国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

韓国にはジャーナリズムがあるのかも/愚者の楽園

2012-01-26 18:10:58 | 社会、マスゴミ、教育
日本と同じ対米従属政権下の韓国だが批判精神は健在なようだ。
自分の国をを卑下したくはないが、あの中国にまで馬鹿にされる競争排除の本邦ガラパゴス記者クラブシステム。

読売新聞は財務省主導の消費税増税に大賛成だが、新聞は例外として免税にせよと。
アホか。

ネット上では多様な意見が飛び交っているが、大手メディアのサラリーマン達からは何も聞こえて来ないなあ。
あそこにはジャーナリストはいないらしい。

そういえばかつて増税に反対した産経新聞は財務省の逆鱗に触れ税務調査に入られたとのことだ。
政治資金規正法のように大多数の企業が脱税犯罪者にされる。
法律の適用は行政の裁量次第という統治システムはなかなか打ち破れない。
環七で突如40キロ速度制限になったりするのと同じ。

更に日本の大手メディアは、クロスオーナーシップ、格安電波(3000億の売り上げに対し3億の電波使用料は犯罪だ)、
再販維持、記者クラブシステムという政府の庇護下にある。
御用メディアだ。
金出して買うもんじゃないね。



韓国の放送局MBC記者らがスト 自社報道は「不公正」と
2012年1月26日 10時45分

 【ソウル共同】韓国の大手放送局、MBCの記者とカメラマンの大半が、「政権寄りの不公正な報道」をさせられているとして、報道局幹部の退陣を求め、25日からニュース番組の取材、制作を拒否する無期限のストライキに突入した。

 同局は政権から距離を置き、特ダネも多いことで定評があった。2008年に李明博政権が発足した直後も、政府の施策に疑問を投げかけた同局の報道番組で政権批判が高まり、大規模な抗議の「ろうそく集会」が行われた。

 現政権は当時、MBCを「偏向放送」と攻撃。虚偽情報を流したとして検察が番組制作担当者らを起訴した。





田中良紹ブログ
愚者の楽園


「普通の国」なら国がひっくり返るほどの大騒ぎになっている問題が大騒ぎにならないからこの国は異常である。
3月11日に発生したフクシマ原発事故で設置された政府の「原子力災害対策本部」が議事録を作っていない事が判明した。
国家としてあるまじき行為、民主主義の根幹が否定された話である。
ところがメディアは騒がない。
日本は極めて静かである。
本質的な問題を直視しようとしない国は「愚者の楽園」と言うしかない。

総理大臣以下全大臣が出席した「原子力災害対策本部」の会議は、いわば行政府の最高レベルの会議であるから記録がない筈はない。
それを「議事録がない」事にしたのは「会議の内容を隠蔽したい」と言っているに等しい。

以前『秘密会がない国会は異様だ』というコラムを書いた。
他国では当然のように開かれる「秘密会」がわが国会では開かれない。
政治に未熟な人間は「何でも透明にするのが民主主義だ」と言うが、国民を外国の勢力から守り、経済を円滑に運営するためには、機密情報を元に政治家同士が議論する必要がある。
国民の利益のために「透明にできない」場合もあるのだ。

しかしメディアには公開しないが、機密保持を条件に与野党の議員、すなわち国民の代表には教えて議論するのが「秘密会」である。
国民の代表に公開すれば隠蔽した事にはならない。
ところがわが国では肝心な情報を官僚が独占し、国民の代表に教えないから「秘密会」も開かれない。
霞が関の中だけで結論を決め、一部の政治家にだけ教えて国会を誘導する。
だから総理大臣も情報を知らされない可能性がある。
それを変えようとしたのが09年の政権交代だったが、全く変わっていない事がこの問題でも明らかである。



