国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

ナデシコだけではない日本人アスリートの快挙(ボクシング界の野茂)

2011-12-30 01:00:00 | 野球、その他スポーツ
WBC スーパーバンタム級  西岡利晃 vs ラファエル・マルケス 11'10.01



我々が高校生くらいまではボクシングは男子の間では超人気スポーツだった。
敗戦で自信をなくし、占領軍のwar guilty program(だっけ?)もあり
日本人は自らを遅れて野蛮な無能者みたいに感じる傾向があった。
実際、学校や教会の日曜教室(別にキリスト教徒ではないが何故か行っていた)では
日本がいかに愚かな戦争をしたかを子供に叩き込む反日日本人の大人がいた。

アメリカなど西欧の経済力は圧倒的に思えた。
なんたって1ドルが360円の頃だ。
そんな日本人の劣等感を一時的にでも晴らしてくれたのが力道山。
卑怯なガイジンの反則攻撃にじっと耐えながら最後は怒りの空手チョップ。
テレビのプロレス中継は一番の人気番組だった。

そしてボクシング。
白井義男が世界チャンピオンになり一気にボクシング人気に火がついた。
白井の試合はリアルタイムでは覚えていないが矢尾板や米倉が世界に挑戦するたびに僕らは大人と一緒にテレビにかじりついた。
そして手数の原田、カミソリパンチの天才海老原、「勝っても被っても」の藤猛、輪島功一、鈴木石松に沼田義明や小林弘。
シンデレラボーイの西城正三に柴田国明。
夢中になって見ていた。

一発必殺でスリリングな展開も有るが大体において強い方が勝つ。
野球やサッカーよりラグビーに近いかも知れない。
世界でもパターソン、ヨハンソン、ソニー・リストンにカシアスクレイ(アリ)、フレイジャーにフォアマンのヘビー級。
キラ星のようにスターを輩出したミドルウエイト。
ボクシングは視聴率を稼げる人気スポーツだった。

それが人気を落としたのは分裂だ。
WBAだWBCだと気がつけば団体が4つ。
同じ階級に下手したら4人チャンピオンが存在する。
階級もどんどん細分化された。
チャンピオンの増産だ。

希少価値がなくなれば当然人気も落ちる。
昔は清水精と中村健二郎の日本タイトルマッチに熱狂し、龍反町の東洋タイトル戦もゴールデンアワーに放映された。
反町隆史という芸名もこのボクサーが由来らしい。

それが世界のダブルタイトルマッチ、トリプルタイトルマッチ。
それでも話題性のない試合ではテレビ放映もなくなる。
テレビでやらなければ人気も下がるという悪循環。

そのうちアラレか煎餅屋みたいな名前の不格好な三兄弟とかを無理矢理プロモートする輩も出てくる。
とてもではないが昔からのファンは離れていく。
そう、離れていったんですな、私も。

しかし久々に血が騒いだ、西岡利晃。
7度目の防衛戦を聖地ラスベガスで行い、ビッグネイムの挑戦者ラファエル・マルケスを圧倒した。
今までのチャンピオンと違う本物のチャンピオンの仲間入りだ。

世界ではいまだに一試合で10億円のファイトマネーを稼ぐ人気ボクサーがいる。
人気実力を兼ね備えた本当のチャンピオン。
そんな連中がしのぎを削りスリリングな試合を展開するのがラスベガス。
その世界は近いようで遠かった。

要は野球で言う大リーグ。
そこで試合をさせてもらうだけで大変なことだが西岡は最強の挑戦者を相手に実に立派な試合をした。
インファイトが得意なマルケスに一歩も譲らず勇敢に打ち合った。
そして有利に戦いを進めた最終ラウンド、安全策を取らず、必死に逆転を狙う挑戦者からダウンを奪おうとリスクを冒し攻撃を続けた。

