについての考え方をまとめた安全指標を決めた。

メーカー側に、これに基づく製品改善を働きかけていくが、強制力はなく、
どこまで協力を得られるかははっきりしていない。

 指標はまず、今より軟らかくして弾力性を下げるか、
子どもが吸い込みにくいよう容器を大きくすることを提案。
ゼリーそのものも直径5センチ以上を目安に大きくするか、
子どもの気道に合わせて同1センチ以下にすることを示した。

 指標を決めたこの日の研究会には、シェア9割近くの業界最大手
「マンナンライフ」(群馬県富岡市)の永井孝社長も「協力者」として参加。
同庁はマ社が率先して製品改善を始めることを期待するが、
永井社長は会合後、「いまのところ、『こう対策をとる』と言うのは難しい。
資料を持ち帰って検討したい」と述べた。

 内閣府によると、こんにゃく入りゼリーが原因の窒息死亡事故は
過去13年間に22件。
2008年7月に兵庫県で1歳男児がのどに詰まらせ約2カ月後に亡くなったのを最後に、
それ以降の死亡事故は報告されていない。
この男児の両親が製造物責任法に基づいてマ社に損害賠償を求めた訴訟の判決で、
神戸地裁姫路支部は今年11月、「通常の安全性を備え欠陥はない」
と両親の請求を棄却した。
.

特捜暴走ー 小沢失脚への陰謀(これ、いいねえ)

2010-11-04 01:00:00 | 官僚
おお!良く出来てるなあこの動画。
大手メディアでは見れない知性だ。
是非見てください。


引用
先日、ジャーナリストの上杉隆氏から聞いて驚いた。
日本の国会議員で政治資金を1円単位で完全公開しているのは、鈴木宗男氏と小沢一郎氏くらいだという。
小沢氏は、そこまでも含めて政治資金を完全公開している。
普通はこうした人たちは「クリーンな政治家」と呼ぶものではないのか。

-森永卓郎
引用終わり



写真は佐久間特捜部長(当時)





特捜暴走 ? 小沢失脚への陰謀




おさらいしてみよう(小沢さんの疑惑について)
10月22日ブログ

民意詐欺

2010-10-12 01:00:00 | 官僚
法律バカより一般人の常識を、ということで裁判員制度に賛成してしまったが、
どうやらとんでもないことになっている。

前々から何度も取り上げている検察審議会のことだ。

法律的に99.9%潔白な小沢一郎を執拗に追い回し再度の起訴相当ときた。

議決日が9月14日で民主党代表選挙当日。
小沢が勝った場合の総攻撃第一弾として用意されていた。

というかこの議決が浮動民主党議員にリークされたのだろう。
関ヶ原の小早川秀秋への家康による威嚇射撃。
土壇場の寝返りが勝敗を決した。

菅直人が選出されてメデタシ、という次第だが流石に御蔵入りというわけにもいかず
この度公表された。

なんで今頃?
そして3週間の箝口令を守ったメディアはやはり検察の犬か。
前田検事のフロッピー改竄「スクープ」もアサヒは前々から知らされていた。
議決前だったかもしれないな。

匿名の小沢告発団体を政治的意図のない保守系市民団体と報じるアサヒ。
笑える。

八月に入れ替わったばかりの半数の審査員。
彼らは1.5ヶ月で結論を出したことになる。
8月は2回ほどしか開かれなかった審議会が9月になってから頻繁に集まり
一気に議決に持っていった。

不思議なのはそれだけでない。

11人が全員一致って。
悪い冗談か、気持ち悪い。
宗教団体かい。

有権者から無作為に選ばれただと。
20才以上の平均年齢が30.9才だって?
日本が高齢化しているという統計は間違っていたのか。

この議決を誘導したのが吉田審査補助員。
小沢を暴力団に喩える手法は前任者の米澤弁護士とそっくりだ

任命されたのが9月8日で、議決は、そのわずか6日後の、9月14日に出ている。
審査をしたのか、いや審議会自体が存在するかも疑いだしたらきりが無い。

これにより小沢一郎は強制起訴になる。
有罪にはできないが政治生命を脅かす「実質有罪」だ。
不服申立もできない。

そして検察審査会法により、守秘義務を課せられた審査員は終生、審査案件に関して得られた情報の漏洩を禁止されている。
要するに八百長猿芝居をバラしたら「逮捕!」なのだ。