10ヶ月経った被災地

2012-01-25 01:00:00 | 備忘録


東京から新幹線で一ノ関まで行き、245線を東に。宮城県気仙沼。
死者、行方不明1300人、被災住宅は15000棟を上回った。



震災から10ヶ月、まだこんな風景があちこちに。
土木・建設関係の車両が多く、街行く人たちの表情は意外と明るい。

問題は街にいない人たち。
多くが避難先から戻れない。
胸が痛い。

 金融機関 : 七十七銀行気仙沼支店
     口座種別 : 普通預金
     口座名義 : 気仙沼市災害対策本部
     口座番号 : 5477948




45号線を北上。
岩手県陸前高田は全てがなくなった。
死者行方不明1800人。
瓦礫も片付けられた静寂が痛々しい。

 金融機関 :岩手銀行 高田支店
     口座種別 : 普通預金
     口座名義 : 陸前高田市災害対策本部
     口座番号 : 2044626



駅が流され海岸線付近は全滅した大船渡。
死者・行方不明430人。
はっちゃんも私も昔出張で訪れた亀井商店のタンクは無事だった。
よかった。

 金融機関 : 岩手銀行 大船渡支店
     口座種別 : 普通預金
     口座名義 : 大船渡市災害義援金(オオフナトシサイガイギエンキン)
     口座番号 : 2052381



一ノ関のベーシーは有名な老舗らしい。
カウント・ベーシー、エルビン・ジョーンズを始め数々のミュージシャンが訪れた。
名物オーナー菅原昭二氏とオーディオ、ジャズ談義に花を咲かせるはっちゃん。
「東北が始めて脚光を浴びた」と寂しげに語る菅原さん。

大変な苦難の中にある被災地。
しかし復興景気の兆しはあちこちに。
新幹線もホテルも満員の岩手。
がんばっぺ東北。

つらいのは福島だ。
鉢呂元大臣の言ったとおりの死の町である20キロ圏内は検問所に阻まれ立ち入り禁止。
飯舘村には人がいない。

辛うじて街道沿いのガソリンスタンドが営業していた。
住民が帰れる日が来るのだろうか。
帰っていいのか。

 金融機関 : そうま農業協同組合 飯舘総合支店 
     口座種別 : 普通預金
     口座名義 : 飯舘村
     口座番号 : 1487767



二本松は通っただけで線量計の数字が上がった

2012-01-23 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


本ブログでも取り上げた二本松新築マンション汚染問題。
マンションの1階部から0.9-1.24マイクロ・シーベルト/毎時の
放射線量が検出された。

フクイチ近くの置き場に事故当時あった砕石が汚染されていて、それを使ったコンクリートが
原因とされている。

先週後半、RD1706というロシア製の簡単なガイガーカウンターを持って東北を旅行してきた。
精度についてはよくわからないが傾向値はわかるのではないか。

単4電池2本で500時間連続使用可能という本機。
たった2日間だが終日ONにしておいた。
測るのは空間線量だけにした。

初日は一ノ関を目指したが東北新幹線の郡山の辺りから線量が上がった。
郡山ー福島間で0.6マイクロ・シーベルトにまで上がった(世田谷では0.06-0.15位)。
二本松の当りだったのかもしれない。

二日目、新幹線で一ノ関から郡山に移動。
郡山のトヨタレンタカーで0.6。
駅付近では0.3。

飯舘村を目指したが二本松辺りで0.7位まで上がった。
その後下がったが、飯舘村に入ると上昇、役場前が1.32。
その後南相馬に向かう山中で1.55というのが最高値だった。

フクイチ20キロ圏は立入禁止なので引き返した。
帰り道も南相馬ー飯舘の同じ地点で線量が上がった。
そして一旦、平常の線量に戻ったが再び二本松付近で1.0を超える数字が出た。

クルマから降りて測ったわけでもなく、又、計器も簡便な家庭用計測器。
結論がましいことを言う気はないが、何か変だな、新築アパート問題。
関係者が続々出てきてあっさりしたお詫びをする映像が流れた。

市長は住民、オーナー、コンクリート業者を補償しろと言った。
枝野は東電に補償するよう指示したとテレビで言っていた。
予定調和の臭いがする。

市内の108カ所で同じコンクリートが使われた。
しかし他の現場で高線量が計測されたという話は私は聞いていない。

枝野は採石業者も含め誰にも責任はないという。

最初のブログで不自然だといったのは記事に
「放射線量は屋外では毎時0・7~1・0マイクロシーベルトのところ、1階は0・90~1・24マイクロシーベルト」
とあったためだ。

