国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

民主党と中国、ヨーロッパ、アメリカ

2009-08-31 01:00:00 | 政治外交
選挙行きましたか?
一応投票してきましたが当選してもらいたい人いなかったなあ、うちの選挙区。
最高裁判事に天下り外務次官がいたので大きなバツを書いてきた。

さて、本題。

この10日間ほどでフィナンシャルタイムスに面白い記事が載っていた。
確実と言われる民主党政権を中国、欧州、アメリカの目から見るとどうなのか。

まずは中国。北京のジャミル・アンダリーニという記者。

中国のマスコミは非常にローキー。
自分の国は一党独裁だから何も民主選挙を啓蒙して寝た子を起こす必要はない。
だから選挙報道はとことん控え目で行く。

選挙には直接関係がないが民主主義関連でよく報道されるのが台湾議会。
議会内の政治家の乱闘ですね。
民主主義はこんなに未熟で野蛮です。早く本土に復帰してまともな国に
なればいいのにねえまったく、という調子。

数少ない論評記事で好意的なのは鳩山夫代表は何度も中国を訪れ
、北京の中国共産党中央学校で基調講演もしていること。
そして何より、鳩山氏は靖国神社には公式訪問しないと約束しているのだと伝えている。

反対に心配しているのは自民よりリベラルな民主党の政治姿勢で人権とか
持ち出すんじゃないかという点。
新華社はダライラマと会談するほど「厚かましくぶしつけな人間なのだ」とわざわざ指摘していたそうだ。

ここからがファイナンシャルタイムスらしいので引用すると。

  とはいえこういう状態(このところ良好な日中関係)は、いつなんどき一気にひっくり返りかねない。
  内政問題から国民の目をそらす必要があるとなったら、
  中国共産党はあっという間にスケープゴートを作り出すからだ。

  しかし現時点では中国政府にとって内政よりも外交の方が大事だということに
  なっているから、親日政策が優先している。

  ということはつまり中国政府の対日政策にとって、日本の国会の議席に誰がどう座っていようと大差ないのだろう。

ですね。中国の言うことに右往左往して国民を煽る日本のマスコミや、
偏見に充ち記者の質が低いニューヨークタイムズやニューズウィークとは一味違う。

そしてさらに面白い仮説。中国が落とし所として政権交代が起こらない
日本の政治体制を手本としようかとしていたという説。

  政治の世界における「お手本」を中国が同じアジアで見つけようとしても、
  台湾はバタバタしすぎているし、香港は魅力だがすでに自国の一部だ。
  シンガポールの「管理された民主主義」も素敵だけれども、あの仕組みを中国全土で大々的に機能させられるとも思っていない。

  日本の世論調査が民主党の圧倒的勝利を予測し始める以前、中国は(いずれ遠い将来において)
  日本式の政治体制を選ぶのではないかと、多くのアナリストは予測していた。

  しかしもしも政権与党が権力を失うなどという事態が日本で起こりうるなら、
  それは現代中国の官吏たちにとって、かなり好ましくない体制ということになるのだろう

さて、欧州。日本特派員が書いているが日本のアメリカ一辺倒が終わるかもと
少し高揚しています。
鳩山さんがヨーロッパの思想家クーデンホフ=カレルギーに心酔していることを取り上げて論評している。

祖父の鳩山一郎さんの掲げた「友愛」はこの人の著作に着想を得たもので
「アメリカ発の市場原理主義」とは異なる方向性を指し示していると主張しているのだ。

EUの精神的、理論的背骨となったこのオーストリア貴族への傾倒はアジア共通通貨、
さらには地域的統合をもたらすかもしれないという方向を示唆する。
ヨーロッパ人にとっては心地よい響き。

でも日本人にとっては「友愛」ってなんか借り物っぽい響きですけど。

このこと、鳩山さんニューヨークタイムズにも寄稿しているらしい。

対してワシントンから日本を見ている人たちは面白くないはず。
鳩山代表にとっては、米国の影響力が低下しているからこそ、アジア統合は急務だということになるから。

一方そう急には変わらないという見方も根強い。
民主党が外交問題で珍しく明確だったインド洋での米軍艦船給油活動「違憲」表明。
しかしいよいよ、政権交代が現実的になるや外交曖昧路線に復帰。
「外交の継続性が必要だ。一気にすぐにやめるのも、かなり無謀な議論だ」と発言している。

中国や北朝鮮ミサイルの脅威があるかぎり日本のアメリカ依存は変わらないという意見。

しかし珍しく骨太な小沢さんの「第7艦隊で十分」発言もあり目が離せないといったところか。

またやるのか24時間テレビ(週末モード)

2009-08-29 01:00:00 | 週末
一昨年だったか偶然見てしまった。この人の「感激」のマラソンゴール。

気持ち悪い。

大体、チャリティー番組なのに局にはCM収入がある。
そして出演者にはギャラが出る。
それってこの国では変な事じゃないの??