野茂を彷彿とさせる西岡。
35歳だが後何試合かできるかもしれない。
体も心も若いし志が高い。
日本でチマチマ稼いでいる選手とは輝きが違うように見える。

この人の頑張り次第で、日本人ボクサーの世界舞台への進出が夢物語ではなくなる。
実力はあっても日が当たらなかった日本人ボクサーが注目され挑戦の道が開けそうだ。
ゲストのボクシング好きの香川照之は感激のあまり涙を流した。

西岡が日本のボクシングの歴史を変えたのかも知れない。


法の下の平等という間違った考え方

2011-12-26 01:00:00 | 官僚

(小泉さんのイラク派兵を批判した天木直人レバノン大使をクビにした竹内行夫元外務省事務次官。
この人も最高裁判所の裁判官だ。法律家では無いのに何でやねん?)


経産省次長のインサイダー取引について佐々木洋氏の解説

引用

私は法律学科の出身だが、「法の下の平等」という誤った法原則を学んできた。
日本の法の原則は「お上が都合の良いように法を自由自在に運用する」ものなのだ。

引用終わり

相変わらずの検察のご都合主義捜査の話だ。
統制経済の名残で占領軍も手をつけられず温存してしまった日本の司法制度。
臨戦態勢では役に立ったかもしれないが、今や国民の利益に適わず暴走を続ける。

検察だけの問題ではない。
検察が立件したものを99%有罪にする追認機関の裁判所。
司法の怠慢が行政の暴走を許してきた。
いや、寧ろ助長してきた、というべきだろう。

何しろ何十日にも及ぶ拘留の末に得られた自白でも日本の裁判所は証拠として採用してきた。
神保彰によるとアメリカでは2日以上の拘留があると自白の信憑性が問われる。
日本の警察、検察は無理やり自白を取るように奨励されているようなものだろう。

三権分立は形だけ。
三権連合だ。
政治家は常に批判にさらされ、検察などの官僚への合理的な批判も多く聞くようになった。
しかし裁判所への批判は殆ど行われない。
衆議院選挙のときの最高裁判所裁判官の不信任。
これだけが国民が裁判所にノーと言える機会だ。
高級官僚の天下り(天上がり)判事にはバツをつけているが。
虚しいなあ。

国会議員が司法にメスを入れようとすればメディア総動員で三権分立の侵害だと騒ぎ立てるのだろうな。
悪い冗談だ。
その前に「政治とカネ」で逮捕か。
立法権の優位という考え方もあるが、占領政策によって日本では立法権(政治家)が下位にいるようだ。

日本のジャーナリストと呼ばれたくない

2011-12-22 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
今年4月の上杉隆活動休止宣言



4月にジャーナリスト廃業宣言した上杉隆。
言葉通り今年末を持ってジャーナリストとしての活動停止。
来年からジャーナリスト活動はゴルフ・レポートのみ。
福島にも拠点を置いてじっくり低濃度放射能汚染の定点調査をするそうだ。

一方、自由報道協会の活動は継続。
記者クラブメディアのオルタナティブ模索は続ける。

10年以上反記者クラブ言動を続けているが、去年1月に上杉らが立ち上げたこの協会。
そして岩上安身のIWJ等が独自のネット報道活動のフォーラムになり真実を知ろうとする人たちの一助となったことは大いに評価できる。

堕国論

明治の粉ミルクからセシウムが検出されたというニュース。
相も変わらずこのニュースも、最初に調査したのは政府やマスメディアではなく、市民団体(NPO法人・チーム二本松「市民放射線測定室」)だった。
「子どもと妊婦を守る」という最低限のモラルですら守ろうとしなかった国がある。私たちの国・日本である


堕国論 Ⅱ

震災発生から9ヵ月、霞ヶ関や記者クラブなどの「パワーエリートたち」は、いまなお自らの保身のために、「嘘」をつき続けている。
そもそも、「冷温停止状態」とは何か? 少し前までそれは「冷温停止」と言った。
だが、冷温停止の定義に現実を合わせることが不可能とみると一転「状態」という言葉を勝手に付加し、巧妙な修正を行ったにすぎない。
避難民を帰してから除染。
野田首相と官報複合体は国民で人体実験を行おうとしているのではないか。