元々高いんじゃん、この辺。
私の計測器だとこのくらいの差は通常の誤差範囲。
問題なのは屋外の線量じゃないんだろうか。

三月中旬のあの呪わしき日に悪い風が二本松市方向に吹いていたのか。
飯舘村と同じなのか。
そうすると地域一帯が全て汚染されているのかもしれない。

二本松、いや福島の汚染を砕石に矮小化しようとしているようにも取れる砕石問題。
やりかねないな、あいつらなら。

そしてメディアは相変わらず大本営発表を考えもせずに垂れ流す。
ジャーナリズムはどこかに行ってしまった。
それが一番の問題だ。


(必読!)西木正明のウエルカム・トゥ・パールハーバーがやたら面白い

2012-01-18 21:26:00 | 備忘録



今年初の読書ははっちゃんが貸してくれたこの本。
ノンフィクション風のフィクション、と言うよりフィクション風のドキュメンタリーだろうか。
1000ページを超える力作だ。

西木さんこの本の、取材、執筆に4年の年月をかけた。
思いつきのブログとは重みが違うなあ。
すまん。

第二次世界大戦について、もやもやっとしていた事が一気に晴れたような気がする。
複雑怪奇な大戦直前の政治情勢が頭の中で大分整理できた。
小説タッチで頭にすっと入ったわけだ。

最近フーバー元大統領がルーズベルト(FDR)を、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」
と批判していたことが紹介された(ジョージ・ナッシュ著「FREEDOM BETRAYED(私は読んでいない)」。
証言者が米大統領経験者というこの発言が事実なら、一級品の資料ということか。

一方、事実上の対日最後通牒であるハル・ノートはハルのスタッフでソ連のスパイだったホワイトが書いた、という話は聞いていた。
「日清、日露、第一次の結果獲得した領土と権益を全て放棄しない限り米・英・仏は一切の物資供給を停止」というやつだ。
これを受けていたら世論の反対で日本の政権は転覆していただろう。

本書は日本に先制の一撃を打たせるために最初から決裂が予定されている日米交渉を行った陰謀についての話だ。
ヒトラーを助ける為の対ソ戦もやらず、国力で圧倒的に勝る米国との開戦はもってのほかだが、中国での利権は手放したくない日本。
そんな日本に自滅的な戦争を始めさせる為の囮の日米交渉。

これを民間主導の妥協的な交渉から始めさせるという奇策だ。
つまり背後にいるFDRや国務相は交渉の課程でどんどんハードルを上げ日本をフラストラートさせようというわけだ。

アメリカの密使は西欧文明が神の加護を受けていると信じるメリメール教会親父ドラウト。
宗教家の彼は後に良心の呵責に苛まれることになる。
日本側はアメリカ側から指名されたの民間人の井川忠雄、そしてお目付け役の「謀略の」岩畔大佐。
この二人は宗教家のドラウト神父を信じ込み「犯罪的なほどの」ナイーブさを発揮する。

そしてこのシナリオに賭けたのがチャーチル。
ドイツの圧力で滅亡寸前の大英帝国。
対ソ戦を目論むヒトラーに嘘の英独条約を提案し、ソ連に準備期間を与えると共にアメリカをそそのかして参戦させる。
戦争に反対の米国世論を参戦に導く為には日本の一撃が不可欠だった。

つまりは覇権の話だ。
英米覇権に挑戦した日独伊三国同盟。
この新勢力を壊滅させるために欧州戦争を第二次世界大戦まで持っていった。

結果は英米覇権主義が延命したということだ。
同時に進行していたのがソ連によるスニューク作戦。
さっき書いた例のソ連スパイがハルノートの起案者だったという話。
MI6ワイズマンの工作と同期する日本挑発作戦。

こんがらがった糸のような当時の世界情勢。
それが各国の情報部員にって解き明かされていく。

存在感が一番あるのが英国、元MI6アメリカ支部長のウィリアム・ワイズマン。
チャーチルの刺客だがアメリカのクーン・レープ商会の共同経営者。
英独条約でドイツを釣り、日米交渉を決裂させ日本を戦争に駆り立て、アメリカを参戦させた。
後に数々の叙勲を得た英雄だ。
力を失った大英帝国は英米覇権としてアメリカに入り込み戦後もアメリカの鼻ずらを引きずり回すことになる。