この人ノーギャラと言っていた一回目の司会で2000万円取っていたことが
ばれて降板した。
ナントカかんぺいと言う人も走ってすごいギャラ取ったとか。
ウソ泣きの巨人ファンの元アナウンサーとか。
下品ですね。
どうでもいいけど。

二郎さんに飛び蹴りしていた頃はよかったのにな。

さて、いよいよ選挙。
ネットに出回るNHKの世論調査(最も信頼度が高いらしい)の流出情報。

真偽のほどはわかりませんが、自民党はこの惨敗をサバイブできるか。
民主党はなんと比例では候補者不足という大勝をサバイブできるのか。

乱世ですかね。


自民 小選挙区 41 比例 47 合計 88
民主 小選挙区 246 比例 92 合計 338(ただし 8候補者数足らず、議席は他党にいく)
公明 小選挙区 0 比例 20 合計 20
共産 小選挙区 0 比例 10 合計 10
社民 小選挙区 3 比例 6 合計 9
国民 小選挙区 3 比例 0 合計 3
みんなの党 小選挙区 2 比例 4 合計 6
日本 小選挙区 1
大地 比例1
無所属 小選挙区4

差別と日本人

2009-08-28 01:00:00 | 本、映画、イベント
野中広務さんと言う人、黒幕とか政治屋みたいな印象が強い。
経世会(田中派)で小沢一郎のライバル、郵政族、自治族のドン。
ハト派で親東アジア、どちらかと言うと反米。
金丸、森の訪朝団メンバー。

私としてはかなり距離感を感じるタイプ。
この人、所謂「」出身。
問題というとエセとか特権とか言う言葉が浮かぶ。
事実20年前ならこの話題をすることにさえ圧力がかかった。

この同和行政、自民、共産相乱れての利権の温床だったと理解しているが
野中さんは一貫して補助金廃止を主張していたと聞き興味を持った。

この本、在日朝鮮人の辛さんとの対談です。
といっても狂言回しは辛さんで野中さんがぼそぼそっと話す感じ。

この辛さん55年体制のサヨクにように反日吠えまくりで声高に人権を主張する。
日本人とは、京都人とは、政治家とは、という差別発言のオンパレード。
怨念深いのでしょうね。

過去には北による拉致は無いと発言しその後訂正していないらしい。
そんな調子で自分の歴史観を主張するので途中で投げ出しそうになった。

こんなに言われると差別のリマインダー、再生産でないかと思ってしまう。
日本人に在日を嫌いにさせるのが目的?憎しみの永続化。

でも我慢して読んでいるうちに野中さんの懐の深さというか人間的魅力が
じわじわと伝わってきた。

この人ハト派だが国旗国歌法制定に尽力。一方の辛さんは日の丸は
ナチの「ハーケンクロイツ」だそうだ。おっとー。

野中さん、中央政界に出たのは57歳。それまで地元でエセ利権や
蜷川共産京都知事と戦った。
もし地方に留まっていれば彼の出自が取りざたされ家族(奥さんは非)を
悩ますことはなかった。

ハンセン病では小泉首相の上告取り下げを裏で画策した。
その救済に在日が入ってないと指摘され「知らなかった、悪かった」。

個人的には無償で重度障害者救済の仕事を長年続けていて
今後もライフワークと語る。

あの最低な金丸訪朝団の一員として国益を損なう一助になり
森訪朝団にも参加したが、この時点で北朝鮮に見切りをつけた。
盟友加藤紘一がコメ利権など、どんどん北に深入りしたのと好対照。

極めて現実的、合理的な人のようだが温かみがあるのかな。
力も抜けていい感じだし。

辛さんも野中さんを評して「オバマ流の演説政治を信じない。
人間を知りぬき、談合と裏取引で平和、人権を守ったあっぱれな生き方」。
さすが、よく見ていますね。

最後のほうで野中さんが「疲れた」と本音を語る。自分が頑張れば頑張るほど
出自が取りざたされ家族との距離が開くそうだ。

辛さんも自分が在日をカミングアウトして先鋭的な発言をすることで
家族につらい思いをさせ、親戚中に恨まれたと語っている。

事実婚の相手の日本人も「君が発言しなければ丸く収まるのに」と
疲れ果てたらしい。
「人権は好きだが当事者とは暮らせない」と悟ったそうだ。

厳しいですね。
これを聞くと、「差別される側」にとってはやはり差別はあるのだと実感する。
ほろりときた。

辛さんはウザいほど差別と直球で戦っている人。
正義感でしょうか、つらい人生だね。
正しいことをとことん追求することは、時に正しくないと思いますが。
わかっているけど闘う。

勉強になることも多かった。

戦後ガード下の白衣の傷痍軍人。あれは国の恩給、福祉から切り捨てられた
三国人のひとが多かったんですね。

そしてなにか事件が起きるとあいつは在日、だという都市伝説。
あると思います。

日本では半分でも四分の一でも血が入っていると朝鮮人と言われるらしい。
ばい菌みたいですね。確かにオバマも半分白人なのに黒人大統領と言われる。

麻生さんという人、初選挙で福岡県飯塚(が多いらしい)の駅前で、「下々のみなさん」とやって落選したらしい。
バカにつける薬はないですね。

差別発言の王様、石原慎太郎さんは辛さんにはとっては悪魔も同然。
昨日食事をしたという野中に、

「なんで、あんな人と御飯たべれられるんですか!」

ー あれはまたいい男だから

「何がいい男なんですか、もう私にはわからない!」

ー 彼にも僕のように忠告できる人間がおらないといかんでしょう。

父と娘のような年齢差の二人、このなんともいえない「噛み合わなさ」微笑んでしまいました。


PAT METHENY QUATRET LIVE

2009-08-27 01:00:00 | 音楽
何年か前にメセニーがビブラフォンの大御所で師匠のゲリーバートン、
ベースのスティーブスワロウそれにドラムのアントニオサンチェスという
豪華メンバーでツアーしたときのオークランドでのライブ録音。