NHK「冷温停止宣言」野田首相記者会見中継を打ち切られた部分

2011-12-20 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
NHK「冷温停止宣言」野田首相記者会見中継を打ち切られた部分


首相の低温停止、事故収束宣言。
私は思わずのけぞったが世間ではあまり問題にされない。
世間とはテレビや新聞、殆どの週刊誌が描く架空の空間のようだ。

燃料棒が圧力容器或いは格納容器にとどまっていて、それが低温で安定的になったのなら
まだともかくだ。

メルトダウンはしていない、格納容器は絶対だ、事故のはレベル3だと嘘八百を並べた仕分け屋の官房長官。
しかし事故直後にメルトダウンした燃料棒は圧力容器と格納容器を突き破り原子炉外の地中に落ちたと想像できる。
それがどこでどのような状態になっているのか、誰にもわからないし処理もできない。

原子炉に水をかけ続けて辛うじて高温化、或いは再臨界が防がれている。
それが事故収束ー>除染ー>被災者帰還という強引な筋書きで東電、或いは政府の補償額を
ミニマイズする企みが進行中のようだ。
いや、それも嘘だ。
事故収束ー>帰還ー>皆で除染という流れだろう。

被災者の安全より原子力行政や東電の存続を優先している。
母乳から、そして最近では粉ミルクからもセシウムが検出された。
しかし事故後に大盤振舞で決めた暫定基準値より低いから安全だそうだ。
特殊な事情がない限り自分の赤ん坊を危険に晒す母親はいない。
勝手に避難する人は自腹でどうぞ、ということだ。

それにしても、NHKの中継はいつでも決まってフリー・ジャーナリストの質問になると
スタジオに切り替えられる。
政府と一心同体の大本営発表体質だ。
受信料払い続ける?


除染は無用の長物か

2011-12-16 09:43:00 | 社会、マスゴミ、教育


(8歳の子供からセシウムが検出された。戻る気は無い。)

12月6日付「ザ・ニューヨーク・タイムズ」は、
「フクシマ」の除染作業は日本最大最悪の「無用な長物=ホワイト・エレファント」的“有り難迷惑な公共事業”となりかねぬ、と長尺の記事を掲載し、
「賠償金支払いを回避する為に、政府は除染に固執しているのだ」と多くの避難民は慨嘆している、と報じました(田中康夫)


11/12/15 ホワイト・エレファント=無用な長物◆日刊ゲンダイ

地方の過疎化が問題になっている今だが、フクイチ付近の住民の集団移住に付いて語られることは少ない。
住民にとって祖先の土地を捨てるという決断はそう簡単にできるものではない。

しかし住んでいる場所に未来が無いとすれば一つのオプションだろう。
多くの日本人が夢を追いかけて塗炭の苦しみのすえに新天地を開発してきた。
北海道、満洲、ブラジル、ハワイ、サイパン。

政府が原発事故被災者の移住を支援する考えがあってもいい。
若い人の中には除染されても戻りたくないという人もいる。

原発事故以来「メルトダウンではない」「放射性物質は飛来しない」「直ちに健康に被害はない」
等の虚言を繰り返した政府とあの官房長官。
国民は政府やメディアを信用しなくなった。
失ったものは大きいぞ。