そんな訳のわからんものを「民意」とはなんということか。
可視化あるいは議事録の公開なしの密室でつくられる草の根の声。
アヤシい市民たちだ。

官僚はずる賢いな。
まあ、裏にはアミちゃんとかグリちゃんとかのシナリオがあるのだろうが。
日本は魔女狩りの暗黒時代にタイム・スリップしたようだ。


申し立て人募集だそうだ(検察を告発)

2010-09-30 01:00:00 | 官僚
検察の裏金疑惑を追及した途端に別件で逮捕されちゃった元公安部長の三井環さん。
ひどい話だ。

その三井さんが村木冤罪事件に加担したと思われる検事たちの処分を求める「審査申し立て書」を
10月1日に提出する。

検察が裁かれるのか。
賛同して共同申立人になろうと思う人を募集中。

たくさんいる方がインパクトがあるということで。
名前と簡単な職業だけでいいそうで、報復の恐れはない(笑)。

検察による小沢側近の石井議員狙い撃ち。
虚偽のシナリオが作られ、それに沿った調書を無理やり作る。
ほころびが出れば証拠隠滅だ。

今回は大阪地裁で15通の供述調書が証拠として不採用になった。
つまり裁判所の判断は下されている。
立派な公文書偽造だ。

その間に村木さんは無実の罪で半年間収監された。
検察官適格審査会なる身うちがどのような言い訳をするのか、見ものだ。

処分決定!

前田検事懲戒免職

他は.....

厳重注意、戒告、減給一カ月。


デジャブだなあ。

興味のある人はどうぞ
今回の事件のひどさがよくわかる。

他人事ではない。
あなたやあなたの家族が次の被害者かもしれない。



物証を改竄するのは犯罪だが調書をでっち上げるのはいいのか

2010-09-29 01:00:00 | 官僚
トカゲの尻尾の前田検事さん。
村木厚生局長と同様、東大卒でないとか。
前田さんは広島大学、村木さんは高知大学だ。

検察の裏金問題を追求した途端に別件で拘留された三井環は中央大学。
佐藤優は上智の神学部で所謂キャリアでもない。
高級官僚から見たら人間以下か。

今回のフロッピーディスクという物証の改竄。
ひどい話だが別に驚かないでしょ。

テレビでは仕事のプレッシャーが大きく気の毒な面もあるといったOBもいたとか。
おいおい、ストレスがあれば他人を冤罪に陥れてもいいのかい。
まあ、検察の内部では「あいつは運が悪い」という感じなのでしょう。

これは組織としての問題だ。
検察として自分達のシナリオを完結させる。
そのやり方でドジを踏んだのが「割り屋」前田検事。

何れにせよ、日本人の組織に対する忠誠心は例外的ではないかな。
戦後、終身雇用、年功賃金で来ているので労働市場は機能していない。
大企業で中途採用はまだマイノリティだ。