このクーン・レープは後にリーマン・ブラザーズに吸収される。
それがどうなったかは言わずもがなだ。

ソ連の諜報も凄腕だ。
突然始まった日米交渉。
この落としどころが分らないスターリン(蒋介石もだ)はやきもきする。
コミンテルンにシンパシーを感じるものは米国中枢にもいる。
ハルノートを書いた財務省のホワイトもそんな中の一人。

NKVDアメリカ支部長、ゾルビン駐日ソ連大使館員も本書の重要人物だ。
最後の手段としての暗殺部隊も登場する。
スメルシュ(スパイに死を)。
例の毒(化学生物兵器)を傘の先に仕掛けてチクリと刺すやつだ。

これに張り合うのが日本の大物外交官「エコノミスト」。
ソ連側資料に名を残すダブル(二重スパイ)だ。
愛国者として描かれているがソ連のハニートラップにひっかかってもいる。
西木さんの推測では太平洋戦争開戦直前の外務次官で元イタリア大使天羽(あもう)英二だが実名は出て来ない。
うん、微妙だ。

二重スパイは諜報員の宿命。
公文書からの地味な調査が基本としても、政策の根幹に係わる所はインサイダーにしか分からない。
こちらの情報を餌に相手の諜報員から重要情報を聞き出す。
情報収集者であると同時に情報提供者でもある。
この辺の駆け引きはスリリングだし評価は分かれる。

複雑怪奇な世界情勢。
日独伊三国同盟が英米覇権に挑戦した折、連合国側のソ連はドイツと不可侵条約を結ぶ。
何のことはない。
ヒトラーの快進撃で餌場となったポーランドの割の為の野合だ。
盗人同士のその場限りの合意。

ドイツは次は独ソ条約を反故にし、ソ連を狙う。
ソ連がドイツに負ければドイツの圧力をまともに受ける瀕死の大英帝国。
アメリカの対ソ武器援助を勝ち取るまでの間、英独条約交渉で時間稼ぎをする。

三国同盟で新興勢力に乗ったもののノモンハンで惨敗しソ連の圧力を受ける日本の松岡外相は三国同盟にソ連を誘い込もうとする。
ソ連がこれに乗らないと見るや日ソ中立条約を締結、一時的とは言え北西の脅威を緩和する。

予想通り、ドイツは独ソ条約を破りソ連侵攻。
こうなるとソ連にとっての脅威は日本の参戦だ。
ドイツは対英、対ソの二正面。
それでもソ連は苦戦だ。

日本が対ソ戦を始めれば今度はソ連が二正面。
日本の動向を見極めるため情報部員が対日諜報を必死でやる。
ドイツの記者ゾルゲ、尾崎秀実らソ連スパイが活躍する。

日本は太平洋を隔てたアメリカの脅威に曝されている。
国力の差は歴然。
対ソ戦などして二正面になればあっという間に破滅だ。

こんな中、日本の陸軍情報部員がアメリカに派遣され怪しげな日米交渉の本質に迫ろうとする。
天城大佐と江崎中尉だ。
もてるんだなあ、この人たち。
ハニートラップを物ともせず相手の女性エージェントから情報を取りまくる。

現役の陸軍軍人でカラダはいい、諜報なのでアタマは切れる、その上機密費をたんまり持っている。
もてて当たり前のヒーローだ。
痛快。

日本の諜報機関、外交官たちは日米交渉の真相に少しずつ迫る。
しかし近衛首相や野村大使はナイーブに日米交渉にのめりこむ。

意外なのは頑迷な右翼との印象もある松岡外相だ。
「近衛と対極にある性格だ、強固な理念に凝り固まった国粋主義者と思われがちだが、アメリカで高等教育を受けたことで、徹底した現実主義者になった。日和見主義者と言ってもいい。場合によってはスターリンとも妥協する、マルキストと手を結ぶ」。

松岡は滞米生活の経験上、国力で圧倒するアメリカにも言うべきことをきちんと言うべきと考える国際人だ。
交渉で激しくぶつかっても戦火は避ける、という現実主義者でもある。

松岡は直感的に日米交渉の謀略を見抜く。
そして独自の動きをしようとする。
それを察知した米側は松岡が交渉に関わることを忌避し、第二次近衛内閣の総辞職でついに松岡は更迭されてしまう。