日本にも来たのでブルーノートに馳せ参じました。
すごかった。

このCD、素晴らしい内容です。
やはりメセニーグループよりこういうギグのほうが断然輝くメセニーさん。

若干20歳のメセニーを世に出したゲリーバートン。
「若い男の子大好きおじさん」ですが演奏は素晴らしい。

そして当時のバンドメンバーだったスワロー。自作の「フォーリンググレース」
で流れるようなベースソロを披露している。

難しい曲です。
ミュージシャン好み。
時々挑戦するがこのコード進行でメロディックにアドリブするのは大変。
この人たちは当然、楽勝でやってくれますが。
比較するのがおこがましい。

そしてメセニーグループでお馴染のサンチェス。
メセニーに見出された天才ドラマーでチックコリアやマイケルブレッカーとも共演している。
オーディションはスタジオでのパットとの4時間に及ぶデュオセッションだったとか。
ドラムとギターだけで4時間ですか。好きですねえ、この人たち。

やってる曲が渋い。その割にジャケットは全然渋くない。

キースの「コーラル」とかエリントンの曲とか。
スリーコードのブルースロックもある。

好きなアルバムリストの上位に入りました。

猫好きのお友達ヤスイさん

2009-08-26 01:00:00 | 友人
いよいよ選挙も来週。
マニフェスト選挙とか言ってたのは何だったの。
そんなもの話題にもならない。
誰だったか、あれは七夕の短冊と同じ言った人に座布団一枚。

さてさて、猫も可愛いとは知らなかった。

5月のこと、突然我が家に迷い込んだ黒猫と赤ちゃん猫3匹。
犬派にとって驚きと戸惑いの日々でしたが、そんな時何かと話を
聞いていただき、いつも的確なアドバイスをくださったのがお友達の
ヤスイさん。

猫好きです。というより動物に対する愛情(人間も含む!)が深いひと。

人生最初の記憶が実家の飼い犬ジョンの死だそうです。
今一緒にいる猫は、たしか子猫の時カラスにいじめられ脚を怪我した子を
獣医さんから貰い受けた、と伺った。

順調に育ったが脚の後遺症が出てくる歳になったので、現在週に一度は鍼治療に
通っているとか。

この人、社長さん。
人材派遣をされているようだがマッチングといって出会いを大切にされている。

繊細、緻密、大胆、かつ直感力に富んだ人だとパートナーが語っておられるが
なにより前向きな努力家だとお見受けします。

この仕事、一番の基本はクライエントからも人材からも話を「聴いて、聴いて、
聴く」ことだそうだ。女性らしいていねいな仕事をされてますね。

最近駅員教育とかで、駅にカメラを置き笑顔度をコンピューターチェックしている
鉄道会社があるそうだ。社員教育です。
BBCがうれしそうに「また、日本人がヘンなことやってますぜ」みたいな
感じで動画で伝えている。

確かに笑顔は大切です。
猿も二匹が同じ檻に入れられると緊張状態になるが、どちらかが敵意のない
ことを歯を見せることで表すとお互い毛繕いとかはじめるとフィナンシャルタイムス
のオネエサンが言ってた。

猿ができることを人間が普通にできないわけはないと思うが。
にっと、口角だけ上げて目が笑ってない作り笑いはなんとも不気味。

かつてルクソロジーという笑顔トレーニングに賛同されたヤスイさん、しかしプログラム
があまりにも形から入っているのに違和感をもち「心から笑う」という
方向に修正されたという硬派です。

若い人には自分探しで時間を浪費するより、目の前にあることに参加して自分を磨く
ように指導されているそうだ。

賛成。
現状が不満で自分を探しに他の国に行ったり他の仕事に変わるのって、他人の自分に
対する評価に耐える強さがまだないということかも知れない。
負けゲームの途中でリセットするようなもの。

人生すべてミスマッチ、これしかないという適職も理想の恋人もいません。
13歳の「未人間」にその時点の価値観で仕事を選ばせようという村上龍という人
(なんとかのハローワーク)など文学者として人間を語る資質があるのか
疑ってしまう。

気になったのは、若い人にのなかには会議で話を聞いていられない、
さらには聞いているふりもできない若者もいるとか。

「オレ様化する子どもたち」にあったように若者の劣化があるのかも。
心配ですね。日本人。

安井悦子著「グレイススタイル」
カナリア書房

楽しく読ませていただきました。

表紙は愛猫メグ。

堀江貴文という人

2009-08-25 01:00:00 | 経済投資
インフルエンザでケチのついた日本ハム、ついに5連敗。
ダルビッシュが肩の違和感でとりあえず一週間の2軍落ち。
奥さん、スマップのバラエティーなんか出てる場合じゃないよ。

というわけでまずは野球の話。

2004年にオリックスの宮内、巨人ナベツネ、西武の堤、ロッテの重光が
旗振りになってプロ野球再編が行われようとした。

きっかけは宮内による近鉄買収、そして経営の悪化していたダイエーを
ロッテが吸収するという形ので1リーグ10チーム制に向け動き出した。

FA制度により巨人などが大物選手を補強したのはいいが年棒が上がって
球団経営が厳しくなった。それではいっそのこと、チームを減らして需給関係を
変えてしまおうという発想ですね。