企業は本当は賃金の安い若者を雇用し、高賃金層を切りたいがそうもいかない。
切られたって、雇い手がいない。

しかし武士道でも殿への忠誠心とかはちょっと行きすぎではないかという気もする。
今始まった話では無いのかもしれない。

さて、この既得権を持った人達が組織を守り、既成政党などと現行秩序を守ろうとする。
大会社に採用されることは「利権」だ。

この人達が新聞や文春、新潮など週刊誌読者層だ。
選挙にも行く。

これに対して若者は新聞のお客さんではないし、投票所にも足を運ばない人が多い。
新聞や週刊誌ははどうでもいいが、投票はしたほうがいいよ。

自分の為だ。
世代間の競争で負けているこことに早く気付いたほうがいい。
お陰もあって我々「団塊」は勝ち逃げ間近だよ。

検察の話だ。
今回はハードな物証をいじってしまった。
バレれば犯罪だ。

しかし一連の国策捜査はどうだろう。
佐藤福島県知事、小沢、宗男、佐藤等々特捜部のターゲットになった人たち。

立件のために作文した数々の調書というソフト。
村木事件ではこの殆どが身内(?)である裁判所からも否定された。
ひどい話だ。

調書の作文、はっきり言って捏造、偽造。
はっきりした組織犯罪ではないのか。

その過程では参考人本人や家族の「身柄拘束」という恐喝が常套手段。
そんな面倒に巻き込まれるよりは検察に妥協したほうがいい。
被疑者には気の毒だが。

密室の恐怖は想像するだに怖い。
人格破壊をして、どんな調書にもサインしてしまう。
その状態を「割れる」といいその専門家が「割り屋」だそうだ。

こうして数々の犯罪が生産された。
クリエーターである特捜部は花形だ。

ここまで来ても、メディアは全くこれを追求する素振りもない。
もともと検察と記者クラブメディアは二人三脚だ。

やっぱり尻尾だ、前田さん。
目くらましだね。
東大卒も利権か。




正義の味方検察審議会の政治利用(サクラ・パパ受難)

2010-09-01 01:00:00 | 官僚
検察の暴走が問題になって久しい。
法治国家も行き過ぎればファッショ。

自分たちが考える「正義」を普遍しようとする狂った青年将校たち。
しかし身内には大アマだ。

元首相のバカ息子は泥酔して(ラリって?)車ごとコンビニに突っ込んでも「酒気帯び」。
仲間の平Xあたりが恩を売っているのだろう。
とんだ放置国家だ。

そんな検察にチェックを入れるはずの検察審議会。
これがヤメ検の補助弁護士に素人が誘導され利用されていることは前に書いた。
6月1日ブログ「検察審議会」

小沢潰しの「凛の会」郵便不正事件で冤罪に陥れられた村木元局長。
検察調書が裁判の証拠としての使用を却下された画期的な「国策捜査」事件だ。

彼女の支援活動をしている江川紹子がサクラ・パパのケースに付き書いていた。

飲食店経営会社の社長から現金約30万円を脅し取ったとして6人が恐喝で逮捕されたが不起訴となった。
これに対し東京第4検察審査会は、この会社の役員1人について「起訴相当」とする議決をした。

東京地検の判断は起訴猶予。
犯罪としての要件は満たすけれど、あえて起訴するまでもないということ。

元はと言えば店の共同経営者同士の利益の配分を巡る民事上のトラブルであるし、被害金は返却されている。
検察はわざわざ国費を使って裁判にすることもないと判断した。

それに異議を唱えたのが検察審査会。
「被害者側からすれば、被害者重視の市民感覚によって検察審査会が存在感を発揮した、と言うことになる」。

ところがこれには裏があった。

検察審査会の議決要旨は、「起訴相当」の結論を書いた後、わざわざ民主党の横峯良郎参議院議員の名前を挙げて、捜査批判を行った。

つまり横峯議員は事件の黒幕であるのに取り調べ対象にならなかったと言いたいらしい。
しかしながら彼は被害者からの告訴対象にもなっていない。

つまり地検が本件を熱心に追いかけたのはサクラ・パパが標的。
ところが彼をを立件できないので他の6人(雑魚)を起訴しなかった。

それが悔しいのだろう。

引用

<弱い立場にある者だけが捜査の対象になっているのである。余りにも不公平で適正を欠く>と捜査を非難し、
そのうえで<捜査機関は国民の信頼や期待を裏切ることのないよう厳正公平に捜査を行っていただきたい>と注文をつけた。
と正義を気取っているようだ。

