国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

保育園利権

2010-02-19 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
政治で不思議なこと。

当たり前のことが進まずどうでもいいこととか余計なことは結構実現する。

高速度道路の無料化。
必要ですか?

私は「地球温暖化人為説」懐疑派だがエネルギーの無駄遣いはよくないと思う。
効率の悪い自家用車を効率の悪いスピードで走らせ人間が無駄に動き回るだけでしたね、週末無料化も。
しかもデフレ推進です。

高校無料化。
勉強をする気がない人はしなくていい。
読み書き算盤の初等教育だけしっかりやれば人生やっていけます。
学歴インフレは害。

韓国では80%以上が大学に行き、大卒者の就職率は50%だとか。
日本も大学進学率55%と異様に高くなったテレビのおバカさを見ていると日本人の教養レベルが
上がったとは到底思えないですね。

やる気と能力はあるが家庭の事情で学校に行けない人には奨学金を出せばいい。
後で返して、みたいなけちなことを言わず全額あげればいい。
何歳になっても何度でも挑戦できる仕組みもいいと思う。

学歴がなくてもできる仕事はいくらでもあるはず。
学生を確保できない学校法人(政治力ありますから)の尻馬に乗って「学歴伝説」を作るのは止めたほうがいい。

それでなくても家計は厳しいのです。
年収四百万円以下の小学生以上の子供がいる家庭の教育費は家計のほぼ半分。
だから少子化、韓国も出生率1.19ですって。

一方、今すぐやることってあるでしょ。
例えば老人介護。
高齢化社会で悲惨な介護難民が増えている。
一方で失業者も多いが介護が職業として成立しにくい。

母親のこともあって介護の現場を見ることの多い昨今ですがやはり人手です。
立派なハコもいいけれど介護は人間がするもの。
その人間の心がすさむようでは何もならない。

法人に対する補助金より介護する人の無料教育とか所得税免除とか効果あると思います。

あと、少子化。
いずれにせよ日本の人口は減り経済の高成長もないでしょうね。

高度成長は人生に例えれば一生に一度の娘盛り。
人口も今世紀の終わりごろには5-6000万人の適正レベルになるんじゃないかな。
それはそれで全然いいと思います。
40年前には少子化政策が日本でもあったらしいし。

しかし働くおかあさんにとって保育園は必須ですね。
ところが待機児童はこの1年で30%も増え全国で2万5千人とか。

これは既に申し込みをしている人のみです。
潜在需要は80万人だそうだ。

では保育園を作ればいいじゃない、と思うがそうもいかないらしいのです。
株式会社やNPOなどによる新規参入に、既存の保育園が抵抗しています。
既存の保育園の経営が利権化しているんですね。

保育園には、認可保育園と認可外保育園があります。
認可保育園は国や自治体から潤沢な補助金を受け取っている。
国費だけでも、年間3000億円程度が認可保育園に投入されています。

一方設置自由の認可外保育園には、一部には東京都独自の補助金を受けられる認証保育園などがあるが、
多くが補助金をまったく受けられないベビーホテルなどだそうです。

認可保育園と認可外保育園の経営には、天国と地獄ほどの差があって認可保育園の経営は楽で非常においしい。

認可保育園は巨額の施設整備費を受け取っているため、園舎は立派で、園庭も大きいです。
それでいて、補助金のため月謝の平均は約2万円と安い。

補助金の額がすごいんですよ。 たとえば東京都では、私立認可保育園で園児一人当たり約30万円、
公立では約50万円を毎月補助している。
目を疑ってしまうが週刊ダイアモンド編集部清水量介と言う人が書いている。

一方、都心の認可外保育園の多くは、雑居ビルで運営され、月謝は6万~7万円かかります。

ということは認可保育園の収入は月額で児童当たり32万ー52万円。
認可外は6-7万円。

これが事実なら明らかな既得権益。
競争になりません。

こんなに楽していたのでは認可保育園では経営者感覚が育たずで経営も杜撰になります。

補助金事業で公共性が強いのに私立保育園の理事人事は勝手に決められます。
だから2代目、3代目と世襲されるし一族を職員として雇ってもいいのですね。
そして理事長の給料は勝手に決めていい。

公立だって負けていない。
東京23区の公立認可保育園の保育士の平均年収は800万円を超え、園長の給与は約1200万円。
園長は都庁の局長レベルだとか。
他の地域でも、地域の公務員に準じているそうです。

そして経営感覚はないが補助金極大化には熱心なところも多いと週刊ダイアモンドに書いてありました。

職員一人当たりの補助金は「大卒30歳」が基準になっているので女性職員は早く辞めるように仕向け、
賃金の安い若い人を採る。

狭き門なので児童には困らない。
だから競争原理も働かず職員の質は二の次というひどいのもあるということです。

いずれにせよ認可と許認可の差は経営者にとっても子供を預ける親にとっても天国と地獄ですから保育園業界は、
団結して新規参入を阻止してきました。

認可保育園の新設は地方自治体、株式会社の参入など規制緩和は政府。
政治力ですね。
政治家と厚生労働省。

見飽きた光景です。

政治家とか高級官僚の推薦があれば簡単に入れるんじゃないかな。
政府の補助金をもらっている有名私立の小学校もそうでしょ。
KO幼痴舎の試験問題なんて誰もできないです。
落とすための口実じゃないかと勘繰りたくなりますねえ。

それでいて有名人とか有力者の子供とかわんさか入ってますよね。
公共性はあるのかな。
寄付金をふんだんに払うならそれはそれでアリだと思いますが。

あと、費用がかさまない特別養護老人ホームとか。
評判のいいところは申請してから何年も待たされる。
死んじゃうよ、待ってるうちに。

政治家の口利きがあれば何十人抜きなんだと思います、想像ですが。
違ったら教えてくだされ。

そういうコネのある人は大体お金持ち。
なんか変だなあ。

それから認可保育園の職員も待遇がいいのでこれも既得権益。
そうです、労働組合。
オメエラもグルか。

23区では共産党系、地方では自治労系が公立認可保育園の民間委託反対運動をやっている。
誰も生活者を向いてないじゃないですか。

株式会社参入が2000年から始まったが、メチャクチャ変な会計ルールが強要され、補助金がなかなか
受け取れないようになっているらしいのです。
役人と「識者の委員会」によるあからさまなボイコットですね。
だからいまだに2%。

入園の基準についても硬直的で時代に合っていない。
役所の作る基準はまず役に立たないですね。

例えば非正規社員やパートに比べ正社員夫婦が認可保育園に子供を入れられるチャンスが大きい。
正社員は忙しい、という理屈だそうです。

弱者に優しくないじゃない。

小学校前までの教育にかける国費の額で、日本は先進国24ヵ国のうち、最下位に近いそうです。
高速道路、高校無料化や子供手当を即刻止めて保育に予算を振り向けるべきではないでしょうか。

やることやりましょう、生活者の党って言ってたじゃない。