よくいえばタニマチというか親会社の援助による放漫経営からの脱皮、
悪く言えば球界の発展よりまず自分のビジネスありきという経済至上主義。

この流れを変えたのが堀江貴文というアウトサイダーだった。

小泉竹中政権などでなど規制改革の旗手だった宮内が実は自分の権益に
かかわる分野では新規参入を阻止するご都合主義だということがバレた瞬間だった。

ナベツネの「たかが選手」発言と一場選手(現在ヤクルト在籍、ガンバレ)問題で
の退場もありファンはいっせいにこの若者を応援した。

機を見るに敏な宮内は、オリックスにとって最も都合の悪い神戸進出をもくろんだ
楽天三木谷に仙台を取らせることで、1リーグ制は諦めるが堀江という異分子を排除する
次善の策に切り替えた。

宮内さんの規制緩和、構造改革路線は自分のビジネスのためのお題目にすぎなかった。

日本のプロ野球の衰退が食い止められた功績は大です。

堀江さんの目的は全く別でしょうけど。

自分のネームバリューをあげ、株式交換というタヌキの葉っぱで時価総額を
膨らませられるだけ膨らませ、それでテレビ局のような実業を買うというような
戦略だったでしょうか。

さてその後の堀江さんの浮沈は今更述べる必要もないが。

この人、一部の熱狂的な支持者はいるが、一般的には感じ悪いみたいな
ところが強調される。

商売のためとはいえテレビ業界に風穴を開けようとした。これは評価できる。
でもなんか好きになれないタイプという人が多い(わたしも)。

そんな堀江さんの本が出たというので買ってみた。
宝島新書「新資本論」。副題が「僕はお金の正体がわかった」。

まずギョッとしたのが170ページの薄い本だが、字がでかい。
しかも一行飛ばし。
しかも対談。

行間を読めということか。
行間のないのがこの人の特質だと推察しますが。

で、損したかと思ったらそうでもない。
なかなか面白いと思いました、私は。

ただし、わたしはホリエモン初心者。マニアにとっては内容が薄いらしい。

初心者として面白かったこと。

第1に、「お金は”信用”が形になったもの」ということ。お金がなくても
ご飯をおごってくれる人、居候させてくれる人がいればお金があるのとおなじ。
要は自分を信用してお金を出してくれる人がいれば貯金なんかいらないということですね。

バーチャルな紙幣より自分の力の方が価値があるということ。
立派な金銭哲学だと思う。

それで第2に、人が出してくれたお金にレバレッジを利かせるて大きく賭ける。
利益率1%の手堅い仕事があれば10倍のレバレッジを利かせれば10%の利益に
なるということ。

しかし、みんなが始めると安全なカネ儲けがなくなりリスクが高まる。
それが今の危機の本質らしい。

つまり、膨らみすぎたレバレッジが正常に戻った。

いずれにせよ、お金儲けの基本はレバレッジで、今そうやって儲けている人たちは
他人がやらないように貯金をしろとかいっているのだそうです。
自分はレバレッジを十分利かせ、一般人はゼロレバレッジが都合がいい。

この人の成功体験ですね。人間、一度うまく行くと同じパターンを繰り返すことが
多い。この人にお金を出したいという人は今でもたくさんいるでしょうから、
裁判が終わればまた前と同じような手法でカネ儲けをするのだろう。

成功するかどうかは知らない。私自身は投資しようとは思わないかな。

あと、おカネに関する教育が大事と言っている。
例えば5%以上の金利で借金をしたら、もうその時点で負け。
なかなか、それ以上でおカネを回せないから。
具体的でわかりやすい。

だから消費者金融の借金でパチンコとか公営ギャンブルをするなど愚の骨頂。
リボ払いの通販。35年ローンで住宅を買う。これみんな最悪だそうです。
意外とモノには執着しないのかな。

クレジットカードで買い物して一ヶ月間の無利子の支払い猶予をうまく使う。
2%の自動車ローンもオッケイ。
使えるおカネは貯金や投資などせず起業するのが一番有利と語っています。

日本に社長さんは100万人いるが毎年潰れるのは1-2%しかいないらしい。
なるほど、自分でやるのが得なのか。

例によって軽いノリで思いついたことを喋っている対談です。
面白いし知的ではある。
といっても、なぜか心(私の)には響かない人です。

しかし、ブログを覗いてみると、

最近禁酒とか炭水化物抜きダイエット中らしい。

仕事仲間は皆美味しい蕎麦屋に行ったが堀江さんは
ダイエーの刺身セットで一人便所メシ。

気がつくと割り箸も醤油もついてなくて、仕方がないので
ジャコを振りかけて手づかみで食べていますと実況しています。

可愛いとこ、あるじゃない、意外と。





20分の1国家

2009-08-24 01:00:00 | 政治外交
世の中は選挙の夏なのかな。

どうやら民主党圧勝とか。
民主党の支持者ではないが、どうせ政権取るなら圧勝がいいかも。
自民も公明頼りになってヘンな政策やろうとするから離れて行った人も多いのでは。
国籍法改正(?)とか。

もし民主が社民や公明と連立したら外国人選挙権とか児童ポルノ防止法とか
怪しげな法案を通すのか。

さて、20分の1の話。

大国サロン、サミットに参加するアジア、有色人種でただ一つの国だった日本。
今やオバマ政権は高らかに「米中のG2の時代」を宣言した。

サミットもG8からG20となり、20分の1、それが日本の存在感,
と大前研一が書いていた。
20国で世界のGDPの確か80%だったか。すると残りの180カ国で20%か。

主要経済国がすべて参加するということ。

G2について。

アメリカとの貿易総額、5年前にはともに2000億ドルで日中並んでいた。
日本は変わらないが今や中国は4000億ドルと倍増。

でも、これってバブルのレバレッジで膨らんだアメリカの消費に中国の
対米輸出が連動していたということか。

これは中国、一大事?