長くなるのでこのくらいにするが開戦前1年の出来事が各国諜報部員たちを狂言廻しに、テンポ良く展開する。
殆どの人達が実名だ。
天城と江崎は空想の人物なのだろうか。
モデルがいるのか。
天城はエコノミスト天羽英二の分身なのかも知れない。

西木は謝辞で「あえて名は記さないが、アメリカやヨーロッパ、ロシアの友人の協力」と書いている。
その筋からの情報ももらっているのだろう。
何の目的で誰が書かせた、とか考え出すと眠れなくなりそうだ。

本のタイトルは攻撃を受けたアメリカが「リメンバー・パール・ハーバー!」と日本への復讐を誓うとき(911と同じ風景だ)、
MI6のワイズマンが「リメンバーじゃない、ウエルカムだ」と呟くシーンからきている。
同じ頃チャーチルは日本の攻撃を知りアメリカの参戦を確信「今次の戦争勃発以来、はじめて枕を高くして眠れる。神よ、我に力とご加護を」
と日記に記した。

日本はナチス・ドイツという新興勢力に「バスに乗り遅れるな」と肩入れし結果的に負け馬に乗ってしまった。
連合国は英米覇権を守るために日本の妥協の道を閉ざし完膚なきまでに叩き骨を抜いた。

対米従属になって65年。
エコノミストや天城、江崎を始めとするインテリジェンスのノウハウは無くなってしまったのだろうか。
英米派遣がついに終わる今、歴史を学び教訓を得ることが生き残りの手がかりになるのだろうな。
その気概が無いなら対米従属でゆっくり堕ちていくのも案外悪くないかもしれない。

ノモンハンで多くの犠牲者を出した辻政信が責任を問われることもなく、戦後国会議員に。
日米開戦の宣戦布告をわざと遅らせ(西木説)「騙し討ち」という汚名を着せられる原因となった井口貞夫、奥村勝蔵の大使館員。
責任を問う声もあったが結局有耶無耶にされた。

最後通告文をタイプで清書する奥村に井口が
「奥村さん、結局われわれは戦争阻止に失敗したけど、このままおめおめと開戦したら、命がけで謀略をあばいた天城さんの御霊に申し開きがたたない。せめてアメリカ側の反撃を最小限に抑えるため、この通告を手渡すのは、攻撃がはじまってからにしようじゃないか。

騙し討ちは、当時の慣習から言ってアメリカ側の都合のいい解釈だとしてもこの二人が何の咎も受けないばかりか
揃いも揃って外務次官にまで登りつめた、という日本社会の潔いばかりの寛容さ(笑)。
済んだ事は考えてもしょうがない的な発想は考え直したほうがよさそうだ。

お薦め、少しでも多くの日本人に読んでもらいたい佳作だ。
















自分で調べるしかない(新築マンションから高線量)

2012-01-16 06:30:43 | 社会、マスゴミ、教育

(最近アマゾンで購入したロシア製の線量計。世田谷区代沢0.11マイクロシーベルト/時なう)


東日本大震災:福島・二本松、新築マンションから高線量 浪江で保管の石加工


警戒地域外の福島県二本松市。
ここに昨年7月に建てられた新築マンション。
この1階内部から0.9ー1.24マイクロシーベルトの放射線量が検出された。

この記事によると、フクイチに近い浪江町の採石場に事故当時保管されていた石を使ったコンクリートが発生源らしい。
引き篭りでもない限りこの放射線をずっと浴びるわけでもないが(屋外も線量が高い)、結構な量だ。

練馬区の安全基準は自然界に元々ある放射線量を加えて0.24マイクロシーベルト/毎時。
この4‐5倍ということで、このマンションに住む人はいないだろう。

コンクリート用の砕石には基準がないということで建築主は補償されないのだろうか。
他にも同じようなケースがあるはずだが。

しかしコンクリートが原因というのはあくまで推測で、多少不自然な感じもする。
他に原因があるのかも知れない。

行政からは、放射線量も避難が必要な値以下で「直ちに健康を害するものではない」というお決まりのフレーズが登場。
12世帯のうち10世帯が被災者のようだ。
賃貸だろうから住民は金銭的な被害は大きくないかもしれない。
精神的にはきついだろうなあ。

