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総選挙、争点隠しまっしぐらの1-3極とメディア

2012-11-26 10:09:37 | 政治外交



(大手メディアでは影の薄い人たち)

大手メディアの小沢生活党、亀井反TPP党隠しがひどいです。
反増税、反TPP、原発ゼロを支持する選挙民の受け皿なはずです。
弱小政党ではありません。
小沢生活党に至っては議員数で第三位。
自公民の大政翼賛を脅かす勢力の筆頭です。

しかし14の政党が乱立し、テレビ・新聞が民主、自民、イタイ(維新・太陽)ばかり取り上げる中、生活党の影は薄いですね。
討論会でも橋下ばかりが指名されるようです。

このイタイ党は政策的には第三極ではないです。
消費税増税連盟の立派な一員です。
原発については核武装さえ口に出すオーム石原さんは原発断固推進。
極め付きの嘘つき橋下さんは、「2030年代原発ゼロ」をいつの間にか政策から外しちゃいました。

この橋下さんという人、大飯原発の再稼働でも「反対」を一転容認へ。
情報攪乱のスピン・マスターであることは間違いないですね。
重要政策であった「企業・団体献金全面禁止」も撤回。

一種のモンスターですね。
自分の出馬も700%無いとか2万%無いとか、破廉恥極まりない人です。
そしてとても陰湿なサディストです。

ツイッターで人を批判します。
そのやり方が異常で執拗です。
以前、反TPPの中野さんを攻撃しましたが、恐らくは一日で100ツイート。
徹底的な人格破壊でこの人の性格がわかりました。

弁護士時代の評判も極めて悪いですね。
闇金弁護士の過去があります。
市民派弁護士で被害者救済に尽力した都知事候補の宇都宮健児さんとは正反対、正義には興味が無いようです。

石原さんのことは今までにたくさん書いたので繰り返しません。
こんな連中に何故人々の関心が行くのか正直理解できない。
口達者のペテン師以上ではありません。

しかし口達者振りは天才的ですね。
ついつい話に引き込まれてしまいそうです。
ただ信念があるわけではなく、意見をコロコロ変える。
有能な悪徳弁護士ですな、橋下さん。

何れにせよイタイ党は政策的には自公民大政翼賛会と変わらない。
正体はばれているので躍進は無いと思いますが。

反対サイドですが、キチガイ右翼の幸福な宗教政党は論外として、社民、共産はどうでしょう。
なかなか良い事をいいます。
しかし個人的にはこの二つの政党は全く信用していません。
全くです。

アメリカが作った自民党を支え続けたのが社会党でした。
口先では与党を批判するが決して政権を取りにいかなかった。
つまりはガス抜きです。
共産党も、今回の選挙で小沢生活党を中心とする国民連合の提案を拒否、あくまでも全国300小選挙区で独自候補者を擁立するそうです。

社民も着々と生活党候補に刺客を送る。
つまりは大政翼賛会に反対する票を分散する作戦ですね。
旧社会党のDNAは立派に受け継がれています。
両党とも相も変らぬ自民党の別働隊ということです。
くれぐれもインチキ左翼にご注意を。
(地方政治の舞台ではチェック機能を果たしています)。

さて選挙の争点です。
脱原発、これはキチガイ都知事以外は一応は口にします。
ポイントは核燃料サイクルの廃止です。
これを即廃止し、文殊を廃棄すれば使用済み核燃料ネックで日本中の原発は止まります。
「トイレのいないマンション」状態が明らかになりますね。
そして電力各社は原発施設と中間燃料が資産から負債に変わり一挙にに債務超過におちいります。

ハードクラッシュですね。
ワンイッシューの反原発党以外はそこまでは踏み込めないようです。
(反原発や反TPPのワンイッシュー政党には躍進してもらいたいです)。
その中で生活党は10年以内の原発廃止を掲げる反原発政党です。
期限を明示しない脱原発はお題目ですね。
2030年代に全廃すべくすべての政策資源を傾けるとか。
何と虚しい響きでしょうか。

TPPに関しては内容が国民に知れ渡っていないことが問題です。
単なる農業問題だと思っている国民もまだ多いと思います。
ISD条項で企業は貿易上不利益を蒙ったと相手国を訴えることができますが、判断するのは世銀のなかの非公開仲裁委員会。
つまりはアメリカの意向が決め手となる一審制です。
治外法権の不平等条約になる恐れがある。

他にも非関税障壁を元に戻せないラチェット条項。
TPPの手本になる米韓FTAでは韓国にはこの逆進防止条項が韓国に適用され、一方アメリカはスナップバック条項で後戻り可。
更に違反がなくても訴えられるNVC条項など。
要は貿易ルールをアメリカが都合のいいように統一しようということ。

しかし重要な論点がメディアによって隠されているTPPは争点にはなりません。
ワン・イッシュウーの反PTT党は評価できると思いますが。

増税問題は明らかです。
2009年の公約を反古にして自公と野合した野田政権は、何と反対する議員を公認しないという暴挙に出ました。
ひどい話です。
鳩山さんを馬鹿にしている場合じゃないですよ。
これについいて国民の信を問うのがこの選挙の目的です。

増税についても過去に散々書いているので繰り返しませんが、国民の苦境に追い打ちをかけ、しかも増収分の多くがトヨタなどの輸出企業に還付される現状のシステムでは到底容認できません。
企業や高所得者の減税とセットになってきました。

世襲問題や、多党乱立。
TPPや脱原発で各党の違いをフォーカスするメディアは最重要争点隠しに邁進していると言っていいですね。
消費税増税連盟である1-3極はなるべくこの問題をぼかしたい。

そして憲法改正や国防軍。
これこそ大政翼賛が完成した上でしか国会の議論の俎上に上がりません。
(恐ろしいことにその可能性も徐々に大きくなっています)。
国会の四分の三の賛成など明らかに不可能。
消費税問題隠しのクセ球です。

小沢さんが反増税、脱原発、反TPPのワンイッシュー政党を糾合して第二極ができるのか。
最後の勝負かも知れません。

田中さんの明快な解説をどうぞ。

「第三極」か「第二極」か
田中良紹(たなか・よしつぐ)



 

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