中国は国内でバブルを起こしてソフトランディングしようとしているらしいが。
官需が80%、この無駄遣いいつまで続く?
誰かが言っていたがうまくいかなければ「米中抱き合い心中」ですね。

対米直接投資額では、日本はまだ中国の倍だがピークを越していて
追い抜かされるのも時間の問題?

ううん、ここでまた考えるに中国は輸出で稼いだカネを投資せずにただただ米国債
買っているということでしょうか。

これも中国まずくない?

米国に留学する学生の数は今やインド人が一番だとか。
日本の若者は挑戦する意欲に欠け、内向きの社会に。

学ぶこと、働くことから逃避する「下流志向(内田樹)」なのか。

日本、これはマズイ。

でも、意外と大したことないと思われた国が世界を引っ張るような国に
なることもある。オランダとか、イギリスとか、アメリカとか。

フランスとかドイツのような実力国は歴史的にはイマイチですね、なぜだか。

日本も世界をリードする大国になるか。

どっちかと言うと辺境で、しかし偏狭でなく暮らしたほうがいいんじゃないかと
縮み志向の日本人である私は思ったりしますが。

グローバリズムじゃなくって、棲み分けがいいと思う。
ニッチですね。他人のニッチに踏み入ることで悲劇が起きる。

それに、拡大で行っているときはいいことなかったですもんね、うちらの国。

思うつぼ(週末モード)

2009-08-22 01:00:00 | 本、映画、イベント
約束の犬「HACHI」。

見ちゃいました。
お約束通り、ウルウル映画です。

びっくりするくらいノーサプライズ。
日本人なら誰もが知っている話、そのまんま。

でも子犬のハチの可愛さを見てキュンキュン、
成犬の忠実な健気さにウルウル、年老いて駅で待つ姿に
ボロボロということになてしまった、不覚にも。

渋谷の映画館だったので帰りに銅像にあいさつ。

家に帰って12月に旅立った愛犬ジュニアの写真をみてしみじみ
というお約束通りの展開でした。

周りの観客も結構ウルウルやってましたよ。

THE FOG OF THE WAR(とてもお勧めDVD)

2009-08-21 01:00:00 | 本、映画、イベント
新型インフルエンザ、妙にロープロファイルな報道が気になりませんか。
屈強な日ハムの選手が続々と欠場(連敗です、とほほ)。

まあ、あまり死者が出ないみたいなんで大騒ぎしない方がいいということか。
でもちょっといやな感じ。

さて、本題。

先月、マクナマラ元米国防長官が亡くなった。
その前にアメリカ人の若い友人から勧められたのがこの映画。

陸軍で第2次世界大戦を3年、ケネディとその暗殺後ジョンソンの
国防長官としてベトナム戦争を7年闘い、戦争とともに生きてきたと語る
当時85歳のロングインタビューです。