さて本件、市が見つけたわけではない。
住民の女子中学生が自分で計測して市に通報した。

フクイチ由来の放射能がどこに蓄積しているか、当局は積極的に検査、通知することには積極的とは言えない。
事故以来の国の対応は基準値を上げることだった。
特に内部被曝に係わる食品等の基準値は大幅な引き上げだった。

飲料水でWHO基準の20-30倍のいヨウ素、セシウム。
野菜のヨウ素暫定基準値2000ベクレル/kgもべら棒というくらい大胆だ。
野心的と言ってもいい。
前例主義と言われる官僚としては快挙かも知れない。
普段、変化が遅いといわれている日本社会としては突出した出来事で自慢したいくらいだ。

万全な対応だ。
放射能汚染が進めば基準値を上げ、納まれば下げる。
ルールを変えるのは英米の得意技だが日本も学んでいる。

ゴルフで自分の球の飛んで行った所をグリーンにするみたいなものだ。
どうやら17世紀前に否定された天動説が復活したらしい。

事故後に日本人の放射能耐性が飛躍的に高まったという話はないから、1億3千万人の壮大な人体実験かも知れない。
人体の影響に付いては分かっていないことが多いので危険を煽るつもりはない。

しかし「直ちに健康を害するものでない」で健康被害が出た場合、「直接的因果関係は証明されていない」
に変わることはほぼ確実だ。

自分で調べるに越した事はない。
特に、新たに不動産を購入したり、引越しする場合には必須だ。





変わっていく中国、立ちすくむ日本

2012-01-11 23:06:50 | 備忘録

(日付変更線に引越してもらって今年からアジアになったサモア)

偽物・犯罪天国、目的のためには手段を選ばない「何でもあり」の国と思われてきた中国。
国が豊かになれば変わるべきところは変わっていく。

ニセモノ天国の中国が激変し始めた
日本アニメの正規版登場で駆逐される海賊版


アメリカ向け輸出で発展してきた中国。
代金の多くが米国債購入という形でアメリカに還流していくところは日本と同じだ。
しかし対米従属の日本と違い、大国として自分の道を突き進んでいる。
戦勝国の一員として国連の常任理事国になったのが1945年。
アメリカの準植民地となった日本と政治・外交面での差が付き始めた。
ポジションが人を作る、の喩えと同じ道理だ。

多くのアフリカ諸国を援助して恩を売り途上国の盟主になると同時に豊富な資源を買い進めた。
バブル時の日本は浮かれてロックフェラー・センターのような勲章に大金を投じたが中国は実を取った。

今またイランの核疑惑という「とんでも」話で、軍産複合体に頭が上がらない日韓が無理矢理に輸入量を絞らされる気配となってきた。
軍事費を削減され商売上がったりの彼らが得意技の危機創造だ。
根も葉もない疑惑で戦争を起こしたイラクの大量破壊兵器シナリオと同じ。
しかしイスラエルが暴発してくれない限り、イランとの戦争をおっぱじめる国力はもアメリカにはない。
ブラフだろう。

そして日韓欧が減らした石油は中国が持って行く。
利権も一緒に。
日本が円の国際化をアメリカの脅しでやらなかった間に中国は人民元での取引をアジアを中心に増やして来た。
アメリカがイラン石油のドル決済を制限すれば日韓はお手上げだ。
しかし中国はイランとの間で人民元、イランリアルによる取引を増やして来た。

自分の足で立ちたがらない国には得るものは少ない。
不退転の決意で増税をするという泥鰌。
国民(選挙民)に辛苦を強いるのは厭わないが、アメリカや官僚組織には全面服従。
やっぱり首相は直接選挙で選んだほうがいいかもしれない。

英米覇権は終わっている。
覇権が中国に移るということでもない。
多極化或いは無極化の時代に入っている。

経済の中心は既にアジアに移っているしいるし今後もその傾向は益々強まる。
インドの人口が中国を抜き世界一になる10年後には世界中のGNPの50%以上がアジアだ。
今年から太平洋のサモアは日付変更線の西側、つまりアジア・太平洋州の方に時間的に引っ越してきた。
なんと英米覇権が明らかになる前(120年前)に戻した。
つまりそういうことだ。