しかし相も変わらず日本のマスメディアは大本営発表の無批判な垂れ流し。
発信するものもジャーナリズム魂もないようだ。

以下はニューヨーク・タイムズの一面記事だ。
これを紹介した日本の新聞社は僅か三社だった。

Japan Split on Hope for Vast Radiation Cleanup

9万人が避難しゴーストタウン化した双葉町。
放棄された家々の荒廃が進む。
彼らの帰還のための除染計画に勝算はあるのか。
政府はいつも通り危険を過小評価。
ドーム球場33個分の汚染土壌の受け入れ先もない。
専門家の検査では除染効果には疑問。
大体事故も完全に収束していない。
チェルノブイリでは除染はされず30万人が移住した。
低濃度汚染の身体への影響は分かっていない。
国際基準の1ミリシーベルト以下に下がるか。
子供たちを表で遊ばせられない土地に未来はあるのか。





オリンパスを叩くべきか(似非グローバル主義に騙されるな)

2011-12-12 01:00:00 | 経済投資

(正義の人?)

ホリエモンはメルマガで、オリンパスの粉飾決算はライブドアより巨額で長期にわたることをあげ、
「市場へのインパクト考えれば上場維持が正解なのだろうけれど、刑罰を受け入れて服役中の身としては、
法の下の平等とは何なのか心がざわつく」と書いているそうだ。

全くの同感。
フジテレビという権力のブラックボックスを買収しようとした堀江は許せん、という検察。
小沢一郎や鈴木宗男と同じく、存在そのものが有罪(笑)という二重標準だ。

あれだけの粉飾決算を続け多くの株主に大損害を与えたJALの旧経営陣や共犯の国交省が裁かれることはない。
東電だって実は債務超過なのではないのか。
経営陣の責任を問わず、前社長に多額の退職金を出し、社員にボーナスを支給する。
立派な犯罪行為だと思うが。

それだけではない。
重大な被害をもたらしている原発事故に捜査の手さえはいらない。
存在そのものが無罪だ(今のところ)。

司法は岸や椎名が築き上げた芸術品である統制経済の遺産だ。
日本をバラバラにして支配しようとした占領軍。
ドイツでは直接統治をしたが日本は不思議の国だった。

経済界や政党は解体したが官僚機構と農協は残した。
アメリカも日本社会の特殊さ(西欧から見て)が理解できなかったのだろう。
権力の中枢としてに二重標準さえ許されている存在が日本の司法だ。

しかし本件、別の意味でも二重標準だ。
コーポレート・ガバナンスとかコンプライアンスとかいう英米式グローバルスタンダード。
これこそがダブルスタンダードだ。

時価会計を押し付け日本の金融機関を弱体化し買収した。
オリンパスの事案も昔の会計制度ならセーフ。
しかし時価会計が公正だと主張する欧米は、自分たちが苦境に陥れば抜け道はいくらでも作る。
欧米の銀行は時価会計の特例で延命している。
大体、アメリカ経済そのものがFRBによる大規模な「飛ばし」によってのみ延命しているではないか。
国家のバランスシートをFRBのバランスシートにつけ替えているだけ。
FRBは債務超過だがここは聖域。
ロンポールらが査察しろと言っていたがどうなったか。

TPPでアメリカが押し付けたいのがISD条項。
つまり進出企業が現地の政府の施策によって不利益を被っていると思えば国際的仲裁機関に提訴できる。
善悪の判断をするのは彼らだ。
英米傘下の似非グローバル主義。
ご都合主義で断罪できる。

イランの核疑惑がまた言われているが、これも同じ。
戦争を起こさないと生きていけない軍産複合体。
彼らのお得意さんを公然と設定したのがブッシュ政権。
「悪の枢軸」の一員であるイランは存在自体がが有罪というわけだ。

やはり「悪の枢軸」であったイラクでは、4400人の米兵と100万人以上のイラク人が犠牲になった。
軍需産業は儲けたがアメリカは直接戦費だけで1兆ドル。
スティグリッツによると、機会損失を含め3兆ドルが浪費された。
アメリカの覇権からの凋落を決定づけた。

サダムが大量破壊兵器を作っているというデマ。
ここにも「存在そのものが有罪」という人がいた。
今イラクで米軍が撤退している事を日本のメディアは伝えない。
日本のカネもここで無意味に浪費された責任は不問だ。
悪の枢軸たあ、誰のことだ。