経営不振のフォードで創業者一族以外で最初の社長となり経営立て直しを
していたときケネディの国防長官にと白羽の矢が立てられた。

高給と多額のストックオプションを擲って2万5千ドルの激職に就任。
後悔はしていないそうだ。

文民統制シビリアンコントロールですね。日本でよく言われるのは違う。

日本のは海原さんとかの文官統制、すなわち民でなく官僚です。
大戦中の参謀本部みたいなもの。全然違う。

マクナマラは一般人、政治家や一般人が軍を統制するのが
シビリアンコントロールだと思うんだけど、この辺は自民党も民社党もいつも
官僚にごまかされている気がします。

彼が語る11の教訓。

毀誉褒貶の激しかったこの人。
当然、自分やケネディの美化、弁護もあるでしょう。

しかし、カメラを前に自分の言葉で語る「キューバ危機」、「ベトナム戦争」。
迫力あります。

我々にとって切実な「B29による東京大空襲」「原爆投下」。

こういうものをしっかり残すマクナマラ、アメリカという国は敬意に値すると思いますが
どうでしょうか。

最初のエピソードが62年10月のキューバ危機。
対話を呼びかける元駐ソ連大使、キューバ破壊を主張するルメイ参謀長官。
その間で苦悶するケネディとマクナマラ。

ベトナムの時もそうだが彼らの会話の録音が残っている。
かなり都合の悪いことも。そしてそれが公開されているんですね。

アメリカはすごい。地力が違うね。

人類が核戦争まであと一歩に近づいた瞬間を語る。
のちにカストロと会った時の内輪話もあります。

まさに鳥肌ものです。

この人、徹底的な現実主義者で合理主義者のようです。
時に賢く、時に冷徹に、時に妙に単純に戦争の時代を生きてきた、
しかし生身の人間。

結構涙もろい。

大戦中戦略爆撃機のB17に代わりB29を大量生産したほうが
費用対効果で勝ると進言。日本を効率的かつシステマティックに破壊する
方法を立案した。

しかし上官のルメイ(またもこの人)に日本を無差別爆撃する必要はないと批判し
3年で除隊した。

日本の67都市を焼夷弾で焼き尽くし子供を含む市民の50-90%を殺した空爆。
東京では一夜にして10万人の非戦闘員が焼かれた。

その上原爆を落とした行為は日本を弱体化させるという目的に見合っているのか。

もし戦争に負けていれば企画立案した自分自身含め戦争犯罪として裁かれて
いたはずだと。

では、戦争に勝てば何をしても良いのかとまで語っている。
重みを感じました。

キューバ危機に戻ります。

歴史に「もし」はないが、62年に核が使われていたらどうなったか。
もしフルシチョフがカストロの望み通り核のボタンを押して米ソに大被害が出たら。

もしキューバに核が既に配備されていたことを知らなかったルメイ将軍の
進言通り当時核の圧倒的優位を誇ったアメリカがソ連やキューバを殲滅しようとしていたら。

破壊の後人類はそこから何かを学んだろうか。

学んだとしてもまた作る奴が出てきたでしょうね。
いったん出来上がった核と言う怪物はなくせない。

学生時代読んだ本で福田恒存が言っていた。
「人間はモノを作る、そして作ったら必ず使う」。

とすると核は進行ガンのようなものか。
だましだまし再発を遅らせるしかないのか。

良質なドキュメンタリー映画です。
一見の価値あり、アマゾンで1400円です。安い。




オレ様化する子供たち(後半)

2009-08-20 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
昨夜は最近調子イマイチのヤクルトを応援に神宮へ。
お友達のヤスイさんにいただいたシーズンチケット。
また勝っちゃいました。館山ー五十嵐ーイムチャンヨンです。

たまらん。ヤスイさんありがとう。

(教育の話の続きです)

池田潔さんの名著「自由と規律」にある英国のパブリックスクールの人間教育
はとても示唆に富んでいた。
随分昔の話なので現状は変わっているのだろうか。

人間の尊重と社会への義務を徹底的に仕込む。
エリート教育だからノブレスオブリージを叩き込むんですね。

教官も名誉ある仕事として出世を求めずずっと現場に留まる。
プロ中のプロです。
とてもじゃないが、いくら論理にたけたイギリスの小うるさいガキでも相手にならない。

個人的に英国人と仕事をていした経験から言うと本当にパブリックスクールの
寮長の様な論理、人格、品性上等で優秀なな人がたまにですがいるんです。
教育はすごいと思う。

自由と規律は一対だということ、権利と義務は同じことの表と裏だということ。
この当たり前のことが日本ではないがしろにされていたのか。

教育はまだ社会的人間たりえていない子供を社会で通用する大人に
仕上げること。
それを教える親、先生への尊敬がなければ成り立たない。

教師、親への尊敬度は米中韓で80%なのに日本ではわずか20%。
どこで日本人は民主主義とか平等の意味をはきちがえたのか。

アメリカでも一時尊敬度が50%まで落ちた時に、先ず両親が同じことを言うとこから
取組み今の水準まで戻した。

そうなんだ!
おとうさん、おかあさんの悪口、子供の前では御法度。

日本では占領軍が徹底的に戦争指導者を悪者化するのみならず日本古来の価値観
を日本人の心から消し去り日本を弱体化する「War Guilty Champain」を実施。

日本のマスコミは巧妙な事後検閲=発禁で協力させられた。

この辺の事情は江藤淳の「閉ざされた言語空間」に詳しく書かれていた。

自分の経験でも、昭和30年代初め、小学校の担任女教師が近くの教会の神父さん
だったので日曜学校に行ったらそこでは日本人悪口のオンパレード。
キリスト教会も自由民主資本主義的価値観もおせっかいなグローバリズム。

グルだね、こいつら。

これでは親や先生の世代を尊敬する子供はできっこない。

さて、本書について。

筆者の諏訪さんは「プロ教師の会」。
どうでもいいけど、あまりいいネイミングではないね。

いつも批判される教師の立場からいえば、教育は社会、家庭、学校の三層でしょうと。
これはごもっとも。

しかし筆者は子供が変わった、変だというタブーを取り上げている。
子供は純粋で無限の可能性を秘めているという美しい勘違い。

農業社会から産業社会そして消費社会とかわるうちに「共同体的価値観」から
「個人」に重点が大きくシフトした。

そして教育もする側からの恩恵、贈与から教育者と被教育者のリベラルな対等
幻想に変化した。

社会で通用するオトナとまだ人間じゃあないコドモと対等なわけないでしょ。
子供にとって押し付けられ、仕込まれる不条理に耐え、理解できるように
自分が変わるプロセスが必要。

そこを飛ばしていきなり対等な「個人」対「個人」では自分の未熟さを客観視できず
自分勝手な対等を要求する子供たちができる。

例えばカンニングの現行犯を目撃されても絶対に認めない。
授業中の大声を注意すると「喋ってねえ、聞いてるよ、オカマ」。
モンスターチルドレンの登場です。

学ぼうとしない。つまり自分を変えようとしない。
自分の思っていることは他人も思っているはず、という幼稚な天動説から
脱却できない。

所謂ゆとり教育ではのびのび育てるため管理しないということ。
その結果が生徒40人に対し40通りの教育法があるという頭でっかちな思い込み。

のびのび育てれば立派に育つって何の根拠があるのか。

筆者が強調しているのは「個性化」よりまず「社会化」。
個性に目覚めるにはまず普遍的な価値を知らねばならない。
それが「個性」が「個性」として成り立つための試練だと。