アメリカが韓国を引っ張りこんだ米韓FTA、日本に押し付けようとしているTPP。
ミエミエじゃないか。
俺たちにアジアの果実のおこぼれを食わせろというジャイアンの脅しだ。
アメリカが可哀相だから助けてやるって、ジャイアンはお願いしていない。
ましてや日本の硬直化したシステムを壊すためにTPPという外圧を使うとは何と言う敗北主義、倒錯だろうか。

それを工業品輸出貿易と農業問題、或いは自由貿易と保護貿易というステレオタイプに矮小化し、無知な国民を騙そうとする政官報。
そうじゃない。
21分野でアメリカ流の制度変更を押し付けたいということだ。

英米覇権、経済成長、自由貿易、自由競争、大量生産・大量消費。
戦後の世界をひっぱて来たグローバル主義が大きく変わろうとしている。
いち早くバブルとその崩壊を体験した日本。
世界に先駆けての少子高齢化社会。
今世界中で株、商品、債券のバブルが弾けようとしている。
中国もアメリカも少子高齢化の入り口に入っている。

何も卑下することはない。
自分の脚で立ってビジョンを語ろう。


謹賀新年

2012-01-02 01:00:00 | 備忘録


新聞とってますか?
私は先ず読まないが家族のために産経新聞を購読。
何故産経かというと、コイズミ旋風に乗せられたた恥ずかしい過去の遺産だ(笑)。

しかし自民党と一緒に下野したというわかりやすさは嫌でない。
支持はしないが。

今年の元旦も嫌になるほどの分厚い資源ゴミが配達された。
中に宝は埋もれているのだろうか。
探す気力はない。

最近益々ジャーナリズムと言われているものこそが真実を伝えるのでは無く隠すトゥールでは、という思いが強くなった。
まあ真実を知る必要はそんなに無いのかも知れないが割り勘負けはしたく無いタイプだ。
疑ってかかりたいと思う。
勿論テレビ・テレビ新聞だけでなく週刊誌、月刊誌、ネット情報も。
性格悪くならないようにするのも大変だ。

以下性格悪い人たちのコメント(笑)。
性格悪い人増殖中。
それはそれで健全なことかもしれない。

田中宇

引用

多極化の流れを抑止して米英覇権の持続を画策する勢力は、金融界とプロパガンダの分野を掌握している。

(中略)

プロパガンダの分野は、マスコミでも学界でも、米英覇権を維持しようとする勢力のちからが、今も圧倒的だ。
この分野は、マスコミや学界、教育界など、人々の価値観や歴史観、善悪観を形成し、操作する部門だ。
最高権威の学術誌を米英が握っているので、地球温暖化問題に見るように「科学的事実」をねじ曲げることもできる。
ホロコーストやアルメニア人虐殺、日本の戦争犯罪など「歴史的事実」も、彼らにとって曲げたり延ばしたりできる存在だ。
サダムフセインやアルカイダ、金正日などの「悪」のボリュームアップや、アウンサン・スーチーやダライラマなど、人権侵害と戦う英雄作りも得意技だ。

(中略)

金融兵器を潰せても、プロパガンダ兵器を潰すことは非常に困難だ。
プロパガンダは国民国家と不可分だからだ。
国家のプロパガンダ技能は、18世紀末の国民国家の創設とともに始まり、覇権国となった英国が特にそれを研ぎ澄まし、英国だけが善玉を維持し、
ドイツなど敵対国は悪玉におとしめるという、歴史を定着する技能を獲得し、これが今に至るまで、英国を世界最強の国にしている。
銀行家とジャーナリストが英国を支えていることになる。
英国では、ジャーナリストと外交官とスパイが同じ業界の人である。

(中略)