イランでも同じ猿芝居が繰り返されるかもしれない。

猿回しが天野 之弥という外務省のトンデモ?役人だ。


彼が率いるのが国際原子力機関(IAEA)。
核疑惑の検証をする機関だが、天野はアメリカに完全追随。
自らそう発言したとWIKILEAKSにすっぱ抜かれている。

名前はカッコいいがコーポレート・ガバナンスもコンプライアンスもグローバル主義という
英米ご都合主義の一部だということを忘れるべきでない。

オリンパスの株価が下がり買収されれば日本の優れた技術が流失する。
叩いてばかりいられないぞ。

ロシアが面白い(ウラジオストックのオープンスカイ化)

2011-12-08 01:00:00 | 政治外交


TPPの空騒ぎが続く日本だが、歴史的には英米覇権支配は終わっている。
少なくとも終わりが始まっていて、世界が多極化に向かっているのは確実だ。
アメリカのお膝元でも、メキシコを含む中南米諸国が共同体を作ろうとしている。
「中南米カリブ海諸国共同体」(CELAC)だ。
つまり米州マイナス、アメリカ・カナダ。

既に共同体となった欧州。
EUは経済的に多難だがユーロはドルへの信頼が揺らぐ中、今後存在感を増すことは間違いない。
人民元は未熟だし、金では決済手段として絶対量が足りない。
ユーロの決済通貨としての地位は上がることはあっても下がらない。
そんなこともあって英米はヘッジファンドや格付け機関という金融兵器を使ってPIIGSを始めとするEUに攻撃を仕掛ける。
ユーロが潰されれば英米覇権主義は延命する。

政変が続く中東は、西欧の頸木から離れイスラム社会に統一されていく。
イラン或いはトルコが中心になるかも知れない。

もうひとつの極がBRICS。
アジアでは中国、ロシアによる上海協力機構という枠組みだ。
インドはオブザーバーだが、天敵(イギリスにより埋め込まれた)であるパキスタン(オブザーバー)を最恵国待遇にして
仲直りの最中だ。
これが実現すれば両国とも上海機構に参加。
アフガニスタン(カルザイが客員参加)、イラン(オブザーバー)の正式参加も視野に入れている。
安全保障、経済面における国家連合の道が模索されている。

ここにきて存在感を増すのがロシア。
アジアとの繋がりを深め、天然ガスの価格交渉も東西に販路を得て有利に立つ。

アメリカのダレスが日露間にしこりを残し対立を続けるよう仕込んだ北方領土問題。
日本はロシアとの関係を修復し、中韓とも連携する。
一方、アメリカとも連携することによって自由貿易の中で繁栄するしかない。

外務省利権の対米従属から脱却し、自分の足で立つ時だ。
日本の自衛隊は世界4位の軍事力を持ち、世界の軍需産業は日本の部品なしではやっていけない。
日本の力は卑下したものでもない。

大戦後の日本はアメリカの傘のもと、経済的な繁栄を謳歌してきたが、アメリカはもはや従属するには力不足。
多極化する世界の中で自分の立ち位置を確認する必要がある。
TPPもアメリカからのラブコールだと思えば引く手あまた?の日本にとってはチャンス到来かもしれない。

ロシアとは一緒にやれることが有る。
石油、ガス資源は日本にとっても魅力的だ。
シベリア開発もロシアは内心中国より日本とやりたい、と言ったのはは石原慎太郎。
中国とやると、どどっと人も流れ込むからだ。
ロシアとの関係改善が必須だがパイプはあるのだろうか。
宗男さんが仮釈放された。
期待したい。

ウラジオストックがオープン・スカイ化するとか。

冷戦時代に育った身からすると驚くような展開だ。
その名も「東方を支配せよ」というこの港町。
坂の上の雲を彷彿とさせるロシア東方膨張脅威の象徴。
巡洋艦隊の基地として日露戦争では厄介な存在だった。