賛成でーす。人間は共同体で暮らす社会的動物。そしてそのことは
不愉快な隣人に耐える力を要求する。
ワタシも遅ればせながら学んでいる。

確かに普遍的な価値と言っても時代、社会によって変わりえる。
だからといってそれを未熟な子供の感性に丸投げしていいわけがない。

西欧やイスラムでは家庭、学校の他に教会という教育の場がある。
その分日本では家庭と学校がしっかりしないといけないのではないか。

まず親を敬い、先生を敬うことから始めましょう。
みんなでクチウラを合わせよう(冗談ですが)。

そう、この本には解決策は書いてない。



子供がオレ様化してたのか

2009-08-19 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
米中で停滞したマーケットに猛烈におカネをぶち込む実験が
続いていますね。資金は効率のいい、しかも成長性のある分野に
投入されてこそ生きるもの。

問題は資金の供給じゃなくて、需要の縮小をどう拡大につなげるかだと思うが。

私には疑問符だらけ。

アメリカのCPIは5カ月連続でマイナス。あまり問題にされないようですが。

聞くところによるとゴールドマンサックスが今度は中国の経済成長率を
上方修正し機関投資家に中国株を買わせようとしているとか。

去年も投資銀行が寄ってたかって原油は300ドルになるとか言っていた。
上げるだけ上げた。そして暴落。

儲けたのは誰だった?
気をつけましょう。

さて、今日は教育の話。

塩野七生さんがどこかで書いていました。
「自由な教育より伝統的な教育を受けた人に、より将来性を感じる」そうです。

テレビではスーパー教師の超人的な頑張りのドラマは定番ですね。
すかっとした熱血教師が困難を乗り越え子供たちの心を掴む。

しかし今、教育の在り方がまた問われいていますが、これでは現実的な
解決策にはなりえない。

というか、教師への丸投げですね。
マスコミは視聴者である家庭の批判はしないご都合主義。

世襲議員批判と同じ。
選挙で彼らを選ぶ有権者=視聴者は批判しない。
選挙の洗礼を受けているのに何故批判されるのか。

確かに政治団体のカネを相続税なしで引き継ぐのは
フェアでない。
でもだったら有権者が落とせばいい。

テレビ局の採用ってコネとか有名人の二世がが多いんでしょ。
しかも選挙の洗礼は受けていない。
これはいいのね。

話がずれました。
でもテレビの教育問題討論バラエティ、CMの間は「家庭の躾がなってないよなあ」
みたいな話なんですって。

オンエアーでは学校、社会、そして一部のモンスターペアレントのせい。
モンスターは自覚症状ないからクレイム無し。

ゆとり教育は軌道修正されつつあるが今後どういう教育であるべきか
先が見えない。学習時間を増やすだけで教育の質が上がるとも思えないし。

今、中学生で平泳ぎさえできない生徒が増えているとか。
授業のコマ数が減ったこともあるがそれよりも姿勢の問題らしい。

子供に水に対する恐怖心を与えないため、水のかけっこみたいな
お遊びが増え、泳げない子にはプレッシャーをあたえないそうだ。

うーん、なんかオバカですね。
なにやら子供の人格尊重みたいな思想が背景にあって
教え込み仕込むという本来の教育の姿が見えない。

ノビノビやらせてダメにする典型です。

冒頭の塩野さんのコメント、なんとなくわかる気がする。

そんなときに本書に出会いました。
諏訪哲二著「オレ様化する子どもたち」


(続く)

高頻度取引ってなんだ

2009-08-18 01:00:00 | 経済投資
先月、ゴールドマンのロシア人プログラマーが退職時に高頻度取引のプログラムを
持ち出して捕まった。

この高頻度取引、今や日常の株取引の70%、控えに見ても50%を占め、しかも
一説によるとゴールドマン株取引利益の4分の1を稼ぎ出しているとしたら
ただごとでない。

株取引は大量の売り注文と買い注文をコンピューターでマッチさせることで
成り立っているがそこには顕微鏡的にわずかな遅れが出る。

それを埋めるのが高頻度取引らしい。
なにせ瞬きの1000倍の速さの取引執行。
その名も「フラッシュトレード」

取引所のサーバーにお金を払って合法的にプログラムを置かせてもらい
100分の1秒とか人より早く売買の注文情報を得る。

と同時に取引パターンを解析しそれにあった取引を瞬時に行い利益を
得るということ、らしい。

これにはインサイダー取引という批判も出ており田中宇氏は「後だし
ジャンケン」と呼んでいる。

通常取引と同じくらいの数の取引をして値ざやをかせぎ一般投資家の上前をはねる。
しかしプログラムも組み方次第では相場を動かすことも簡単でしょう。

これ、現時点で完全に合法です。
素人目にはヒドい話だと思っちゃいますが、どうなんでしょう。

日本にもあるのかなあ。

レーガン大統領がメリルリンチのリーガンを財務長官に選んで以来、後任の
財務長官はみな投資銀行のゴールドマンサックス出身か強い影響下にある人。

今のガイトナーもゴールドマン出身ではないがルービンの子分と言われてますね。

グラススティーガル法を廃止し農耕的銀行にも狩猟型投資銀行のような
博打を奨励したのがクリントン政権下のルービン(写真の人)。

州際銀行法撤廃で「too big too fail」のサブプライムバブルを
起こし全世界を100年に一度の不況に陥らせた。

しかしブッシュ政権でもポールソンを後任に送り込みリーマン破綻の際、
リーマン債権を保証するCDSをAIGがゴールドマン払えるようにした。

国民の税金である政府資金注入してAIGを救済したんですね。
ゴールドマンが保険料をもらえるように。

同じ投資銀行でもメリルやベアスターンが吸収されリーマンが消滅した今、
一人勝ちを誇るゴールドマン。

かつてアメリカ経済を代表したCITIは実質破たんしている「幽霊銀行」
といわれますがオーナーはデビッドロックフェラー。
ゴールドマンのオーナーは甥っ子のジェイロックフェラーだと副島隆彦。