中国がいくら金持ちになっても、プロパガンダ技能では英米の足元にも及ばない。
人々に「わが国のマスコミはプロパガンダだ」と気づかれている限り、まるで素人である。
ドルや米国債が崩壊しても、その後の多極化の過程で、米英覇権を復活しようとする勢力が、あらゆるプロパガンダ機能を使って、事態を逆行ないし遅延させようとするだろう。
米国では、前ブッシュ政権や共和党内のネオコンやタカ派といった隠れ多極主義者たちが頑張って、米国のマスコミを過激な右派の論調に引っ張った挙げ句、
イラクやアフガンなどで米国の信頼を失墜させる戦略を展開し、米国内の人々のマスコミ不信を扇動し、米国のプロパガンダ機能を麻痺ないし弱体化させようとした(日本も対米従属なので似た展開となった)。
これはかなり成功し、米国でも日本でも、マスコミ不信が強まった。
だが同時に、米イスラエルの諜報筋が政権転覆に使える道具として開発されたフェイスブックやツイッターが世界を席巻している。
「マスコミはダメだがフェイスブックはすばらしい」と思っている人が多い。
5年前ぐらいまで、マスコミが歪曲していると言うと「歪曲しているのはお前だよ」と軽信派の人々に批判中傷された。
今では軽信派の人々もマスコミの歪曲を語りたがる。
しかし今は、フェイスブックやツイッターを批判すると、5年前にマスコミの歪曲を指摘したときと良く似た批判中傷を受ける。
身近な人々からも良くない扱いをされているうちに、偏屈になっていく。偏屈は私の職業病だ(昔は素直な青年だった)。

引用終わり


上杉隆

引用

原発事故後のメディアの卑怯さは改めて述べるまでもないだろう。
自らは安全地帯に身を置きながら、読者や視聴者には本当の情報を知らせず、危険に晒させる。
そんな犯罪的な原発事故報道から9ヶ月が過ぎた今、大手メディアはようやく「検証報道」を始めた。

だが、それは検証には程遠い、都合の良い「訂正報道」にすぎない。
なぜなら、当時、自らの加担した情報隠蔽については棚上げする一方で、当時、仲間であった政府を一転して叩いている始末だからだ。

偽善、なんという偽善だろう。

大手メディアは、事実を捻じ曲げるこうしたアンフェアな「検証報道」は即刻中止すべきだ。
なにも時間と労力をかけて番組や記事を作る必要はない。
もっと簡単に自らを省みる方法がある。ぜひともそれをお教えしよう。
3.11からの一週間に報じた番組(記事)をそのまま再放送(再掲)すればいいだけなのだ。

(中略)

メディアの卑怯は、直接的な原発事故の報道に留まらない。
佐藤氏(注:栄作久元福島県知事)の追究した福島第一原発の内部告発の真実から目を背けたという過去もあるし、なにより、
3.11から大晦日の今日にいたるまで、福島原発事故をもっとも知る第一級の証人である佐藤氏をメディアにまったく登場させないことからもそれは明らかだ。

この間、佐藤氏が日本のメディアに掲載されたのは『ル・モンド』に掲載されたものを転載したという記事だけだという。

引用終わり

山本尚利

引用

日本政府は公表された数字で米国政府に100兆円規模のドル(米国債のかたちで)を貸していますが、隠れ貸金を含めると日本の産官全体で700兆円~1000兆円規模(対米ドル債権)とも言われています。
だから江田議員の指摘通り、日本政府が米国政府に貸した借金の一部が満期をむかえて毎年15兆円を返してもらっているということです。
ほんとうはもっと多いはずですから、この金額は確実に返済されるべき最低額です。
この返済金を当てれば、無理に消費税を上げて国民に負担を押し付ける必要はないわけです。こんな簡単な理屈は小学生にも理解できる話です。

(中略)

米国政府の財政が破綻寸前であることは良い子の小学生でも知っていますから、上記の15兆円/年を米国政府は日本政府に返せるはずがありません。
米国政府の返した15兆円分の米ドルで日本政府はまた米国債を買っているようなのです。ここに日米関係の最大の問題があります。
要するに、日本政府が米国政府に貸したおカネは事実上、返済されていないのです。そして、米国政府の対日借金は膨らむ一方なのです。

(中略)

日本国民の多くは、毎日、テレビや新聞から情報を得ていますが、マスコミが金銭関係で歪んだ日米関係を報道しているのを見たことはありません。
なぜでしょうか、それはマスコミが日本国民に日米関係の真実を隠し続けているからです。
本ブログでは、このような日本のマスコミを悪徳ペンタゴンと呼んでいます。

引用終わり