引用終わり

小沢を「絶対権力者」と決め付けた米澤補助弁護士主導の第五検察審議会の決議文と同じ構造じゃないか。

これはもう司法の領域を超えてブラック・ジャーナリズムの世界だ。
エセ市民め。

サクラ・パパも健気な娘の足を引っ張らないように慎んでもらいたい気もするが。
5月17日ブログ「さくらの男気」

江川紹子ブログ





これが検察のやり口か

2010-08-17 01:00:00 | 官僚
100807検察問題を考えるシンポジウム01.flv


怖い話だ。

持病のある被疑者から薬をとりあげる。
一人暮らしなら愛犬を殺処分すると脅す(じっさいに殺処分)。

その間、司法記者クラブ経由の都合のいいリーク。
国選弁護人はヤメ検という仲間内。
頼る人は敵だった。

アメリカから訴追されれば引き渡し。
不平等条約の地位協定では逆は無い。

アメリカでは司法取引で容疑を認める供述書に署名すれば実刑は免れると甘い言葉(でも実刑)。
健康も精神も人格もズタズタにされる。

何故?
911の真実に迫ってしまったのだろうか。


岩上安身ツイットより引用


検察の拷問の手口の一つが、

持病のある人間を

拘置所に留置して、薬を取りあげ、

体調が悪化しても、

ろくな医療行為を受けさせないこと。

先日のシンポジウムに出席した小堀さんのケースがまさにそれ。

同じような目にあった女性のケースを、取材した。

近々ビデオをアップする。




続き。

子宮内膜症を患わっていて、手術を受ける予定だったその女性は、

ある日突然、官憲に連行され、拘置所に連れていかれ、

薬を取り上げられた。3カ月間拘置され、出血が止まらなかった。

凌辱に近い扱いである。




続き。

検事は、

「ペットのワンちゃん、

 殺処分になっちゃうよ」と、

脅した。

脅すだけでなく、拘置されている間に、

愛犬は本当に殺処分されてしまった。




続き。

彼女についた国選弁護人は、

彼女の権利保護の為に何もしなかった。

ずっとのちになってわかったことだったが、

彼は有名なヤメ検弁護士であり、

検察の身内だった。




続き。

三ヶ月の拘置のあと、彼女は米国の官憲に引き渡され、

米国製の手錠、

米国製の腰縄をつけられて、米国に護送された。

犯罪人引き渡し条約により、

米国で訴追された日本国民は、

日本政府に守られることなく、

米国へ送られてしまう。

その逆はない。

日米地位協定という

不平等条約のためである。




続き。

彼女にかけられた容疑は、

9・11同時多発テロの被災者向けのローンを

詐取しようとした弁護士との共謀罪。

本人はまったく身に覚えがない。

米国では、誰かが「あの人と共謀した」というだけで、

罪をかぶせられてしまう。




続き。

彼女にはアリバイもあった。しかし、ろくな審理もなく、

司法取引を強いられる。罪を認めれば、実刑は免れられる。

そういう約束だった。泣く泣くサインしたが、

法廷では何と実刑を言い渡された。




続き。

刑務所送りにされた彼女は、そこで自分と同じように

冤罪で送り込まれたアメリカ人女性と会う。名前はスーザン。

スーザンはひどい拷問で精神を病んでしまっていたが、

同房となった彼女の看護で、回復して行く。




続き。

数年の後、出獄した彼女は、

金も、洋服も、鞄も、

アクセサリーも返されず、

囚人服のまま、日航機に乗せられ、

東京へ送還された。

財産も、家も失った彼女は、

教会で行き倒れ、

聖路加病院の救急救命センターで命を救われた。




続き。

検査によってわかったことだが、長い刑務所生活で、

彼女はB型肝炎に

感染していた。検査も治療も受けさせてもらえなかったが、

自分の体内で抗体を作り出していた。




続き。

彼女は、どんな罪を犯していたというのだろうか。

あの、9・11の際、

倒壊したワールドトレードセンターのビルの

すぐそばにいた彼女は、

事件を目の前で目撃し、アスベスト被害のための証拠として、

粉塵を採取していた。事件現場の写真もとっていた。




続き。

そして、NY在住の一市民として、

ブッシュ政権の対テロ戦争政策に反対し、

日本に帰国しては、目撃した事実を講演で話し、

イラク特措法に反対した。

「罪」があるとすればそれだけだ。その「罰」が、

財産と、健康と、自由と、愛犬の命を失うことであるとは、

誰が予想しただろうか。




続き。

今、彼女は、失意の中から立ち直り、

自分の身に起きたことを

手記にまとめつつある。

冤罪被害者として、

自分の無実を改めて訴え、

私の取材も受け、この秋には、

同房だったスーザンを日本に呼び、

記者会見を行う。




続き。

元CIAだったスーザンは、一足先に単行本を書き、

愛国者法によって訴追された自身の無実を訴えている。

平和を訴えた日米両国の勇敢な女性二人は、

自国の政府によって弾圧されたが、心を折られることなく、

自身の名誉のために、立ち上がろうとしている。


引用終わり



二邦人米に移送へ(2005年10月)