東京にも大阪にも九州にも北海道にも便利な中継地点なんですね。
横田が未だに占領軍の支配化にあり管制圏が大きく制限されている日本。
使い道が有りそうだ。


ウラジオストックはロシアで初めてオープン・スカイ(航空自由化)


橋下の政治センス

2011-12-05 01:00:00 | 備忘録

(元ラグビー高校生日本代表候補)

大阪ダブル選挙に大勝した橋下徹。
混迷する日本の政治で一挙に台風の目になりそうだ。

自由競争の信奉者で改革派、既得権益層への挑戦、ということで小泉さんを惹起させる。
敵を作ることで支持を拡大する手法も似ている。
当然、これに対する反発も多い。

当ブログも常日頃、改革、競争、成長を追い求めるやり方には批判的だ。
お気に入りの内田樹は平松陣営の応援団だし、敬愛するコラミスト小田嶋隆も橋下に警戒感を隠さない。

「維新」「改革」「小さな政府」「新自由主義」「市場原理」「政治主導」「官僚支配の打破」「教育改革」といったキーワードがこれからしばらくの間、
力を持つ可能性があるわけで、これは、案外大きな分水嶺かもしれないのである(小田嶋隆)。

小さな政府を目指す橋下は対米従属の「みんなの党」に近い感じがする。
しかし同時に亀井、小沢とも連携する気配もある。
橋下が対米従属の新自由主義者かと聞かれるとそうでもない気もする。
要ウオッチというところでいいのではないか。

今日は橋下の思想でなく政治手法と政治的センスの話だ。
小泉のコピーと切り捨てるのはいささか片手落ちかも知れない。
余談だが「片手落ち」を差別用語だと非難するメディアもあるとか。
バカ(これも差別?)そこまで行くと芸術だ。

橋下の政治センスの話だ。

大阪都構想なるもので闘った橋下さん。
しかしながら、どうやらこれは方便のようだ。
以下の維新の会インタビューでもわかる通り「実現に向けて制度設計はこれから」とやる気は窺えない。

それより「既成政党が協議に応じない場合、次期衆議院選挙で近畿圏に候補者をどんどん立てる」の発言通り、
この人の視野に入っているのは国政だ。
元々、自民・公明の全面支持によって知事になった橋下。
政権交代で民主に接近、その後微妙に民主からも距離を置いている。

既成政党の相乗りが裏目に出た平松陣営。
これに対し地域政党の旗揚げで一挙に国政における存在感を示した。
「政治は数だ」と語る橋下。

平松大阪市を敵に設定しての勝利だ。
閉塞感の中から大きなうねりを創り出すことに成功した。
しかし勝利と同時に大阪市議会に「ノーサイド宣言」。
現実的な政治家だ。
次は国を批判して更に数を増やす。

この政治手腕に着目したのが石原親子。
彼らの裏切りに自民は足を引っ張られた。
ただのバカじゃないのかもしれないな、この親子(笑)。

来年の衆議院選挙では政界再編成が肝になる。
今の衆参ネジレがあっては政治は動かない。
占領軍の後ろ盾を失い法案成立の力を失った日本は保守合同で安定政権を作った。
協力したのは「政権を狙わないガス抜き政党」の社会党だ。
大成功した日本株式会社の始まりとも言える。

その手法が再び成功するとは思えないがネジレ解消は日本にとって重要な政治課題だ。
それをもたらすかもしれない政界再編。
小沢と共に橋下がキーパーソンになりそうだ。

元TBS記者の田中良紹によれば今回の選挙、平松陣営の重大な作戦ミスだった。


先ずは「独裁者批判」。
既得権益支配からの脱却が国民(府・市民)の願いだ。
変革に必要なのはリーダーシップ。
それを否定しては選挙にならない。

そして文春・新潮を使っての怪文書作戦。
ヤクザ疑惑や出自の中傷。
「野中広務的手法」と言うらしい。
これが裏目に出て却って橋下へのうねりを呼んだ。

そして橋下の大阪都構想。
実現する気はさらさらない。
しかし大阪人のコンプレックスに火を付けた。
吉本の芸人は皆東京在住。
関西発の財閥も東京に本社を移す凋落ぶり。