権力移行なんだと。

余談ですが、シティ=自民=稲川会=エイベックスから、ゴールドマン=民主=山口組=バーニング
への権力移行だというネット分析もあります。冗談半分ですが。

話はずれますが、ネットにはゴミ情報も氾濫しています。
「嘘を嘘と見抜く力」が「ネット時代のリテラシー」らしい。

これはネットの悪口ではない。ネットじゃなくても同じこと。
世の中、昔から本当らしい嘘があふれています。何を信じるかは自己責任。

戻ります。

まさに国破れてゴールドマンありの様相です。

これを見ると近年のレバレッジをきかせたバブルとそれに続く暴落。
この都合のいいボラティリティはもしかして最初からこの人たちが、
とか考えてしまう。

すると100年に一度でなくしょっちゅうあるんでしょうか、これから。

政府をも巻き込んだチーティング相場。
欲の深さはちょっと日本人には想像できない。

危ない、危ない。
近づかないほうがいいかも。





夕凪の街 桜の国(お勧め号泣DVD)

2009-08-17 01:00:00 | 本、映画、イベント
終戦の日に次女がもってきてくれたDVD、広島の原爆を題材とした
漫画の映画化です。

原作、こうの史代。広島出身の39歳。
翻訳され海外でも広く読まれているらしい。

原爆被害者インサイダーの人生と心情が驚きとともに
私の様なアウトサイダーに伝わってきた。

原爆で父と姉の一人を失い、13年後にもう一人の姉を失い、
被爆者を妻として迎える男とその娘。

一家のうち小さかった彼だけ水戸に疎開していて難を逃れたんですね。

この父娘がアウトサイダーとインサイダーの間を行き来して
被害者の心情を伝える。

よくできているなあ。

ここまでにしておきます。
見てない人には、まず見ることをお薦めしたい。

女優陣がいいんです。麻生久美子(儚く、美しいです)、中越典子(なかなかいいです)、
田中麗奈、藤村志保。

男性陣はちょっと情けない。とくに堺正章。
背中に歴史が出ない感じ。

まあ、いいか。

日ハム野球の基礎を作った男(ハムネタ6)

2009-08-14 01:00:00 | 野球、その他スポーツ
日ハム8カード連続の勝ち越しで快調に首位を走っている。
追いかけるソフトバンクもいやになっていることでしょう。
ふふふ。

さて、稲葉篤紀37歳。

野球選手としてはオッツァンの部類ですね。

チームメイトでやはりオッツァンの金子誠によると、この二人、ベンチから立ち上がる時
「よっこい庄一」と言うらしい。

若い人は横井庄一さん知りませんよ。

しかし相変らず「飲む、打つ、買う」ならぬ、「打つ、守る、走る」で若者顔負けの
奮闘ぶり。

5月だったか決勝打を打った稲葉篤紀、お立ち台のインタビューで
うっ、と詰まって涙を見せた。

「このところチャンスにいい働きができずツラかった」と。
その時確かこの人3割2分くらい打ってましたよ。

ファンにとってはたまらないですねえ。押しも押されもせぬ中心選手。
名実ともにキャプテンです。

愛知県出身。地元のバッティングセンターで同年代の凄い少年に刺激を受けた
と語っている。後のイチロー、天才です。

天才ではなかった稲葉は中京高校から法政大学に進む。
たまたま神宮に息子のカツノリの試合を見に来ていた当時ヤクルト監督の野村克也の目に留まった。

ドラフト3位で入団。他に誘いが無かったらしい。
ヤクルトでは野村監督のもと3度の日本一。

そして憧れの大リーグでプレイするためFA宣言。しかし獲得したいチームがなく断念。
地味なんですね。

内角球を腕を畳んで鋭く振りぬくところなんか玄人好みだと思うんですが。
しかしデフォルトの日ハムで花開いた。

今や押しも押されもせぬ中心選手。
生涯日ハム宣言もしました。

今の絶好調ファイターズ打撃陣。全員がベンチでメモを取って打席に入る前に確認している。
守備につくとき、また打った後一塁まで全員が全力疾走。

これ、稲葉の影響。
うまくなりたいという貪欲さとフォアザチームの徹底。

WBCでもつなぎの4番として抜擢された。
今年も4番でありながら送りバンドを決めている。

そんな稲葉にファンの期待は大きい。
チャンスの打席に日ハム外野応援席は全員ジャンプで声援。
札幌ドームはは震度4だそうです。

もうすぐ38歳。

2007年の首位打者、ゴールデングローブ賞3回の名選手。
でも記録以上のものをチームにファンに残している。

北海道に移転してからのチームの雰囲気を作ったのが新庄剛、
野球の基礎を作ったのが稲葉篤紀と道新スポーツの評論家光山英和さんが言っています。

新庄とともに記録より記憶に残る選手ですね。