政党を立ち上げ一挙に政界再編製のキャスティング・ボートを狙う橋下。
この人、政治センスは抜群なのかもしれない。
暫くは目が離せない。

大阪ダブル選:橋本「独裁」は吉とでるか凶とでるか
自民党は石原親子に足を引っ張られた?

原発国民投票を特集した「通販生活」CM断る テレ朝ーだそうだ

2011-12-03 06:48:13 | 週末



正義の味方、報道ステーションも徹子さんもスポンサーには沈黙せざるを得ない。
電事連と通販生活じゃあ勝負にならない。

総括原価方式のもと寡占企業が無用な宣伝広告でメディアを支配しても電気代に上乗せできる。
電気を使わない人はいないだろうから、税金みたいなもんだ。

広告宣伝費や役員の政党への個人献金、洗脳のための学会への寄付金を原価から除外させるべきだが。
送配電事業の分離もそうだが大事なことの議論は故意に避けられている。
ここが肝だ。



本件、朝日が報道したのは評価しようか。

原発国民投票を特集した「通販生活」CM断る テレ朝


引用

原発の是非について国民投票を呼びかける特集をした雑誌のCM放送をテレビ朝日が断っていた。同社の早河洋社長が29日の定例記者会見で明らかにした。

 カタログハウス社の雑誌「通販生活」秋冬号(11月15日発売)の30秒CM。「原発、いつ、やめるのか、それとも いつ、再開するのか」――。黒い画面に流れる白い字幕のメッセージを俳優の大滝秀治さんが読み上げる構成で、最後に巻頭特集が「原発国民投票」であることを伝える。

 テレビ朝日によると、10月下旬、広告会社を通じてカタログハウス側から、ニュース番組「報道ステーション」とトーク番組「徹子の部屋」で放送したいとの打診があり、社内で検討した結果、断ったという。

日銀が思考停止でいられるわけ

2011-12-01 13:58:36 | 備忘録

(皇族かい、のび太君)

10年一日のごとく「インフレの番人」だけやっていれば事足りると思っているらしい日銀。
豊富な介入資金でドル買いをするが効果は一時的、国民の財産は将来価値が毀損されそうな米国債に化ける。
巷では日銀に対する不満の声は高まるばかりだが、新聞・テレビなどでは日銀批判を聞くことはまずない。

財務省批判はよく耳にするが日銀は不思議と叩かれない。
バブル潰しの遣りすぎで日本経済をデフレ・スパイラルに追い込んだと言われる三重野総裁も「鬼平」と持ち上げられた。

かつて日本以上のハイパー・インフレに苦しんだドイツ。
しかしEUにPIIGSを抱え盟主として金融緩和に舵を切った。
その結果がユーロ安。
これはなかなか美味しいと気付いたようだ。

不況の近隣窮乏策である通貨切り下げ戦争。
日本はその意味では不戦敗を続けている。
円高による輸出産業の打撃、輸入デフレは日本の雇用を蝕む。
いまだに日銀は「ハイパー・インフレ」「泥沼の円安」を心配している。
楽な稼業だなあ。

日銀にも批判の目を向けるべきだが。

日銀と記者クラブメディアの不健全な関係に関する記事だ。
日銀クラブの記者たちは長年に亘る洗脳で総裁は皇族扱い。
宮内庁とそっくりだそうだ。

日銀会見と宮内庁会見は同類だ!? 記者、学者との癒着が生んだ“日銀タブー”がもたらす罪悪